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気持ちを自覚してから
新たな幕開け 五(R18)
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ベッドに向かいながら上着を脱ぎ、いつも着ているVネックシャツも脱ぎ捨てる。
「シャワーは浴びてきたのか」
「浴びてきた。いつもそうしてきただろ?」
会話をしながら距離を縮めて抱き合う。バスローブの上から背中、腰を撫で下ろし、そのまま下へ下へ尻を撫でたり掴んだりと感触を楽しむ。
ラーも好き勝手されるだけではなく、アレッシュの上半身にすり寄りながら首筋や喉元、鎖骨に唇を寄せて軽く吸い付いている。
「頭も洗うだろう? なのにいつも髪はセットされている」
「上げてるのに慣れてるし、下ろしてるのを見られるのが嫌なんだよ」
「既に何度か見たことがある。今更だろう」
「恥ずかしいもんは恥ずかしいんだよ」
「っ……」
以前より伸びた髪に指を通してうなじ、首筋をフェザータッチする。耳の裏側から耳の輪郭をそっとなぞると、ラーの動きが止まりぴくりと小さく反応する。左耳はフェザータッチを続け、右の耳朶を唇で挟むと小刻みに震える。
「はは、ここ弱いのは変わらないな」
「そこで喋るな」
叱るようにアレッシュの鎖骨に軽く噛みつく。その微弱な刺激はただただ快感に少しずつ変化し興奮させる。
「いつもそこばかりっ……、馬鹿の一つ覚えか」
「好きな所は毎回やったっていいだろ? 回数重ねるとどんどん悦くなるもんだし」
バスローブの合わせに手を差し入れる。大きな手のひらが胸や脇を撫で、バスローブがはだけていき、帯を解くとラーの全身が露になった。
「おお~エロい下着も久しぶり。なんか一段とエロい」
紐パンなのは変わらずだが、布面積が狭くただ性器のみを覆い隠しているだけのようなデザイン。勃起すればはみ出ること間違いない。
「お前はこういうの好みそうだ」
「おう、エロいの歓迎」
思わず触りたくなるもっこり感。下着の上からツツーっと指でなぞったり、むにむに揉んだりする。半勃ちのソレは窮屈そうに布を押し上げているのがまた淫靡である。
「お前も出せ」
「へいへい」
ズボンの前を寛げ、下着に手を突っ込み性器を持ち上げた。
ラーも双玉は下着で覆われたまま性器のみを出して見せる。
アレッシュがベッドに腰かけると、ラーはその膝の上に乗っかり二人の性器を擦り合わせる。半勃ちのそれらは段々と硬さを増していく。
「支えてるから触っててくれ」
ラーは無言で二本の性器を握り扱くと熱さがじわじわと伝わってくる。滑るわけではなく快感は弱いからか焦れったい。
その間アレッシュはラーの身体に触れる。太ももや足の付け根を五本の指でフェザータッチする。耳程ではないが、性器を扱いているのもあって微かに反応している。
「乳首はどうだ。前はそんなにだったけど、少しは感じるようになったか?」
「っ……知らん」
腰からゆっくりと撫で上げて胸の辺りまでくると、親指の腹でくるくると乳輪に触れる。時折乳首に触れると、扱いている手がより強く握られる。
「小せえのがしっかり硬くなってるな、よしよし」
「……ぅっ、あまり、触るな……」
「乳首嫌か?」
「そこではなく……」
それ以上は言わないが、アレッシュは察している。親指は乳首に触れているが、他の指や手で覆っているのは脇に近い。恐らくその辺りがくすぐったいのだろう。あえてそれ以上は触れずにいてやる。扱いているラーの性器から透明な液体が溢れていて、扱く手の動きも速まっている。手伝ってやろうと手のひらで性器の先端を覆いぐりぐりと刺激してやる。
「っ……は……ぁ」
「我慢するなよ、出したくなったら出しちまえ」
アレッシュも亀頭を包み、ラーは根元で、二人の手がぶつかり合いながら扱いていく。
「……ふ……っ……!」
びくびくと身体と性器を震わせラーは白濁を溢れさせた。その白濁を絡ませながら扱く手は止まらない。
「お前もとっとと出せ」
スッキリしたラーは息を整えつつアレッシュのモノを扱き続ける。
その場所に意識を集中するとアレッシュも段々と余裕が無くなり、三分程経つと射精した。
「はああ~きもちよかった」
「そうか。それで満足なら挿入はせずとも構わないか」
「それはしたい」
久し振りの逢瀬で残りの時間は語り合うという選択肢もあるにはあるが、交わりたい欲求には勝てそうにない。
「今回はまだ解してない」
「別にそれが普通だろ。毎回解して準備しておかなくてもいいんだぜ?」
「……」
何か言いたげな顔をしている。
「このまま触れ」
「こうか? ……!?」
腰を浮かせるラーの尻に手を回してみたら、あるであろう布地がないことに気付く。
「な、なあっ、こっちで尻向けてくれ!」
「はあ、仕方がないやつめ」
そう言うが満更でもなさそうなラーがベッドに移り、後ろを向いて手をつき、しっかりバスローブを捲って臀部を見せてくれる。紐が股関周りに繋がっているだけで完全に尻は丸見えだ。
「マニス……尻もう少し高く上げて、顔を下げてこっち向いてくれ」
「んん?」
怪訝な顔をしながらもアレッシュの言う通りのポージングをとる。より臀部が強調され、後孔がヒクつくのも見える。
「頼む。これ撮らせてくれ。今後シコる時のオカズにする」
「真顔で何を言っている。私の肖像権は高いぞ」
「金払うならいいのか」
「アル。よく考えてみろ。芸術というのは稀に見られるからいいのであって、常に見れるのなら価値が下がる」
身体の向きを変えて胡座をかいて説くが、要は撮らせるつもりはないようだ。
「アンタを毎日見られるのはいいことだろ」
「毎日するつもりなのか? そんなに見たいというなら別の写真を渡してやる。……そんなことより、私は焦らされるのが嫌いだ」
不機嫌になりそうな予感がしてアレッシュは宥めるように抱き締めて押し倒した。
「やめてくれ、煽られるとまだ解してねえのにブチ込みたくなる」
半笑いで腹に力を込めている。さっきの刺激的なポーズを見てまた完全に勃起しているのだ。
「そこを開けてみろ。必要なものが入っている」
サイドラックを指差している。収納されているのは潤滑剤と避妊具、ティッシュなど分かりやすくその行為に必要なものしか入ってない。焦らすつもりなどなく、ベッドを汚さない為にティッシュで先程出した白濁を拭き取る。その際バスローブを脱がして放った。そして潤滑剤を指に垂らすと、横向きで寝かしたラーの後孔を撫でていき、徐々に慣らして指を挿入し解していく。
「腰疲れるからバックがいいか? 今日は座りっぱなしで疲れてるだろ」
「……バックからの方が、ソレの意味を為すんじゃないか」
「どんな体位だってココが開いてりゃ意味はあるだろ。でも視覚的にはぴったりくっつかない方がいいな。じゃあやっぱりバックだな」
解している今の光景もかなり刺激的である。指を動かす度に後孔が収縮し、臀部も連動してピクピク震えている。何でもないように反応は薄いが、ラーはどことなく恥ずかしそうな顔をして目を合わせようとしない。
「大分解れた」
「ならさっさと挿れろ」
指を抜くと、ラーはすかさず体勢を変えて先程と同じようにアレッシュが指示したポーズをとる。潤滑剤で濡れそぼる後孔は艶やかに光っている。
早く挿入したいが、命令されると少しばかり面白くない。
「なんだよ、そんなに急いて。そんなに俺のコレが欲しいのか?」
少しからかって狼狽えてくれればいい。そう思っただけだったのに。
「当たり前だ。私がどれだけ待ったと思っている。お前はそうじゃないのか?」
「っ……そうだ。俺だって早くアンタと繋がりたい」
ドクン、と。心臓が強く鼓動した気がした。痛く、苦しい。そして勃起した性器も同じこと。ふざけている場合ではない。
後孔に避妊具を被せた性器を宛てがい先端を押し込む。狭くすぐに押し出されるが、ゆっくりとその場で待っていると次第に飲み込まれる感覚になる。
「ふっ……」
「ほら、前に教えた通り、しっかり呼吸しろ」
「は、……はっ……はぁ……」
体勢が良くないのかもしれない。肩をすくめて顔を下に押し付けている。性器を一旦抜き、顎先を持って顔を上げされると気道が確保され、いくらか呼吸しやすいはずだ。するとラーが顔を動かし指を舐めてきた。
「っ……」
舌先で舐め、指の第一関節までしゃぶる。舌が自在に動き、唇の柔らかさと舌の熱さや滑りが指に伝わってきてぞくぞくする。それからまた性器を宛てがうと、中へ中へ呑まれていく。
「はぁっ…………んんっ……」
「……パーティーの時も、コレ、穿いてたのか?」
「……そんなわけ、あるかっ。……これはお前が来ると聞いたから……シャワーの後に……」
「お、俺の為……?」
下着を見た時に『好みそう』という発言を聞いた時は普段と少し違うなと思っただけだったが、今は効果抜群だ。凄く下半身にクル。
「んなっ……はぅ、急に、動くな……っ」
「無理」
「う、ん、……んんっ」
きつい締め付けが緩んできたタイミングで抽挿を繰り返す。浅くはあるが、カリ高の亀頭で出入口は拡がって挿入しやすくなっていく。潤滑剤を足してやると滑りが良くなり更に挿入が容易となる。静かな部屋で動く度にチュプチュプという水音と、ラーの吐息混じりの堪える嬌声が微かに響く。
「はぁっ、もうっ……それ以上は……入らない……っ」
「そんなことねえよ。前は入っただろ? 力抜いて、しっかり息を吐いて」
「んっ……、ふ……ぅっ……、んっ!」
息を吐くのと同時に進んでいき、行き詰まった箇所から脱する。しっかりとアレッシュのモノを全て咥え込んでいる。
「よしよし、頑張ったな」
汗をかく背中を撫でてやる。
振り向くことも返事も無いが、繋がっている箇所がキュウッと強く締め付けられた。
ギンギンに勃起したコレで早く突いてやりたい。そんな気持ちを抑えながらゆったりとしたペースで律動していく。大分動けるようになり、アレッシュはよりラーの期待に応えたくなる。
「腕に力入れとけ。足持つから……よっと」
「何っ!? んぁっ、ああっ!?」
挿入したままラーの両足を持ち上げ、手押し車状態となる。ギュウギュウと強い締め付け、臀部の筋肉の動き、セクシーな下着。どれも十分過ぎるくらいに興奮させる。自由の利かない足を支えて律動してやれば反応は大きい。
「あっ、アッ、これ、ダメだっ」
「気持ちよくねえの?」
「ぅ……は、うっ……深い……ッ!」
一層強い締め付けの後、ラーの腕の力が抜ける。全身びくびくと震えていて中イキしたのだろう。
この体位はほぼ筋トレのようなもので疲労も大きい。足を下ろしてやり、そのまま覆い被さって寝バックになる。
「ははっ、大丈夫か?」
「大丈夫なわけあるかっ……はあっあ、あっまたっ……!」
「奥気持ちいい? この辺か?」
「ふっ、ぅん……ンンッ」
「こーら。顔突っ伏すなって」
「は、はぁっなら休ませろっ……」
「俺がイッたらな」
「はあアッァン!?」
動きをダイナミックに上から下へ一気に挿入すると、我慢出来なくなった嬌声が溢れる。挿入すればする程漏れ出す嬌声と荒い吐息。
「スッゲエロい声……出るかと思った」
「はぁ、はぁーっ、はやくだせっ、ぁアッ」
「向き変えようぜ、横向きの方が呼吸楽なはずだ」
そう言って一旦抜き、ラーの片足を持って肩に担ぐ。
捻って横になったラーは手で口元を隠しながら快感に堪えるように肩をすくませ小さくなっている。
直ぐ様再び挿入し、それから勃起して先走りを垂らしているラーの性器も扱いてやる。
「さわるな……っ」
「出しちまえよ」
「はっ、……はぅ、んっんンッ」
震える性器から少量の、続けてビュッビュッと白濁が多量に吐き出されていく。
それを見届けてアレッシュの律動はまた大きく続けられる。そして。
「……俺も……ッ」
奥で速まる律動の後、アレッシュも中で精を吐き出した。
「シャワーは浴びてきたのか」
「浴びてきた。いつもそうしてきただろ?」
会話をしながら距離を縮めて抱き合う。バスローブの上から背中、腰を撫で下ろし、そのまま下へ下へ尻を撫でたり掴んだりと感触を楽しむ。
ラーも好き勝手されるだけではなく、アレッシュの上半身にすり寄りながら首筋や喉元、鎖骨に唇を寄せて軽く吸い付いている。
「頭も洗うだろう? なのにいつも髪はセットされている」
「上げてるのに慣れてるし、下ろしてるのを見られるのが嫌なんだよ」
「既に何度か見たことがある。今更だろう」
「恥ずかしいもんは恥ずかしいんだよ」
「っ……」
以前より伸びた髪に指を通してうなじ、首筋をフェザータッチする。耳の裏側から耳の輪郭をそっとなぞると、ラーの動きが止まりぴくりと小さく反応する。左耳はフェザータッチを続け、右の耳朶を唇で挟むと小刻みに震える。
「はは、ここ弱いのは変わらないな」
「そこで喋るな」
叱るようにアレッシュの鎖骨に軽く噛みつく。その微弱な刺激はただただ快感に少しずつ変化し興奮させる。
「いつもそこばかりっ……、馬鹿の一つ覚えか」
「好きな所は毎回やったっていいだろ? 回数重ねるとどんどん悦くなるもんだし」
バスローブの合わせに手を差し入れる。大きな手のひらが胸や脇を撫で、バスローブがはだけていき、帯を解くとラーの全身が露になった。
「おお~エロい下着も久しぶり。なんか一段とエロい」
紐パンなのは変わらずだが、布面積が狭くただ性器のみを覆い隠しているだけのようなデザイン。勃起すればはみ出ること間違いない。
「お前はこういうの好みそうだ」
「おう、エロいの歓迎」
思わず触りたくなるもっこり感。下着の上からツツーっと指でなぞったり、むにむに揉んだりする。半勃ちのソレは窮屈そうに布を押し上げているのがまた淫靡である。
「お前も出せ」
「へいへい」
ズボンの前を寛げ、下着に手を突っ込み性器を持ち上げた。
ラーも双玉は下着で覆われたまま性器のみを出して見せる。
アレッシュがベッドに腰かけると、ラーはその膝の上に乗っかり二人の性器を擦り合わせる。半勃ちのそれらは段々と硬さを増していく。
「支えてるから触っててくれ」
ラーは無言で二本の性器を握り扱くと熱さがじわじわと伝わってくる。滑るわけではなく快感は弱いからか焦れったい。
その間アレッシュはラーの身体に触れる。太ももや足の付け根を五本の指でフェザータッチする。耳程ではないが、性器を扱いているのもあって微かに反応している。
「乳首はどうだ。前はそんなにだったけど、少しは感じるようになったか?」
「っ……知らん」
腰からゆっくりと撫で上げて胸の辺りまでくると、親指の腹でくるくると乳輪に触れる。時折乳首に触れると、扱いている手がより強く握られる。
「小せえのがしっかり硬くなってるな、よしよし」
「……ぅっ、あまり、触るな……」
「乳首嫌か?」
「そこではなく……」
それ以上は言わないが、アレッシュは察している。親指は乳首に触れているが、他の指や手で覆っているのは脇に近い。恐らくその辺りがくすぐったいのだろう。あえてそれ以上は触れずにいてやる。扱いているラーの性器から透明な液体が溢れていて、扱く手の動きも速まっている。手伝ってやろうと手のひらで性器の先端を覆いぐりぐりと刺激してやる。
「っ……は……ぁ」
「我慢するなよ、出したくなったら出しちまえ」
アレッシュも亀頭を包み、ラーは根元で、二人の手がぶつかり合いながら扱いていく。
「……ふ……っ……!」
びくびくと身体と性器を震わせラーは白濁を溢れさせた。その白濁を絡ませながら扱く手は止まらない。
「お前もとっとと出せ」
スッキリしたラーは息を整えつつアレッシュのモノを扱き続ける。
その場所に意識を集中するとアレッシュも段々と余裕が無くなり、三分程経つと射精した。
「はああ~きもちよかった」
「そうか。それで満足なら挿入はせずとも構わないか」
「それはしたい」
久し振りの逢瀬で残りの時間は語り合うという選択肢もあるにはあるが、交わりたい欲求には勝てそうにない。
「今回はまだ解してない」
「別にそれが普通だろ。毎回解して準備しておかなくてもいいんだぜ?」
「……」
何か言いたげな顔をしている。
「このまま触れ」
「こうか? ……!?」
腰を浮かせるラーの尻に手を回してみたら、あるであろう布地がないことに気付く。
「な、なあっ、こっちで尻向けてくれ!」
「はあ、仕方がないやつめ」
そう言うが満更でもなさそうなラーがベッドに移り、後ろを向いて手をつき、しっかりバスローブを捲って臀部を見せてくれる。紐が股関周りに繋がっているだけで完全に尻は丸見えだ。
「マニス……尻もう少し高く上げて、顔を下げてこっち向いてくれ」
「んん?」
怪訝な顔をしながらもアレッシュの言う通りのポージングをとる。より臀部が強調され、後孔がヒクつくのも見える。
「頼む。これ撮らせてくれ。今後シコる時のオカズにする」
「真顔で何を言っている。私の肖像権は高いぞ」
「金払うならいいのか」
「アル。よく考えてみろ。芸術というのは稀に見られるからいいのであって、常に見れるのなら価値が下がる」
身体の向きを変えて胡座をかいて説くが、要は撮らせるつもりはないようだ。
「アンタを毎日見られるのはいいことだろ」
「毎日するつもりなのか? そんなに見たいというなら別の写真を渡してやる。……そんなことより、私は焦らされるのが嫌いだ」
不機嫌になりそうな予感がしてアレッシュは宥めるように抱き締めて押し倒した。
「やめてくれ、煽られるとまだ解してねえのにブチ込みたくなる」
半笑いで腹に力を込めている。さっきの刺激的なポーズを見てまた完全に勃起しているのだ。
「そこを開けてみろ。必要なものが入っている」
サイドラックを指差している。収納されているのは潤滑剤と避妊具、ティッシュなど分かりやすくその行為に必要なものしか入ってない。焦らすつもりなどなく、ベッドを汚さない為にティッシュで先程出した白濁を拭き取る。その際バスローブを脱がして放った。そして潤滑剤を指に垂らすと、横向きで寝かしたラーの後孔を撫でていき、徐々に慣らして指を挿入し解していく。
「腰疲れるからバックがいいか? 今日は座りっぱなしで疲れてるだろ」
「……バックからの方が、ソレの意味を為すんじゃないか」
「どんな体位だってココが開いてりゃ意味はあるだろ。でも視覚的にはぴったりくっつかない方がいいな。じゃあやっぱりバックだな」
解している今の光景もかなり刺激的である。指を動かす度に後孔が収縮し、臀部も連動してピクピク震えている。何でもないように反応は薄いが、ラーはどことなく恥ずかしそうな顔をして目を合わせようとしない。
「大分解れた」
「ならさっさと挿れろ」
指を抜くと、ラーはすかさず体勢を変えて先程と同じようにアレッシュが指示したポーズをとる。潤滑剤で濡れそぼる後孔は艶やかに光っている。
早く挿入したいが、命令されると少しばかり面白くない。
「なんだよ、そんなに急いて。そんなに俺のコレが欲しいのか?」
少しからかって狼狽えてくれればいい。そう思っただけだったのに。
「当たり前だ。私がどれだけ待ったと思っている。お前はそうじゃないのか?」
「っ……そうだ。俺だって早くアンタと繋がりたい」
ドクン、と。心臓が強く鼓動した気がした。痛く、苦しい。そして勃起した性器も同じこと。ふざけている場合ではない。
後孔に避妊具を被せた性器を宛てがい先端を押し込む。狭くすぐに押し出されるが、ゆっくりとその場で待っていると次第に飲み込まれる感覚になる。
「ふっ……」
「ほら、前に教えた通り、しっかり呼吸しろ」
「は、……はっ……はぁ……」
体勢が良くないのかもしれない。肩をすくめて顔を下に押し付けている。性器を一旦抜き、顎先を持って顔を上げされると気道が確保され、いくらか呼吸しやすいはずだ。するとラーが顔を動かし指を舐めてきた。
「っ……」
舌先で舐め、指の第一関節までしゃぶる。舌が自在に動き、唇の柔らかさと舌の熱さや滑りが指に伝わってきてぞくぞくする。それからまた性器を宛てがうと、中へ中へ呑まれていく。
「はぁっ…………んんっ……」
「……パーティーの時も、コレ、穿いてたのか?」
「……そんなわけ、あるかっ。……これはお前が来ると聞いたから……シャワーの後に……」
「お、俺の為……?」
下着を見た時に『好みそう』という発言を聞いた時は普段と少し違うなと思っただけだったが、今は効果抜群だ。凄く下半身にクル。
「んなっ……はぅ、急に、動くな……っ」
「無理」
「う、ん、……んんっ」
きつい締め付けが緩んできたタイミングで抽挿を繰り返す。浅くはあるが、カリ高の亀頭で出入口は拡がって挿入しやすくなっていく。潤滑剤を足してやると滑りが良くなり更に挿入が容易となる。静かな部屋で動く度にチュプチュプという水音と、ラーの吐息混じりの堪える嬌声が微かに響く。
「はぁっ、もうっ……それ以上は……入らない……っ」
「そんなことねえよ。前は入っただろ? 力抜いて、しっかり息を吐いて」
「んっ……、ふ……ぅっ……、んっ!」
息を吐くのと同時に進んでいき、行き詰まった箇所から脱する。しっかりとアレッシュのモノを全て咥え込んでいる。
「よしよし、頑張ったな」
汗をかく背中を撫でてやる。
振り向くことも返事も無いが、繋がっている箇所がキュウッと強く締め付けられた。
ギンギンに勃起したコレで早く突いてやりたい。そんな気持ちを抑えながらゆったりとしたペースで律動していく。大分動けるようになり、アレッシュはよりラーの期待に応えたくなる。
「腕に力入れとけ。足持つから……よっと」
「何っ!? んぁっ、ああっ!?」
挿入したままラーの両足を持ち上げ、手押し車状態となる。ギュウギュウと強い締め付け、臀部の筋肉の動き、セクシーな下着。どれも十分過ぎるくらいに興奮させる。自由の利かない足を支えて律動してやれば反応は大きい。
「あっ、アッ、これ、ダメだっ」
「気持ちよくねえの?」
「ぅ……は、うっ……深い……ッ!」
一層強い締め付けの後、ラーの腕の力が抜ける。全身びくびくと震えていて中イキしたのだろう。
この体位はほぼ筋トレのようなもので疲労も大きい。足を下ろしてやり、そのまま覆い被さって寝バックになる。
「ははっ、大丈夫か?」
「大丈夫なわけあるかっ……はあっあ、あっまたっ……!」
「奥気持ちいい? この辺か?」
「ふっ、ぅん……ンンッ」
「こーら。顔突っ伏すなって」
「は、はぁっなら休ませろっ……」
「俺がイッたらな」
「はあアッァン!?」
動きをダイナミックに上から下へ一気に挿入すると、我慢出来なくなった嬌声が溢れる。挿入すればする程漏れ出す嬌声と荒い吐息。
「スッゲエロい声……出るかと思った」
「はぁ、はぁーっ、はやくだせっ、ぁアッ」
「向き変えようぜ、横向きの方が呼吸楽なはずだ」
そう言って一旦抜き、ラーの片足を持って肩に担ぐ。
捻って横になったラーは手で口元を隠しながら快感に堪えるように肩をすくませ小さくなっている。
直ぐ様再び挿入し、それから勃起して先走りを垂らしているラーの性器も扱いてやる。
「さわるな……っ」
「出しちまえよ」
「はっ、……はぅ、んっんンッ」
震える性器から少量の、続けてビュッビュッと白濁が多量に吐き出されていく。
それを見届けてアレッシュの律動はまた大きく続けられる。そして。
「……俺も……ッ」
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https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785
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