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濡れるレッスン④
しおりを挟むお客様のお宅にうかがう時は、ホテルを利用するよりも神経を使う。盗撮を警戒するのは、プロとしてのたしなみである。
もっとも、考え事のせいで、お客様の御期待に応えるプレイができなかったら、それこそプロ失格だ。今はただ、誠心誠意、お客さんを愛することに集中する。
衣湖さんは身体を開いて、その時を待っている。僕は優しく丁寧に、インサートを行った。ゆっくり入り口を潜らせると、可愛らしい悲鳴が上がった。
痛みはなさそうだ。よく濡れているせいで、バナナはすんなり受け入れてもらえた。軽いピストン運動を繰り返して、衣湖さんのザクロに馴染ませると、僕は本格的な責めに入った。
浅く浅く深く、リズミカルに腰を動かす。軽く回したり、カリをひっかけたり、そんなアドリブをからめながら、リズムを早めていく。
「どうして? どうして、こんなに気持ちいいの?」
「衣湖さんが身も心も、僕に開いてくれたからですよ」そう言って、唇を重ねた。
その時、小さな物音がした。肉を打つ湿った音の中でも、僕は聞き逃さなかった。やはり、押入れの中に誰かいる。そう確信した。
でも、プレイを打ち切るつもりはない。すべては、仕事をやり遂げてからだ。やわらかく腰を使っていると、感極まった衣湖さんが悲鳴を上げて、しがみついてきた。
僕は両手を彼女の腰の下に入れて、ヒップと両脚を少し持ち上げる。これによって、インサートの角度がより深くなる。斜め上から打ち下ろすイメージだ。
僕は力強く、硬いバナナでザクロを串刺しにする。甲高い悲鳴が上がる。たぶん、近所の人に聞かれたな。そんな心配をしながら、僕は打ち込み続ける。
「いいっ、いいのっ、もうダメっ」
衣湖さんは激しく身体を震わせた。エクスタシーに達したのだ。
僕は腰の動きを止めて、彼女が落ち着くのを見守る。衣湖さんは眼を閉じて、ぐったりしていた。僕は枕元のタオルをとって、額に浮いた汗を拭いて差し上げる。
「いかがでしたか?」
衣湖さんは輝く笑顔を見せてくれた。
「すごぉく、よかった。こんなに気持ちいいなんて、初めてよ。マジ信じられない」
そう言って、キスをしてくれた。
「ありがとうございます。最高の褒め言葉ですよ」
僕は笑顔で応える。バナナは屹立したまま、彼女の中に収まっている。
「でも、まだ序の口ですから。これからが本番です」
「わぁ、期待しちゃう。今日は思い切りしてちょうだい」
「ただ、一つだけお願いがあります」僕は口元を引き締めた。「押入れの中の方に、出てきてもらうように、衣湖さんから言ってもらえませんか?」
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