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シャワーと指で

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「とりあえず、これ…流さないと」

私はべとべとになった身体をシャワーで洗い流す事にした。
一人でシャワーを浴びていると「冴子さん」という声がしていきなり裸の晴香ちゃんが飛び込んでくる。

「ちょっと、どうしたの?」
「冴子さん」

晴香ちゃんが背後から抱き付いてくる。私はよろけそうになりながらもなんとか持ちこたえた。
背中に当たる晴香ちゃんの胸は薄い。身体に回された腕も細いが、その割に力は強い気がした。

「冴子さんの事、気持ちよくしてあげたくて」

そう言いながら、晴香ちゃんはまだローションの残る私の身体を後ろからがっちり抱きしめつつ、白くて細い指を私の秘部に滑らせてきた。
まだかなりぬめりが残る秘部に、なんの躊躇も前置きもなく、いきなり指を挿入してくる。
晴香ちゃんは今日初めて他者の秘部を触っているはずなのに、そうは思えないほど、スムーズに指を差し込むべき場所にたどり着いている。
たった一回、しかも私が自分で指を挿入する所を見ただけで、そこまで理解できているのか。

「う、ん…ふ」
「冴子さん、エッチな声が出てる」

私の秘部に沈めた指が軽く前後に動く。

「…だってぇ、ん…あん」

思わず甘い声が漏れてしまう。
後ろから回された晴香ちゃんの細い腕から伸びる手が、私の脚の間に埋まっている、そして手首から先がわずかに動いている様を見ているだけで、ものすごくいけない事をしているようで興奮した。
私の目では見えない指先の動きは、身体の内側で生々しくとらえる事ができる。
器用に、いやらしく動く指とは異なり、首の辺りからは晴香ちゃんの無邪気な、試すような声が聞こえてくる。

「…気持ちいいですか?」
「うん…やぁ…っ、はん…そこっ…」

晴香ちゃんの指は細くて長い。その分私の内側をピンポイントで刺激する事ができるのだ。
その指先が、確実に私の感じる部分を、適度な力で刺激する。決して大きな動きではない。

「冴子さん、ココでしょ…?」

手首を返して指の腹で私のお腹側の内壁が擦られる。
何故、という事を考えるより前に適格すぎる動きに私は崩れそうになった。

「そこ、だめ…っ…あ、あんっ…」
「冴子さん、ちゃんと立たないと」

晴香ちゃんは腕でしっかりと私の身体を支えてくれる。
だが言葉とは裏腹に、内壁を擦る指の動きはますますいやらしくなった。

「晴香、ちゃん…っ、あぁん…や…もう…」

我ながらかなり大きな声で喘いでしまった。

「良かった、本当は外のジャグジーに入ってもらって、そこで襲うつもりでしたが、こっちの方が心おきなく声を出せますね」
「ちょ…っぁ、ん…」

私の手から力が抜けて、握っていたシャワーヘッドが落ちていく。
晴香ちゃんは器用にそれを拾って私の身体にお湯をかけてくれた。
だが執拗に乳首や股間などに水圧がかかるように当ててくるので、私はますます気持ちよくなってしまう。

「はぁ……」

お湯の温かさと、晴香ちゃんの繊細かつ的確な指使いにうっとりとしてしまう。

「冴子さん…これ、気持ちいいですか」
「うん…気持ちいい…もっとして…あんっ」
「…わかりました」

晴香ちゃんはシャワーヘッドを私の股間に押し当てながら、空いた手の指先では内壁を繰り返し擦っていく。
動きとしては単調なのに、それだけで私は大声で喘ぎ続けてしまった。

「あぁ、気持ちいいぃ……凄、中…いい…」
「冴子さん…綺麗です、すごく…いやらしくて」
「…ね、ずっと、そうしてて、晴香ちゃん…あぅ…んふ…」
「はい、冴子さんのイク所、もっと見せてください」

晴香ちゃんの返事は真面目な口調だが、指先はひたすらいやらしく私の内部を擦り、掌では萌芽を軽く圧迫してくる。

「あ、い…っちゃう…あぁっ…!」

私の身体から力が抜けても、晴香ちゃんはそれを支えてくれた。
そしてゆっくりとバスタブに私を誘導する。

今度は位置を入れ替えて、私が晴香ちゃんの背後から抱きすくめるような形で湯船に二人で浸かった。

さっきはいきなり後ろから抱き付かれたのでよくわからなかったが、晴香ちゃんは長い銀髪をヘアクリップでまとめてアップにしていた。
耳も小さく、首も、肩も、二の腕も細い。

私は、湯船の中で晴香ちゃんの身体のラインを確かめるように、背中や腰のあたりを撫でた。
肌には張りがあり、もう少し柔らかいぐらいでも良いかもしれないと思えた。
でもそれは彼女の19歳という年齢を考えれば当然だし、誰彼構わず身体を触らせていない事の証でもある。

私はまず晴香ちゃんの耳たぶに軽く唇を付けた。少し水音を立てるように舐めて、晴香ちゃんをいやらしく煽ってみる。

「…っ、音が…」
「興奮するでしょ」

舌を耳の穴にねじ込むような事は避け、あくまでも音で興奮させるように、軽く耳に唇や舌を触れさせながら、主に口の中や舌先を使って水音を立てた。

晴香ちゃんの身体からこわばりが抜けてきた感じがあり、私はそっと晴香ちゃんの小ぶりな胸を両手で包んでみる。

「冴子さん…嬉しい」

晴香ちゃんは振り返る事なく、でも目を合わせないからこそ、喜びを明確な言葉で伝えようとしているのがわかる。

「うん…」

私は、返事のような、悶え声のような息を漏らしながら、晴香ちゃんの耳たぶから首筋へと唇を這わせていった。
指先に当たる晴香ちゃんの乳首はすごく小さい。そしてまだ硬い乳房とは違って先端に近い所の皮膚は薄く柔らかかった。私が刺激するので乳首だけがぴんと立っている感じだ。

胸を少し強めに揉むと、晴香ちゃんは再び身体をこわばらせた。

思わず、首筋に噛みつきたくなったが、よくよく考えると晴香ちゃんにはモデル業がある。さすがに噛み跡はまずいか、と思い直して噛むのは諦めた。
その代わり、白く弾力のある肌の感触がとにかく楽しくて、跡を残さないように優しく、首筋や肩のいたる所にたくさんキスをした。

強めに揉んでいるうちに、晴香ちゃんの乳房も少し柔らかくなってくる。それに合わせて晴香ちゃんの漏らす吐息も、艶めかしいものに変化していった。

「んっ…はぁ…冴子さんっ…」

乳首をつまんでみると特に反応がいい。

「敏感なんだね」
「そんなこと…っ…あぁ…」
「そんな事あるでしょ」
「冴子さん、胸…おっきいですね」

ああ、と私はようやく晴香ちゃんが何を気にしているのか理解した。彼女の背中に私の胸が押し付けられているから、それの事を言っているのだとわかる。

「硬さが違うでしょ」
「…はい」

よくわかるように一旦胸を離して再び押し付ける。

「揉まれると、柔らかくなるんだよ」
「そうなんですか、だからさっきから…」
「そう」

そして強弱をつけながら私は晴香ちゃんの小ぶりな胸をひとしきり揉んだ。
勿論時折乳首をつまんで晴香ちゃんの反応を楽しんだり、白いうなじをついばんだりしながら。

「あ、あ……ふぅ…ん」

晴香ちゃんの漏らす息から、「欲しい」という色がにじんできた。

処女の晴香ちゃんの秘部に、無遠慮に指を突っ込むのは申し訳ない気がして、私の指は花弁や薄い繁み、入り口のあたりをちょろちょろと弄る程度に動いている。

「晴香ちゃんの身体も、本当に綺麗だね」
「そうですか…」
「うん」

先ほどの口淫や、今の愛撫のおかげか、なんとなく徐々に晴香ちゃんの秘部は開いていっているように思われた。

「中…ちょっとだけ触っても平気?」

晴香ちゃんが静かに頷く。私は「こっち向いて」と晴香ちゃんを振り向かせてキスをしながら、少しずつ、指先を秘部の入り口に沿わせていった。
お湯の力も借りて、徐々に入口からほぐしていく。

晴香ちゃんは張りつめたような表情を見せていたが、苦痛という事ではなさそうだった。

「何か、変な感じです…」

入口から少しだけ指先を沈めて内側をほぐしていると、晴香ちゃんはなぜ気持ちよくならないのか不思議という様子で言う。

「中は、いっぱい擦らないと、なかなか気持ちよくなれないから…いい年してても中で感じないって人もたくさんいるし」
「そうなんですか?」
「そうだよ」

話ながら少しずつだが指を奥へと進めていく。
いけそうだ、と思ったのでそのまま真っすぐに指を一番深くまで差し込んだ。動かさなければ痛みはないだろう。

晴香ちゃんが一瞬「んっ」と小さくうめいたが、痛いとかそういう事ではないようだ。

「ねえ晴香ちゃん、指全部入っちゃったよ?」
「…え」
「ほら」

中がきついのであまり動かせないが、指先がどこにあるのかわからせるために、根本から指を回すように動かした。

「…ね?」
「はい…」
「痛くない?」
「痛くはないです、何か詰まってる感じがするだけで」

なんとなくその先もいけそうな気がして、沈めた指をストロークさせ始める。
すると晴香ちゃんは「ひゃ」という悲鳴にも似た小さな声をあげた。

「…痛い?それとも気持ち悪いかな」
「そんなこと、ないです」
「…じゃあ、これと、こっち触るからね」
「はい…あ…ん…っ」

秘部に突っ込んだ指をストロークさせながら、おそらく普段から弄っているであろう萌芽を軽くしごいて、慣れた快感をセットにする。

「あ、あ…んっ…冴子さん…あん」
「可愛い」
「あ…っ…変な感じ…します…」
「うん」

ストロークを徐々に速くしながら、萌芽も少し強めにしごく。
そうすると晴香ちゃんは「っあ…」と声ともつかない声を上げて果ててしまったようだった。
それと同時に指を差し込んだ所から、ぬるついたものが溢れてくる感覚があった。

「はぁ、はぁ」
「…大丈夫?」
「のぼせちゃいそうです」

私たちは今度こそ真面目に身体を洗い流して、残りの時間はまったりと休む事にした。

「冴子さん、ほんとに…私とこんな事しちゃって、良かったんですか」

晴香ちゃんはまだ気にしているようだ。

「…晴香ちゃんとのエッチが良かったかどうかで言うと、良かった」
「そういう意味じゃないですよ」

わかりやすくはぐらかしてしまった感はあるが、本当に晴香ちゃんとこんな事ができたのはラッキーだったと、内心思っている。
真面目に好意を持たれているのをいい事に、晴香ちゃんの身体で遊んでしまったという罪悪感はあるのだが、それでも晴香ちゃんの本気の探求心に応えた事は、間違いだとは思っていない。

「…いいんだよ、気にしなくて」
「…はい」

その跡はぽつぽつと話をしながら時間が過ぎていき、部屋を出なければならないタイムリミットで私たちは別れた。

「…冴子さん、私、本当に嬉しかったです。遊びでもなんでも私には、冴子さんがどう思っていても関係ないです」

それを聞いた瞬間、私は美咲さんと初めて会ったあの日、こんなに素直に気持ちを伝えていただろうか、という思いにとらわれる。
あの時は、恥ずかしくて自分をずっと隠していたように思う。
身体に触れられてようやく隠し切れなくなってタガが外れてしまった記憶しかない。

少しだけ自分が情けなくなった。
それでも温かく触れてくれる美咲さんを、なんて優しい人なんだろうと改めて思った。

晴香ちゃんはなんだかよろよろしながらも「大丈夫です」と言って家に帰った。
私の手元には、晴香ちゃんが選んでくれた水着と、ベビードールが残っている。

帰宅し一人であれこれと考え事にふけっていると、やはり晴香ちゃんにはやられる側よりやる側の方がはまっていると確信した。
以前美咲さんが言葉では言っていた「リモコンローター」、あれを私が装着してリモコンを晴香ちゃんに預けたら、どうなるだろう。
そういう道具も、晴香ちゃんなら恐ろしく的確に操れるに違いないと思う。

…今日は晴香ちゃんにあんなに触れてしまったから、頭の中は晴香ちゃんでいっぱいだ。

「お姉さま」

たった二日前にもあんなに激しく交わったのに、また美咲さんに会いたくなる。
またあの声を聞きたい。

そして、今日晴香ちゃんが言っていたように、美咲さんが私を独占するために跡を残して他人を牽制までしているのだとしたら、美咲さんも我慢しているという事なのだろうか。

身分が違い過ぎるので真面目に考えた事さえなかった。
でも私はもっともっと美咲さんのそばに行かなければいけないのかもしれない。

「お姉さま…来て」

さっき晴香ちゃんの細い指でかき回されたその場所に、今は美咲さんの「あれ」を打ち込まれる事を想像してまた濡らしている。

「お姉さま…お姉さまぁ…」

何度もその言葉を口にしながら、また私は自分を慰めた。
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