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大人の入り口(晴香SIDE)
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次に思い出すのは冴子さんと繋がったあの瞬間の事。
「……」
あの時初めてわかったけど、挿入しようとする時に冴子さんが私に見せる表情は独特のものだった。
いや、人は皆交わる相手が変われば、やる事はセックスだとしても違う表情をするものなのかもしれないが…私の挿入を予感した時、冴子さんは少し怯えた表情をしながらも、瞳には期待の光が宿っている。
表情全体と、瞳で語る内容が食い違って見えるのだ。
それもまた、倒錯した興奮を誘発させる。
更に言うと、この表情はおそらく私との時にしか見せていないだろうと思う。
実際私は、私ではなくあの人が冴子さんを貫く場面も間近で見たけれど、冴子さんはそういう表情にはなっていなかった。
「貴女が好き」「恥ずかしい」せいぜいそれぐらいの表情がころころと入れ替わるか微妙に混じる程度である。
どうなっちゃうんだろう、わからない、怖い…といった、怯えの表情はあの人との行為においては現れないように思った。
だから、その表情は私だけが独占しているのだなとわかりそこは優越感を覚えた。
多分、私と違ってあの人は冴子さんが怖がるような事をしないのだろう。
あの場では私の目があったから出し惜しみしていたようだが、多分私が消えた後にはもっと濃厚に、甘ったるいセックスをしているんだろうなと容易に想像がつく。
きっと「好き」とかたくさん言い合うような、そんな感じで。
でもそれは私の柄じゃない。
いや、私も冴子さんに打ち込みながら「好き」だとは言っているし口をついて出てしまうんだけど。
でも、見比べてよくわかった。私がやっているのは全然、愛の行為とは程遠いものなんだと。
一方的で身勝手で我儘。痛そうにしていても気にしない。
どうせ大丈夫だろ、良がってるしと無視したりなんて平気である。
…だけど、それを自覚する機会がなかった。自分にとってはそれが普通だと思っていたから。
それに「好き」だとは言っているのだから、好意は伝わっているのだと思ってばかりいた。
でもあの人が冴子さんにしていたのは、まるで…私からすれば自己犠牲のような行為だった。
めちゃくちゃ不自然な態勢で冴子さんの中を穿つのは、きっとその角度だと冴子さんが一番気持ち良くなれるとわかっているからだろう。
自分の快楽なんて二の次で、ただ冴子さんが快楽の波を自由に漂う事ができるように、全ての条件を揃えていくような手組だった。
二人はただ交わっていただけで、何一つ私に見せつけるような態度はしなかったけど、行為の内容を見ているだけで、もう「あんたとは違う」というメッセージを突き付けられているような気になりいたたまれなくなった。
だから、あの人は私を先に挿入させたのだ。
後番だと見劣りするに決まっているから。
…私との時だって、冴子さんは勿論激しく喘いで身体を痙攣させ、すごく良がってくれている。それは事実だ。
でも、同じ「あれ」を突っ込んでいるのは変わりないのに、操る人間が違うとこうも異なるものなのかと驚いた。
それと同時に、なぜ冴子さんは私の時にだけ少し怯えた顔と期待の色に染まった瞳を向けてくるのか、その理由もわかった気がする。
…どうでも良いが、『WS』開発チームで私が暴君呼ばわりされている理由も、ついでに痛いほどよく理解できた。
私のするセックスは、乱暴で冷たい。突き放すような言葉を浴びせて、逆らえないぐらい強烈な、激しい抽送を繰り出していく。
あの人がしているのはもっと、ねちっこい感じの、身体がずっと密着するような甘いセックスだったけど。
私がやっているのはそんなものではない。
普通と思っていたが、多分私は腰を動かすのがかなり素早いしそれが長時間持続できる。おまけに一撃の重みも多分そこそこあるだろう。
冴子さんは何も言わずに受け止めてくれているけど、相手が相手なら「激し過ぎる」とか「痛い」とか言って泣かせてしまうかもしれない。
でも冴子さんがそうであるように、適応できる人ならこうでないと満足できないというぐらい、はまってしまうのかもしれない。
冴子さん本人は「こうでないと」とは思っていないだろうけど、これが私のアイコン的なスタイルなのだと思って、激しいピストン運動に身を任せながら、こちらまで気持ち良くなるぐらいに甲高い声で鳴いてくれる。
私はそれを聞いていると、頭が冴えてきてますます身体はよく動かせるようになるのだ。この循環で冴子さんを追い詰めて、限界まで来た所で果てる冴子さんを、やっぱりちょっと冷静に観察していたりする。
だから、入れてる最中に深いキスもしようと思ったりはしない。
別に嫌なわけじゃないけど、求められればする程度の事でしかない。
今日の事は罰にはなったけど、それと引き換えどころかお釣りが来るほど、私にはたくさんの情報が備わった。
ずっと見ていろと言われたらしんどかったけど、あの二人が普段どんなセックスをしているのか、片鱗を見られただけでも良かった気がする。
実の所一対一の挿入に関しては、大した時間行ってはいない。
ほとんどの時間は三人全員が参加していた事になる。
純粋に一人が「見るだけ」だったのはほんの数分間にすぎなかった。
ある程度の所からは、程度はともかく少し参加する感じで、「見ながら触る」みたいな事を交代でやっていた。
例えばあの人が冴子さんの上から挿入している時に、私は冴子さんの口内を指でまさぐったり、あるいは挿入中のあの人の後ろに回って、私がされた事の仕返し宜しく結合部のすぐ後ろにあるあの人のお尻の穴を、指先でくすぐってみたり、結合部に指をねじ込んで冴子さんのクリトリスをつまんだりもした。
それから私が二度目に冴子さんに挿入した時には、あの人が冴子さんに覆いかぶさってキスしたり、逆に私の胸を舐めてきたりもした。
私の方は勿論、あの人の許可を得て。
あの人は、許可こそ得ないが私の興奮を削がない程度に、むしろそれを高めるようなアシストをしていたと思う。
でも私とあの人との間にだけは、そこはかとなく競うような気持が潜んでいて、わざとらしく見せつけ合うまではしなくとも自分と違う手筋を繰り出してそれに冴子さんが反応すると、羨ましくて悔しくて、その小さな感情の棘をすぐ後にくる自分の番で冴子さんにぶつけた。
…あの時間はそういう循環の、無限ループの中にいるようだった。
終わらない、というかどんどんエスカレートしてどうなっちゃうの、という恐怖さえ感じた。
だけど、一歩も後には引けなかった。
考えてみればあの人は私のほぼ倍の年齢を重ねていて、きっと私が生きてきた時間とほぼ同じ年月を、大人として過ごしその間に性経験も積み重ねていっただろう。
そんな人とまともに、どころか一緒になって冴子さんを奪い合うように交わるなんて、正気の沙汰ではない。
…だけど相手が冴子さんだったからなのか、なぜか成り立ってしまった。
しかもそこそこ後味良く、である。
「……」
一連の記憶を反芻し、もう一度能吏に刻む。
忘れてはいけない気がしたからだ。
勿論、強烈な体験だったから簡単に忘れてしまう事はないだろうけど、特に細かい身体の動きや、あの人と交わした視線に込める感情、強烈に昂っているのにほんの少し羨ましさと悔しさの混じった、あの気持ち。
そういう小さな事一つ一つも、記憶から消すのは勿体なく思えた。
「……していい?冴子さん」
たまに使う言い回しを言葉にしながら、ぐしょぐしょに濡れそぼる秘部にバイブを押し込んでいく。
冴子さんにするのと同じように、ものすごく乱暴に。
だって、これだけ濡れていれば押し当てただけで勝手にモノは吸い込まれていくんだから。丁寧に探るのなんて意味がない。
それに勢いで花弁やクリトリスをかすめる刺激だって、不規則な快感に繋がるしむしろ気持ちいいじゃないかと思う。
「あ、あ…っん…」
仰向けになったので声が大きく響く。
ラグの毛足と、短く切ってしまったがそれでも重力で流れる程度の長さに整えた自分の髪が、自然と絡んでいった。
快感に耐えられなくて頭を左右に振るとますますその感触が伝わってきて、本当に誰かと身体を重ねているかのような錯覚すら覚える。
「…入っちゃった」
一人でする時には、もったいぶったりなんてしない。
いきなりトップスピードでごしごし中を擦りまくる。
これは「イく」ためのオナニーだ。見せるためのものではないのだから、快楽だけを追求させてもらう。
「ん、ん…っあ……あはぁんっ」
喘ぎはちょっと鼻にかかった声を作って、自分で聞いて興奮できるような声を出した。勿論、冴子さんに聞いて欲しいという想像も忘れない。
「あぁ…ん」
最初のうちは作り声を出していたが、そのうちに意識できなくなって単調な喘ぎを繰り返すばかりとなる。
…こんなじゃ、聞いている側はつまらないかな?と思ったりもするが、どうせカメラは回っていないのだ。これに気を取られてもしょうがない。
快楽だけを追うつもりが、職業病なのかやっぱり人の目を意識してしまっていて嫌気がさしてくる。
気を取り直して私はバイブを握り直し、改めて自分の腰でするのに近いような、重くてスピードも速い撃ち込みを繰り返した。
「きゃぁっ、あ、あ、…っ…ダメっ」
声が止まらない。そして手の動きも止まらない。
淫液が迸って本来飛んで来ない、バイブを持つ手の方にまで飛び散ってくる。
当然、秘部からはこの上なく卑猥な水音が絶え間なく響いている。
オナニーを繰り返して何回も中でイく感覚に慣れてきた頃、自分のこぼす蜜が最初の頃に比べてサラサラのものに変わったと気付いた。
冴子さんに初めてされた時には、何だかねばねばしていたのでこういう物かと思っていたけど、同じ人でも状況や慣れによって淫液の質は変かするのだとわかった。
「く、あ……ん」
縦てM字に開いたはずの膝の頭がくっつきそうになる。
脚を閉じると、挿入の圧迫感が強くなってまた気持ちいいのだ。
私はバイブを持ち替えるべく、一瞬だけ持ち手から手を離して脚の外側…つまり自分の太腿を抱えるようにお尻の側から手を回してバイブを構えた。
手の角度に連動してバイブが擦る内側のポイントも微妙に変わる。
さっきよりお腹側に寄ったので、一番いい所に近い場所をちょうど刺激できるようになった。
「あ、あっ…あふぅ…ん」
この感じは、仰向けなのにバックからされる感覚に近いような気がする。
向きとしてはそうなっていて、態勢としても楽だった。
「や、も……イっちゃうっ、あ、あ…んあっ」
脚は閉じているので、淫液の飛び散り具合は見えない。
ただ酷い事にはなっているだろう。
「いくの、冴子さん、いく…っ…あ…!」
自分自身がバイブをきゅっと締め上げる感じがよく伝わってきた。
…これがバイブではなく冴子さんが操る偽竿なら、どんなに喜んでくれるだろう。
たとえ偽竿であってもしっかり締め付けているのがわかってしまうぐらい、私のおまんこは大人になったのだ。
だから、できれば冴子さんにそれを実感して欲しかったな、と思う。
そしておびただしい量の淫液で冴子さんの偽竿の付け根どころか、太腿やお腹までびしょびしょにしちゃうぐらいに私の昂ぶりを伝えたい。
「はぁ、冴子さん…もっとして」
一度強烈に達して余裕が出てきたので、私は仮想のカメラであり冴子さんの目を意識しながら呟く。
自分が一番妖艶に見える表情も、角度も、それなりに心得ていた。
そうでなければ日に日に過激になるコラボランジェリーのモデルなど、到底やっていられない。
私がバイブオナニーで大好きな体位、それはここに帰って来た時の、うなだれていたあの状態に近い。いわゆる四つん這いになって、前からでも後ろからでもバイブを構えてごしごし中に挿入するのだ。
今日はまず両手をラグにつく前に、上半身は起こして膝立ちのような恰好で脚の間は開き気味にして、お尻を軽く突き出すようにする。
スカートが邪魔なのだが、脱ぐのも億劫なので後ろに垂れた布を持ち上げウェストにはさむようにしてお尻を露出させた。
そして脚の間…まずは後方から手を回して後ろからバイブを出し入れする。
「んふぅ…あ……」
実はさっきからずっと、振動やくねりのスイッチは入れていない。
個人的には、だからバイブではなくディルドで十分なのだけれど、なぜかこの形がしっくり来てしまって、気に入って使い続けている。
淡いブルーの、そんなに大きくはないバイブだ。
先端が丸ではなくちょっと尖った感じになっていて、中のいい所をピンポイントでつつく事ができる。
あとは根元の所にクリトリス用のブラシが広く付いていて、イソギンチャクのように細く短い突起がいっぱいに敷き詰められている。
ここだけのスイッチもあって、竿は電動にせず触手っぽいブラシだけ振動させる事ができるのだけど、入れたまま動かさずにこのブラシだけ振動させておくのも実に気持ちいい。
お手軽に済ませたい時にはそうしてギリギリまで引っ張ってから、竿を少し出し入れすればあっという間に果てる事ができる。
「…あんっ」
膝立ちのまま身体がガクガクと震えて、腰も前後に揺れてしまう。
「すごく、いやらしい」という冴子さんの言葉を浴びたくなる。
今もやっぱり電動のスイッチは全てオフのまま、秘部をクチュクチュ言わせながら竿を出し入れしつつ、意識的にクリトリスもブラシで擦った。
「あぁんっ、気持ちいい…っあ」
身体が前に倒れる。
ラグについた片腕で上半身を支えながら、今度は手を前側からもっていって股間の下にあるバイブの持ち手を強く握り、激しく出し入れした。
「あ、あ、ぅ…ん、あぁぁっ」
さっきイったばかりなのに、また淫液が飛び散るぐらいに溢れ出る。
その淫液の力も借りて、竿を動かすスピードをどんどん速く、そしてどんどん奥まで挿入した。
「あ…当たる、奥…気持ちいいぃ」
竿の先端の尖りが、一番奥の、自分では絶対に触る事のできない大切な所--多分ここが子宮口なんだろうけど、そこをコリコリと刺激する。
無理して届かせているわけではないから、余裕でその場所をノックし自由自在に触れて回るのが、堪らない快感をもたらしてくれる。
…私の、こんな…奥深くまで、暴かれ弄られている事が。
恥ずかしいのに気持ち良くて。
これがもし、冴子さんの操る偽竿だったなら。
こんな奥深く、子宮口をコリコリ擦られて良がる私を、冴子さんは何て言うだろう。
…きっと、欲望に満ちた瞳で褒めてくれるに違いない。
いつの間に自分でこんなになるまで弄ってしまったのと、詰問されるのかもしれない。むしろそうされたくて仕方ない。
「あ、奥…すごい擦れてる、コリコリしないでっ」
思っているのとは裏腹の言葉が出る。
単に、あっさり達したくないだけだ。煽っているわけじゃない。
「や…ん、もっと」
裏腹だった言葉そのものが裏返ってしまう。
頭の中で冴子さんの「いいよ、こうでしょ?」という声が聞こえた気がして、私は許されたかのようにまた手を激しく動かし竿で奥をガンガン突きまくった。
子宮口をバイブの先端の尖りで引っかける動きを、執拗に繰り返す。
どっと溢れた淫液が、クリトリス用のブラシもびしょびしょに濡らして更に持ち手の所まで垂れてきていた。
手が滑らないようにという事だけ意識しつつも、子宮口をこじるようなオナニーが止められなくなる。
少し痛いような、くすぐったいような硬い感触が自分のお腹の中で響く感じはとてもいやらしい。
「あ、ん…っ、あはぁ…」
…相手が男性なら、ここから奥にぶちまけてくれとこちらから懇願してしまうのだろうか。
そう、ここは…そういう秘密の、特別な入り口だ。
掌を返すようにすると特に引っ掛かる感じが強くなってすごく気持ちいい。
普段もここは軽く引っかけているけれど、こうもしつこくここばかり弄ったのは今日が初めてかもしれない。
何だか、癖になりそうだ。
「…やんっ、もっとぉ…してぇ…くれなきゃ…あぁぁ」
自分でもびっくりするような甘えた声が出てしまった。
それを自分で聞いて更に興奮してしまう。
身体を支える腕は限界に近いのに、それでもバイブのごしごしと、子宮口でのコリコリは止められない。
「あ、い、いくっ…もう…っ…いっちゃうぁぁ」
言葉の体を成さない声が口から出る。
秘部からはびっしょり淫液が飛び散った。
…しかし総合的には全体でいつ、どの程度飛ばしたかわからないので、達した瞬間の事だけを考えても無意味だろう。
「あ……はぁ…」
どたりと上半身から転がり仰臥する。
バイブは雑に抜いてその辺に転がした。
「…冴子さん」
わかってはいたけれど、結局冴子さんの身体にまた触れてしまったら、やっぱりもっと欲しくなってしまった。
こんな激しくて淫らなオナニーをするのは久しぶりだった。
胸も弄らず、いきなりバイブを突っ込むなんて事だって、普段はしないのに。
「……」
ラグの上で身体を丸めて横向きになる。さながら胎児のように。
…赤ちゃんになって、冴子さんのおっぱいを吸いたい。
それか、例えば…男に生まれて冴子さんをナンパして、会ったその日にセックスしてみたい。
自分の身体の一部たる竿で、冴子さんを貫いたらどれだけ気持ちいいんだろうか。
考えただけで身体が疼いてくる。
「……はぁ」
身体に溜まった熱も、変な妄想も、全然落ち着く気配がない。
これはもう、あと数日は今日の事で頭がいっぱいのままだろう。
どうせこの部屋は私だけの場所だ。数日間は思うまま自慰にふければ良いだけの事だ。
それならば、どれだけ繰り返し冴子さんの名前を呼んで、好きだと言っても誰にも知られる事はない。
一人でならどれだけいやらしい事を考えても、言葉にしても大丈夫だ。
…世の中には多分、私と同じように思う人と簡単に結ばれるのが叶わず、悶々としている人がたくさん居るはずだ。
そんな人たちもやっぱり、こんな風にたくさんオナニーして解消しているのだろうか。
あるいは、適当な相手でお茶を濁したりしている人も、いるのかな?
ふーっと深い呼吸を一つしてから、私は身体を起こした。
無造作に転がされたべたべたのバイブと、ラグにぶちまけた自分の淫液が目に入る。
特に自分の股間の下は、何度も塗り重ねたようにしみが濃くなってしまっていて、見ているだけでもかなり卑猥だ。
「……」
どうせまたすぐオナニーするだろう、と思ってラグはそのままにバイブだけは綺麗に洗った。
それから、広い部屋の副次的なメリットなのだが広めのバスルームで身体を洗い流す事にする。
髪を短くしたから、乾かすまでの時間が短く済んで楽になった。
気兼ねなく前進を洗ってはまたオナニーするんだ、きっと。
どうせならと思い、さっき「忘れないように」と反芻した記憶は何度も呼び起こしてやろうと思う。
どこかで、記憶を定着させるには繰り返し出力するのが大事だと教わった気がするからだ。
「……」
あの時初めてわかったけど、挿入しようとする時に冴子さんが私に見せる表情は独特のものだった。
いや、人は皆交わる相手が変われば、やる事はセックスだとしても違う表情をするものなのかもしれないが…私の挿入を予感した時、冴子さんは少し怯えた表情をしながらも、瞳には期待の光が宿っている。
表情全体と、瞳で語る内容が食い違って見えるのだ。
それもまた、倒錯した興奮を誘発させる。
更に言うと、この表情はおそらく私との時にしか見せていないだろうと思う。
実際私は、私ではなくあの人が冴子さんを貫く場面も間近で見たけれど、冴子さんはそういう表情にはなっていなかった。
「貴女が好き」「恥ずかしい」せいぜいそれぐらいの表情がころころと入れ替わるか微妙に混じる程度である。
どうなっちゃうんだろう、わからない、怖い…といった、怯えの表情はあの人との行為においては現れないように思った。
だから、その表情は私だけが独占しているのだなとわかりそこは優越感を覚えた。
多分、私と違ってあの人は冴子さんが怖がるような事をしないのだろう。
あの場では私の目があったから出し惜しみしていたようだが、多分私が消えた後にはもっと濃厚に、甘ったるいセックスをしているんだろうなと容易に想像がつく。
きっと「好き」とかたくさん言い合うような、そんな感じで。
でもそれは私の柄じゃない。
いや、私も冴子さんに打ち込みながら「好き」だとは言っているし口をついて出てしまうんだけど。
でも、見比べてよくわかった。私がやっているのは全然、愛の行為とは程遠いものなんだと。
一方的で身勝手で我儘。痛そうにしていても気にしない。
どうせ大丈夫だろ、良がってるしと無視したりなんて平気である。
…だけど、それを自覚する機会がなかった。自分にとってはそれが普通だと思っていたから。
それに「好き」だとは言っているのだから、好意は伝わっているのだと思ってばかりいた。
でもあの人が冴子さんにしていたのは、まるで…私からすれば自己犠牲のような行為だった。
めちゃくちゃ不自然な態勢で冴子さんの中を穿つのは、きっとその角度だと冴子さんが一番気持ち良くなれるとわかっているからだろう。
自分の快楽なんて二の次で、ただ冴子さんが快楽の波を自由に漂う事ができるように、全ての条件を揃えていくような手組だった。
二人はただ交わっていただけで、何一つ私に見せつけるような態度はしなかったけど、行為の内容を見ているだけで、もう「あんたとは違う」というメッセージを突き付けられているような気になりいたたまれなくなった。
だから、あの人は私を先に挿入させたのだ。
後番だと見劣りするに決まっているから。
…私との時だって、冴子さんは勿論激しく喘いで身体を痙攣させ、すごく良がってくれている。それは事実だ。
でも、同じ「あれ」を突っ込んでいるのは変わりないのに、操る人間が違うとこうも異なるものなのかと驚いた。
それと同時に、なぜ冴子さんは私の時にだけ少し怯えた顔と期待の色に染まった瞳を向けてくるのか、その理由もわかった気がする。
…どうでも良いが、『WS』開発チームで私が暴君呼ばわりされている理由も、ついでに痛いほどよく理解できた。
私のするセックスは、乱暴で冷たい。突き放すような言葉を浴びせて、逆らえないぐらい強烈な、激しい抽送を繰り出していく。
あの人がしているのはもっと、ねちっこい感じの、身体がずっと密着するような甘いセックスだったけど。
私がやっているのはそんなものではない。
普通と思っていたが、多分私は腰を動かすのがかなり素早いしそれが長時間持続できる。おまけに一撃の重みも多分そこそこあるだろう。
冴子さんは何も言わずに受け止めてくれているけど、相手が相手なら「激し過ぎる」とか「痛い」とか言って泣かせてしまうかもしれない。
でも冴子さんがそうであるように、適応できる人ならこうでないと満足できないというぐらい、はまってしまうのかもしれない。
冴子さん本人は「こうでないと」とは思っていないだろうけど、これが私のアイコン的なスタイルなのだと思って、激しいピストン運動に身を任せながら、こちらまで気持ち良くなるぐらいに甲高い声で鳴いてくれる。
私はそれを聞いていると、頭が冴えてきてますます身体はよく動かせるようになるのだ。この循環で冴子さんを追い詰めて、限界まで来た所で果てる冴子さんを、やっぱりちょっと冷静に観察していたりする。
だから、入れてる最中に深いキスもしようと思ったりはしない。
別に嫌なわけじゃないけど、求められればする程度の事でしかない。
今日の事は罰にはなったけど、それと引き換えどころかお釣りが来るほど、私にはたくさんの情報が備わった。
ずっと見ていろと言われたらしんどかったけど、あの二人が普段どんなセックスをしているのか、片鱗を見られただけでも良かった気がする。
実の所一対一の挿入に関しては、大した時間行ってはいない。
ほとんどの時間は三人全員が参加していた事になる。
純粋に一人が「見るだけ」だったのはほんの数分間にすぎなかった。
ある程度の所からは、程度はともかく少し参加する感じで、「見ながら触る」みたいな事を交代でやっていた。
例えばあの人が冴子さんの上から挿入している時に、私は冴子さんの口内を指でまさぐったり、あるいは挿入中のあの人の後ろに回って、私がされた事の仕返し宜しく結合部のすぐ後ろにあるあの人のお尻の穴を、指先でくすぐってみたり、結合部に指をねじ込んで冴子さんのクリトリスをつまんだりもした。
それから私が二度目に冴子さんに挿入した時には、あの人が冴子さんに覆いかぶさってキスしたり、逆に私の胸を舐めてきたりもした。
私の方は勿論、あの人の許可を得て。
あの人は、許可こそ得ないが私の興奮を削がない程度に、むしろそれを高めるようなアシストをしていたと思う。
でも私とあの人との間にだけは、そこはかとなく競うような気持が潜んでいて、わざとらしく見せつけ合うまではしなくとも自分と違う手筋を繰り出してそれに冴子さんが反応すると、羨ましくて悔しくて、その小さな感情の棘をすぐ後にくる自分の番で冴子さんにぶつけた。
…あの時間はそういう循環の、無限ループの中にいるようだった。
終わらない、というかどんどんエスカレートしてどうなっちゃうの、という恐怖さえ感じた。
だけど、一歩も後には引けなかった。
考えてみればあの人は私のほぼ倍の年齢を重ねていて、きっと私が生きてきた時間とほぼ同じ年月を、大人として過ごしその間に性経験も積み重ねていっただろう。
そんな人とまともに、どころか一緒になって冴子さんを奪い合うように交わるなんて、正気の沙汰ではない。
…だけど相手が冴子さんだったからなのか、なぜか成り立ってしまった。
しかもそこそこ後味良く、である。
「……」
一連の記憶を反芻し、もう一度能吏に刻む。
忘れてはいけない気がしたからだ。
勿論、強烈な体験だったから簡単に忘れてしまう事はないだろうけど、特に細かい身体の動きや、あの人と交わした視線に込める感情、強烈に昂っているのにほんの少し羨ましさと悔しさの混じった、あの気持ち。
そういう小さな事一つ一つも、記憶から消すのは勿体なく思えた。
「……していい?冴子さん」
たまに使う言い回しを言葉にしながら、ぐしょぐしょに濡れそぼる秘部にバイブを押し込んでいく。
冴子さんにするのと同じように、ものすごく乱暴に。
だって、これだけ濡れていれば押し当てただけで勝手にモノは吸い込まれていくんだから。丁寧に探るのなんて意味がない。
それに勢いで花弁やクリトリスをかすめる刺激だって、不規則な快感に繋がるしむしろ気持ちいいじゃないかと思う。
「あ、あ…っん…」
仰向けになったので声が大きく響く。
ラグの毛足と、短く切ってしまったがそれでも重力で流れる程度の長さに整えた自分の髪が、自然と絡んでいった。
快感に耐えられなくて頭を左右に振るとますますその感触が伝わってきて、本当に誰かと身体を重ねているかのような錯覚すら覚える。
「…入っちゃった」
一人でする時には、もったいぶったりなんてしない。
いきなりトップスピードでごしごし中を擦りまくる。
これは「イく」ためのオナニーだ。見せるためのものではないのだから、快楽だけを追求させてもらう。
「ん、ん…っあ……あはぁんっ」
喘ぎはちょっと鼻にかかった声を作って、自分で聞いて興奮できるような声を出した。勿論、冴子さんに聞いて欲しいという想像も忘れない。
「あぁ…ん」
最初のうちは作り声を出していたが、そのうちに意識できなくなって単調な喘ぎを繰り返すばかりとなる。
…こんなじゃ、聞いている側はつまらないかな?と思ったりもするが、どうせカメラは回っていないのだ。これに気を取られてもしょうがない。
快楽だけを追うつもりが、職業病なのかやっぱり人の目を意識してしまっていて嫌気がさしてくる。
気を取り直して私はバイブを握り直し、改めて自分の腰でするのに近いような、重くてスピードも速い撃ち込みを繰り返した。
「きゃぁっ、あ、あ、…っ…ダメっ」
声が止まらない。そして手の動きも止まらない。
淫液が迸って本来飛んで来ない、バイブを持つ手の方にまで飛び散ってくる。
当然、秘部からはこの上なく卑猥な水音が絶え間なく響いている。
オナニーを繰り返して何回も中でイく感覚に慣れてきた頃、自分のこぼす蜜が最初の頃に比べてサラサラのものに変わったと気付いた。
冴子さんに初めてされた時には、何だかねばねばしていたのでこういう物かと思っていたけど、同じ人でも状況や慣れによって淫液の質は変かするのだとわかった。
「く、あ……ん」
縦てM字に開いたはずの膝の頭がくっつきそうになる。
脚を閉じると、挿入の圧迫感が強くなってまた気持ちいいのだ。
私はバイブを持ち替えるべく、一瞬だけ持ち手から手を離して脚の外側…つまり自分の太腿を抱えるようにお尻の側から手を回してバイブを構えた。
手の角度に連動してバイブが擦る内側のポイントも微妙に変わる。
さっきよりお腹側に寄ったので、一番いい所に近い場所をちょうど刺激できるようになった。
「あ、あっ…あふぅ…ん」
この感じは、仰向けなのにバックからされる感覚に近いような気がする。
向きとしてはそうなっていて、態勢としても楽だった。
「や、も……イっちゃうっ、あ、あ…んあっ」
脚は閉じているので、淫液の飛び散り具合は見えない。
ただ酷い事にはなっているだろう。
「いくの、冴子さん、いく…っ…あ…!」
自分自身がバイブをきゅっと締め上げる感じがよく伝わってきた。
…これがバイブではなく冴子さんが操る偽竿なら、どんなに喜んでくれるだろう。
たとえ偽竿であってもしっかり締め付けているのがわかってしまうぐらい、私のおまんこは大人になったのだ。
だから、できれば冴子さんにそれを実感して欲しかったな、と思う。
そしておびただしい量の淫液で冴子さんの偽竿の付け根どころか、太腿やお腹までびしょびしょにしちゃうぐらいに私の昂ぶりを伝えたい。
「はぁ、冴子さん…もっとして」
一度強烈に達して余裕が出てきたので、私は仮想のカメラであり冴子さんの目を意識しながら呟く。
自分が一番妖艶に見える表情も、角度も、それなりに心得ていた。
そうでなければ日に日に過激になるコラボランジェリーのモデルなど、到底やっていられない。
私がバイブオナニーで大好きな体位、それはここに帰って来た時の、うなだれていたあの状態に近い。いわゆる四つん這いになって、前からでも後ろからでもバイブを構えてごしごし中に挿入するのだ。
今日はまず両手をラグにつく前に、上半身は起こして膝立ちのような恰好で脚の間は開き気味にして、お尻を軽く突き出すようにする。
スカートが邪魔なのだが、脱ぐのも億劫なので後ろに垂れた布を持ち上げウェストにはさむようにしてお尻を露出させた。
そして脚の間…まずは後方から手を回して後ろからバイブを出し入れする。
「んふぅ…あ……」
実はさっきからずっと、振動やくねりのスイッチは入れていない。
個人的には、だからバイブではなくディルドで十分なのだけれど、なぜかこの形がしっくり来てしまって、気に入って使い続けている。
淡いブルーの、そんなに大きくはないバイブだ。
先端が丸ではなくちょっと尖った感じになっていて、中のいい所をピンポイントでつつく事ができる。
あとは根元の所にクリトリス用のブラシが広く付いていて、イソギンチャクのように細く短い突起がいっぱいに敷き詰められている。
ここだけのスイッチもあって、竿は電動にせず触手っぽいブラシだけ振動させる事ができるのだけど、入れたまま動かさずにこのブラシだけ振動させておくのも実に気持ちいい。
お手軽に済ませたい時にはそうしてギリギリまで引っ張ってから、竿を少し出し入れすればあっという間に果てる事ができる。
「…あんっ」
膝立ちのまま身体がガクガクと震えて、腰も前後に揺れてしまう。
「すごく、いやらしい」という冴子さんの言葉を浴びたくなる。
今もやっぱり電動のスイッチは全てオフのまま、秘部をクチュクチュ言わせながら竿を出し入れしつつ、意識的にクリトリスもブラシで擦った。
「あぁんっ、気持ちいい…っあ」
身体が前に倒れる。
ラグについた片腕で上半身を支えながら、今度は手を前側からもっていって股間の下にあるバイブの持ち手を強く握り、激しく出し入れした。
「あ、あ、ぅ…ん、あぁぁっ」
さっきイったばかりなのに、また淫液が飛び散るぐらいに溢れ出る。
その淫液の力も借りて、竿を動かすスピードをどんどん速く、そしてどんどん奥まで挿入した。
「あ…当たる、奥…気持ちいいぃ」
竿の先端の尖りが、一番奥の、自分では絶対に触る事のできない大切な所--多分ここが子宮口なんだろうけど、そこをコリコリと刺激する。
無理して届かせているわけではないから、余裕でその場所をノックし自由自在に触れて回るのが、堪らない快感をもたらしてくれる。
…私の、こんな…奥深くまで、暴かれ弄られている事が。
恥ずかしいのに気持ち良くて。
これがもし、冴子さんの操る偽竿だったなら。
こんな奥深く、子宮口をコリコリ擦られて良がる私を、冴子さんは何て言うだろう。
…きっと、欲望に満ちた瞳で褒めてくれるに違いない。
いつの間に自分でこんなになるまで弄ってしまったのと、詰問されるのかもしれない。むしろそうされたくて仕方ない。
「あ、奥…すごい擦れてる、コリコリしないでっ」
思っているのとは裏腹の言葉が出る。
単に、あっさり達したくないだけだ。煽っているわけじゃない。
「や…ん、もっと」
裏腹だった言葉そのものが裏返ってしまう。
頭の中で冴子さんの「いいよ、こうでしょ?」という声が聞こえた気がして、私は許されたかのようにまた手を激しく動かし竿で奥をガンガン突きまくった。
子宮口をバイブの先端の尖りで引っかける動きを、執拗に繰り返す。
どっと溢れた淫液が、クリトリス用のブラシもびしょびしょに濡らして更に持ち手の所まで垂れてきていた。
手が滑らないようにという事だけ意識しつつも、子宮口をこじるようなオナニーが止められなくなる。
少し痛いような、くすぐったいような硬い感触が自分のお腹の中で響く感じはとてもいやらしい。
「あ、ん…っ、あはぁ…」
…相手が男性なら、ここから奥にぶちまけてくれとこちらから懇願してしまうのだろうか。
そう、ここは…そういう秘密の、特別な入り口だ。
掌を返すようにすると特に引っ掛かる感じが強くなってすごく気持ちいい。
普段もここは軽く引っかけているけれど、こうもしつこくここばかり弄ったのは今日が初めてかもしれない。
何だか、癖になりそうだ。
「…やんっ、もっとぉ…してぇ…くれなきゃ…あぁぁ」
自分でもびっくりするような甘えた声が出てしまった。
それを自分で聞いて更に興奮してしまう。
身体を支える腕は限界に近いのに、それでもバイブのごしごしと、子宮口でのコリコリは止められない。
「あ、い、いくっ…もう…っ…いっちゃうぁぁ」
言葉の体を成さない声が口から出る。
秘部からはびっしょり淫液が飛び散った。
…しかし総合的には全体でいつ、どの程度飛ばしたかわからないので、達した瞬間の事だけを考えても無意味だろう。
「あ……はぁ…」
どたりと上半身から転がり仰臥する。
バイブは雑に抜いてその辺に転がした。
「…冴子さん」
わかってはいたけれど、結局冴子さんの身体にまた触れてしまったら、やっぱりもっと欲しくなってしまった。
こんな激しくて淫らなオナニーをするのは久しぶりだった。
胸も弄らず、いきなりバイブを突っ込むなんて事だって、普段はしないのに。
「……」
ラグの上で身体を丸めて横向きになる。さながら胎児のように。
…赤ちゃんになって、冴子さんのおっぱいを吸いたい。
それか、例えば…男に生まれて冴子さんをナンパして、会ったその日にセックスしてみたい。
自分の身体の一部たる竿で、冴子さんを貫いたらどれだけ気持ちいいんだろうか。
考えただけで身体が疼いてくる。
「……はぁ」
身体に溜まった熱も、変な妄想も、全然落ち着く気配がない。
これはもう、あと数日は今日の事で頭がいっぱいのままだろう。
どうせこの部屋は私だけの場所だ。数日間は思うまま自慰にふければ良いだけの事だ。
それならば、どれだけ繰り返し冴子さんの名前を呼んで、好きだと言っても誰にも知られる事はない。
一人でならどれだけいやらしい事を考えても、言葉にしても大丈夫だ。
…世の中には多分、私と同じように思う人と簡単に結ばれるのが叶わず、悶々としている人がたくさん居るはずだ。
そんな人たちもやっぱり、こんな風にたくさんオナニーして解消しているのだろうか。
あるいは、適当な相手でお茶を濁したりしている人も、いるのかな?
ふーっと深い呼吸を一つしてから、私は身体を起こした。
無造作に転がされたべたべたのバイブと、ラグにぶちまけた自分の淫液が目に入る。
特に自分の股間の下は、何度も塗り重ねたようにしみが濃くなってしまっていて、見ているだけでもかなり卑猥だ。
「……」
どうせまたすぐオナニーするだろう、と思ってラグはそのままにバイブだけは綺麗に洗った。
それから、広い部屋の副次的なメリットなのだが広めのバスルームで身体を洗い流す事にする。
髪を短くしたから、乾かすまでの時間が短く済んで楽になった。
気兼ねなく前進を洗ってはまたオナニーするんだ、きっと。
どうせならと思い、さっき「忘れないように」と反芻した記憶は何度も呼び起こしてやろうと思う。
どこかで、記憶を定着させるには繰り返し出力するのが大事だと教わった気がするからだ。
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