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魔法の小瓶①
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「あの……、マイさんは彼氏と話しているんですか? ここがいいとか、もっとこうして欲しいとか、そういう風に……」
「もちろんだよ。さっき言ったように、Hはコミュニケーションなんだから。関西出身の彼氏と早口の私、ベッドに上がってから下りるまで、ずーっと喋っているよ。ふふ、客観的に見たら変なカップルだろうね。映画やテレビドラマのラブシーンとは正反対なわけだし」
「いえ、そんなことはないですけど」
「でも、まちがいなく、Hの内容は充実するよ。私が保証する。世間には情報があふれているけど、基本はコミュニケーションだと思うな」
「……コミュニケーション、ですか」
「あれ、あまり気乗りしないって顔つきね。美潮のことだから、Hのマニュアルとかハウツー本の類は目を通したんでしょ?」
「はい、まぁ」すっかり、お見通しらしい。
「じゃ、当然、自分と照らし合わせたと思うけど、どう思った? 首筋にキスされるのが好きな人もいれば、脚を指先でなでられるのが好きな人もある。Hほど個人差の大きいものはないでしょ。つまり、こういうことよ。性感帯だけを取り上げても、マニュアル通りじゃないし、ましてや他人と比べるものでもない」
「もちろんだよ。さっき言ったように、Hはコミュニケーションなんだから。関西出身の彼氏と早口の私、ベッドに上がってから下りるまで、ずーっと喋っているよ。ふふ、客観的に見たら変なカップルだろうね。映画やテレビドラマのラブシーンとは正反対なわけだし」
「いえ、そんなことはないですけど」
「でも、まちがいなく、Hの内容は充実するよ。私が保証する。世間には情報があふれているけど、基本はコミュニケーションだと思うな」
「……コミュニケーション、ですか」
「あれ、あまり気乗りしないって顔つきね。美潮のことだから、Hのマニュアルとかハウツー本の類は目を通したんでしょ?」
「はい、まぁ」すっかり、お見通しらしい。
「じゃ、当然、自分と照らし合わせたと思うけど、どう思った? 首筋にキスされるのが好きな人もいれば、脚を指先でなでられるのが好きな人もある。Hほど個人差の大きいものはないでしょ。つまり、こういうことよ。性感帯だけを取り上げても、マニュアル通りじゃないし、ましてや他人と比べるものでもない」
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