息子の運命、父の執着。３

side 亮太

思ってたのとちょっと違う！※

自分の精液でベトベトになったお腹をチラ見する。
うう、イってしまった。

「パパぁ！」

横で見ているパパを睨みつつ、頬を膨らせて不服を伝える。

おちんぽ、愛撫して欲しかったのに。

「つい。可愛くて魅入ってた。
ごめんね。」

いい笑顔でパパがそう言う。

絶対反省してないでしょ。

「ごめんって言うならちゃんと触ってよ。
エアじゃやだ！
優しいのもいいけど、気持ちいいの足りないの！
僕はパパでイきたいの！」

パパをじっと見つめる。

パパは何か考えてるような顔になっていた。

え？言い過ぎた？
ちょっと不安になる。

「うん。そうだね。
・・・『気持ちいいの足りない』かぁ。
なら、もっと亮太を気持ちよくしないとね。
・・・あ、そうだ。」

パパ・・・マイペースな人だったな、そういや。

・・・僕の不安返せ。

「亮太、君をもっと気持ちよくしたい。
ちゃんと触るしキスも沢山するよ。
だから、いい？」

・・・具体的に何の “いい？” なんだろう？？

「いい・・・よ。けどパパ何すｒ
「じゃあ、まずはキスしよう。
亮太、目を瞑って口を開けて？」

パパが被せ気味に提案して来た。

言われた通りにするとパパがのし掛かってきた様だ。
パパの重さを感じる。
顔中にキスが降ってくる。

擽ったいけど嫌じゃない。
パパの重さが幸せだ。
大人しくされるがままになっていると、パパのキスは、優しいキスから徐々に性的に、イヤラシくなっていく。

唇を舐められ甘噛みされて、快感への期待に震えると、パパの舌が口腔内へ侵入してくる。

チュ、チュバ、ジュル、クチュ

「、っふ、はぁ、」

パパの舌は巧みだ。

僕の歯列を舐め、上顎を擽り、舌を絡ませる。
さらに舌を扱くように吸い上げられる。

気持ちいい、僕はもうトロトロだ。

「亮太の男性器、また可愛く勃ち上がってきたよ。」

パパの言葉にふと目を開けると・・・暗っ。
見えない？
目隠し？？

不思議に思って身じろぐと、パパの胸板に触れていた両手が動かないことに気付く。

んん？
両手首が一纏めにされて何かに縛られてる？？

「パパ・・・？」

不思議に思い声を出す。
するとパパの重さを感じなくなり、パパが僕から離れた事を知る。
パパ、どこ？

「ちょっと待ってね。
今ベッドヘッドに亮太の手を縛ってるタイを繋ぐからね。」

・・・内容は兎も角。

良かった、パパ近くに居てくれてる。
声のする方に顔を向ける。

「・・・パパ、暗くて見えない。」

取り合えず何か聞こう、と、現在の状態を訴えることにした。

「あぁ、今亮太の目を隠してるのは亮太のタイだよ。
生地から拘ってるから、目を傷付けたりはしない。
でも、出来れば目は瞑って居てね。」

いや、そうだけど、ちょっと違う。

目隠しが何なのかを知りたいわけじゃない。

「・・・僕の手、どうして括ったの？
これじゃ、僕動けない・・・」

アプローチを変えて、暗に解いて欲しいと言ってみる。

「亮太の手首を縛ってるのは私のタイだよ。
こういう事もあろうかと、君を傷付けないソレ専用のタイで来て良かった。
大丈夫だよ。
このベッドは、ちゃんとロープを縛るフックの専用のが着いてるからね。」

だから縛ってる物の素材を知りたい訳では無いんだってば！

あ、“僕の希望ほどいて” はスルーする方向ですか。

それより高級ホテルの超特別室のベッドに、“縛る専用フックがちゃんと付いてる。” って何だろう。

・・・王族ロイヤル怖え。