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(やっとクリアした!アダムスくんルート...!)
思えば長い道のりだった。公式攻略対象5人の表裏ルート10ルートをクリアした後やっと現れるアダムスくんルート。
この乙女ゲーを初めてすぐに、アダムスくんに一目惚れして隠しキャラはこの人だろうと思って、永遠に攻略サイトを見て、公式キャラをすっ飛ばして彼にたどり着いた。この乙女ゲー、公式キャラの攻略も意外と難しくて油断すると悪役令嬢サイネリアにルートを潰されて、よく分からないキャラと結ばれることになる。何にしても推しが攻略できたのだから関係ない!!幸せ!!
-ここで私の意識は途切れた-
次に気がついたのは、自分であろう泣き声だった。
「ふええぇぇぇえええ!!!!」
何が起きたか全然分からない。体も動かないし、声も泣くくらいしかできない。私はあのブラック会社に向かってたんじゃないの?!?!なんでこんな知らない所で寝てるの?!
「シアー?どうしたのー?寂しくなっちゃった?」
え?この声はアダムスくんの幼少期ボイス?!?!え、どういうこと?
「怖くないよー。よしよし。」
ん?今アダムスくんに抱っこされてる?え、ああ夢か。夢なら思いっきり甘えちゃえー!!
「きゃきゃきゃきゃっ!!!」
「んー?楽しそうだね?」
-........夢じゃなかった。まあこの二、三日で一通りの羞恥を体験したので、だいたい冷静になれた。これって世に言う転生ってやつじゃないですか?転生だとすると私はアダムスくんの妹、つまり悪役令嬢サイネリアになったと考えるのが妥当だと思う。だって「シア」って呼ばれるし、完全にアダムスくん一家だし。
なんで私は公式ルートすっ飛ばしたんだ!!ぜんっぜん覚えてない。いや、この国がどこで魔法が使えてーとかは分かるけど、サイネリアがどうなるかぜんっぜん覚えてない。うーん...まあいっか。とりあえず推しの家族になれたんだったら、やることはひとつ!推しに全力で気に入られることだ!
思えば長い道のりだった。公式攻略対象5人の表裏ルート10ルートをクリアした後やっと現れるアダムスくんルート。
この乙女ゲーを初めてすぐに、アダムスくんに一目惚れして隠しキャラはこの人だろうと思って、永遠に攻略サイトを見て、公式キャラをすっ飛ばして彼にたどり着いた。この乙女ゲー、公式キャラの攻略も意外と難しくて油断すると悪役令嬢サイネリアにルートを潰されて、よく分からないキャラと結ばれることになる。何にしても推しが攻略できたのだから関係ない!!幸せ!!
-ここで私の意識は途切れた-
次に気がついたのは、自分であろう泣き声だった。
「ふええぇぇぇえええ!!!!」
何が起きたか全然分からない。体も動かないし、声も泣くくらいしかできない。私はあのブラック会社に向かってたんじゃないの?!?!なんでこんな知らない所で寝てるの?!
「シアー?どうしたのー?寂しくなっちゃった?」
え?この声はアダムスくんの幼少期ボイス?!?!え、どういうこと?
「怖くないよー。よしよし。」
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「きゃきゃきゃきゃっ!!!」
「んー?楽しそうだね?」
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なんで私は公式ルートすっ飛ばしたんだ!!ぜんっぜん覚えてない。いや、この国がどこで魔法が使えてーとかは分かるけど、サイネリアがどうなるかぜんっぜん覚えてない。うーん...まあいっか。とりあえず推しの家族になれたんだったら、やることはひとつ!推しに全力で気に入られることだ!
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