2100年を終わらせるな

ナマケモノ

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第23話

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反論はしなかった。 俺がやったことが何かが変わったんだ。
 ジョン博士がいる。 どういうことだ。
 ここには戻れないはずだ。
 反対になっているのか。
 ジョン博士の立場の人が誰かに変わっている。 誰なんだ。
「ジョン博士、ロッキー博士は?」
「うん? 何を言っているんだ? 君は… 私がロッキーだ。 ジョン博士なら2099年にいる。 意識が戻れないからね。 君はそういう冗談を言うような人ではないはずだ。 おかしいな。」 
 俺は返事をしない。
 どうなっている。 眠る前の行動がここまで変えるのか。
 変わりすぎている。 名前は変わっている。 ロッキー博士はジョン、ロッキーはジョンに変わってしまった。
 覚えているのは俺だけだ。 行動をおこしたのは自分だけ。
 ということは変わる前の記憶を持っているのは俺だけだ。
 端末で検索をしないとまずい。
 これ以上あれこれ聞くとおかしなやつになる。
 他に変わっていることはないのか。
 くそ! 2100年を迎えられないのか。
 まだ努力しているじゃないか。
 ボムを破壊した。 それで済んだはずだ。
 何がいけないんだ。
 最悪なことに12月の終わりごろだったのに3ヶ月早まっている。
 9月の終わりごろになっている。
 どうしてだ。 あの行動はいけなかったのか。
 まだ何か解決策があるはずだ。
 2099年ではボムは開発されていない。
 何か他の危機が生まれたんだ。
 それをつぶせば変わるはずだ。
 俺は希望にすがるしかなかった。
 情報を集めるしかない。
 アンから聞くしかない。
「俺たちは止める方法を見つけられるのだろうか。」 
「見つけるしかないわ。 あなたさっきの発言はおかしいわよ。 何かあったの?」
 アンはじっとみつめる。
「何もない。 冗談でも言いたくなったんだ。」
「まぁ、いいわ。 ここのところ何も手がかりを得てなかったからね。 きっと希望はあるはず。」
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