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side 亮太
飛んで火に入る夏の・・・後半チョイ※
しおりを挟む「それに・・・」
「それに?」
父さんがガラス越しに恨めしそうな目で俺をみる。
父さんにそんな目で見られるのは初めてで、背筋が寒くなる。
「亮太は自分を小百合さん似だと思う?」
「うん。
・・・ほら、アルバムにある、父さんと母さんと赤ちゃんの俺とで撮ってた写真、あれ。
あれの母さん、俺に激似でしょ・・・」
「そう・・・。」
父さんの反応が薄い。
誤魔化そうとしてる・・・??
「俺、母さんソックリでしょ?」
繰り返して言うと、父さんが頭を振った。
「いいや。」
「誤魔化さないで!」
キッと睨むと父さんは案外強い目をして俺を見ていた。
「いいや、亮太は私似だよ。
いくら亮太が可愛いからって小百合さん似だなんて!」
「可愛・・ん?」
俺が父さん似?
「君は子供の頃の私にソックリだよ。
今グングン背が伸びてるでしょう?
私も成長期が来るのが遅かったんだよ。」
「うん、ん?」
子供の頃の父さんの写真を見たことが無いので、俺には判断できない。
成長速度なんて更に分からない。
「きっと身長もすぐ小百合さんを追い越すよ。
亮太、君は私似だ!」
「・・・うん。」
父さんは俺を “父さん似” と主張したい、と言う事かな?
「あのイタリアンのマスターも、随分と目が悪くなった様だね。
可愛いからって、亮太が小百合さん似だなんて!」
「父さん、2回目言ってるよ。」
「亮太の好きなペペロンチーノが絶品でなければ、行かなかったんだあんな店!!」
「あ、うん。」
・・・父さん的には俺は父さん似なのか・・・
『俺=母さん代用品疑惑』は、俺の思い込み・・・。
自意識過剰だったって事で・・・。
・・・俺超恥ず・・・。
お陰でだいぶん冷静にもなってきた。
父さん凄く憤ってる、ヤバい。
俺・・・両親のドッチに似てるか問題には今後触れないでおこう。
そう思っていると、トン、と父さんに押されて、ソファに倒れる。
「え・・?父さん?」
「亮太も、『自分は小百合さん似だ。』って言うんだね。
『自分が小百合さんに似てる。』と思うから、私が『小百合さんの代用品として自分を抱いてる。』と感じてたんでしょう。」
のし掛かってきた父さんは、俺が今まで見たことの無い、目が据わってるのに笑顔だった。
◆◆ ◆ ◆ ◆ ◆◆
グチュ、グボ、グブブ、グボ、グチュ
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ」
豪華な夜景が見える部屋のソファで、背面座位でパパに貫かれる。
「亮太がっ生まれたときにっ、私は『愛しい』という感情を学んだんだ。はぁっ、
『コレは私の物だ。』なんてっ、初めての感覚だったよっ。
私の “最愛” も “唯一” も亮太だけだっ!」
オーダーメイドの3ピースは、スラックスだけを脱がされて、僕は下半身だけ裸だ。
「そんなっ、私がっ、亮太を誰かの代用品にするかなっ?
っは、誰かをっ、亮太の代わりにっ、するなら兎も角っ。」
「あ゛ぁっ、あ゛っあ゛っあ゛ぁ、あ゛っ、」
パパはスラックスの前をくつろげただけで何も脱いではいない。
「『俺は母さんに似てるから、父さんは俺を母さんの代用品にしてる』だって!?」
「イグイグっ、あ゛ーー!!!っは、あ゛ぁ゛っあ゛っあ゛」
※亮太は9:1で母似です。
9割小百合さん、1割正義さん(父)。
その1割も、つむじの位置とか、歯並びとか、視力・頭脳とか(見た目ですら無い)分かりにくい所です。
認めたくない父。
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