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気持ちを自覚してから
新たな幕開け
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『アレッシュ。私に囚われて追わなくていいんだよ。私のことは忘れていいんだ』
『お前の任務は完遂した。用済みだ。自由にしてくれ。解放する。私はこの手紙以外は残さない。コレも処分するように。目標を定め、自分の為の人生を歩みなさい。お前を支えてくれる人と共に』
ーー実際に言われた言葉と、残された手紙の内容は違う。けれど意味は同じだ。ゴード様は……嘘を吐かなかった。俺が大嘘吐きだから代わりにとでも言うように。仲間も家族も信用せず謀るばかりの俺を憐れんでか、俺にだけは嘘を吐かず、ありのままを受け入れてくれた。ゴード様は嘘を吐かなかった。ゴード様は……『愛してる』なんて言わなかった。キスもしなかった。それがきっと普通。俺が愛した人は、この上なく優しくて、残酷な人だった……
ラーとアルスの共同記者会見から数日後。親戚や知人からメールや電話が続いたが対応していない。対応せずとも何を言われ聞かれるかはわかっていた。
ニュースでは記者会見の様子が流れ、新聞には【国の発展 新たな接受国】と目立つトップ一面を飾っている。
他にワイドショーやネット記事を眺めると、今後の政治体制、国交、接受国となったメリットやデメリット、何故このタイミングだったのかなど様々な推測が行き交っている。
問題なのは記者会見後のとある記者の質問である。アレッシュと歴代王墓の前に二人きりで会っていたこと、外交に関係あるのかと。パパラッチから提出された写真は掲載許可が下りているため当然掲載され記事になっている。ラーの暴言ともとれる強烈な言葉はカットされているが、質問に対しての返答もしっかり記載されている。会見後のことは映像として放送されておらず、紙面のみだがそれでも反響は大きい。
「はあ~~、最近こればっかだな」
ーーこうなるだろうと思ってたが……利用、ね……結果どう良い方向に利用したのか転んだのかよくわかんねーんだよな。俺への高い評価を世間に公表した……とかそんな感じか? でも二人きりで会ってたことに関しては一切書かれてねえのに写真は載ってるから、変な噂を書き込んでるやつはいるんだよな。とはいえ、いくらプライベートを話したところで勝手に妄想するやつはいるから変わらねえか
「貴方がこんな騒ぎの中心になるなんて思ってもみなかったわよ」
今は実家に帰省していて、始めは驚いた様子だったが今では呆れ顔の母親が話し相手だ。
父親は剣道の師範であり、普段は道場で教え子たちに稽古をつけている。そして母親は専業主婦で暇があれば教え子たちの世話を焼いている。
「国の大事な発展に一枚噛んでるかもしれない。そりゃあみんな食いつくよな。だからって毎日対応するのは面倒だぜ」
会見の次の日から記者が嗅ぎ回ってはやってくる。騎士隊の元宿舎やホテルを転々としていたが、実家にも押し寄せてきたらしいという情報を得て、家族に迷惑がかかるのはなるべく避けたいからと帰ってきた。そして真っ向から正々堂々と対応している。
数年前までの武力行使でどうにかできた時代ではもうないし、しようとも思わない。それに話術でいなすことは嫌ではない。しかし今回の件はそのようなこともなかった。何故ならラーが『お前は黙っていればいい』『私を信じ、堂々と構えていろ』と言っていたから。これは余計なことを喋るなということ。何より、本当に何を話せばいいのかわからないのだ。ただやってきた記者の質問に「知らない」「さあ?」「分からない」と答えるだけだった。ラーを信じて。
ーー馬鹿を演じてシラを切る風に見られるか、本当にただの馬鹿だと思われるかの二択だな。あーあ……俺の印象悪くなるじゃねえか。別に印象なんかどうでもいいが、家族や知人にこういうこと知られるのはちっと恥ずかしいもんだな……
記者たちとの格闘対話は二週間程続いたが、それ以降はほぼいなくなった。あまりにも情報が無くてこれ以上は無意味だと諦めたのか、もしくはこれ以上に大きな話題となりえそうなニュースをキャッチしたのか。ほぼ、というのは0ではないということ。まだ粘る人もいる。一般人であれば気づかないレベルのギリギリで待機している場合もある。
一時期は騎士として時の人となったが、アレッシュは一般人である。一部記者からは恋愛対象についてセンシティブな質問もされた。本人が公にしていない事をしつこく掘り下げていけば侮辱や名誉毀損とも取れる。情報があるかもわからないアレッシュに執着して罪に問われるのはあまりにもリスキーだろう。
「アル」
玄関から誰か入ってきたのだと視線を向けると、ミドルネームを呼びながら部屋に入ってきたのは、銀髪ロングの妙齢の女性。
「ダリィ、久しぶりだな」
「ああ、随分久しいな」
「お帰りなさい」
「ただいま」
ミドルネームと愛称で呼び会う。彼女は妹のダリア。髪や白い肌は母親譲りだろうが、吊った鋭い目付きは迫力がありこちらは父親譲りに違いない。
「帰省してたのか。旦那となんかあったか?」
「それはない。今日はただ様子を見に来ただけですぐに帰るよ」
「様子?」
「ああ。アルが帰ってくる少し前の日に泊まっていてね。その時に面倒な輩が大勢押し寄せてきたから対策を講じてきた。そしてその結果がどうなったのか確認しに来たというわけだ。結果は成功なようだね」
「面倒な輩か……はは、身に覚えがありすぎる」
「だろうね。これから何をするかは知らないけれど、もし裁判沙汰になるようだったら知り合いを紹介してあげよう」
「お前はしてくれないのか」
「身内の弁護は出来かねる」
恐らく『面倒な輩』とは記者たちのことだろう。不敵な笑みを浮かべるクールな妹は弁護士で、口が達者で剣の腕も立つ。男勝りで嫁の貰い手があるのかと父親は心配していたが、そんなものは無用だった。男女ともに人気であり、その中から最善と思われる旦那の心をがっちり掴んでいる。
「用事は済んだ。帰るとするよ」
「本当にすぐだな」
「そうよ、もっとゆっくりしていけばいいのに」
「あんまり帰りが遅いと旦那が心配する。せっかく実家に帰ってきたのだからローにも挨拶したかったが、いないようで寂しいよ」
「日本でよろしくやってるみたいだぜ」
「ふふ。元気ならそれでいい。アルもママも達者でな」
「おう」
「はーい、ダリアもね。またいらっしゃい」
頷くと背中を向け颯爽と去っていった。
随分と男前に育った妹だなと感心する。子供の頃からそうだった。まるで弟のようで、だからローランがなおのこと可愛く見えたのだが、それを本人たちには言っていないし、言うつもりもない。
「それじゃ俺はそろそろ勉学の時間だ。何かあったらドア叩くなり大声で呼ぶなりしてくれ」
「はいはい、わかってるわよ」
母親は何度も聞いてやれやれといった声音だが、表情は嬉しそうに息子の背中を見送った。
リビングから自室へと移動しテーブルへ向かう。記者たちの対応のかたわらアレッシュは勉強している。地頭が良く一般教養も備わっているが、学んだことの無いことを知るわけがない。故に勉強する。知識を蓄え、社会を知り、世界を知り、ラーの傍にいて恥ずかしくないように。広く膨大な量の知識の中でも特に力を入れているのは外交に関して。
記者の質問『外交に関係しているのか』については、まさにこれから関わろうとしているというのが答えだ。
この国ーーヴィマーレの外交官になるには国家職務試験、又は外務特殊専門職試験に合格する必要がある。試験資格は大卒・院卒見込みである又は二年以上の外国での職務経験(職務内容は問わず)。アレッシュは他国でのボディーガードや、ラーの要請で国に留まった。それらの経験は外務特殊専門試験を受けるには十分だった。
しかし資格はあるが試験は容易ではない。試験は年に三回あり、一次試験と二次試験がある。一番日付が近い試験に挑むも惨敗。勉強不足だとわかった上で挑んだのだ。
ーーこれは様子見だ。試験の雰囲気や出題される問いの難易度やパターンを理解して、今の俺の力量は大体わかった。なるべく最短で行きたいが焦ってジタバタしても余計遅くなるだけ。用意は周到に行わないとな
試験に落ちたからといってルーティーンを崩すことはない。起床したら筋トレ、ランニングをし朝食を摂る。それから勉強の時間となる。毎日同時刻に同じ分だけ過不足なく勉強する。そして時には気分転換として旅行へ出掛けた。それも外国へ。行き先は中東諸国。
日数は刻々と経過し初試験から一年後。アレッシュは見事、外務特殊専門試験の合格を勝ち取った。研修、試用期間を経て、本採用となったのは合格から三ヶ月後であった。
『お前の任務は完遂した。用済みだ。自由にしてくれ。解放する。私はこの手紙以外は残さない。コレも処分するように。目標を定め、自分の為の人生を歩みなさい。お前を支えてくれる人と共に』
ーー実際に言われた言葉と、残された手紙の内容は違う。けれど意味は同じだ。ゴード様は……嘘を吐かなかった。俺が大嘘吐きだから代わりにとでも言うように。仲間も家族も信用せず謀るばかりの俺を憐れんでか、俺にだけは嘘を吐かず、ありのままを受け入れてくれた。ゴード様は嘘を吐かなかった。ゴード様は……『愛してる』なんて言わなかった。キスもしなかった。それがきっと普通。俺が愛した人は、この上なく優しくて、残酷な人だった……
ラーとアルスの共同記者会見から数日後。親戚や知人からメールや電話が続いたが対応していない。対応せずとも何を言われ聞かれるかはわかっていた。
ニュースでは記者会見の様子が流れ、新聞には【国の発展 新たな接受国】と目立つトップ一面を飾っている。
他にワイドショーやネット記事を眺めると、今後の政治体制、国交、接受国となったメリットやデメリット、何故このタイミングだったのかなど様々な推測が行き交っている。
問題なのは記者会見後のとある記者の質問である。アレッシュと歴代王墓の前に二人きりで会っていたこと、外交に関係あるのかと。パパラッチから提出された写真は掲載許可が下りているため当然掲載され記事になっている。ラーの暴言ともとれる強烈な言葉はカットされているが、質問に対しての返答もしっかり記載されている。会見後のことは映像として放送されておらず、紙面のみだがそれでも反響は大きい。
「はあ~~、最近こればっかだな」
ーーこうなるだろうと思ってたが……利用、ね……結果どう良い方向に利用したのか転んだのかよくわかんねーんだよな。俺への高い評価を世間に公表した……とかそんな感じか? でも二人きりで会ってたことに関しては一切書かれてねえのに写真は載ってるから、変な噂を書き込んでるやつはいるんだよな。とはいえ、いくらプライベートを話したところで勝手に妄想するやつはいるから変わらねえか
「貴方がこんな騒ぎの中心になるなんて思ってもみなかったわよ」
今は実家に帰省していて、始めは驚いた様子だったが今では呆れ顔の母親が話し相手だ。
父親は剣道の師範であり、普段は道場で教え子たちに稽古をつけている。そして母親は専業主婦で暇があれば教え子たちの世話を焼いている。
「国の大事な発展に一枚噛んでるかもしれない。そりゃあみんな食いつくよな。だからって毎日対応するのは面倒だぜ」
会見の次の日から記者が嗅ぎ回ってはやってくる。騎士隊の元宿舎やホテルを転々としていたが、実家にも押し寄せてきたらしいという情報を得て、家族に迷惑がかかるのはなるべく避けたいからと帰ってきた。そして真っ向から正々堂々と対応している。
数年前までの武力行使でどうにかできた時代ではもうないし、しようとも思わない。それに話術でいなすことは嫌ではない。しかし今回の件はそのようなこともなかった。何故ならラーが『お前は黙っていればいい』『私を信じ、堂々と構えていろ』と言っていたから。これは余計なことを喋るなということ。何より、本当に何を話せばいいのかわからないのだ。ただやってきた記者の質問に「知らない」「さあ?」「分からない」と答えるだけだった。ラーを信じて。
ーー馬鹿を演じてシラを切る風に見られるか、本当にただの馬鹿だと思われるかの二択だな。あーあ……俺の印象悪くなるじゃねえか。別に印象なんかどうでもいいが、家族や知人にこういうこと知られるのはちっと恥ずかしいもんだな……
記者たちとの格闘対話は二週間程続いたが、それ以降はほぼいなくなった。あまりにも情報が無くてこれ以上は無意味だと諦めたのか、もしくはこれ以上に大きな話題となりえそうなニュースをキャッチしたのか。ほぼ、というのは0ではないということ。まだ粘る人もいる。一般人であれば気づかないレベルのギリギリで待機している場合もある。
一時期は騎士として時の人となったが、アレッシュは一般人である。一部記者からは恋愛対象についてセンシティブな質問もされた。本人が公にしていない事をしつこく掘り下げていけば侮辱や名誉毀損とも取れる。情報があるかもわからないアレッシュに執着して罪に問われるのはあまりにもリスキーだろう。
「アル」
玄関から誰か入ってきたのだと視線を向けると、ミドルネームを呼びながら部屋に入ってきたのは、銀髪ロングの妙齢の女性。
「ダリィ、久しぶりだな」
「ああ、随分久しいな」
「お帰りなさい」
「ただいま」
ミドルネームと愛称で呼び会う。彼女は妹のダリア。髪や白い肌は母親譲りだろうが、吊った鋭い目付きは迫力がありこちらは父親譲りに違いない。
「帰省してたのか。旦那となんかあったか?」
「それはない。今日はただ様子を見に来ただけですぐに帰るよ」
「様子?」
「ああ。アルが帰ってくる少し前の日に泊まっていてね。その時に面倒な輩が大勢押し寄せてきたから対策を講じてきた。そしてその結果がどうなったのか確認しに来たというわけだ。結果は成功なようだね」
「面倒な輩か……はは、身に覚えがありすぎる」
「だろうね。これから何をするかは知らないけれど、もし裁判沙汰になるようだったら知り合いを紹介してあげよう」
「お前はしてくれないのか」
「身内の弁護は出来かねる」
恐らく『面倒な輩』とは記者たちのことだろう。不敵な笑みを浮かべるクールな妹は弁護士で、口が達者で剣の腕も立つ。男勝りで嫁の貰い手があるのかと父親は心配していたが、そんなものは無用だった。男女ともに人気であり、その中から最善と思われる旦那の心をがっちり掴んでいる。
「用事は済んだ。帰るとするよ」
「本当にすぐだな」
「そうよ、もっとゆっくりしていけばいいのに」
「あんまり帰りが遅いと旦那が心配する。せっかく実家に帰ってきたのだからローにも挨拶したかったが、いないようで寂しいよ」
「日本でよろしくやってるみたいだぜ」
「ふふ。元気ならそれでいい。アルもママも達者でな」
「おう」
「はーい、ダリアもね。またいらっしゃい」
頷くと背中を向け颯爽と去っていった。
随分と男前に育った妹だなと感心する。子供の頃からそうだった。まるで弟のようで、だからローランがなおのこと可愛く見えたのだが、それを本人たちには言っていないし、言うつもりもない。
「それじゃ俺はそろそろ勉学の時間だ。何かあったらドア叩くなり大声で呼ぶなりしてくれ」
「はいはい、わかってるわよ」
母親は何度も聞いてやれやれといった声音だが、表情は嬉しそうに息子の背中を見送った。
リビングから自室へと移動しテーブルへ向かう。記者たちの対応のかたわらアレッシュは勉強している。地頭が良く一般教養も備わっているが、学んだことの無いことを知るわけがない。故に勉強する。知識を蓄え、社会を知り、世界を知り、ラーの傍にいて恥ずかしくないように。広く膨大な量の知識の中でも特に力を入れているのは外交に関して。
記者の質問『外交に関係しているのか』については、まさにこれから関わろうとしているというのが答えだ。
この国ーーヴィマーレの外交官になるには国家職務試験、又は外務特殊専門職試験に合格する必要がある。試験資格は大卒・院卒見込みである又は二年以上の外国での職務経験(職務内容は問わず)。アレッシュは他国でのボディーガードや、ラーの要請で国に留まった。それらの経験は外務特殊専門試験を受けるには十分だった。
しかし資格はあるが試験は容易ではない。試験は年に三回あり、一次試験と二次試験がある。一番日付が近い試験に挑むも惨敗。勉強不足だとわかった上で挑んだのだ。
ーーこれは様子見だ。試験の雰囲気や出題される問いの難易度やパターンを理解して、今の俺の力量は大体わかった。なるべく最短で行きたいが焦ってジタバタしても余計遅くなるだけ。用意は周到に行わないとな
試験に落ちたからといってルーティーンを崩すことはない。起床したら筋トレ、ランニングをし朝食を摂る。それから勉強の時間となる。毎日同時刻に同じ分だけ過不足なく勉強する。そして時には気分転換として旅行へ出掛けた。それも外国へ。行き先は中東諸国。
日数は刻々と経過し初試験から一年後。アレッシュは見事、外務特殊専門試験の合格を勝ち取った。研修、試用期間を経て、本採用となったのは合格から三ヶ月後であった。
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