私は貴方の主で奴隷

朝日眞貴

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第十八話

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 体育の授業は男子はサッカーで女子は体育館でバスケだった。
 汗だくになっているのは間違いない。

 体育が終わって、優香はいつもの場所に汗だくになって汚れた靴下を置いてくれた。
 すぐに回収してトイレに駆け込む。オナニーはしないけど、匂いを嗅いだ。凄くいい匂いだ。勃起が痛いくらいだ。優香の汗はなんでこんなにいい匂いなんだ?

 月曜日に渡された睡眠薬は、家に帰ってから試した。
 少しだけドロッとしていたが、甘い液体だった。眠気はすぐには襲ってこなかったが、眠くなった感じがした。2時間くらいしたら眠気がなくなった。確かに、体育の後とかで疲れている時なら眠ってしまうかもしれない程度だった。眠気が飛んだあとも、頭が少しだけ”ぼぉー”とした感じはしたが、すぐに治まった。アイツの言っていた通りだった。
 これなら、優香に飲ませても大丈夫だと考えた。

 図書室はエアコンが切られている。工事は、昼間に行われているが、今日はエアコンが使えない。正直に言えば暑い。
 優香は、暑い図書室で本を読んでいる。持ち出し禁止の本なので、図書室で読まなければならないと考えているようだ。暑そうにしている。汗も垂れている。おしっこも我慢させているけど、体育の後だし汗も凄いので喉も渇いているのだろう。でも、図書室は飲食は禁止だ。本が汚れないように、汗を頻繁に拭いている。可愛い。

 あまり時間を開けてしまうと、体育での疲れも癒えてしまう。

「吉田」

 優香が俺を見てくれる。

「何?」

 可愛い声だ。
 本を読むのを邪魔されたからなのか、少しだけ不機嫌な表情も可愛い。
 俺も、今からの事を考えると緊張しているのか、声が少しだけ上ずった。

「暑いだろう?準備室で本を読むか?」

「え?いいの?」

「大丈夫だ。先生には許可を貰っている」

 もちろん、嘘だ。
 正確には、嘘では無いのかもしれない。準備室は、俺が使っていいと言われている場所だ。俺の荷物が置かれている。準備室は、もともと図書室に並べる前の本が積み上がっていた。俺が委員になって、本を整理した。その仮定で鍵を渡されて好きに使っていいと言われている。
 だから、許可が貰えていると言っても、嘘では・・・。

「うーん。そうね。本が汚れるのは嫌だから・・・。準備室は涼しい?」

「準備室のエアコンは動いているよ。あっ準備室は、図書室の机と椅子よりも低いから本が読みにくいかも・・・」

「大丈夫。私、どんな体勢でも本が読めるよ?」

「それなら良かった。あと、準備室は飲食ができるから、何か飲み物を用意するよ。何がいい?」

「エアコンが効いているのだよね?」

「あぁ」

「それなら、温かいお茶がいいかな?」

「わかった」

「え?吉岡君が用意してくれるの?」

「帰りにカギ閉めを手伝ってくれるのなら?」

「・・・。うん。いいよ」

「ははは。温かいお茶を用意するな。準備室はわかる?」

「うん」

「準備室なら持ち出し禁止の本も大丈夫だから、何冊か持っていくか?」

「うん!」

 嬉しそうな優香を見て、少しだけ心が傷んだ。
 今から、睡眠薬を飲ませて・・・。

 酷い事をする。
 でもやらないと、俺と優香の秘密がばらされてしまう。

 優香を守る為だ。

 優香が準備室に2冊の持ち出し禁止の本を持って移動する。
 お茶の準備をしよう。

 準備室にあるコンロでお湯を沸かして、急須は置いてある。軽く洗ってから、温める。湯飲みを用意して、優香に渡す湯飲みに睡眠薬を入れる。
 優香の前で、二つの湯飲みにお茶を注いで、睡眠薬入りを優香に渡す。家で練習した。大丈夫だと不自然にはならない。

 優香は本を読み始めている。
 エアコンが効いているから、図書室のように汗は出ていないが、制服を見るとしっとりと濡れているのが解る。

 今日も暑かった。
 優香のマンコを触っている時に、おしっこが出てきたら?
 そうか、俺が全裸になればいいのか?床にビニールでは音がしてしまう。体育の後で使おうと思っていたタオルがある。タオルで・・・。不安はあるが、大丈夫だろう。雑巾に吸わせるのはもったいないから、俺の体操服とかいろいろある。空のペットボトルがあったはずだ。漏斗も準備しておこう。

 優香が本を読む手を止めた。
 読み終えたようだ。持っていたノートにメモを取っている。優香は、読んだ本の換装をメモに残している。数行だけの感想だ。タイミングは丁度いいだろう。

「吉田。どうぞ」

 二つの湯飲みにお茶を注いで、優香の前に出す。
 うまく煎れられた。冷まし方も丁度良かった。飲みやすい温度だ。

「ありがとう。丁度、喉が渇いていたの」

 優香は、睡眠薬入りのお茶を口に含んだ。
 何か嬉しいのか笑顔を見せてから、一気に飲んだ。喉が渇いていたのか?

 効き目は5分くらいで来るとアイツは言っていた。

「吉田。そっちの本。読み終えたのなら返すのか?」

「うん」

「持っていってやるよ。お茶でも飲んで落ち着けよ」

「いいの?ありがとう」

「ははは。手続きをするから5分くらい席を外すな」

「うん」

 準備室を出て、図書室で本の手続きを行う。
 優香の図書カードは解る場所に置いてある。手続きを終えて、優香が読んでいた本を本棚に返す。

 準備室の扉から中を窺うと、優香は椅子に深く腰掛けて寝てしまっている。
 規則正しく胸が動いている。寝顔も可愛い。無意識にスマホを取り出して優香の寝顔を撮影した。

 音を立てないように準備室に戻って、入口に鍵をかける。
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