僕の恋、兄の愛。２

side 優介

計画立案。

そろそろ健介の新婚恋人夫婦フィーバーも落ち着いてきたし、次の段階に行ってもいいかな？

健介との関係もノーマルセックスだけではなく、もう少し先に進みたい。

ノーマルセックスに恥じらう健介も可愛いが、快感に悶える健介も見たい。

何か切っ掛けが必要だな。

アクシデントでも起こすか。

理由は・・・そうだな、『大学生になった健介が遠くなるようで兄は不安になった。』・・・と言う所か。

健介は分かっていない。

健介の大学生活だけではない、健介の未来も全て俺の物だ。

さてどう攻めるか・・・そう言えば、唐所長がBostonへ移籍になる話が研究所内で浮上しているな。

秋には本社だけでなく協力企業も含め、本腰で唐所長の移籍・出向についての討論・検討へと進み、恐らく来春には唐所長の方針は固まっているだろう。

唐所長に「Bostonへ、市井くんも一緒にどう？」と誘われている。
唐所長の移籍が確定となれば、俺の選択肢が増える。

健介が大学を卒業するまで日本の研究室に残って、その後唐所長の移籍したBostonの研究施設に引っ張って貰う事もできる。
唐所長からの許可ももらった。

唐所長は、俺が今の研究所に残る選択肢も残してくれている。

俺の未来は俺が選ぶ。

確かに、しがらみの多い日本ではなくアメリカで薬の研究をしたい。

健介を手に入れるために進んだ薬学の道だが、探求していく内に、やり甲斐や楽しさ、目標を持つまでになってしまった。

気持ちは『健介を連れてアメリカへ行く』で固まっている。

運がよければ、健介をアメリカで軟禁状態にして俺だけの物にできるかも知れない。

・・・まぁ、ソレはまだまだ先の話か。

差し当たって、まずはセックスの問題を解決しよう。

健介が怖がるから、結腸攻めも数回しかした事が無い。

健介の体は気持ちいいと知っているのに、奥に届きすぎることに心が付いてきてないようだ。

それから慣らすか。

さて、どうしようか。

そう言えば健介の短期バイトがもう少しで終わる。

仕掛けるならその時だな。

そうして、俺は健介と亮太くんがバイトお疲れランチ会をするイタリアンレストランに自分達も仕事途中の昼飯の振りをして、隣の席に座った。

俺へのプレゼントを隠すために、テーブルの下に隠れた健介可愛い。

大きくなりたくて昼飯をいっぱい食べる健介可愛い。

恋人（俺）の自慢をする健介も可愛い。

録音は出来ても録画できないのが悔しい所だ。

可愛い健介を正面から見られる亮太くんが羨ましい。

健介達は昼食を終えたらしい。

ソロソロ頃合いかな？

昼飯の後、唐所長と移籍問題の話を持ち出し、健介に聞かせた。

唐所長は、イタリアンレストランで移籍問題の話を持ち出した俺を訝しんで居たが、何においても天才の彼はすぐ察して、話を合わせてくれた。



※後日、唐所長には「社外秘を外で話したから、亮太に怒られちゃったじゃないか。次はだめだよ。」と注意されました。