ぼくに毛が生えた

理科準備室

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第23話 鏡

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  1階西の男子児童便所の明かりをつけると、ぼくはそれまで背負ってきた黄色いカバーがかかったじゃまなランドセルを入口のわきの手洗い場の前の床に置いた。
 それかふと廊下の方を見ると東の奥の方はまだ仕事をしている先生たちのいる教務室や校長室の明かりはついているのは見えたけど、反対側の西の方が1~3年生用の玄関やそれに続く1年生の教室や一番奥のたいよう学級もとうの昔に下校時間を過ぎていたので明かりはついていなかった。
 そして、ぼくは昼休みにもきた二つあるうちの奥の方のオンナベンジョにはいった。昼休みと違って、今度こそぼくは本当にうんこするときだった。あのときと違って、もうおしりの口の中はその喉元までうんこでいっぱいでくちびるを強く押し開こうとしていた。
 それでも、ぼくはオンナベンジョのドアを閉めずに、敷き詰められたタイルに埋め込まれた真っ白な便器の底をしばらく見ていた。なんかズボンを下ろすのが恥ずかしくてめんどくさくてイヤだった。いっそのこと口からこのまま出せたらいいだろう。それも無理だから、ぼくは普段家でやってみたいにズボンを脱ぎ、おしりの口を出してうんこすることにした。
 あのドア全開でしていた子みたいに昼間にそれをやるのは6年生だから恥ずかしいけど、校舎にだれもいないから脱ぐことにした。
 でも、便所の床で脱ぐと汚れそうなので、手洗い場のランドセルのあるところまで行った。そしてまずぼくは上履きの運動靴を脱ぎ、そしてベルトを緩めてズボンを下ろした。そしてズボンを脱ぐと、ランドセルの上に置いた。
 すると手洗い場のすぐそばに全身が写る大きな姿見の鏡に、胸の名札には「穴実市立穴実小学校 6年2組」とぼくの名前が書かれているけど、下はズボンを脱いで白いパンツと靴下だけのぼくの姿が写った。6年生、それも卒業も間近なのに、学校でこんな姿でいることがぼくは少し恥ずかしかった。
 でも、今にも開きそうなおしりの口にパンツもじゃまだったので、ぼくはその場で思い切ってパンツも脱ぐことにした。脱いだパンツを足元に置くと、その姿見の鏡に縮れた毛が何本か生えたぼくのちんぽが映った。ぼくは思わず「穴実市立穴実小学校 6年2組」と書かれた胸の名札をもう一度見た。もうすぐ、ぼくはちんぽに毛がはえた小学生でなくなり、ほとんどの子が生えているあなちゅーに行くんだ。
 最後にぼくは、下の方にパンツもズボンもはかない、ちんぽもおしりの口もまる出しのまま運動靴をはいた。姿見の鏡に映ったそのぼくの姿はすごくエッチでちんぽも少し反りあがった。
 そしてぼくはそのまま奥のオンナベンジョに方に向かった。ただ脱いだ中でパンツだけは気になってその場に置き去りにせずに手にしていた。右の方は小便器が並んでいた、昼間は1年生たちの毛の生えていない真っ白なちんちんでそこはあふれるけど、今はぼくの丸出しのおしりと毛の生えてしまったちんぽだけだった。

 ぼくは奥の方のオンナベンジョに入って持ってきたパンツを水を流すコックの前に置くと、まず鍵もかけずドアも閉めず便器もまたがないまま、便器のふちにしゃがんだ。
 ドア全開で、しかもここでしてたあの子は、その時どんな気持ちだったのか気になって仕方がなかった。ぼくは毛が生える前は確かにズボンもパンツも全部脱いでうんこしていたけど、戸はかならず閉めていた
 でも、今は、だれも見ていないから、あの子みたいにぼくもドアを開けたまましてみようかな、という興味がわいてきた。これからズボンとパンツを下ろして、だったら、めんどくさかったけど、ぼくはもうおしりもその口もちんぽももう丸出しだった。うんこもおしりの口をきつく開こうと押し寄せてきていて、すこし緩めればあの子みたいにもうドア全開でうんこだった、
 でも、しゃがんで周りを見上げると小便器や手洗い場だけの風景でも見えることが落ち着かなくて、しかもドア全開のぼくのうんこ姿も目に見えるようで決心がつかなかった。
 そのとき教務室の方からヒタヒタとこっちに向かってくる足音が聞こえてきた。まずい! ぼくは立ち上がりドアを閉めてかぎをかけた。

(続く)
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