上 下
12 / 42

12 何があったのか教えてくれる?★

しおりを挟む
 下半身が熱い。
 シュウさんの家に連れてこられた俺は、早々に裸になるように言われ風呂に入れられたあと、そのままベッドに寝かせられた。
 頭の上で手首に手錠をかけられ、M字に開いた足は太ももとスネをベルトで固定されて閉じることができない。
 しかもペニスにはリングが嵌められてしまってる。
 なんだっけ、コックリングていうんじゃなかったっけ。動画で見た。
 たしか躾だかお仕置きで使うやつだ。
 シュウさんは俺の尻穴にローションを塗りながら言った。

「それで、昨日何があったのか教えてくれる?」

 静かな口調だけど、強制力を持った言葉に俺は逆らうことができず途切れとぎれに答えた。

「しょ……職場の人と、飲みに行って……それで……飲み過ぎて……あぅ……」

 ローションを塗られたところが熱い……これ、普通のローションじゃねぇ……

「あっつい……あっついよぉ……」

「普通のローションじゃあお仕置きにならないでしょ?」
 
 言いながらシュウさんは俺の中にローションの絡まった指を差し込んできた。

「ひっ……」

「狭いね、ここ」

 それはそうだろう。そう簡単にそこは拡がらねえだろう。だからなんか玩具使って徐々に拡張するんだよな……?
 知識としてはあるけれど、さすがに自分でやろうって気にはなれず玩具も買っていない。
 指はゆっくりと抜き差しを繰り返し、水音が響く。中が熱い……もっと欲しい、指じゃあ足りない。
 中がひくついているのが自分でもわかる。

「それで? 飲みに行ったあとどうなったの」

 言いながらシュウさんは指の腹で前立腺を押しつぶした。

「そ、それで……俺、帰れなくて……はうっ! あ、しょ、職場の人に聞いたら、だ、抱き着いて離れなかったって言われ……ひうっ!」

 指が引き抜かれ、その代わりに指よりも太いモノが中に入ってくる。
 それの先端が前立腺に当たると、カチリ、と音がしてそれがぶるぶると震えはじめた。これ、バイブだ。
 先端で前立腺をグリグリと押しつぶされて俺の視界が歪んでくる。
 やばい、リングを嵌められたペニスがキツイ。

「漣君はまだSubとして開花したばかりだからゆっくり時間をかけて関係を作っていきたい、て思ってたんだ。だからパートナーって話は切り出さなかったんだけど……」

「ひ、あぁ!」

 バイブがぎりぎりまで引き抜かれ、一気に奥まで入ってくる。すると腰から快楽が這い上がり、俺は大きく目を見開いて背を反らした。

「ちゃんと僕のものだ、って教え込まないと危なっかしいね」

「あぅ……あぁ! そこ、だめぇ!」

 やばい、頭がジンジンする。
 出したい、でも、リングが食い込み達することができない。

「あぅ……!」

「それで抱き着いてどうしたの? 教えて、漣君」

「ひ、あ……お、覚えて、ないけど……気が付いたら武藤さんの家に……ベッドにいて……はぅ!」

「その人、武藤さんて言うんだ。覚えてないのは危ないね。漣君、飲み過ぎは急性アルコール中毒になりかねないから気をつけなよ?」

「ひ、あ……あ、わかって、ます……あぁ!」

「僕と最初に飲んだときも記憶が飛んだよね」

「あ、あ、あ……だめぇ、イく、イくからぁ! リング苦しい!」

 ぎちぎちにペニスに食い込むリングに涙が滲んでくる。
 
「リングはつけたままでいようね。大丈夫、そのままでもイけるから。ほら、中に集中して?」
 
 繰り返し前立腺を押しつぶされ、快楽の波が俺の思考を溶かしていく。

「ふあ、い、い、イくぅ! イくう!」
 
 大声を上げて俺はびくびくと震えながら射精せず達した。
 なんだよこれ……オナニーより気持ちいい……
 出してないならまだペニスはガチガチで、リングが食い込んでるけれど、その痛みすら心地良い。
 俺、どうかしてるかも……
 こんなお仕置きだったらもっとしてほしい。
 呆然としているとバイブが引き抜かれ、シュウさんが俺の顔を覗き込んでくる。
 少し心配そうな顔をして、彼は言った。

「漣君、大丈夫?」

「う、あ……だ、大丈夫……です」

 ぼんやりと答えると、シュウさんの手が頬に触れる。

「出さずにイけたね」

「あ……」

 頬を撫でられただけでも甘い声が漏れ出てしまう。

「約束して、漣君。飲みすぎないって。ていうか漣君、お酒飲むと抱きつきたくなるタイプ?」

「ち、違います! そんなんじゃないです……たぶん」

 そもそもそこまでハメを外して飲んだことねぇや。
 いつもはビール二杯で満足しちゃうからなあ……

「たぶん?」

「だって、いつもそんなに飲まねぇから……」

 だから俺、限界がわかってないかも。
 そこまで酒好きじゃねぇしな。

「そっか。でもその職場の人と飲みに行って飲み過ぎたのは何でかな?」

 笑顔で言ってるけど、シュウさんの目が笑ってねぇ……
 めっちゃ怖いんですけど?

「そ、れは……その……だって秋星さん、全然連絡くれないし……その……」

 もっと構ってほしいから。
 という言葉が喉まで出かかり、俺はその言葉を飲み込んだ。
 言えねえ……恥ずかしくってそんなこと言えるかよ?

「あぁ、ごめんね。君はSubて自覚があんまりないでしょ? その状態でがつがつ構いにいったら君が怯えてしまうと思ったから最低限の連絡しかしないようにしていたんだ」

「あ……」

 そうだったのか……そういえばそんな事最初に言われたような……?
 確かに俺、Subて言われてもあんまりよくわかんねぇし……でも込み上げてくる衝動があるのは確かだ。
 もっと構ってほしい、もっとそばにいたい。
 もっと……シュウさんの希望を叶えたい。

「もう少し構ってあげてよかったね。漣君、まだSubだと自覚ないし経験ないでしょ?」

 経験て、男と……てことかな……
 その問いに、俺は小さく頷く。

「でも……俺は……もっとしたい、から……」

 絞り出すような声で言うと、シュウさんは嬉しそうに笑い俺の頭を撫でた。

「そう言ってくれると嬉しいよ。お互いよく知らないし、信頼関係もできてないだろうから抱くのはまだ先がいいと思ってたんだけど……職場の人の話を聞いちゃうと嫉妬するなあ」

 そしてシュウさんは俺の頭から手を離し、ぱっくりと開いた俺の尻穴に触れる。
 そこは今、物欲しそうにひくついているし、中がまだあっつい。
 イったばっかりだってのに、俺、まだシたくてたまらない。
 
「あ……」

「僕ももっとしたいし、この中に挿れたい。ねえ漣君、だいぶここ拡がってるけど、挿れてもいいの?」

 その問いかけに俺は、顔が熱くなるのを感じながら小さく頷いた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】奴隷に堕ちた騎士

蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。 ※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。 誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。 ※無事に完結しました!

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

【本編完結済】ヤリチンノンケをメス堕ちさせてみた

さかい 濱
BL
ヤリチンの友人は最近セックスに飽きたらしい。じゃあ僕が新しい扉(穴)を開いてあげようかな。 ――と、軽い気持ちで手を出したものの……というお話。 受けはヤリチンノンケですが、女性との絡み描写は出てきません。 BLに挑戦するのが初めてなので、タグ等の不足がありましたら教えて頂けると助かります。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした

なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。 「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」 高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。 そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに… その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。 ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。 かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで… ハッピーエンドです。 R18の場面には※をつけます。

獅子帝の宦官長

ごいち
BL
皇帝ラシッドは体格も精力も人並外れているせいで、夜伽に呼ばれた側女たちが怯えて奉仕にならない。 苛立った皇帝に、宦官長のイルハリムは後宮の管理を怠った罰として閨の相手を命じられてしまう。    強面巨根で情愛深い攻×一途で大人しそうだけど隠れ淫乱な受     R18:レイプ・モブレ・SM的表現・暴力表現多少あります。 2022/12/23 エクレア文庫様より電子版・紙版の単行本発売されました 電子版 https://www.cmoa.jp/title/1101371573/ 紙版 https://comicomi-studio.com/goods/detail?goodsCd=G0100914003000140675 単行本発売記念として、12/23に番外編SS2本を投稿しております 良かったら獅子帝の世界をお楽しみください ありがとうございました!

嫌われ者の長男

りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....

処理中です...