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レクチャー
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「冴子ちゃんにしてみれば感じの悪い事かもしれないけど、美咲さんの身体に触れてみて、だいたいの事はわかったの、冴子ちゃんの愛し方もね」
「……」
それは自分の身体を暴かれるよりもずっと、恥ずかしく思えた。
「美咲さんって案外、冴子ちゃんにはレクチャーとか説明とか、しないのね、きっと…そういう所は年齢の割に初心っぽいと言うか、意外だけど彼女らしいわ」
何か、私だけがわかっていない事でもあるみたいでだんだん不安になる。
容子社長は思いつくままにといった感じで私の胸を揉み回していく。
自然と身体がのけ反り、頭が柔らかい枕に沈む。リネンに髪が擦れる音が、自分の耳には届いた。
「…なるほどね、そういう事なんだ」
「何ですか…さっきから」
「正直レクチャーという名目でないなら私も危ない、そういう眺めよ?これは」
「……」
「エッチしてる時の自分の顔、あまり見てないの?」
普通そんな時に自分の表情をチェックする人は居ないと思う。
だから「はい」と返事しようと思ったけど、仮にそうすると次の展開が読めそうで怖いので、躊躇した上で「少しは知ってます」と口早に答えた。
「…ふーん」
この人、多分信じてない。
「じゃあそれ、意識的にやってるの?」
「ち、違いますっ」
何の事だか良くわからないがとりあえず否定しておいた。
でも、どうにも「次の展開」は避けられそうにない気がする。
「…まだ本気じゃないっぽいけど、それでもそんな表情に変わるんだ?冴子ちゃん」
「はぁ…っ」
胸の上で動き続ける容子社長の手に翻弄されながらも、この状況に身体を完全に明け渡す訳にもいかず、心の中だけで微妙に抵抗する。
「普段落ち着いて見える冴子ちゃんだからこそ、これは堪らないわね」
「だから何なんですか、さっきから」
「…言葉で表現するのは、難しいのよね…」
「……」
「少なくとも、特別に意識している訳でもない私にいきなり触られた、という状況のリアクションとして、好学の為に見ておく?」
無造作にシーツで片手を拭い、手鏡を取り出してくる容子社長。
「はい、これ」
自分で見ろという意味なのだろうか、と考える前にそれを受け取ってしまった。
それでつい鏡を自分の方に向けた時、私は容子社長の言わんとする事を理解する。
「……」
「危ないでしょ、これは」
容子社長は面白そうにくつくつと笑うばかりだ。
「……?」
なんで?顔が違う。自分の知っている、「そういう時」の自分ではないみたい、まるで別人だ。
同時に不意打ちで容子社長の指がねっとりと私の胸先を摘むように弄る。
思わず「あっ」と声が出て、感じつつある自分の表情も鏡で確認する事となってしまった。
「……」
やっぱり、知っている自分の顔とどうも違う気がする。
微妙に不安になり私は容子社長の顔を見上げていた。
「何、自分でびっくりしてるの?…フフ」
容子社長は容子社長で、何なんだ。その晴れやかな笑顔は。
セックスの淫靡さとは程遠い、明るい笑顔のようにしか見えない。
「冴子ちゃんとエッチするのって、こんなにも背徳感でいっぱいになっちゃうんだね」
違うと思う。そうじゃないはずだ。私は…
「ち、違う…と思います…っんん」
「どうして?見たでしょ」
顔が変わったのはごく最近の事だ。以前からではない。
そしてそれは多分、梨々香さんとの交わりを重ねたあの時のどこかで、そうなったのだ。
私がどういう顔をしていたか。
一言で言えば、「かかって来い」という顔をしていたのだ。
あるいは、やれるものならやってみろとでも言うかのような。
刺激を受けそれなりに感じてはいるのだけれど、顔にはそうではない言葉が、表情として浮かんでいたのだ。
私は内心慌てているのをどうにか抑えようとするが、そんなものは容子社長にあっさりと見破られてしまうだろう。
彼女はきっと、可笑しくて仕方ないと思うはずだ。それは実に悔しい。
「引き出されたのは梨々香の方だけじゃないって事だったのかもね」
でも、容子社長は私の予想に反して笑わなかった。
「下手に触ったらこっちが振り回されそうだわ…何もかもメチャクチャにされちゃうような、自制心を吹き飛ばす感じ?」
「…容子社長も、相手にそう思わせてるのを少し自覚できたんじゃありませんか」
「……ん」
手鏡を返して私は身体を起こす。
「ま…ともかく先にレクチャーから、しておきましょうか」
言いながら、容子社長は私の隣に正座するような恰好で座る。私もそれに倣った。
容子社長はあえて二人の膝の上にシーツをかぶせる。
「…指の感覚だけで、探る方が良いの」
私は黙って頷いた。
「あと、私はともかく…美咲さんには頻繁に激しい事はしない方が良いと思う」
「…え」
「普段は楽に負担をかけずに気持ち良くなる方が、良いはずなのよ…ちゃんと伝えられてはいなさそうだけど」
確かにそのような注文をつけられた事はない。
「指だけでも十分、美咲さんはイく事ができるし、それを手抜きだなんて思ったりはしないから、勘違いしちゃだめよ」
「……」
「私だとだいぶ違うと思ってるかもしれないけど、私なら…練習台として遠慮なく攻められるでしょ」
「それは…」
容子社長は少しだけ笑いを噛み殺している。
私は悔しくなり「じゃ遠慮なく、させていただきます」と答えた。意識的に「かかって来い」という顔をして。
*-*-*-*-*-
それからもずっと、どうして私が今この人と一緒に裸になり互いの秘部を指で探り合っているのか、全く意味がわからないと思いながらも、容子社長に促されるままに指を動かし続けている。
…確かに美咲さんの秘部とは全然違う。全てが包み込まれるような柔らかさがあるのに、奥へと進んで行けば確かな引っかかりを伴う、コリコリとした場所があって。
体格の差なのか、美咲さんよりも膣内が狭いような、あるいはそうなるように調節しているのか、わからないけど。
曰く美咲さんが感じる場所としてとらえられるのは、容子社長のそれよりもずっと狭い範囲であるとの事。どさくさや偶然で擦っているうちにそこに当たるというのではダメだ、と容子社長は言った。
…でも、そんなの私にだってわかっている。美咲さんの、内側の感じる所は把握しているつもりなのだ。
「…と言うか容子社長が私に指を入れる必要は、ないと思うんですけど…」
「何言ってるの?冴子ちゃんが軽く乱れる姿ぐらい拝むのは当然の権利だし、でなければこれだけぐしょぐしょの状態を維持できないし」
何とも嘘臭いが。
「自分がイくよりも先に、私を何とかしてね」
「……」
気付かれた。このままだと私の方が先に絶頂させられそうだから婉曲にこの話を切り出したのだが。
…実にまずい。
多分容子社長にしてみれば適当に弄っている程度の事なのだろうが、そもそもこの交わりに乗り気でないはずの私が、たったそれだけの指技だけでギリギリまで追い詰められているのだ。
そんな私の内側を指で、外側は視覚で観察しながら容子社長は「なるほどね」などと呟いている。
「…冴子ちゃんも、いい感じに仕上がってるワケね」
「……」
だから。そういう事を言いながらウインクするのは止めてもらいたい。
要は自分と同じようにやってみろという意味で私の秘部に指を突っ込んでいるのはわかるのだけど。
でも、実際の所は膣内というのはそこまで細かい神経が通っているでもなく、指がどのように動いて結果膣壁にどういう刺激を与える事になるのかは、単に体験するだけでは掴みようがないとも言えるのだ。
女の指という、細いパーツで様々な「圧迫感」を作る。そしてそのバリエーションを増やしていくのだ。
梃子の要領で圧力をかける、出し入れしながら指の曲げ方を変える、あるいは深い所で指先では子宮口付近を、付け根では入り口をと二か所同時に圧迫する。
「っ…それ、どうやってるんですか」
わからない動きがあればその答えを、再現すべく真似すればそれが正解かどうかを、容子社長は教えてくれた。やはり理由はわからないが。
ともすると真面目なムードになりいやらしい雰囲気などどこかに消え去りそうなものなのに、目の前でその若々しく妖艶な肉体を惜しみなく晒し、私の指愛撫に心地よさそうに反応する容子社長の姿を眺めさえすれば、いくらでも性的興奮を維持する事ができた。
互いに指だけが、一番大切な所に刺さっている状態、他にはどこも触れていない。
ただ目の前では火照った肢体が揺れ、緩慢で熱い息遣いを間近に聞き、あまつさえそれを肌で感じられるほど近い場所にその人が居る。
本当はこの程度ではなく、本気になればもっと派手に喘ぐんだろうし、もっと身体をくねらせ深い官能を求めていくらでも卑猥な言葉を口にするのだろう。そしてもっとはしたない恰好をしていやらしいおねだりもできるし、させる事もあるのだろう。この人ならば。
でも私は、この人のそういう姿の全てを知らなければ気が済まないという訳ではない。相手もおそらく同じだ。
それでも、ほんの小さな呼吸の一つからも、わずかに潤んだ瞳と視線を絡めるだけでも、私にはこの人の「その先」の姿が、どういう訳だか想像できるような気がしている。
既視感とはまた別の、何かの確証をもって、私はこの人の身体に侵入しているのだ。
……でも。
「…何だか、必要ないのに最後までしたくなってきます」
「あら?奇遇ね、私もよ」
互いに肌にはじんわりと汗がにじみ、喘ぎ声こそ囁くように細いけれどもそれは絶え間なく続いている。
私は容子社長の、容子社長は私の…そんな姿をただ目前にした状態で会話しているのだ。
「指で私をイかせるまでは…だめだからね」
「…わかってます」
さっきから軽く一度や二度達しているのではないかと思うのだが、容子社長は明確にそれを表現してこない。
私もギリギリだと言うのに、申告がないうちはカウントされないのか。
「冴子ちゃんが、指だけで美咲さんをお腹いっぱいにしてあげるためのレクチャーなんだから」
「……」
正座と言うにはもうそこからだいぶ外れた姿勢だ。膝の間はかなり開いてきているし、内腿はべっとりと、自身の淫蜜で汚れている。
半ばヤケになって思いきり手首を動かし、掌は下腹部に密着させてわざとヌルヌルした粘液をなするように動かした。ちょうど顔を出した萌芽に、その掌が擦れる感じで。
「…あぁっ、んっ」
既にかなり奥まで突っ込んでいるはずの指が更に引き込まれるような感覚を得る。膣内が切なげに侵入者にすがりついて来るかのようだ。
そういう、内壁のうねりを指に感じているだけなのに、こちらも身体の中心がどろどろと溶けていくかのように、蜜穴からはしたなく淫蜜が溢れ出る。
そのぬめりと潤いを得て、容子社長の指も一点にとどまる事ができないのか、私好みの激しい動きで何度も膣壁を擦り上げてきた。
ほんの一瞬だけ、容子社長の方が先に絶頂する。
私の中で暴れていた指の力が抜けたのを感じ取ったのとほぼ同時に私も達してしまう。
思わず膝を閉じて容子社長の華奢な手を強く挟んでしまった。
「あ、あっ…イっちゃうっ」
*-*-*-*-*-
レクチャーは容子社長が一度絶頂する程度では及第点をもらえず、その後も何度か繰り返し実践を強いられた。
容子社長が絶頂するとは、つまりそれとほぼ同時に私もイかされる事を意味するに等しい。
でも、何度もしているうちに体力消耗をほとんど伴わない動きで容子社長をイかせる事に成功し始めると、私は俄然ペースアップする事ができた。
指と手だけで、あの猛者たる容子社長が思いきり感じて、追い詰められた表情を浮かべ、同時に嬉しそうな笑顔を見せながら艶めかしく達する姿をいくらでも見る事ができるというのが、これでもかというほどの優越感をもたらしてくれる。
「冴子ちゃんったら…」
いけない娘だ、と言いながらも容子社長は笑っている。
「ここまでしてもまだ…最後までしたい気は変わらないの?」
容子社長としてはおそらくまだ余力はあるだろうが、そう簡単に人には見せないレベルの、とろけた表情と甘ったるい呼吸を繰り返しながら私に尋ねてくる。
具門だろう。別に美咲さんの件を仕返ししたいだなんて思ってないけれど。
今の私にとって容子社長は脅威ではない。ただ単純に、性欲を持て余す女性の一人として、欲しいだけくれてやろうじゃないかという闘争心のようなものに火がついてしまっただけのような気もするけど。
だから私は逆質問で返した。
「そこまで行っておいて…おしまいで良いんですか、容子社長は」
「……」
小さく、でも躊躇なく首を横に振る姿は子供っぽいようだけど、意味する事はとんでもなく卑猥で淫欲に塗れている。
こんなの目の当たりにするまでもなく知っている、容子社長の真の姿だ。
「じゃあ…しましょうか」
「……ん」
容子社長は当たり前のように目を閉じてキスをねだってくる。
恥ずかしげもなくそんな事ができて、かつそれが恐ろしくはまっているのはこの人だからに他ならないのだけれど。
わかっているはずなのに愛らしい仕草に抗えず、軽くキスをしてから容子社長の片足を持ち上げこちらに引き寄せた。
「え、そっち…なの…?」
「…どっちだと思ってたんですか」
私としては狙っていたが容子社長に不意打ちを食らわせる事ができたので、内心でガッツポーズを取る。
容子社長は、偽竿で貫かれる事を想定していたのだろうから。
でも私がやろうとしているのは、貝合わせの方だ。
「今更嫌だとか、ないですよね…?」
容子社長の表情に一瞬の躊躇の色が浮かんだけど、私はそれを無視した。
正直貝合わせの技術に自信がある訳じゃない。この行為から官能を拾うのはなかなかに難しい事もわかっている。
でも…この人なら。
「きゃ」という小さな悲鳴でさえも、これから及ぶ行為のスパイスにしかなり得ない。
と言うか貝合わせで何故こうも慌てているんだろうか、容子社長は。
私は構わず自分も両脚を開いて容子社長の脚と絡めていく。
秘部が露出した状態でそのまま接近し、密着した所で上半身も思いきり引き寄せて自分の胸を容子社長に押し付けた。
「ひぃぁっ、あんっ」
何…この人、こんな声でも鳴くの?…
まるで、美咲さんが感じてきた時のようではないか。
「容子社長、急に…慌ててるみたいですけど」
「…だって」
「?」
「…弱いから、これ…」
それが理由?セックスが好きな事ぐらいわかりきっている。
百合セックスと言えば本番行為は貝合わせだろうに。
混乱しながらも、ゆっくりと…密着させた秘部を離しては、くっつける。粘度を伴う水音が、いやらしく股間から響いてきた。
「あっ、あんっ」
文字通り、面白いように感じて身体を痙攣させる容子社長。
………ちょっと待って。--猛烈に攻めたくなってくる。
梨々香さんとの交わりで目覚めて、美咲さんとの逢瀬で意識的に発動させるようになったあの感覚。
「…………」
…別にいいや、二度とこんな事する訳でもなしと思った瞬間に自制の糸が切れた。
思うままに頭に浮かんだ言葉を、発音していく気持ち良さに私は囚われる。
「…たったこれだけでまた、イっちゃうんですか」
容子社長は返答の代わりにこくりと頷き、私の身体にしがみついてきた。
「あ…凄い、ヌルヌル」
「冴子…ちゃんっ、あ、あ…気持ちいいっ」
「…じゃ自分で動いて?できますよね?」
「ン……」
腰を前後に振る動きはまるで踊っているかのようで。
「…本当、いやらしいですね、それ…」
「と、止まらないのっ」
「……」
「冴子ちゃんも、来て…いっぱい、ヌルヌルのおまんこ、くっつけたい」
既に嫌と言うほどくっつけているのだが。もっとと言う事なのだろう。
「なら…自分でクリトリスの皮剥いて、ちゃんと当たるようにして準備してください」
「っ……」
だから。そこで素直に指示に従う所よ。
…もはや突っ込み所しかないのに、何故気付いてくれないのだ。
ますますヤケになってこちらも萌芽を露出させるように指で花弁を挟みつつ、再び狙いを定めて萌芽がぶつかり合うような角度で秘部を密着させた。
その状態で身体を揺する前からもう、容子社長は「あんっ」と嬌声を上げて失禁するかのように蜜を垂れ流し絶頂する。
…これ、現実の出来事なのだろうか。
と言うか、この人のこういう所…梨々香さんや美咲さんは、知ってるの?…
「…イってる所申し訳ないですけど、そのままでいてください」
「…あっ、ん…んくぅ」
容子社長は一人で勝手に絶頂しまくっているので、仕方なくこちらが動いて何度も秘部を重ね合わせる。
粘液の糸が、まるで深くキスした後の唾液のように花弁の間を繋いで、それから切れる。それも一本ではない。
「さ、冴子ちゃんのも…凄いヌルヌルで、気持ちいい」
「はぁ…」
正直、容子社長にかなり先を行かれてこちらは追いつかない状況だ。
それに気づいたのか何なのか、容子社長はふらふらと身体を起こして私にとろけた表情を向けてくる。
「冴子ちゃんも…気持ち良くなって…んん」
体温が2℃ぐらい上がったのではないかと思うような熱い吐息を漏らしながら、ふいに容子社長が身体を密着させてくる。
しがみついた状態でぐりぐりと秘部を押し当て、擦りつけてくる刺激に私は卒倒しそうになった。
「あっ……ん」
「冴子ちゃん、もっと、…ね?」
甘えたような声で迫ってくる割には腰の動きは適格過ぎる。
今度は私が逃れられない官能の波にさらわれた。
「あ、……っイくっ」
「…冴子ちゃん」
腰の動きは小刻みなものに変わり、まるで機械のような振動が花弁を伝わり萌芽も揺らす。
瞬間的に私は高みへと昇りつめていった。
「……」
それは自分の身体を暴かれるよりもずっと、恥ずかしく思えた。
「美咲さんって案外、冴子ちゃんにはレクチャーとか説明とか、しないのね、きっと…そういう所は年齢の割に初心っぽいと言うか、意外だけど彼女らしいわ」
何か、私だけがわかっていない事でもあるみたいでだんだん不安になる。
容子社長は思いつくままにといった感じで私の胸を揉み回していく。
自然と身体がのけ反り、頭が柔らかい枕に沈む。リネンに髪が擦れる音が、自分の耳には届いた。
「…なるほどね、そういう事なんだ」
「何ですか…さっきから」
「正直レクチャーという名目でないなら私も危ない、そういう眺めよ?これは」
「……」
「エッチしてる時の自分の顔、あまり見てないの?」
普通そんな時に自分の表情をチェックする人は居ないと思う。
だから「はい」と返事しようと思ったけど、仮にそうすると次の展開が読めそうで怖いので、躊躇した上で「少しは知ってます」と口早に答えた。
「…ふーん」
この人、多分信じてない。
「じゃあそれ、意識的にやってるの?」
「ち、違いますっ」
何の事だか良くわからないがとりあえず否定しておいた。
でも、どうにも「次の展開」は避けられそうにない気がする。
「…まだ本気じゃないっぽいけど、それでもそんな表情に変わるんだ?冴子ちゃん」
「はぁ…っ」
胸の上で動き続ける容子社長の手に翻弄されながらも、この状況に身体を完全に明け渡す訳にもいかず、心の中だけで微妙に抵抗する。
「普段落ち着いて見える冴子ちゃんだからこそ、これは堪らないわね」
「だから何なんですか、さっきから」
「…言葉で表現するのは、難しいのよね…」
「……」
「少なくとも、特別に意識している訳でもない私にいきなり触られた、という状況のリアクションとして、好学の為に見ておく?」
無造作にシーツで片手を拭い、手鏡を取り出してくる容子社長。
「はい、これ」
自分で見ろという意味なのだろうか、と考える前にそれを受け取ってしまった。
それでつい鏡を自分の方に向けた時、私は容子社長の言わんとする事を理解する。
「……」
「危ないでしょ、これは」
容子社長は面白そうにくつくつと笑うばかりだ。
「……?」
なんで?顔が違う。自分の知っている、「そういう時」の自分ではないみたい、まるで別人だ。
同時に不意打ちで容子社長の指がねっとりと私の胸先を摘むように弄る。
思わず「あっ」と声が出て、感じつつある自分の表情も鏡で確認する事となってしまった。
「……」
やっぱり、知っている自分の顔とどうも違う気がする。
微妙に不安になり私は容子社長の顔を見上げていた。
「何、自分でびっくりしてるの?…フフ」
容子社長は容子社長で、何なんだ。その晴れやかな笑顔は。
セックスの淫靡さとは程遠い、明るい笑顔のようにしか見えない。
「冴子ちゃんとエッチするのって、こんなにも背徳感でいっぱいになっちゃうんだね」
違うと思う。そうじゃないはずだ。私は…
「ち、違う…と思います…っんん」
「どうして?見たでしょ」
顔が変わったのはごく最近の事だ。以前からではない。
そしてそれは多分、梨々香さんとの交わりを重ねたあの時のどこかで、そうなったのだ。
私がどういう顔をしていたか。
一言で言えば、「かかって来い」という顔をしていたのだ。
あるいは、やれるものならやってみろとでも言うかのような。
刺激を受けそれなりに感じてはいるのだけれど、顔にはそうではない言葉が、表情として浮かんでいたのだ。
私は内心慌てているのをどうにか抑えようとするが、そんなものは容子社長にあっさりと見破られてしまうだろう。
彼女はきっと、可笑しくて仕方ないと思うはずだ。それは実に悔しい。
「引き出されたのは梨々香の方だけじゃないって事だったのかもね」
でも、容子社長は私の予想に反して笑わなかった。
「下手に触ったらこっちが振り回されそうだわ…何もかもメチャクチャにされちゃうような、自制心を吹き飛ばす感じ?」
「…容子社長も、相手にそう思わせてるのを少し自覚できたんじゃありませんか」
「……ん」
手鏡を返して私は身体を起こす。
「ま…ともかく先にレクチャーから、しておきましょうか」
言いながら、容子社長は私の隣に正座するような恰好で座る。私もそれに倣った。
容子社長はあえて二人の膝の上にシーツをかぶせる。
「…指の感覚だけで、探る方が良いの」
私は黙って頷いた。
「あと、私はともかく…美咲さんには頻繁に激しい事はしない方が良いと思う」
「…え」
「普段は楽に負担をかけずに気持ち良くなる方が、良いはずなのよ…ちゃんと伝えられてはいなさそうだけど」
確かにそのような注文をつけられた事はない。
「指だけでも十分、美咲さんはイく事ができるし、それを手抜きだなんて思ったりはしないから、勘違いしちゃだめよ」
「……」
「私だとだいぶ違うと思ってるかもしれないけど、私なら…練習台として遠慮なく攻められるでしょ」
「それは…」
容子社長は少しだけ笑いを噛み殺している。
私は悔しくなり「じゃ遠慮なく、させていただきます」と答えた。意識的に「かかって来い」という顔をして。
*-*-*-*-*-
それからもずっと、どうして私が今この人と一緒に裸になり互いの秘部を指で探り合っているのか、全く意味がわからないと思いながらも、容子社長に促されるままに指を動かし続けている。
…確かに美咲さんの秘部とは全然違う。全てが包み込まれるような柔らかさがあるのに、奥へと進んで行けば確かな引っかかりを伴う、コリコリとした場所があって。
体格の差なのか、美咲さんよりも膣内が狭いような、あるいはそうなるように調節しているのか、わからないけど。
曰く美咲さんが感じる場所としてとらえられるのは、容子社長のそれよりもずっと狭い範囲であるとの事。どさくさや偶然で擦っているうちにそこに当たるというのではダメだ、と容子社長は言った。
…でも、そんなの私にだってわかっている。美咲さんの、内側の感じる所は把握しているつもりなのだ。
「…と言うか容子社長が私に指を入れる必要は、ないと思うんですけど…」
「何言ってるの?冴子ちゃんが軽く乱れる姿ぐらい拝むのは当然の権利だし、でなければこれだけぐしょぐしょの状態を維持できないし」
何とも嘘臭いが。
「自分がイくよりも先に、私を何とかしてね」
「……」
気付かれた。このままだと私の方が先に絶頂させられそうだから婉曲にこの話を切り出したのだが。
…実にまずい。
多分容子社長にしてみれば適当に弄っている程度の事なのだろうが、そもそもこの交わりに乗り気でないはずの私が、たったそれだけの指技だけでギリギリまで追い詰められているのだ。
そんな私の内側を指で、外側は視覚で観察しながら容子社長は「なるほどね」などと呟いている。
「…冴子ちゃんも、いい感じに仕上がってるワケね」
「……」
だから。そういう事を言いながらウインクするのは止めてもらいたい。
要は自分と同じようにやってみろという意味で私の秘部に指を突っ込んでいるのはわかるのだけど。
でも、実際の所は膣内というのはそこまで細かい神経が通っているでもなく、指がどのように動いて結果膣壁にどういう刺激を与える事になるのかは、単に体験するだけでは掴みようがないとも言えるのだ。
女の指という、細いパーツで様々な「圧迫感」を作る。そしてそのバリエーションを増やしていくのだ。
梃子の要領で圧力をかける、出し入れしながら指の曲げ方を変える、あるいは深い所で指先では子宮口付近を、付け根では入り口をと二か所同時に圧迫する。
「っ…それ、どうやってるんですか」
わからない動きがあればその答えを、再現すべく真似すればそれが正解かどうかを、容子社長は教えてくれた。やはり理由はわからないが。
ともすると真面目なムードになりいやらしい雰囲気などどこかに消え去りそうなものなのに、目の前でその若々しく妖艶な肉体を惜しみなく晒し、私の指愛撫に心地よさそうに反応する容子社長の姿を眺めさえすれば、いくらでも性的興奮を維持する事ができた。
互いに指だけが、一番大切な所に刺さっている状態、他にはどこも触れていない。
ただ目の前では火照った肢体が揺れ、緩慢で熱い息遣いを間近に聞き、あまつさえそれを肌で感じられるほど近い場所にその人が居る。
本当はこの程度ではなく、本気になればもっと派手に喘ぐんだろうし、もっと身体をくねらせ深い官能を求めていくらでも卑猥な言葉を口にするのだろう。そしてもっとはしたない恰好をしていやらしいおねだりもできるし、させる事もあるのだろう。この人ならば。
でも私は、この人のそういう姿の全てを知らなければ気が済まないという訳ではない。相手もおそらく同じだ。
それでも、ほんの小さな呼吸の一つからも、わずかに潤んだ瞳と視線を絡めるだけでも、私にはこの人の「その先」の姿が、どういう訳だか想像できるような気がしている。
既視感とはまた別の、何かの確証をもって、私はこの人の身体に侵入しているのだ。
……でも。
「…何だか、必要ないのに最後までしたくなってきます」
「あら?奇遇ね、私もよ」
互いに肌にはじんわりと汗がにじみ、喘ぎ声こそ囁くように細いけれどもそれは絶え間なく続いている。
私は容子社長の、容子社長は私の…そんな姿をただ目前にした状態で会話しているのだ。
「指で私をイかせるまでは…だめだからね」
「…わかってます」
さっきから軽く一度や二度達しているのではないかと思うのだが、容子社長は明確にそれを表現してこない。
私もギリギリだと言うのに、申告がないうちはカウントされないのか。
「冴子ちゃんが、指だけで美咲さんをお腹いっぱいにしてあげるためのレクチャーなんだから」
「……」
正座と言うにはもうそこからだいぶ外れた姿勢だ。膝の間はかなり開いてきているし、内腿はべっとりと、自身の淫蜜で汚れている。
半ばヤケになって思いきり手首を動かし、掌は下腹部に密着させてわざとヌルヌルした粘液をなするように動かした。ちょうど顔を出した萌芽に、その掌が擦れる感じで。
「…あぁっ、んっ」
既にかなり奥まで突っ込んでいるはずの指が更に引き込まれるような感覚を得る。膣内が切なげに侵入者にすがりついて来るかのようだ。
そういう、内壁のうねりを指に感じているだけなのに、こちらも身体の中心がどろどろと溶けていくかのように、蜜穴からはしたなく淫蜜が溢れ出る。
そのぬめりと潤いを得て、容子社長の指も一点にとどまる事ができないのか、私好みの激しい動きで何度も膣壁を擦り上げてきた。
ほんの一瞬だけ、容子社長の方が先に絶頂する。
私の中で暴れていた指の力が抜けたのを感じ取ったのとほぼ同時に私も達してしまう。
思わず膝を閉じて容子社長の華奢な手を強く挟んでしまった。
「あ、あっ…イっちゃうっ」
*-*-*-*-*-
レクチャーは容子社長が一度絶頂する程度では及第点をもらえず、その後も何度か繰り返し実践を強いられた。
容子社長が絶頂するとは、つまりそれとほぼ同時に私もイかされる事を意味するに等しい。
でも、何度もしているうちに体力消耗をほとんど伴わない動きで容子社長をイかせる事に成功し始めると、私は俄然ペースアップする事ができた。
指と手だけで、あの猛者たる容子社長が思いきり感じて、追い詰められた表情を浮かべ、同時に嬉しそうな笑顔を見せながら艶めかしく達する姿をいくらでも見る事ができるというのが、これでもかというほどの優越感をもたらしてくれる。
「冴子ちゃんったら…」
いけない娘だ、と言いながらも容子社長は笑っている。
「ここまでしてもまだ…最後までしたい気は変わらないの?」
容子社長としてはおそらくまだ余力はあるだろうが、そう簡単に人には見せないレベルの、とろけた表情と甘ったるい呼吸を繰り返しながら私に尋ねてくる。
具門だろう。別に美咲さんの件を仕返ししたいだなんて思ってないけれど。
今の私にとって容子社長は脅威ではない。ただ単純に、性欲を持て余す女性の一人として、欲しいだけくれてやろうじゃないかという闘争心のようなものに火がついてしまっただけのような気もするけど。
だから私は逆質問で返した。
「そこまで行っておいて…おしまいで良いんですか、容子社長は」
「……」
小さく、でも躊躇なく首を横に振る姿は子供っぽいようだけど、意味する事はとんでもなく卑猥で淫欲に塗れている。
こんなの目の当たりにするまでもなく知っている、容子社長の真の姿だ。
「じゃあ…しましょうか」
「……ん」
容子社長は当たり前のように目を閉じてキスをねだってくる。
恥ずかしげもなくそんな事ができて、かつそれが恐ろしくはまっているのはこの人だからに他ならないのだけれど。
わかっているはずなのに愛らしい仕草に抗えず、軽くキスをしてから容子社長の片足を持ち上げこちらに引き寄せた。
「え、そっち…なの…?」
「…どっちだと思ってたんですか」
私としては狙っていたが容子社長に不意打ちを食らわせる事ができたので、内心でガッツポーズを取る。
容子社長は、偽竿で貫かれる事を想定していたのだろうから。
でも私がやろうとしているのは、貝合わせの方だ。
「今更嫌だとか、ないですよね…?」
容子社長の表情に一瞬の躊躇の色が浮かんだけど、私はそれを無視した。
正直貝合わせの技術に自信がある訳じゃない。この行為から官能を拾うのはなかなかに難しい事もわかっている。
でも…この人なら。
「きゃ」という小さな悲鳴でさえも、これから及ぶ行為のスパイスにしかなり得ない。
と言うか貝合わせで何故こうも慌てているんだろうか、容子社長は。
私は構わず自分も両脚を開いて容子社長の脚と絡めていく。
秘部が露出した状態でそのまま接近し、密着した所で上半身も思いきり引き寄せて自分の胸を容子社長に押し付けた。
「ひぃぁっ、あんっ」
何…この人、こんな声でも鳴くの?…
まるで、美咲さんが感じてきた時のようではないか。
「容子社長、急に…慌ててるみたいですけど」
「…だって」
「?」
「…弱いから、これ…」
それが理由?セックスが好きな事ぐらいわかりきっている。
百合セックスと言えば本番行為は貝合わせだろうに。
混乱しながらも、ゆっくりと…密着させた秘部を離しては、くっつける。粘度を伴う水音が、いやらしく股間から響いてきた。
「あっ、あんっ」
文字通り、面白いように感じて身体を痙攣させる容子社長。
………ちょっと待って。--猛烈に攻めたくなってくる。
梨々香さんとの交わりで目覚めて、美咲さんとの逢瀬で意識的に発動させるようになったあの感覚。
「…………」
…別にいいや、二度とこんな事する訳でもなしと思った瞬間に自制の糸が切れた。
思うままに頭に浮かんだ言葉を、発音していく気持ち良さに私は囚われる。
「…たったこれだけでまた、イっちゃうんですか」
容子社長は返答の代わりにこくりと頷き、私の身体にしがみついてきた。
「あ…凄い、ヌルヌル」
「冴子…ちゃんっ、あ、あ…気持ちいいっ」
「…じゃ自分で動いて?できますよね?」
「ン……」
腰を前後に振る動きはまるで踊っているかのようで。
「…本当、いやらしいですね、それ…」
「と、止まらないのっ」
「……」
「冴子ちゃんも、来て…いっぱい、ヌルヌルのおまんこ、くっつけたい」
既に嫌と言うほどくっつけているのだが。もっとと言う事なのだろう。
「なら…自分でクリトリスの皮剥いて、ちゃんと当たるようにして準備してください」
「っ……」
だから。そこで素直に指示に従う所よ。
…もはや突っ込み所しかないのに、何故気付いてくれないのだ。
ますますヤケになってこちらも萌芽を露出させるように指で花弁を挟みつつ、再び狙いを定めて萌芽がぶつかり合うような角度で秘部を密着させた。
その状態で身体を揺する前からもう、容子社長は「あんっ」と嬌声を上げて失禁するかのように蜜を垂れ流し絶頂する。
…これ、現実の出来事なのだろうか。
と言うか、この人のこういう所…梨々香さんや美咲さんは、知ってるの?…
「…イってる所申し訳ないですけど、そのままでいてください」
「…あっ、ん…んくぅ」
容子社長は一人で勝手に絶頂しまくっているので、仕方なくこちらが動いて何度も秘部を重ね合わせる。
粘液の糸が、まるで深くキスした後の唾液のように花弁の間を繋いで、それから切れる。それも一本ではない。
「さ、冴子ちゃんのも…凄いヌルヌルで、気持ちいい」
「はぁ…」
正直、容子社長にかなり先を行かれてこちらは追いつかない状況だ。
それに気づいたのか何なのか、容子社長はふらふらと身体を起こして私にとろけた表情を向けてくる。
「冴子ちゃんも…気持ち良くなって…んん」
体温が2℃ぐらい上がったのではないかと思うような熱い吐息を漏らしながら、ふいに容子社長が身体を密着させてくる。
しがみついた状態でぐりぐりと秘部を押し当て、擦りつけてくる刺激に私は卒倒しそうになった。
「あっ……ん」
「冴子ちゃん、もっと、…ね?」
甘えたような声で迫ってくる割には腰の動きは適格過ぎる。
今度は私が逃れられない官能の波にさらわれた。
「あ、……っイくっ」
「…冴子ちゃん」
腰の動きは小刻みなものに変わり、まるで機械のような振動が花弁を伝わり萌芽も揺らす。
瞬間的に私は高みへと昇りつめていった。
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