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アリジゴク
しおりを挟む子どもの頃、アリジゴクの巣穴をよく見かけた。
すり鉢状の斜面にアリを落として遊んだし、巣穴を踏みつぶしたりもした。
たぶん、天罰が当たったのだろう。
気が付くと、アリに生まれ変わっていた。
しかも、すり鉢状のくぼみにはまってしまった。
今、強い殺気を全身に感じながら、必死に砂をかいている。
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