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ミニスカート

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プチ家出…と言うか、私が勝手に帰らなかっただけなのだが、それからまた美咲さんの部屋に戻って以降、美咲さんからメチャクチャに抱き潰されたり晴香ちゃんも交えて三人で交わったりと、あまりにも刺激の強い行為ばかり続いて身体がおかしい。

こういう経験ばかりしていると、ちょっとした刺激では物足りなくなってしまわないかと心配だったのに、実際に私が陥った状況は全く逆だ。
…ちょっとした事全てを性的なイメージに結びつけてしまい、その度にほんのりと下腹部が疼くようになってしまった。

それはまだ良いが、自分の性欲の受け皿と言うか、限界が上がった事で変な自信までついてしまったし。
実際三人での交わりも、さして混乱する事なく対応できていた。顔ぶれ的に当初ものすごくやりにくいと思っていたけど、始めてしまえば関係なかった。

やりたい事がどんどん思いついたし、して欲しい事も次々と頭に浮かんだ。
それら全てを美咲さんと晴香ちゃんが叶えてくれたような、そういう後味が残っている。

そしてここ数日は、どうしても頭にこびりついて離れない妄想である所の、梢さんと晴香ちゃんがもしガチンコで交わったなら…というテーマでけっこうな回数自分を慰めてしまっている。

ある時そこを美咲さんに見つかってしまい、恥ずかしがる私に「何をオカズにしたか」を全部話すよう言われてしぶしぶ白状したのだった。
確かそれは、ある土曜日の夕方だったと思う。

美咲さんと二人で買い物に出かけて早めに帰宅し、美咲さんがシャワーを浴びている隙に…と言うか、その間に暇を持て余してついつい考えてしまったのだ。

その日私は、自分では好んで履かないのだが美咲さんに勧められて淡いイエローのひらひらしたミニスカートを履いていた。上はシンプルにブラウンのカットソーと同色のカーディガンを合わせて、足元は生足を晒すのに抵抗があったので靴の色に合わせたダークな色のニーハイソックスを履いている。

慣れない服装で出かけたので何だか疲れたと思いつつ、着替えもせずベッドにばたりと倒れ込んでもぞもぞしていた。その間に美咲さんはさっさとシャワーを浴びに行ってしまったのだ。

「……」

さすがにショーツはきちんと履いてるけど、なかなか心もとない感覚の所為で緊張から少し濡らしてしまったかもしれない。
外出中も、何かにつけて美咲さんが私のスカートの裾辺りに視線を向けてくるので何だか恥ずかしかった。

「なんでそんなにチラチラ見るんですか」と尋ねると「可愛いから」という返事しか返って来なくて、私は嬉しいんだか恥ずかしいんだかわからないようなごちゃごちゃした気持ちになった。
いっその事パンツは履くなとでも言われた方が気が楽だったかもしれない。明らかにエッチな目的ありきなのだから。
そうではない中途半端な感じが、実は一番苦手だしそれをわかっていて美咲さんもわざとそこを突いてくるような事をするので困ってしまう。

…という事もあって私はベッドに倒れた状態からおずおずと腰を浮かせてショーツだけ下ろしてみる。
秘部が剥き出しになった事で空気が触れて、やはりそこが少し湿っているのを感じ取れた。

「……っん」

うつ伏せの状態から少し腰を高く浮かせれば、ミニスカートは勝手にまくれてお尻が露わになってしまう。
ちょうど、ベッドサイドに姿見があったので私はそこに映る位置まで移動し改めて四つん這いの姿勢をとってみた。

…やっぱり、見えちゃう。

はじめは姿見を真横にする位置にしていたが、ベッドの上で少し向きを変えれば後ろからの恰好も見えると思ってそうなるように回転した。
振り返ると、自分の太腿とお尻、それからその向こう側に自分の顔が映っているような絵になりわずかに興奮を覚えてしまう。

そこからの連想はロジカルな説明が難しいのだけど、この恰好であの時のように晴香ちゃんの偽竿でガンガンに貫かれるのを回想して、それから今度は晴香ちゃんが貫いているのが私ではなく同じ恰好をした梢さんだったらという入れ替えが、私の頭の中で行われたのだ。

「……」

鏡越しに自分の姿を眺めながら、自分で自分のお尻を撫でて、それからゆっくり蜜の出所を指先で探る。
秘部は美味しそうに指先を咥えこみ、お返しに咥えた指先に襞をまとわりつかせて更なる蜜を吐き出してきた。

「あぁっ」

いきなり奥までは入れない。あくまでも指先でくすぐるように探るだけにとどめて自分を高めていく。
…そう、梢さんの場合ここは蜜ではなく清水の湧き出る水源だ。

指先を使って、水脈を掘り当てるように襞の上下左右をくまなく撫で回す。
触ってもらえない萌芽が切ない疼きを訴えてくるけれど、まだ触らない。

「……は、あんっ」

たっぷりと指先でほぐした襞は緩み始めて、湧き出た蜜を抱えきれなくなっていく。
鏡に映るそこも、さっきより明らかに濡れ光っている範囲が広がり、今にも蜜がこぼれ落ちそうだった。

「…ん」

一旦顔を前に向けて伸びをするように上半身をベッドに擦りつける。
洋服越しに乳首が擦れる感覚を微かに拾って、私は悶えた。
改めて鏡を振り返ると、ちょうど秘部から一筋、雫が垂れ落ちる所を目撃してしまう。
成す術もなくそれはシーツにまで落下し、秘部とシーツの間を粘液の糸が結んだかと思うと、尾を引きながらそれは切れた。

「凄い…いやらしいっ」

梢さんもそうだろうけど、こういう所ほど人に見られたいと思ってしまう。
そして自分で今言った言葉を、代わりに言って欲しいのだ。
「凄いエッチだね」「もう我慢できないの?」「ほんと変態だよね」どれでも良いから。

「んっん……ふ」

秘部から溢れた蜜はもう萌芽の周囲にもしっかりと巡って、じっとしているつもりでも呼吸をするだけでぬるぬるした感触に包まれていくのがわかる。
…ギリギリまで触りたくない。限界まで焦らしてから触った方が気持ちいいから。

もう一度鏡を振り返ると、一筋どころではなく蜜が幾筋も内腿をつたい落ちたかがわかるぐらいに濡れ光る場所は広がっていた。
特に何度も蜜が通った所はくっきりと濃くてらてらと光っているように見える。

同時に、さっきは全く目に入らなかったのに今になって急に、自分の右足首に引っ掛かった白いレースのショーツが視界に入って来た。
ほとんど黒に近いニーハイソックスに白いショーツが絡まっていて、何だかこれもやけに卑猥な感じがしてしまう。

「……」

馬鹿な事をした。ショーツは履いたままでも良かったのに何故脱いでしまったんだろう。
右足首に引っ掛かったショーツを、足を振って放り投げたい気分になったが我慢する。

それから内腿同士をぴったりくっつけるようにして、指では触らず内腿を擦り合わせるように動かしてみた。
…これだけでもけっこう気持ち良い。

「あ…ん…っんあぁ」

その動きも何度か繰り返せばただの焦らしでしかなくなり、いよいよと思って私は四本の指で秘部を掻き回すべく脚を開くと、バスルームの扉が開く音がした。
身動きが取れなくなり私はそのまま固まる。

美咲さんは思った以上に素早くバスルームを出て来てしまって、私は何も隠す事ができずオナニー姿を晒してしまった。
ちょうど鏡と反対向きに立つ美咲さんとは真正面から対面してしまうし、美咲さんからは鏡の中の様子もばっちり見えている事だろう。

「…何か予感がしたんだけど」
「…あの…これは」
「少しいつもと違う服着ただけでオナニー我慢できなくなっちゃうの?」

そう言って私の顔を覗き込んでくる美咲さんもほとんど全裸で、身体中に水滴を残したままバスタオルを羽織っただけの恰好なので目のやり場に困る。
…もっと目のやり場に困る恰好の私に思われたくはないだろうけど。

「しょうがないわね」と言いつつ美咲さんは嬉しそうにベッドに上がって来て、私の身体を仰向けに返したかと思うと思い切り脚を開かせて口淫を始めた。

「ひゃぁっ!…あぅ……ん」

まだ背中をベッドに付けていないうちから私の膝裏を両肩にかけるようにして、美咲さんは蜜をすすり始める。

ズズズ、ズズという音が全然止まらなくて、私がいかにだらしなく蜜をこぼし続けているのかを思い知らされた。

「あぁっ、お姉さまぁ…っあん」
「冴子…ここ、ベトベト」
「言わないで、くだ…あぅんっ」
「大丈夫、美味しいわよ」
「それも…やぁ…ん」

小さく抗議しても、また美咲さんの口元と私の陰唇とで奏でられるジュルジュルという水音でそれはかき消されてしまう。

「あぁ…っん…だめぇ…」
「今日はやけに可愛く喘ぐのね?」
「……っぁぁ…」

美咲さんが勢いよく秘部にしゃぶりついたかと思うと、強く萌芽を吸引された。
そのまま数秒キープしておいて、吸い付いたまま柔らかく舌先で萌芽の先端をくすぐってくるのだからこちらとしては堪らない。

「だ、だめっ、それは……」

美咲さんは「ん?」という表情を向けてくるばかりで確信犯的に私の言葉を無視し続ける。
…それで正しい事は正しいんだけど、でも凄く、抵抗せずにはいられないのだ。

でも美咲さんは私以上に知っているのだ。
…ここを超えてしまえば私がいきなり貪欲に、求め始める事を。
何度目かの、萌芽への強い吸引の後にそれはやって来た。

「あ、ん…もっとぉ、して欲しいです」

今度は「やっぱりね」という表情が返ってくる。
そして美咲さん自身も待ちかねていたかのように、嬉しそうに舌を突き出して私の穴の中を探り始めた。

片手では先ほどまで吸引して腫れあがった萌芽をゆるくつまんでこね回しながら、時折唇を使って蜜をまとわせる。

「…はぁん、それ…それです、あ…あ…いい」
「ほんとに今日はいい声で鳴くわね、どうかした?」
「どうもしないです」
「…嘘臭い」
「お姉さま、早く…して欲しいです…もっと」
「かしこまりました♪」

美咲さんの声や息遣いが微振動となって秘部や萌芽にわずかな刺激を送ってくるけれど、それさえももはや焦らされているようにしか感じない。
「何をオカズにしてたのか、後で教えてね」という言葉を残して、美咲さんは口淫を再開した。
今度は、先ほどまでの行為が戯れだったのではないかと思うくらいに大胆で激しい。

「凄、なんで…こんなぁ…あっあぁん……」

多分、やられている事はいつもと同じはずだ。
それなのに私が一方的に変に感じ過ぎている。
膝が曲がって、美咲さんの両肩を掴むように締め付けてしまった。その所為でますます美咲さんの顔が深く私の股間に沈んでいく。

…ダメだ、これ見ているだけで意識が飛んでしまいそう。

私はぐっと目を閉じて手近なシーツを掴む。
気持ちよくなり過ぎない為にだ。
美咲さんは私のその行動と目的を理解したらしく、「ちゃんとこっち見て」と優しく声をかけてくる。

…見たら自分の意識が消えるのに、と思うものの美咲さんの言葉には逆らえない。
目を開くと、目の前には美咲さんの顔があって私の蜜でとろとろに濡れた唇をそっと押し付けてきた。
唇同士が滑ってしまってうまくフィットする場所を見つけられずにいると、美咲さんは強引に舌を絡ませてくる。

「……んふぅ」

舌を強く吸われて、これだけでも意識が飛びそうになる。
…でも、もうそれほど長く抵抗は続けられないだろう。

口内には美咲さんの甘い唾液と、少ししょっぱい私の蜜が混じり合ったものが流れてくる。
いつもは何も考えずに飲み干しているものなのに、この時は何故かその粘液が私たちの交わりの証のように思えて、すごくドキドキした。

…だって、美咲さんの口で私のおまんこを舐めた、紛れもない証明のように思ったから。
そこに自分の唾液も混ざってくると、何が何だかわからなくなってくる。

「冴子、長大?」

考えが見透かされているかのようなタイミングで、甘く囁かれる。
私は何の躊躇もなく、ただ言葉に反応する機械のように口の中のものを美咲さんに差し出した。

私が下にいるので、舌の窪みに乗せるようにして私たちの愛蜜を受け渡す。
美咲さんはそこを掻き出すように舌先も丁寧に動かして、愛蜜を受け取った。
どうするのかと思っていたら、更にそこに自分の成分を加えてまた私に預けてくる。

…飲んでしまったらダメなのだろうか。
ぼんやりしていたら、つい預かった愛蜜を私は飲み下してしまっていた。

「あ…」
「ふふ」

ごめんなさい、と謝ろうと思ったのに美咲さんは笑っている。

「いいのよ、また作れば良いんだから」
「え…あぁんっ…!」

すごい速さで美咲さんが私の前から消えたと思ったら、もう秘唇へのキスを始めている。
見せつけるように「ん、ん…」という吐息を漏らしながら、先ほどよりもたっぷりと私の蜜を口に含み、唇もヌルヌルに濡らしてまた私の目の前に戻って来た。

本当に口内いっぱいに私の蜜を抱えているようで、美咲さんは何も言わず黙って私の唇に向かってくる。
両手で頬を挟まれ固定されて、強制的に私の唇は奪われた。

「…っ」

先ほどよりもしょっぱい味が強い。それに粘度も高いような気がする。
私が無我夢中でそれを受け止めると、美咲さんはようやく言葉を発した。

「美味しい?冴子のエッチなお汁だよ?」
「…っ」

口の中にそれがあるから反論できない。
私は愛蜜の中で舌を動かし、美咲さんの唾液の甘さの残滓を探す。
…それはほんの少しだけど、感じる事ができた。

私は嬉しくなって美咲さんの首にしがみつくと、愛蜜の半分は自分の喉に落とし、残りは自分の唾液と混ぜて美咲さんに返す。

この愛蜜の受け渡しという目的が前に出ている所為なのか、私たちは飽きる事なくいくらでもキスを続けられた。
その受け渡しは何往復も繰り返される事もあれば二回程度で飲み干してしまう事もあった。
その度に美咲さんはまた私の秘部から材料を調達して、自分の唾液と混ぜては新たな愛蜜を作り私に受け渡してくれる。

私ばかりでなく、美咲さんの方が我慢できずに愛蜜を飲み干す事もあって、そんな時は先に私の唾液を受け取ってから秘部になすり付けるという事もされた。
上の口も下の口も、最終的には同じ成分の愛蜜でいっぱいに満たされてしまう。

もはや秘部への愛撫さえもどうでも良いと思ってきた頃になってようやく、美咲さんが囁いてくる。

「そろそろ、ここ…いっぱい弄ってあげる」
「…はい」

いつだって準備はできている。
でも、予告されると先に美咲さんの細く長い指先で襞をかき分け内壁を擦り立てられるイメージが膨らんでしまい、待ちきれなくなった。

「…言ってみて?冴子」

甘く優しい囁きに、私は従順に答える。

「…お姉さまに、おまんこ触って欲しいです」
「…わかった、じゃあ触るからね」

それから丁寧に私のお腹や鼠蹊部を撫でて徐々に秘部へと指を滑らせていくのだが、正直一秒たりとも惜しくて私は一気に焦れた。

美咲さんの指先がそこに到達した時には、キスで感じていた時以上にぐちゃぐちゃに蜜が溢れてしまっていて、早く早くと美咲さんの指を誘導するかのようにぬめりをたたえていた。

「…凄ぉいい、ぐしょぐしょ」
「……っぁあ」

その声色でいちいち実況されてしまうと。
…こんなの、全然もたない。誰でも無理だろう。

「…早く欲しいの?冴子」
「はい」

それも。
わかっているのになんでいちいち聞くんだろう。
美咲さんの言葉の一つ一つを受け止めるごとに、階段を上るようにどっと蜜が中から湧き出る感覚があった。

「これ……聞こえる?」

私の秘部はあっさりと美咲さんの二本の指を受け入れ、一瞬で指の付け根どころか掌の方にまで蜜を垂らしているらしかった。

指を出し入れするごとに、美咲さんの掌が陰唇と萌芽に軽くぶつかる。その時にパチュッという音が響いて、掌にまで蜜が溜まっているのがよくわかった。
掌が当たると、秘部がまるごと自分自身の蜜に浸される。

「……いやらしい音だね」

何度も何度も、その音が私の耳も犯す。
掌が入り口に当たるという事は、指先はかなり奥まで入っている事を意味しているわけで、美咲さんの指はそんなにも奥深くまでの抽送を繰り返している事になるのだ。

「あっ…あはぁ」

不意打ちで掌を返されて私は大きく仰け反る。

美咲さんの手の動きはどんどん速くなって、奏でる音も派手になる。
それにつられて私も大きく声を漏らしてしまった。

「い、いいです…気持ちいいぃ」
「…そうね、気持ちいいわ」
「はい、い…やぁんっ、あ……イっちゃいそう、です」
「イっちゃうの?…これからでしょ」
「いや…そ、あぁぁっ…イって、いいですか?わたし…あ、ん…」

「…ダメって言ったら、イかないの?冴子」
「……違、あ…あぁっ」

絶頂の申告ができなかった。
言葉が追い付かず、私は果ててしまった。
涙がどっと溢れてくる。

美咲さんはもう十分わかっていて、私が絶頂した後にだけ感度が上がる場所までも、逃さず丁寧に指先でくすぐってきた。

「い、あ、あぁっ…ん」

意地悪してごめんね、とでも言うかのように美咲さんが私の頬にキスをくれた。
それからゆっくりと、唇にも。

「…イっちゃったの?」

その声色をまた継続されるのは辛い。
わかっているくせにと思ったが、黙って頷いた。

「じゃあ、教えてくれる?」
「……?」

美咲さんは四肢で檻を作るように私の身体のすぐ傍に手足をついて、私を見下ろしてきた。

…そうか。オナニーのネタを教えろという事だった。
どうやら美咲さんは、それをきちんと話すまでは普通の声に戻すつもりも、私を組み敷いたまま離れるつもりもないようだ。

「…その」
「うん?」

意を決して話し出そうとする度にいちいちあのトーンで相槌が返ってくるので、身体が反応してしまってうまく口が動かない。
一度深呼吸してから、私はしっかりした声で「梢さんと、晴香ちゃんの」という言葉だけをまず口にした。

…とりあえずこれだけでも話せばおおよそ伝わると言って良いだろう。
美咲さんはじっと考えるような表情をしてから「その二人が?」と聞いてくる。

「ふ…普通にセックスしてる所を、想像しました」
「…冴子ったらエッチな言い方するのが恥ずかしいの?」
「そりゃ、そうですよ」

美咲さんにつられてこちらまで声が上ずってしまう。

「冴子も一緒に、三人でしてるの?…」
「私は、いないです」
「…そうなの」

何なんだろうか。単に声を聞いているだけなのに、どういうわけだか秘部を羽毛で撫でられているかのような錯覚を覚える。
私はただの会話であるにも関わらず、うっとりしてきて瞼が重くなった。

「…あの娘、凄い勢いで腰振ってたよね」
「はい…」

美咲さんの記憶にもしっかり残っているであろう晴香ちゃんの超絶ピストン及びSっ気たっぷりの振る舞い。
あれは実際にくらわずとも、見ればどれだけ激しいのかイメージできるはずだ。

「梢さんは…その、どMだし、知らないですけどエッチも強そうだし」
「……ふぅん」
「勝手な妄想だけど、相性は悪くはなさそうに思ったら、つい…」
「そうなのね、でも」
「……?」
「確認、できないわよね」

そうなのだ。私が参加するわけでもなくただ二人が交わるだけの妄想は、妄想の域を出る事はない。
でもまだ出会ってもいない二人の、現実のそれを見る事なんてまずあり得る話ではない。

「…私は、梢さんの穴は…見た事があるので」
「…そこにあの娘のアレが入る所を、考えちゃったのね」
「はい」
「やっぱり…いやらしいのね、冴子は」
「……」

頭がぼーっとする。
かけられているのははっきりと、褒め言葉なのだが。
頭の中には、梢さんの秘部の残像と、膣内に残る晴香ちゃんの偽竿の激しさと、更にはたった今妖艶な声色で「いやらしい」と私を評した美咲さんの言葉と、全部がないまぜになって何だかよくわからない。
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