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9それは突然やってくる
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それから二週間以上が過ぎた。
フィルは少しずつ言葉を覚え、たどたどしいながらも私と会話を交わすようになっていた。
「おはよう、シュテフィ、朝だよ。ごはん」
と言って、毎朝フィルは私を起こしに来た。
起こしに来ると言っても、いつも私の方が早く起きるのだけれど。
着替えて準備が済んだ頃に、必ずフィルが来て朝ごはんの用意ができたことを教えてくれた。
フィルと私は一緒に朝ごはんを食べ、お出かけもするようになっていた。
「シュテフィ、僕、外行きたい」
私は週に一回出来上がった魔道具を雑貨屋に届けに行くのだけれど、フィルはそれについてきたがったし、リディアと買い物にも行くようになっていた。
エミールからはいろんな遊びを教わっているらしく、日に日にボードゲームやカードゲームの種類が増えていた。
あのまま学校に通い、卒業して外国に留学というのも悪くはなかったのかもしれないけれど、家を出なかったらこうしてフィルと出会えなかった。
エミールがいるのに両親からの使いが二日に一度やってくるのが、正直うっとうしい。
まあ、帰ってこいと言われるわけではないし、使いで来る侍女や侍従は命令で来ているのだから悪くないけれど。
最近は冷たくあしらうようになってしまった。
とりあえず、エミールから両親に使いを寄越す頻度をさげるように伝えてもらったけれどどうなるか。
「シュテフィ、お嬢様?」
使いを帰した後、意味が分かっているのかわからない口調でフィルが聞いてくる。
お嬢様、と言われればそうだけれど、フィルになんて答えようかは正直悩む。
「そうねえ……今はひとり暮らしのお嬢さんよ」
と答えると、フィルは不思議そうな顔をして首をかしげた。
平和で穏やかな時間を過ごしているというのに、突然の訪問者は本当に迷惑極まりなかった。
朝食を食べてまったりしていた時のことだった。
ミカエラさんが私に訪問者を伝えに来た。
彼女に案内されて現れた人物を見て、私は心の奥底で思わず毒づいた。
なんで、この人がこんなところに来るの?
私は、目の前に立つ大っ嫌いな顔を見て、心の中でため息をついた。
金色の髪は短く切りそろえられ、緑色の二重の瞳は新緑のようなみずみずしい色をしている。
私は椅子を薦める前に、訪問者に尋ねた。
「どうして、このような場所にギルベルト様がいらしたのですか?」
訪問者の名前はギルベルト。この国の王子だ。
彼の付き人は建物の外で待機している。
フィルはエミールの部屋に行かせたので、今この部屋には私と彼とリディアだけだ。
リディアは戸惑った様子で私とギルベルトの顔を交互に見る。
ギルベルトは張り付けたような笑みを浮かべ、部屋を見回してから言った。
「本当に家を出たんですね。てっきり冗談かと思っていました」
「冗談で私がそのようなことを大勢の前で言うわけないでしょう?
それで、用件は」
さっさと帰ってほしい私は話を促す。
彼は、長椅子へと視線を向けて、
「座っていいですか?」
と許可を求めてきた。
さっさと帰ってほしいのに。
私は心の中で毒づいてから、できるだけ愛想よく微笑み、
「どうぞ」
と言って彼が腰かけるのを待った。
仕方なく、私は向かい側の長椅子に腰かけて、背もたれに身体を預ける。
「それで、どのようなご用ですか?」
「誕生日のパーティー、参加の打診をしたけれど断られてしまったから、直接交渉にきました」
え、なんで?なんで王子自らそんなことの交渉に来るのよ?
「貴族は三十家族ほどおりますよね?それに商人の娘たちも多くおります。
私が参加せずとも十二分、パーティーを華やかなものにできるかと思いますが」
「強い魔力を持つものが、そのなかに何人いると思う?」
その問いかけに、私は押し黙った。
王家は強い魔力を引き継がなくてはいけない、とは聞いたことがある。
なぜそんなことをする必要があるのかは知らないけれど、血筋よりも力を重視する、らしい。
「なぜそんなに魔力を重視されるんですか?」
獣人との戦争のあと起きたのは人同士の争いだった。
いくつもの国が出来ては消え、今の十大都市国家と呼ばれる国が出来上がったとされている。
都市国家といっても皆それなりに大きな国なのだけれどね。それぞれが小さな都市国家から始まり、小さな国々を吸収して今の大きさになっている。
それぞれの国は、表面上、可もなく不可もなく付き合いをしているけれど腹の中はわかったものじゃない。
私が小さい頃、他国では跡継ぎの争いがあって暗殺騒ぎが起きたというし、どこの国も大なり小なり問題を抱えている。
どの国の貴族、王族も留学と称して子弟を他国に送り込み、様子を見させている。
私の兄たちも他国に留学中である。
見識を深め、他国の優れた知識を学ぶため、と言えば聞こえはいいけれど、実際はその国の様子を探らせているんだもの。
ギルベルトは足を組んで言った。
「順当にいけば俺が選ばれるだろうけれど、国王を継げるのは剣を継承できる者だけなんですよ。王家に伝わる宝剣を、シュテフィさんは聞いたことがあるでしょう?」
確かに聞いたことがある。
その宝剣は神々に与えられた強い魔力を秘めた剣だとか。
強い魔力を持つがゆえに、力を持つ物しか持てない代物だと聞いたことがある。
「魔力は問題ないけれど、俺は幼いころ病気がちだったおかげで、次期王にはふさわしくないと言われている」
ギルベルトの身体が弱い話は聞いた記憶がある。
たしか療養で山岳部にある町に一時期住んでいたはずだ。
「宝剣を手にすることが絶対条件であるとはいえ、臣下たちに俺が国王としてふさわしいと思わせなくてはいけない。でないと、どこかの国のように後継者争いが起こるだけですから」
ギルベルトには弟がいる。
たしか十三か十四歳だ。
とても心根の優しい、素直な王子、らしい。
あまり接点がないのでよくは知らないけれど。
新年の挨拶で会うくらいだし。
「貴方が継ごうと、貴方の弟が継ごうと私としてはどちらでもいいですけれど。それで、なぜ私に婚約者を選ぶ会に参加しろとおっしゃるのですか?」
「君を利用して、臣下たちを納得させたいと思っているから」
ずいぶんとにこやかに言いにくいことを言う。
「それって、どういうことですか?」
「君の魔力の強さは有名ですから。君を后に迎えると言えば、臣下たちを黙らせることができるかなと思って」
私の魔力の事、そんなに有名なの? それは知らなかった。というか、あまり知りたくなかった。
この平和な世の中で魔法の出番はとても少ない。
まあ、人と獣人を隔てる深い森には怪物が出るので、そういう怪物を狩る冒険者たちには魔法が重宝がられるそうだけれど。
「それだと私が婚約者どころか后と決められているようなものじゃないですか。そんなのお断りだわ」
ギルベルトがはっきりと言うのなら、こちらもはっきりと答える。
私の答えに、ギルベルトの目がすっと細くなる。
「まさか俺が直接お願いして断られるなんて思わなかった」
「取り繕う言葉なんていらないでしょう? 今、私は家を出た身です。家を離れて暮らす放蕩娘を后になんて迎えようものなら、ギルベルト様の評価を下げることになるかと思いますが」
などと思ってもいないことを言ってみる。
すると彼は声をあげて笑った。
「放蕩娘とか、俺の評価を下げるとか、本気でそんなこと思っていないでしょう」
「たしかに思ってはいないですが、人にそう思われるのは事実ではないでしょうか」
だいたい学校中退だって外聞よくないのに、結婚でもないのに家を出るとか、普通はやらないらしい。
それでも家を出たのはあの守護精霊のお告げ、というか文句のおかげだ。
あのまま家にいて学校に通っていたらわけのわからない事態になって私は悪人に仕立て上げられるようだからと逃げて来たのに、ギルベルトがこうやってパーティーに参加しろと言いに来るのは想定外だ。
どうしよう、私。
ギルベルトから逃げる手段、ないだろうか?
「私などよりふさわしい相手はきっとおりますわ。その為のパーティーでしょう? 私以外に魔力を持つ娘はおりますもの。その中から選ばれればよろしいのでは? 私にこだわることなんてありませんよ」
お願いだから私の事なんて諦めて別の女性を選んでくれないかしら?
私はそう心の中で祈りながらそれっぽい言葉を並べ立てた。
ギルベルトはしばらく沈黙した後、静かに言った。
「君がそう言うのであれば、今日は帰りますが……」
そして、私の方をじっと見据える。
「貴方は、自分が置かれている状況を理解してはいないようですね」
などと冷たい表情で言う。
置かれている状況?
いったい何を言っているのだろうか?
王太子の誘いを断ったのはまあ、まずいかもしれないけれど……そこまで私にこだわる理由なんてないはずだ。
まさか他に何か理由がある?
私に声をかけた理由が。
頭を回転させるけれどその理由はいくら考えてもわからなかった。
フィルは少しずつ言葉を覚え、たどたどしいながらも私と会話を交わすようになっていた。
「おはよう、シュテフィ、朝だよ。ごはん」
と言って、毎朝フィルは私を起こしに来た。
起こしに来ると言っても、いつも私の方が早く起きるのだけれど。
着替えて準備が済んだ頃に、必ずフィルが来て朝ごはんの用意ができたことを教えてくれた。
フィルと私は一緒に朝ごはんを食べ、お出かけもするようになっていた。
「シュテフィ、僕、外行きたい」
私は週に一回出来上がった魔道具を雑貨屋に届けに行くのだけれど、フィルはそれについてきたがったし、リディアと買い物にも行くようになっていた。
エミールからはいろんな遊びを教わっているらしく、日に日にボードゲームやカードゲームの種類が増えていた。
あのまま学校に通い、卒業して外国に留学というのも悪くはなかったのかもしれないけれど、家を出なかったらこうしてフィルと出会えなかった。
エミールがいるのに両親からの使いが二日に一度やってくるのが、正直うっとうしい。
まあ、帰ってこいと言われるわけではないし、使いで来る侍女や侍従は命令で来ているのだから悪くないけれど。
最近は冷たくあしらうようになってしまった。
とりあえず、エミールから両親に使いを寄越す頻度をさげるように伝えてもらったけれどどうなるか。
「シュテフィ、お嬢様?」
使いを帰した後、意味が分かっているのかわからない口調でフィルが聞いてくる。
お嬢様、と言われればそうだけれど、フィルになんて答えようかは正直悩む。
「そうねえ……今はひとり暮らしのお嬢さんよ」
と答えると、フィルは不思議そうな顔をして首をかしげた。
平和で穏やかな時間を過ごしているというのに、突然の訪問者は本当に迷惑極まりなかった。
朝食を食べてまったりしていた時のことだった。
ミカエラさんが私に訪問者を伝えに来た。
彼女に案内されて現れた人物を見て、私は心の奥底で思わず毒づいた。
なんで、この人がこんなところに来るの?
私は、目の前に立つ大っ嫌いな顔を見て、心の中でため息をついた。
金色の髪は短く切りそろえられ、緑色の二重の瞳は新緑のようなみずみずしい色をしている。
私は椅子を薦める前に、訪問者に尋ねた。
「どうして、このような場所にギルベルト様がいらしたのですか?」
訪問者の名前はギルベルト。この国の王子だ。
彼の付き人は建物の外で待機している。
フィルはエミールの部屋に行かせたので、今この部屋には私と彼とリディアだけだ。
リディアは戸惑った様子で私とギルベルトの顔を交互に見る。
ギルベルトは張り付けたような笑みを浮かべ、部屋を見回してから言った。
「本当に家を出たんですね。てっきり冗談かと思っていました」
「冗談で私がそのようなことを大勢の前で言うわけないでしょう?
それで、用件は」
さっさと帰ってほしい私は話を促す。
彼は、長椅子へと視線を向けて、
「座っていいですか?」
と許可を求めてきた。
さっさと帰ってほしいのに。
私は心の中で毒づいてから、できるだけ愛想よく微笑み、
「どうぞ」
と言って彼が腰かけるのを待った。
仕方なく、私は向かい側の長椅子に腰かけて、背もたれに身体を預ける。
「それで、どのようなご用ですか?」
「誕生日のパーティー、参加の打診をしたけれど断られてしまったから、直接交渉にきました」
え、なんで?なんで王子自らそんなことの交渉に来るのよ?
「貴族は三十家族ほどおりますよね?それに商人の娘たちも多くおります。
私が参加せずとも十二分、パーティーを華やかなものにできるかと思いますが」
「強い魔力を持つものが、そのなかに何人いると思う?」
その問いかけに、私は押し黙った。
王家は強い魔力を引き継がなくてはいけない、とは聞いたことがある。
なぜそんなことをする必要があるのかは知らないけれど、血筋よりも力を重視する、らしい。
「なぜそんなに魔力を重視されるんですか?」
獣人との戦争のあと起きたのは人同士の争いだった。
いくつもの国が出来ては消え、今の十大都市国家と呼ばれる国が出来上がったとされている。
都市国家といっても皆それなりに大きな国なのだけれどね。それぞれが小さな都市国家から始まり、小さな国々を吸収して今の大きさになっている。
それぞれの国は、表面上、可もなく不可もなく付き合いをしているけれど腹の中はわかったものじゃない。
私が小さい頃、他国では跡継ぎの争いがあって暗殺騒ぎが起きたというし、どこの国も大なり小なり問題を抱えている。
どの国の貴族、王族も留学と称して子弟を他国に送り込み、様子を見させている。
私の兄たちも他国に留学中である。
見識を深め、他国の優れた知識を学ぶため、と言えば聞こえはいいけれど、実際はその国の様子を探らせているんだもの。
ギルベルトは足を組んで言った。
「順当にいけば俺が選ばれるだろうけれど、国王を継げるのは剣を継承できる者だけなんですよ。王家に伝わる宝剣を、シュテフィさんは聞いたことがあるでしょう?」
確かに聞いたことがある。
その宝剣は神々に与えられた強い魔力を秘めた剣だとか。
強い魔力を持つがゆえに、力を持つ物しか持てない代物だと聞いたことがある。
「魔力は問題ないけれど、俺は幼いころ病気がちだったおかげで、次期王にはふさわしくないと言われている」
ギルベルトの身体が弱い話は聞いた記憶がある。
たしか療養で山岳部にある町に一時期住んでいたはずだ。
「宝剣を手にすることが絶対条件であるとはいえ、臣下たちに俺が国王としてふさわしいと思わせなくてはいけない。でないと、どこかの国のように後継者争いが起こるだけですから」
ギルベルトには弟がいる。
たしか十三か十四歳だ。
とても心根の優しい、素直な王子、らしい。
あまり接点がないのでよくは知らないけれど。
新年の挨拶で会うくらいだし。
「貴方が継ごうと、貴方の弟が継ごうと私としてはどちらでもいいですけれど。それで、なぜ私に婚約者を選ぶ会に参加しろとおっしゃるのですか?」
「君を利用して、臣下たちを納得させたいと思っているから」
ずいぶんとにこやかに言いにくいことを言う。
「それって、どういうことですか?」
「君の魔力の強さは有名ですから。君を后に迎えると言えば、臣下たちを黙らせることができるかなと思って」
私の魔力の事、そんなに有名なの? それは知らなかった。というか、あまり知りたくなかった。
この平和な世の中で魔法の出番はとても少ない。
まあ、人と獣人を隔てる深い森には怪物が出るので、そういう怪物を狩る冒険者たちには魔法が重宝がられるそうだけれど。
「それだと私が婚約者どころか后と決められているようなものじゃないですか。そんなのお断りだわ」
ギルベルトがはっきりと言うのなら、こちらもはっきりと答える。
私の答えに、ギルベルトの目がすっと細くなる。
「まさか俺が直接お願いして断られるなんて思わなかった」
「取り繕う言葉なんていらないでしょう? 今、私は家を出た身です。家を離れて暮らす放蕩娘を后になんて迎えようものなら、ギルベルト様の評価を下げることになるかと思いますが」
などと思ってもいないことを言ってみる。
すると彼は声をあげて笑った。
「放蕩娘とか、俺の評価を下げるとか、本気でそんなこと思っていないでしょう」
「たしかに思ってはいないですが、人にそう思われるのは事実ではないでしょうか」
だいたい学校中退だって外聞よくないのに、結婚でもないのに家を出るとか、普通はやらないらしい。
それでも家を出たのはあの守護精霊のお告げ、というか文句のおかげだ。
あのまま家にいて学校に通っていたらわけのわからない事態になって私は悪人に仕立て上げられるようだからと逃げて来たのに、ギルベルトがこうやってパーティーに参加しろと言いに来るのは想定外だ。
どうしよう、私。
ギルベルトから逃げる手段、ないだろうか?
「私などよりふさわしい相手はきっとおりますわ。その為のパーティーでしょう? 私以外に魔力を持つ娘はおりますもの。その中から選ばれればよろしいのでは? 私にこだわることなんてありませんよ」
お願いだから私の事なんて諦めて別の女性を選んでくれないかしら?
私はそう心の中で祈りながらそれっぽい言葉を並べ立てた。
ギルベルトはしばらく沈黙した後、静かに言った。
「君がそう言うのであれば、今日は帰りますが……」
そして、私の方をじっと見据える。
「貴方は、自分が置かれている状況を理解してはいないようですね」
などと冷たい表情で言う。
置かれている状況?
いったい何を言っているのだろうか?
王太子の誘いを断ったのはまあ、まずいかもしれないけれど……そこまで私にこだわる理由なんてないはずだ。
まさか他に何か理由がある?
私に声をかけた理由が。
頭を回転させるけれどその理由はいくら考えてもわからなかった。
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