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抜群の攻められセンス
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「ちょっとなんでこんな部屋になっちゃったんですか」
「す、すみません…」
梨々香さんの素直過ぎる告白に対して、私はどうしても応えたくなった。
いや…それは多分言い訳で、私自身が梨々香さんの身体に、大事な部分に触れたくて堪らなくなったのだ。
その落とし前として、私はまたしても家出してしまった。でも、今はもう帰るべき部屋の契約も残っていないし、正に流浪の数日を過ごす事になる。
「お供させてください、いえ…させていただきます」と梨々香さんが謎の宣言をして、それから私は身の回りの荷物をまとめ、何故かはわからないが梨々香さんの車に乗って、宿を探していたのである。
連れて来られたのは、お洒落ではあるがどう見てもブティックホテルの類だ。
「ここはかつて母が一時的に所有していたホテルです。だいぶ前に系列ごと売却して、今は別のオーナーのものになっておりますが」
「梨々香さんは、来た事あるんですか?」
「…ありません」
「……」
建物の中に入ってみると、完全無人対応で、同性カップル利用も一応OKという事になっている。
とは言えかたや普通の社会人の女と、ミニスカメイドの外国人のカップルって、絵的に異様過ぎるのではなかろうか。
そんな事情もあり部屋を吟味する暇もなく、そそくさとチェックインしようとするあまり、梨々香さんが選んだのはいかにもプレイルームでございますといった演出の施された部屋なのである。
…今時、天井に鏡って。と言うか壁のあちこちにも鏡がやたらと設置されている。
そして何故ベッドの支柱に鎖に繋がれた手枷が付いてるのやら。
更には、消し忘れなのか、そういう仕様なのかわからないが、つけっぱなしになった大画面テレビには、おそらくCSかケーブルテレビのアダルトチャンネルが既にまあまあの音量で流れていて。
さあ存分にやりなさいという空気全開の設備勢ぞろいの部屋にこだまする、セクシー女優の喘ぎ声。
「あんっ、あっ」という声に混じって腰を打ち付けるパンパンという音。
「あ、あの…消しましょうか」
言いながら梨々香さんはリモコンを手に取ろうとするが、脚がもつれたのか「きゃ」と小さく悲鳴を上げて勝手にベッドに片膝をついて転びかけている。
しかも、ラブホ特有の仕様だろうが…ベッドサイドに全てのコンソールが集中している仕組みの為、テレビのリモコンもその付近にあった訳だが、何を間違えたのか梨々香さんはテレビではなく部屋のメインの明かりを消灯してしまった。
消したかったはずの映像がむしろ映画館宜しく暗がりの中で強調され、相変わらずあんあん言う喘ぎ声だけがこだまする状況になり、梨々香さんはまたしても「すみません」と言いつつ、ようやく落ち着いて明かりを再度灯しテレビの電源を切った。
「……」
どっと疲れを感じて、私も大きなベッドの片隅に腰を下ろした。
「こんな感じじゃなかったはずなのですが…以前は」
「そうなんですか?」
「はい…母からは違った感じで、聞いております」
二人で、部屋の備品や説明などを一通り確認してみる。
その過程でいきなり、冷蔵庫と間違えてバイブレータの自販機を発見してみたり、そんなにリピーターが居るのかよというような謎の利率のポイントカードの説明を見つけたりもした。
「あ、ありました」
このホテルにある部屋のバリエーションと、各時間帯の価格が写真と共に一覧表になっている。
梨々香さんからそれを受け取り、中身を眺めてみてはっとした。見覚えのある部屋があったからだ。
「…これって」
「冴子様?」
「…知ってる部屋があるんです」
説明の文字は小さかったけれど、確かに女性のマッチングアプリ『WS』コラボルームである旨記載があった。
…やっぱり、そうなのか。あの時、あの娘に出会った部屋は確か別のホテルだったけど、きっと反響があってあちこちでコラボ展開の話が来ているのかもしれない。
もはや懐かしささえ感じるが、しかし微妙にあの時とアレンジは変えているようでもあった。
白い天蓋付きベッドは変わらないけど、ジャグジーは室内に持ってきていて、あえて部屋をセパレートしない造りにする事で更に開放感を感じられるような演出にしているようだ。
「この部屋…取れれば良かったですね」
私がその部屋の写真ばかりじっと見つめていた所為か、残念そうに梨々香さんが呟く。確かにコラボルームに比べればここはいかにも過ぎてむしろ気分はどんよりとしそうだ。
でも、その実浮世離れした梨々香さんのビジュアルや服装は、この部屋に妙にはまって見えなくもない。
「梨々香さん、本当に帰らなくて良いんですか」
「冴子様を一人にはしておけません、それに母も承諾しておりますので」
「……」
「美咲様にはあの書き置き以外、連絡を取らないおつもりでいらっしゃるのでしょう」
「…別にそう決めている訳では、ないですけど」
「では居場所をお知らせするのですか?冴子様が自分から」
「それは…」
「美咲様が尋ねて来たら教えると?…」
「……」
矢継ぎ早に聞かれてみて、よく考えれば図々しい話だなと自分で思い直す。
確かに自分から「ここにいます」と発信するのは変な感じだけど、かといって美咲さんが聞いてきたら教えてやる的な態度もおかしい。
「予定通りお帰りになるにせよ、それでは美咲様が心配されるのではありませんか」
「それ…気にしてたら家出にならないじゃないですか」
「まあ…そうですね」
私は話を変えたくなって、デリバリーのメニューを手に取る。
ホテル近所のファミレスと、ラーメン屋のメニューが抜粋で載っていた。
「ハニートースト、ですって」
「今朝召し上がられたではありませんか」
「いや…食べ比べてみようかなと」
「恥ずかしいのでやめてください、それに夕食にはなりませんよ、その内容では」
「…それもそうですね」
梨々香さんは謙遜してたけど、ファミレスの物よりか梨々香さんの手作りのハニートーストの方が格段に美味しいはず、と言いたかったのだが。
そこまで考えて、何だか違和感を覚え始めた。
家出のはずなのにこの悲壮感のなさは何だ。おかしい。
私は梨々香さんへの浮気心を戒める為に、家出したはずなのである。ここは観光や娯楽で来た訳でなく、反省房代わりに来た場所なのだ。
「まあ…今日の所は何かしらお腹に入れば良しです」
「そうですか」
「ところで梨々香さんって、寝る時どういう恰好してるんですか?まさかそのままって事はないですよね」
「ふ、普通に…パジャマとか、そういった物で寝ますけど」
「けど?」
「今はその…さすがに持ち歩く事まではしておりませんので、正にどうしたものかと思案中です」
そう言えば、この部屋には備え付けの浴衣パジャマみたいなのがあった気がする。
「…これ使えるんじゃないですか」
「すみません、では使わせていただきます」
「と言うか…梨々香さん、真面目な話、荷物すら取りに戻る気なしって事ですか」
「そんな事をしたら意味がないではありませんか」
「……」
どうやら私はこの数日の間、それこそ寝る以外の時間は、いわば梨々香さんに監視されるという事になりそうだ。
結局夕食にはラーメンを選び、美容の意識においてはほぼ禁忌とも呼べる食事に言い知れぬ罪悪感と高揚を覚えてしまった。けれども更にファミレスのデザートにまで手を出す勇気は持てず、それでもう寝る事にする。
「……」
お風呂も済ませて巨大なベッドに横たわると、もはや同じベッドに寝ているとは思えないぐらいに梨々香さんが遠くに居るようだった。
家出の原因はこの娘のはずなのに、何故だかこの娘がお目付け役でもある訳で。
「…梨々香さん、起きてますか」
「…はい」
全く物音がしないので寝てしまったのかもしれないと思っていたが、実際はそうでもなかった。
部屋を暗くしてしまえば、鏡だらけのプレイルーム然とした部屋と言えどもそれほど気になる事はない。
寝るには寝られるだろうが、明日の朝起きた所で、私は仕事も休むのである。本当の意味で始終梨々香さんと二人でこの数日を過ごす事になるのだろう。
でも…この部屋は今夜だけにさせてもらおうと思った。
それはそれとして、自分からは強引に迫って来ないであろう梨々香さんに思い切って尋ねてみる。
「胸…触りたいですか…」
「は…」
「触りたがってたじゃないですか」
「そ、それは…そうですが」
私は身体ごと梨々香さんの方に向き直るけど、ベッドが大き過ぎて手を伸ばさないと梨々香さんの身体には触れられない。それぐらいの距離があった。
「いいですよ、もう…家出しちゃったんだし、暇だし」
「……」
「その代わり、私のしたい事もさせてもらって良いですか」
「したい事、とは…」
「今は、言えません」
何もしないでいると、美咲さんの事を考えてしまいそうだった。
美咲さんはあの部屋で一人で眠っているのだろうか、それとももう早速容子社長のえじきになってしまったか。
…自分の直観は後者の可能性を強く意識している。
舌打ちしたくなる気持ちを抑え込んで、私は息を吐いた。
こんな事を考えてやきもきするぐらいなら、いっそ容子社長の悪戯に付き合ってみておけば良かった。
そうすれば美咲さんがえじきになるにせよ、容子社長にどこまで翻弄されてしまうのか、想像に限りはつけられただろうから。
「あ…そうだ、梨々香さんに聞きたい事があるんですけど」
「はい」
「梨々香さんって、処女じゃないんですよね」
「い、一応…経験はしておりますが」
「誰と?」
「……」
「容子社長と、ですか」
息が詰まるような沈黙が答えと言っても良い。そんな風に思った。
そして梨々香さんはやはり嘘を吐けない人なのだと思う。
「別にそうだとしても不思議はないと、私は思ってます」
「…非難、されないんですか」
「私にそんな事、できる訳ないです」
「……」
その時ようやく梨々香さんが身じろぎするような気配があり、梨々香さんの顔がこちらを向いたのがわかった。
「むしろ、梨々香さんが私の胸に興味があるのって、容子社長も知ってる訳ですよね」
「…ええ」
「そこは特に何も言われてない訳ですか」
「冴子様が、嫌がる事はしてはいけないと…それだけです」
なるほど。実に容子社長らしい教えだ。
だから梨々香さんは、躊躇してみたり、そうかと思えば私が嫌がらないのを知って突然大胆になったりした訳なのだと納得する。
「…触らないんですか」
「いえ、触ります」
梨々香さんの声色は実に硬い。
私はほんの少しだけ前に身体をずらした。
それと同時に細い指先がすっと伸びて来て、私のルームワンピースの内側に滑り込んでくる。
「やっぱり…大きい、大きくて、柔らかいんですね」
「……」
単に触られるだけかと思っていたが、梨々香さんの触り方が繊細で、それなのにダイナミックに指を軽く食い込ませたりして来る。
あっと思う間もなく、気が付けば目前に梨々香さんの顔が迫っていた。
私は思わず「んっ」と声を漏らしてしまいそうになる。
梨々香さんの手の動きが一瞬止まり、不安そうな瞳で私をじっと見つめているのがわかった。
部屋は本当に、ほぼ真っ暗にしているけれど、互いの呼吸や眼差しは、この至近距離できちんと感じ取る事ができる。
「冴子様…あの」
「何…ですか」
「ごめんなさい」
言うが早いか、言葉とは裏腹に梨々香さんの手がワンピースの肩紐を引き下ろし、私の胸を全て露出させたかと思うとその双丘の谷間に、顔を埋めてきた。
「……ん」
「あ…ふわふわで、柔らかいです」
「はぁ……」
両手で胸を揉まれながら、左右の斜面に軽く唇を這わされ、私は何とも言えないもどかしさを覚えた。
「ん……ん」
鼻から甘い吐息を漏らしながら、梨々香さんは胸の側面から頂にかけて舌で舐め上げたかと思うと、チュッとその先端をしゃぶり始める。
チュッ…チュという音が梨々香さんの吐息混じりに聞こえてきて、私は一気に卑猥な気分に引きずり込まれていく。
これ…ダメかも。
かつていろんな人に胸の事は言われてきたけど、こんなに、しかも自分よりも年下の娘に集中的に愛撫されてしまうと、ものすごく変な気分になってくる。
「冴子様…、ん…凄い…気持ちいいです」
胸を揉んで舐めているだけでどれだけこの人は感じているのかと思うほど、梨々香さんは夢中になっている。
私の手は自然に、そんな梨々香さんの頭を撫でていた。綺麗なブロンドの髪を指先で弄びながらも、時折耳にも触れたりして、梨々香さんの反応を楽しんでしまう。
「冴子様…っ、何だか…頭がぼーっとしてきました」
「……」
大丈夫だろうか。
もしかして息苦しいとかそういう訳ではないのか。
心配になり顔を覗き込もうとするけれど、梨々香さんは離れようとはしない。
「あ…冴子様、夢みたいです」
「っ…ん」
やわやわと胸を揉みしだく指の動きは止まる事なく、それでいて梨々香さんははぁはぁと息を荒げながら自身の昂ぶりを隠そうともしない。
「何だか…いつまでもこうしていたくなります」
梨々香さんは指の隙間に挟み込んだ乳頭を、チュプチュプと口に含んでは「はぁ」と溜め息を漏らすという事を繰り返す。
そして時折尖らせた舌先を使って乳首の先端だけを素早く舐め刺激してきたりもする。
「そ、そんなとこばっかり…舐めたら…」
「…冴子様も感じてきちゃいましたか?」
「……」
そんなの、愚問だ。
しかし梨々香さんは一人で何かを思い出したようにぱっと動きを止める。
「冴子様、今のは…『そこ』以外にも欲しくなった、という事でしたか」
そうだとも違うとも答えにくい。
私がもじもじしていると、梨々香さんは「その前に」と言い添えて、私の身体から離れていった。
布団の中でもぞもぞと動き、どうやら着ている物を脱いでいるらしいとわかる。
なんとなくその様子に見入っていると、梨々香さんはベッドサイドに手を伸ばして、意図的に部屋の明かりをつけた。しかもほとんどフルの明るさで。
まぶしさに思わず一瞬目の前が暗転したようにぐらりとするが、目が慣れるとそこには一糸まとわぬ梨々香さんの上半身があった。
「冴子様」
「……」
苦しげに息を荒げていた割には、梨々香さんの頬は赤く染まっていない。至って普通の顔色だった。
「あの時…」
「?」
「冴子様が、場の全てを支配するかのように振舞われていた、あの時です」
何の事だか忘れかけていたが、それはおそらく容子社長のお屋敷での件について、という事だろう。
「冴子様が、凄く…気高い感じがして、攻めるのがよくお似合いだと思いました、だから美咲様も…容子様も、誰も逆らう事なく流されていたのだと思います」
正直言うとあの時の事はあまり思い出したくない。そして平然とした様子で成り行きを見守っているようだったが、梨々香さんは内心そんな風に思っていたと知って意外だった。
そうして少しずつ記憶を手繰り寄せる中で、今梨々香さんが何を期待しているのかもなんとなく理解できてきた。
「そう言えば…見られて嬉しいとか言ってましたよね」
「はい」
「今も見られたい、って事ですよね」
「……はい」
半ばヤケになりかけている気もするが、私は荒々しく布団を剥いで梨々香さんの全身を明かりの下に晒した。
同時に、先ほど引き下ろされたワンピースの肩紐を元に戻しつつ、彼女を見下ろす。
上半身のみならず下半身も丸裸になった梨々香さんの、両脚を思い切り開かせてその中心に視線を注いだ。
ごくわずかに生えているヘアも、金色だった。
それをかき分けずとも、奥にある花弁も、その隙間に光る蜜の存在もしっかりと見て取れる。
日本人とは異なる身体の、しかも秘部を見たのは初めてだったのもあり、ポーズではなく私はその場所にじっと見入ってしまった。
「………ぁ」
梨々香さんの表情が羞恥に歪む。しかしその奥底にはある種の恍惚も見え隠れしていて、彼女がこの行為に緊張しつつも淫靡な期待に心を躍らせている気配を感じ取る事ができた。
その時私は、はたとこの部屋の仕様について思い出し、徐に梨々香さんの片手首にだけ、鎖に繋がれた手枷を取りつけてみた。
別に完全に拘束されるという訳ではない。ベッドの上で動き回る事はできなくなる程度の事だ。
でも、私が少し身体を引いて、そんな梨々香さんの全身を天井の鏡に映すようにすると、梨々香さんは恥ずかしさからか顔を横にそむけて身をよじった。
「…まぁ、それでも私からは全部見えてるのは、変わらないんですけどね」
「……冴子様には、いいですけど…自分で見るのは恥ずかしいです」
「私になら…ですか」
それもどこまでもと言う訳ではあるまい、と思いつつ言葉にするのは止めた。
梨々香さんが拘束された方の手に力を入れると、鎖が引っ張られてビンッという小さな音がする。
音で梨々香さんの身体の動きがわかるのは、何だか面白く感じた。
そしてやはり梨々香さんは素直な性格なのだと思う。
おそらくあまり経験していないであろう嗜虐的な行為を施されても、決して嫌だとは言わないのだ。
「梨々香さんが、おっぱい揉んだだけでどれだけ濡らしたのか、見せてもらいます」
「……っ」
淫蜜は花弁の外側にもこぼれ出ているが、その隙間を軽く指で広げてやると、奥から次々と溢れてきているのがよく見える。
「溢れてる…、やらしい…」
そこで再び身体を起こす。梨々香さんが自分で鏡に映る自身の秘部を確認できるようにする為だ。
「わざわざ自分で部屋明るくしちゃって、こういうの期待してたんですよね、きっと」
「……」
声にならない悲鳴が、梨々香さんの喉奥から絞り出されるように漏れた。
「別に私はここまでしたかった訳じゃなかったのに」
それは嘘だったけど、私は梨々香さんを追い込む目的であえてそう言ってみる。
「私の胸をちょっと揉んで、舐めただけで…こんなにびしょびしょにして」
「あ…ぁ、あんっ」
次の言葉は言うかどうか一瞬悩んだが、もう思い切ってぶつけてしまえと開き直った。
「梨々香さんって、ちょっと変態なんじゃ…ないですか?」
「…あ、あ…っ」
梨々香さんの瞳が一瞬にして潤んで、今にも涙がこぼれ落ちそうである。
身体を小刻みに震わせて羞恥に堪えているのだろうが、その姿は実に愛らしく、むしろ可憐だとさえ思えた。
「…まさか、変態って言われて興奮してるんですか」
「し、して…あ、あんっ」
「…してるんだ」
「は、ぁ…っ」
涙だけではない。花弁の間から漏れ出る淫蜜も先ほどよりたっぷりと溢れている。
…まだ、どこにも触れていないのに、もう絶頂しそうなぐらいに梨々香さんは緊張と周知の入り混じったような様子で、せり上がってくる何かに堪えているようだった。
「それじゃ…変態の梨々香さんは、舐められたいですか?それとも指でぐちゃぐちゃに掻き回されたい?」
「あ、はぁっ…、さ、冴子様の…したいように…してくださいっ」
「……じゃ、おねだりして見せてください、自分の言葉で」
「……」
「どこに、何されたいのか…煽ってもらえますか」
そう、思いつく中で一番いやらしい言葉でねだって見せろとプレッシャーをかける。
私はまだ、梨々香さんの両脚を開かせる事しかしていない。あとはただ視線を注いで言葉をかけているだけだ。
「わ、私の…おまんこを、掻き回して欲しいです」
「何?…もう一回」
「私の、おまんこを…冴子様のもので掻き回して…欲しいです」
一度問い返すのは決めていたけど、もう一回念押ししてみる。なんとなく言葉が変かしそうな気がしたから。
「梨々香の、変態の…おまんこ…冴子様に、ぐちゃぐちゃに掻き回して欲しい…ですぅ」
言わされる度に声が大きくなって、まるで懇願しているかのように聞こえた。最後の方は半ば叫びに近いほどである。
「梨々香さんって、そんなにいやらしいおねだりができるんですね…いつもしてるのかな」
「ち、違います…こんな事言った事ないです」
「それにしてはどんどんエッチな言葉が出てくるものなんですね」
「さ、冴子様…お願い、です…焦らさないで…早く、おまんこ弄って、くださいっ」
言わされるうちに自分で染まってしまったのか、もはや頼みもしないのに自ら卑猥な言葉を繰り出してくるのが凄い。
正直、見た目完全に外国人の少女が、こうも流ちょうな日本語で淫語を連発するのには驚嘆しかないし、私自身それを目の当りにしてかなり昂ぶりを覚えている。
「梨々香さん、…ほんとにどスケベなんですね」
くどいと思いつつ、梨々香さんへの言葉攻めが楽しくなり始めているのは事実だ。
「…も、あ…それで、いいですからぁ」
「認めるの?」
「…はい、スケベな梨々香のおまんこ、触ってください」
こんなやり取りを続けていたら、こちらまで頭が沸騰しそうだ。
彼女にとってこの手の経験が乏しいのだとしたら、今のこの返しはセンスという事になる訳だが。
だとしたら、梨々香さんの攻められセンスは抜群という事になる。
「……」
私はあえて何も言わずに梨々香さんの秘部に指を侵入させ、その内側に隠れている萌芽を指先を使って軽く弾いた。
案の定と言うべきか、面白いように梨々香さんは身体をびくつかせ、その度に鎖が引っ張られるビンッという音が響く。
どろどろになった秘穴を更にまさぐりながら思い出すのは、彼女が膣内を「掻き回して」と言った事だ。
先ほど処女ではないとは言ったものの、実際の所は身体の内側もすっかり開発済みであり、女の悦びを熟知した身体に出来上がっている事を意味している。
「冴子様ぁ…あ、あぁん」
ならばと思い、遠慮なく指を二本秘穴の奥まで突っ込んだ。
思いのほか抵抗感もなく指は奥へと吸い込まれていき、肉襞は軽く収縮していやらしく指にまとわりついてくる。
梨々香さんはもはや恥ずかしがる事もせず、ただひたすら喘ぎ声をあげて快感を訴えるばかりになった。
肉襞のどこをどう弄っても、彼女は痛がりもせず腰をくねらせ官能を拾おうとする。その姿はやはり「変態」呼ばわりされるにふさわしい気がしたけれど、それを言葉にしてあまり言い過ぎるのも良くない気がして、そこからは自制した。
元々が綺麗な娘だから、喘ぎ乱れる姿はそれだけでも強烈なインパクトがある。
おまけに今は片方とは言え手首を拘束され、いやらしいおねだりまでしてこの状況に至っているのだから、さすがにこちらも冷静では居られなくなった。
「…梨々香さん、舐めて」
我慢できなくなり、私は身体の位置を反転させ梨々香さんの眼前に自分の下半身を晒す。
ワンピースの裾をたくし上げ、お尻まで丸出しにした恰好で、梨々香さんの顔をまたいで秘部を見せ付けた。
「凄い…冴子様も、ビショビショ」
ゆっくりと、彼女の舌が届く位置まで腰を落としていく。
梨々香さんはまるで子犬のように「くぅん」と鼻を鳴らしながら、私の秘部を舐め始めた。
…え、何…これ?
この娘口淫がめちゃくちゃ上手い。
思わず身体がガクガクと震えて、彼女の顔に秘部を押し付けてしまった。
それなのに、全く動じる事もなく、梨々香さんは艶めかしい口淫を止める事なく継続している。
そうか…慣れてるんだ、口淫に。
この唇や舌で、もしかしたら幾度となく容子社長を絶頂させているのかもしれない。
意識が飛びそうになるのをこらえながら、私は梨々香さんの秘穴に指を出し入れしつつ、顔を出し始めた萌芽に強く吸い付いた。
梨々香さんの脚がばたばたと動いたが、抑え込むようにして位置を固定し、逃げられないようにした上でこちらも指と口を使って彼女を追い込んでいく。
「ん、ん…っくぅ」
「んは、さ、冴子様…おまんこぐちゃぐちゃで、いやらしいです…それに…」
それはこっちの台詞だと思うのだが、その時天井に鏡があるのだという事を思い出した。
梨々香さんが言いかけたのは、鏡に映った私の姿に対するコメントだったのかもしれない。
もはやワンピースは背中までめくれ上がって衣服としての意味を成してはおらず、ほとんど裸同然の姿を、鏡に映し出している事になるのだが。
…そう言えば、以前晴香ちゃんに「背中が一番綺麗なんですよ」と言われた事を思い出した。
乱れた服がまとわりついた状態とは言え、梨々香さんにその場所を見られたのかと思うと、知らず別種の興奮が襲ってくるようだった。
それにしても、梨々香さんはどうして喋りながら口淫を継続できるのだろう、仕組みがわからない。
しかも口淫を始めて以降、追い詰められている感が薄れているような気もするし。
「……」
私は、一際強く梨々香さんの萌芽を吸い出すように吸引し、指先を曲げて探り当てた内壁の膨らみを執拗に摩擦した。
梨々香さんは「ひゃん」と悲鳴を上げながら、大きく身体を跳ねさせ絶頂した事を知らせてくる。
そうした所へ私は彼女を追い詰めるように、自身の秘部を彼女の口元に押し付けて強引に口淫させた。
さすがと言うべきか、彼女は絶頂しながらも口淫はできる人のようで、程なくして私も軽い絶頂を迎える。
「はぁ…んっ」
私が絶頂した後も、梨々香さんはゆるゆると花弁を舐め回していて、何ともいやらしかった。
それこそ、この娘は舐めろと言われれば一晩中でもそうしているのではないか、と思わせるぐらいに。
「私…冴子様の事が好きなのかもしれません」
いや…好きなのは、私の『身体』の間違いだろう、と心の中だけで答えてしまう。
「何だか、興奮しすぎて…頭が悪くなった気がします」
「何ですか…それ」
脱力して身体を投げ出すように寝転がったまま、そんな感じでとりとめのない会話を交わす。
言葉攻めは、する側もされる側もけっこう頭を使うし、梨々香さんにとっては相当恥ずかしい事を言わされたろうから、頭が悪くなった気がするのも致し方ないように思えた。
…でも、梨々香さんと過ごす初日の夜からしてこれでは、何かまずいような気がしてならない。
いつか妄想した事が現実になるどころか、それ以上の事をしてもこの娘は打ち返してくるのがわかってしまったのだから。
「す、すみません…」
梨々香さんの素直過ぎる告白に対して、私はどうしても応えたくなった。
いや…それは多分言い訳で、私自身が梨々香さんの身体に、大事な部分に触れたくて堪らなくなったのだ。
その落とし前として、私はまたしても家出してしまった。でも、今はもう帰るべき部屋の契約も残っていないし、正に流浪の数日を過ごす事になる。
「お供させてください、いえ…させていただきます」と梨々香さんが謎の宣言をして、それから私は身の回りの荷物をまとめ、何故かはわからないが梨々香さんの車に乗って、宿を探していたのである。
連れて来られたのは、お洒落ではあるがどう見てもブティックホテルの類だ。
「ここはかつて母が一時的に所有していたホテルです。だいぶ前に系列ごと売却して、今は別のオーナーのものになっておりますが」
「梨々香さんは、来た事あるんですか?」
「…ありません」
「……」
建物の中に入ってみると、完全無人対応で、同性カップル利用も一応OKという事になっている。
とは言えかたや普通の社会人の女と、ミニスカメイドの外国人のカップルって、絵的に異様過ぎるのではなかろうか。
そんな事情もあり部屋を吟味する暇もなく、そそくさとチェックインしようとするあまり、梨々香さんが選んだのはいかにもプレイルームでございますといった演出の施された部屋なのである。
…今時、天井に鏡って。と言うか壁のあちこちにも鏡がやたらと設置されている。
そして何故ベッドの支柱に鎖に繋がれた手枷が付いてるのやら。
更には、消し忘れなのか、そういう仕様なのかわからないが、つけっぱなしになった大画面テレビには、おそらくCSかケーブルテレビのアダルトチャンネルが既にまあまあの音量で流れていて。
さあ存分にやりなさいという空気全開の設備勢ぞろいの部屋にこだまする、セクシー女優の喘ぎ声。
「あんっ、あっ」という声に混じって腰を打ち付けるパンパンという音。
「あ、あの…消しましょうか」
言いながら梨々香さんはリモコンを手に取ろうとするが、脚がもつれたのか「きゃ」と小さく悲鳴を上げて勝手にベッドに片膝をついて転びかけている。
しかも、ラブホ特有の仕様だろうが…ベッドサイドに全てのコンソールが集中している仕組みの為、テレビのリモコンもその付近にあった訳だが、何を間違えたのか梨々香さんはテレビではなく部屋のメインの明かりを消灯してしまった。
消したかったはずの映像がむしろ映画館宜しく暗がりの中で強調され、相変わらずあんあん言う喘ぎ声だけがこだまする状況になり、梨々香さんはまたしても「すみません」と言いつつ、ようやく落ち着いて明かりを再度灯しテレビの電源を切った。
「……」
どっと疲れを感じて、私も大きなベッドの片隅に腰を下ろした。
「こんな感じじゃなかったはずなのですが…以前は」
「そうなんですか?」
「はい…母からは違った感じで、聞いております」
二人で、部屋の備品や説明などを一通り確認してみる。
その過程でいきなり、冷蔵庫と間違えてバイブレータの自販機を発見してみたり、そんなにリピーターが居るのかよというような謎の利率のポイントカードの説明を見つけたりもした。
「あ、ありました」
このホテルにある部屋のバリエーションと、各時間帯の価格が写真と共に一覧表になっている。
梨々香さんからそれを受け取り、中身を眺めてみてはっとした。見覚えのある部屋があったからだ。
「…これって」
「冴子様?」
「…知ってる部屋があるんです」
説明の文字は小さかったけれど、確かに女性のマッチングアプリ『WS』コラボルームである旨記載があった。
…やっぱり、そうなのか。あの時、あの娘に出会った部屋は確か別のホテルだったけど、きっと反響があってあちこちでコラボ展開の話が来ているのかもしれない。
もはや懐かしささえ感じるが、しかし微妙にあの時とアレンジは変えているようでもあった。
白い天蓋付きベッドは変わらないけど、ジャグジーは室内に持ってきていて、あえて部屋をセパレートしない造りにする事で更に開放感を感じられるような演出にしているようだ。
「この部屋…取れれば良かったですね」
私がその部屋の写真ばかりじっと見つめていた所為か、残念そうに梨々香さんが呟く。確かにコラボルームに比べればここはいかにも過ぎてむしろ気分はどんよりとしそうだ。
でも、その実浮世離れした梨々香さんのビジュアルや服装は、この部屋に妙にはまって見えなくもない。
「梨々香さん、本当に帰らなくて良いんですか」
「冴子様を一人にはしておけません、それに母も承諾しておりますので」
「……」
「美咲様にはあの書き置き以外、連絡を取らないおつもりでいらっしゃるのでしょう」
「…別にそう決めている訳では、ないですけど」
「では居場所をお知らせするのですか?冴子様が自分から」
「それは…」
「美咲様が尋ねて来たら教えると?…」
「……」
矢継ぎ早に聞かれてみて、よく考えれば図々しい話だなと自分で思い直す。
確かに自分から「ここにいます」と発信するのは変な感じだけど、かといって美咲さんが聞いてきたら教えてやる的な態度もおかしい。
「予定通りお帰りになるにせよ、それでは美咲様が心配されるのではありませんか」
「それ…気にしてたら家出にならないじゃないですか」
「まあ…そうですね」
私は話を変えたくなって、デリバリーのメニューを手に取る。
ホテル近所のファミレスと、ラーメン屋のメニューが抜粋で載っていた。
「ハニートースト、ですって」
「今朝召し上がられたではありませんか」
「いや…食べ比べてみようかなと」
「恥ずかしいのでやめてください、それに夕食にはなりませんよ、その内容では」
「…それもそうですね」
梨々香さんは謙遜してたけど、ファミレスの物よりか梨々香さんの手作りのハニートーストの方が格段に美味しいはず、と言いたかったのだが。
そこまで考えて、何だか違和感を覚え始めた。
家出のはずなのにこの悲壮感のなさは何だ。おかしい。
私は梨々香さんへの浮気心を戒める為に、家出したはずなのである。ここは観光や娯楽で来た訳でなく、反省房代わりに来た場所なのだ。
「まあ…今日の所は何かしらお腹に入れば良しです」
「そうですか」
「ところで梨々香さんって、寝る時どういう恰好してるんですか?まさかそのままって事はないですよね」
「ふ、普通に…パジャマとか、そういった物で寝ますけど」
「けど?」
「今はその…さすがに持ち歩く事まではしておりませんので、正にどうしたものかと思案中です」
そう言えば、この部屋には備え付けの浴衣パジャマみたいなのがあった気がする。
「…これ使えるんじゃないですか」
「すみません、では使わせていただきます」
「と言うか…梨々香さん、真面目な話、荷物すら取りに戻る気なしって事ですか」
「そんな事をしたら意味がないではありませんか」
「……」
どうやら私はこの数日の間、それこそ寝る以外の時間は、いわば梨々香さんに監視されるという事になりそうだ。
結局夕食にはラーメンを選び、美容の意識においてはほぼ禁忌とも呼べる食事に言い知れぬ罪悪感と高揚を覚えてしまった。けれども更にファミレスのデザートにまで手を出す勇気は持てず、それでもう寝る事にする。
「……」
お風呂も済ませて巨大なベッドに横たわると、もはや同じベッドに寝ているとは思えないぐらいに梨々香さんが遠くに居るようだった。
家出の原因はこの娘のはずなのに、何故だかこの娘がお目付け役でもある訳で。
「…梨々香さん、起きてますか」
「…はい」
全く物音がしないので寝てしまったのかもしれないと思っていたが、実際はそうでもなかった。
部屋を暗くしてしまえば、鏡だらけのプレイルーム然とした部屋と言えどもそれほど気になる事はない。
寝るには寝られるだろうが、明日の朝起きた所で、私は仕事も休むのである。本当の意味で始終梨々香さんと二人でこの数日を過ごす事になるのだろう。
でも…この部屋は今夜だけにさせてもらおうと思った。
それはそれとして、自分からは強引に迫って来ないであろう梨々香さんに思い切って尋ねてみる。
「胸…触りたいですか…」
「は…」
「触りたがってたじゃないですか」
「そ、それは…そうですが」
私は身体ごと梨々香さんの方に向き直るけど、ベッドが大き過ぎて手を伸ばさないと梨々香さんの身体には触れられない。それぐらいの距離があった。
「いいですよ、もう…家出しちゃったんだし、暇だし」
「……」
「その代わり、私のしたい事もさせてもらって良いですか」
「したい事、とは…」
「今は、言えません」
何もしないでいると、美咲さんの事を考えてしまいそうだった。
美咲さんはあの部屋で一人で眠っているのだろうか、それとももう早速容子社長のえじきになってしまったか。
…自分の直観は後者の可能性を強く意識している。
舌打ちしたくなる気持ちを抑え込んで、私は息を吐いた。
こんな事を考えてやきもきするぐらいなら、いっそ容子社長の悪戯に付き合ってみておけば良かった。
そうすれば美咲さんがえじきになるにせよ、容子社長にどこまで翻弄されてしまうのか、想像に限りはつけられただろうから。
「あ…そうだ、梨々香さんに聞きたい事があるんですけど」
「はい」
「梨々香さんって、処女じゃないんですよね」
「い、一応…経験はしておりますが」
「誰と?」
「……」
「容子社長と、ですか」
息が詰まるような沈黙が答えと言っても良い。そんな風に思った。
そして梨々香さんはやはり嘘を吐けない人なのだと思う。
「別にそうだとしても不思議はないと、私は思ってます」
「…非難、されないんですか」
「私にそんな事、できる訳ないです」
「……」
その時ようやく梨々香さんが身じろぎするような気配があり、梨々香さんの顔がこちらを向いたのがわかった。
「むしろ、梨々香さんが私の胸に興味があるのって、容子社長も知ってる訳ですよね」
「…ええ」
「そこは特に何も言われてない訳ですか」
「冴子様が、嫌がる事はしてはいけないと…それだけです」
なるほど。実に容子社長らしい教えだ。
だから梨々香さんは、躊躇してみたり、そうかと思えば私が嫌がらないのを知って突然大胆になったりした訳なのだと納得する。
「…触らないんですか」
「いえ、触ります」
梨々香さんの声色は実に硬い。
私はほんの少しだけ前に身体をずらした。
それと同時に細い指先がすっと伸びて来て、私のルームワンピースの内側に滑り込んでくる。
「やっぱり…大きい、大きくて、柔らかいんですね」
「……」
単に触られるだけかと思っていたが、梨々香さんの触り方が繊細で、それなのにダイナミックに指を軽く食い込ませたりして来る。
あっと思う間もなく、気が付けば目前に梨々香さんの顔が迫っていた。
私は思わず「んっ」と声を漏らしてしまいそうになる。
梨々香さんの手の動きが一瞬止まり、不安そうな瞳で私をじっと見つめているのがわかった。
部屋は本当に、ほぼ真っ暗にしているけれど、互いの呼吸や眼差しは、この至近距離できちんと感じ取る事ができる。
「冴子様…あの」
「何…ですか」
「ごめんなさい」
言うが早いか、言葉とは裏腹に梨々香さんの手がワンピースの肩紐を引き下ろし、私の胸を全て露出させたかと思うとその双丘の谷間に、顔を埋めてきた。
「……ん」
「あ…ふわふわで、柔らかいです」
「はぁ……」
両手で胸を揉まれながら、左右の斜面に軽く唇を這わされ、私は何とも言えないもどかしさを覚えた。
「ん……ん」
鼻から甘い吐息を漏らしながら、梨々香さんは胸の側面から頂にかけて舌で舐め上げたかと思うと、チュッとその先端をしゃぶり始める。
チュッ…チュという音が梨々香さんの吐息混じりに聞こえてきて、私は一気に卑猥な気分に引きずり込まれていく。
これ…ダメかも。
かつていろんな人に胸の事は言われてきたけど、こんなに、しかも自分よりも年下の娘に集中的に愛撫されてしまうと、ものすごく変な気分になってくる。
「冴子様…、ん…凄い…気持ちいいです」
胸を揉んで舐めているだけでどれだけこの人は感じているのかと思うほど、梨々香さんは夢中になっている。
私の手は自然に、そんな梨々香さんの頭を撫でていた。綺麗なブロンドの髪を指先で弄びながらも、時折耳にも触れたりして、梨々香さんの反応を楽しんでしまう。
「冴子様…っ、何だか…頭がぼーっとしてきました」
「……」
大丈夫だろうか。
もしかして息苦しいとかそういう訳ではないのか。
心配になり顔を覗き込もうとするけれど、梨々香さんは離れようとはしない。
「あ…冴子様、夢みたいです」
「っ…ん」
やわやわと胸を揉みしだく指の動きは止まる事なく、それでいて梨々香さんははぁはぁと息を荒げながら自身の昂ぶりを隠そうともしない。
「何だか…いつまでもこうしていたくなります」
梨々香さんは指の隙間に挟み込んだ乳頭を、チュプチュプと口に含んでは「はぁ」と溜め息を漏らすという事を繰り返す。
そして時折尖らせた舌先を使って乳首の先端だけを素早く舐め刺激してきたりもする。
「そ、そんなとこばっかり…舐めたら…」
「…冴子様も感じてきちゃいましたか?」
「……」
そんなの、愚問だ。
しかし梨々香さんは一人で何かを思い出したようにぱっと動きを止める。
「冴子様、今のは…『そこ』以外にも欲しくなった、という事でしたか」
そうだとも違うとも答えにくい。
私がもじもじしていると、梨々香さんは「その前に」と言い添えて、私の身体から離れていった。
布団の中でもぞもぞと動き、どうやら着ている物を脱いでいるらしいとわかる。
なんとなくその様子に見入っていると、梨々香さんはベッドサイドに手を伸ばして、意図的に部屋の明かりをつけた。しかもほとんどフルの明るさで。
まぶしさに思わず一瞬目の前が暗転したようにぐらりとするが、目が慣れるとそこには一糸まとわぬ梨々香さんの上半身があった。
「冴子様」
「……」
苦しげに息を荒げていた割には、梨々香さんの頬は赤く染まっていない。至って普通の顔色だった。
「あの時…」
「?」
「冴子様が、場の全てを支配するかのように振舞われていた、あの時です」
何の事だか忘れかけていたが、それはおそらく容子社長のお屋敷での件について、という事だろう。
「冴子様が、凄く…気高い感じがして、攻めるのがよくお似合いだと思いました、だから美咲様も…容子様も、誰も逆らう事なく流されていたのだと思います」
正直言うとあの時の事はあまり思い出したくない。そして平然とした様子で成り行きを見守っているようだったが、梨々香さんは内心そんな風に思っていたと知って意外だった。
そうして少しずつ記憶を手繰り寄せる中で、今梨々香さんが何を期待しているのかもなんとなく理解できてきた。
「そう言えば…見られて嬉しいとか言ってましたよね」
「はい」
「今も見られたい、って事ですよね」
「……はい」
半ばヤケになりかけている気もするが、私は荒々しく布団を剥いで梨々香さんの全身を明かりの下に晒した。
同時に、先ほど引き下ろされたワンピースの肩紐を元に戻しつつ、彼女を見下ろす。
上半身のみならず下半身も丸裸になった梨々香さんの、両脚を思い切り開かせてその中心に視線を注いだ。
ごくわずかに生えているヘアも、金色だった。
それをかき分けずとも、奥にある花弁も、その隙間に光る蜜の存在もしっかりと見て取れる。
日本人とは異なる身体の、しかも秘部を見たのは初めてだったのもあり、ポーズではなく私はその場所にじっと見入ってしまった。
「………ぁ」
梨々香さんの表情が羞恥に歪む。しかしその奥底にはある種の恍惚も見え隠れしていて、彼女がこの行為に緊張しつつも淫靡な期待に心を躍らせている気配を感じ取る事ができた。
その時私は、はたとこの部屋の仕様について思い出し、徐に梨々香さんの片手首にだけ、鎖に繋がれた手枷を取りつけてみた。
別に完全に拘束されるという訳ではない。ベッドの上で動き回る事はできなくなる程度の事だ。
でも、私が少し身体を引いて、そんな梨々香さんの全身を天井の鏡に映すようにすると、梨々香さんは恥ずかしさからか顔を横にそむけて身をよじった。
「…まぁ、それでも私からは全部見えてるのは、変わらないんですけどね」
「……冴子様には、いいですけど…自分で見るのは恥ずかしいです」
「私になら…ですか」
それもどこまでもと言う訳ではあるまい、と思いつつ言葉にするのは止めた。
梨々香さんが拘束された方の手に力を入れると、鎖が引っ張られてビンッという小さな音がする。
音で梨々香さんの身体の動きがわかるのは、何だか面白く感じた。
そしてやはり梨々香さんは素直な性格なのだと思う。
おそらくあまり経験していないであろう嗜虐的な行為を施されても、決して嫌だとは言わないのだ。
「梨々香さんが、おっぱい揉んだだけでどれだけ濡らしたのか、見せてもらいます」
「……っ」
淫蜜は花弁の外側にもこぼれ出ているが、その隙間を軽く指で広げてやると、奥から次々と溢れてきているのがよく見える。
「溢れてる…、やらしい…」
そこで再び身体を起こす。梨々香さんが自分で鏡に映る自身の秘部を確認できるようにする為だ。
「わざわざ自分で部屋明るくしちゃって、こういうの期待してたんですよね、きっと」
「……」
声にならない悲鳴が、梨々香さんの喉奥から絞り出されるように漏れた。
「別に私はここまでしたかった訳じゃなかったのに」
それは嘘だったけど、私は梨々香さんを追い込む目的であえてそう言ってみる。
「私の胸をちょっと揉んで、舐めただけで…こんなにびしょびしょにして」
「あ…ぁ、あんっ」
次の言葉は言うかどうか一瞬悩んだが、もう思い切ってぶつけてしまえと開き直った。
「梨々香さんって、ちょっと変態なんじゃ…ないですか?」
「…あ、あ…っ」
梨々香さんの瞳が一瞬にして潤んで、今にも涙がこぼれ落ちそうである。
身体を小刻みに震わせて羞恥に堪えているのだろうが、その姿は実に愛らしく、むしろ可憐だとさえ思えた。
「…まさか、変態って言われて興奮してるんですか」
「し、して…あ、あんっ」
「…してるんだ」
「は、ぁ…っ」
涙だけではない。花弁の間から漏れ出る淫蜜も先ほどよりたっぷりと溢れている。
…まだ、どこにも触れていないのに、もう絶頂しそうなぐらいに梨々香さんは緊張と周知の入り混じったような様子で、せり上がってくる何かに堪えているようだった。
「それじゃ…変態の梨々香さんは、舐められたいですか?それとも指でぐちゃぐちゃに掻き回されたい?」
「あ、はぁっ…、さ、冴子様の…したいように…してくださいっ」
「……じゃ、おねだりして見せてください、自分の言葉で」
「……」
「どこに、何されたいのか…煽ってもらえますか」
そう、思いつく中で一番いやらしい言葉でねだって見せろとプレッシャーをかける。
私はまだ、梨々香さんの両脚を開かせる事しかしていない。あとはただ視線を注いで言葉をかけているだけだ。
「わ、私の…おまんこを、掻き回して欲しいです」
「何?…もう一回」
「私の、おまんこを…冴子様のもので掻き回して…欲しいです」
一度問い返すのは決めていたけど、もう一回念押ししてみる。なんとなく言葉が変かしそうな気がしたから。
「梨々香の、変態の…おまんこ…冴子様に、ぐちゃぐちゃに掻き回して欲しい…ですぅ」
言わされる度に声が大きくなって、まるで懇願しているかのように聞こえた。最後の方は半ば叫びに近いほどである。
「梨々香さんって、そんなにいやらしいおねだりができるんですね…いつもしてるのかな」
「ち、違います…こんな事言った事ないです」
「それにしてはどんどんエッチな言葉が出てくるものなんですね」
「さ、冴子様…お願い、です…焦らさないで…早く、おまんこ弄って、くださいっ」
言わされるうちに自分で染まってしまったのか、もはや頼みもしないのに自ら卑猥な言葉を繰り出してくるのが凄い。
正直、見た目完全に外国人の少女が、こうも流ちょうな日本語で淫語を連発するのには驚嘆しかないし、私自身それを目の当りにしてかなり昂ぶりを覚えている。
「梨々香さん、…ほんとにどスケベなんですね」
くどいと思いつつ、梨々香さんへの言葉攻めが楽しくなり始めているのは事実だ。
「…も、あ…それで、いいですからぁ」
「認めるの?」
「…はい、スケベな梨々香のおまんこ、触ってください」
こんなやり取りを続けていたら、こちらまで頭が沸騰しそうだ。
彼女にとってこの手の経験が乏しいのだとしたら、今のこの返しはセンスという事になる訳だが。
だとしたら、梨々香さんの攻められセンスは抜群という事になる。
「……」
私はあえて何も言わずに梨々香さんの秘部に指を侵入させ、その内側に隠れている萌芽を指先を使って軽く弾いた。
案の定と言うべきか、面白いように梨々香さんは身体をびくつかせ、その度に鎖が引っ張られるビンッという音が響く。
どろどろになった秘穴を更にまさぐりながら思い出すのは、彼女が膣内を「掻き回して」と言った事だ。
先ほど処女ではないとは言ったものの、実際の所は身体の内側もすっかり開発済みであり、女の悦びを熟知した身体に出来上がっている事を意味している。
「冴子様ぁ…あ、あぁん」
ならばと思い、遠慮なく指を二本秘穴の奥まで突っ込んだ。
思いのほか抵抗感もなく指は奥へと吸い込まれていき、肉襞は軽く収縮していやらしく指にまとわりついてくる。
梨々香さんはもはや恥ずかしがる事もせず、ただひたすら喘ぎ声をあげて快感を訴えるばかりになった。
肉襞のどこをどう弄っても、彼女は痛がりもせず腰をくねらせ官能を拾おうとする。その姿はやはり「変態」呼ばわりされるにふさわしい気がしたけれど、それを言葉にしてあまり言い過ぎるのも良くない気がして、そこからは自制した。
元々が綺麗な娘だから、喘ぎ乱れる姿はそれだけでも強烈なインパクトがある。
おまけに今は片方とは言え手首を拘束され、いやらしいおねだりまでしてこの状況に至っているのだから、さすがにこちらも冷静では居られなくなった。
「…梨々香さん、舐めて」
我慢できなくなり、私は身体の位置を反転させ梨々香さんの眼前に自分の下半身を晒す。
ワンピースの裾をたくし上げ、お尻まで丸出しにした恰好で、梨々香さんの顔をまたいで秘部を見せ付けた。
「凄い…冴子様も、ビショビショ」
ゆっくりと、彼女の舌が届く位置まで腰を落としていく。
梨々香さんはまるで子犬のように「くぅん」と鼻を鳴らしながら、私の秘部を舐め始めた。
…え、何…これ?
この娘口淫がめちゃくちゃ上手い。
思わず身体がガクガクと震えて、彼女の顔に秘部を押し付けてしまった。
それなのに、全く動じる事もなく、梨々香さんは艶めかしい口淫を止める事なく継続している。
そうか…慣れてるんだ、口淫に。
この唇や舌で、もしかしたら幾度となく容子社長を絶頂させているのかもしれない。
意識が飛びそうになるのをこらえながら、私は梨々香さんの秘穴に指を出し入れしつつ、顔を出し始めた萌芽に強く吸い付いた。
梨々香さんの脚がばたばたと動いたが、抑え込むようにして位置を固定し、逃げられないようにした上でこちらも指と口を使って彼女を追い込んでいく。
「ん、ん…っくぅ」
「んは、さ、冴子様…おまんこぐちゃぐちゃで、いやらしいです…それに…」
それはこっちの台詞だと思うのだが、その時天井に鏡があるのだという事を思い出した。
梨々香さんが言いかけたのは、鏡に映った私の姿に対するコメントだったのかもしれない。
もはやワンピースは背中までめくれ上がって衣服としての意味を成してはおらず、ほとんど裸同然の姿を、鏡に映し出している事になるのだが。
…そう言えば、以前晴香ちゃんに「背中が一番綺麗なんですよ」と言われた事を思い出した。
乱れた服がまとわりついた状態とは言え、梨々香さんにその場所を見られたのかと思うと、知らず別種の興奮が襲ってくるようだった。
それにしても、梨々香さんはどうして喋りながら口淫を継続できるのだろう、仕組みがわからない。
しかも口淫を始めて以降、追い詰められている感が薄れているような気もするし。
「……」
私は、一際強く梨々香さんの萌芽を吸い出すように吸引し、指先を曲げて探り当てた内壁の膨らみを執拗に摩擦した。
梨々香さんは「ひゃん」と悲鳴を上げながら、大きく身体を跳ねさせ絶頂した事を知らせてくる。
そうした所へ私は彼女を追い詰めるように、自身の秘部を彼女の口元に押し付けて強引に口淫させた。
さすがと言うべきか、彼女は絶頂しながらも口淫はできる人のようで、程なくして私も軽い絶頂を迎える。
「はぁ…んっ」
私が絶頂した後も、梨々香さんはゆるゆると花弁を舐め回していて、何ともいやらしかった。
それこそ、この娘は舐めろと言われれば一晩中でもそうしているのではないか、と思わせるぐらいに。
「私…冴子様の事が好きなのかもしれません」
いや…好きなのは、私の『身体』の間違いだろう、と心の中だけで答えてしまう。
「何だか、興奮しすぎて…頭が悪くなった気がします」
「何ですか…それ」
脱力して身体を投げ出すように寝転がったまま、そんな感じでとりとめのない会話を交わす。
言葉攻めは、する側もされる側もけっこう頭を使うし、梨々香さんにとっては相当恥ずかしい事を言わされたろうから、頭が悪くなった気がするのも致し方ないように思えた。
…でも、梨々香さんと過ごす初日の夜からしてこれでは、何かまずいような気がしてならない。
いつか妄想した事が現実になるどころか、それ以上の事をしてもこの娘は打ち返してくるのがわかってしまったのだから。
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