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ばあちゃん
しおりを挟む音楽を聴いて、本を読んで、もうこれ以上自力では上達しなさそうな絵を描いて、もはや上達させる気もない文章を書いて、今日も今日が終わってしまった!早い!あ~早い。
中学生の頃、日記に「一週間が早いです。こんなの、すぐおばあちゃんになってしまいます」って書いたら、赤いペンで「おばあちゃんにはまだまだですよ」って書かれて、ノートが帰ってきた。っていうのを思い出したのといっしょに、今月の頭にばあちゃんが100回目の誕生日を迎えたことも思い出した。ばあちゃんは6年前に亡くなったから、100歳おめでとう、ではないけど、ちょうど100年前にばあちゃんが産まれたんだと思うと、なんか壮大な気分になったし、自分の命が尊いもののように思えた。
私がやっとばあちゃんとちゃんと会話できる、という頃には、ばあちゃんはボケてしまっていて、元々訛りもひどかったから、会話なんて全然出来なかったけど、ばあちゃんはどんな若者だったのか、とか、どんな音楽を聴いてたのか、とか、すごく、聞きたかった。
代わり、にはならないけど、お父さんの兄(叔父)とは色んなことを話した。ばあちゃんのことも、叔父さんにたくさん聞いた。叔父さん自身のこともたくさん聞いた。この前も電話して、「最近はどんな歌を歌うの?」って聞いたら、「あいみょんのマリーゴールドを覚えた」って言うから、もう、なんか、私なんて全然だなって思って、嬉しかった。
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