5 / 11
5 凛子、現実逃避をする
しおりを挟む
次の休みにお茶をするけれどお断りは確定。
しかし自分から申し込んだのだからメッセージのやりとりは最後までやり遂げてやる。
そう決めはしたものの、なかなか気が進まない。
毎回当たり障りのないやりとりをして二日経過。
送られたメッセージを見て猛烈な拒否反応を覚えた。
『りんこさんの作った料理食べてみたいです!』
もう無理だ。
どういう流れでこうなったんだ?
ああ、そうだ。
向こうが昼休憩に入ってすぐに『これから昼食です』という内容を送ってきたメッセージに、帰宅後夜になってから『私はお弁当持参でした』と送り返した。
そしたら『弁当作るのすごいですね』『何作ったんですか?』『夕食は何食べましたか?』と立て続けに来たわけだ。
そして先ほど送った内容が『夕食は生姜焼きを作って食べました』。
『手料理食べてみたいです』になんて返すのが正解?
『褒めていただきありがとうございます』?
冗談でも『今度作ってあげますね』とか言いたくない。
その日はすでに21時を過ぎていたので返信せずに終わらせた。
挨拶せずに終わらせるなんて非常識だと思われようが構うものか。
でもどうせなら私は寝落ちしたんだと思ってくれ。
本当にもう無理だ。
できることなら週末のお茶を迎えずに会うことなく断りたい。
当然次の日はどう断るかを考えていた。
ライン教えてくださいとか言われそう…
いやだなー会いたくない。
帰宅した私は結婚相談所に電話をすることにした。
とりあえずこの数日間のメッセージのやりとりだけでも聞いてほしい。
それとできることなら週末のお茶を取り止めてお断りの連絡を入れることは可能であるかを知りたかった。
しかし、何度かけてもその度に通話中。
それか勤務時間も終わり帰宅したのかも。
その日センターへの電話を諦めたことによって、いつもの時間に小森さんとメッセージをやりとりすることになった。
◆ ◆ ◆
しかし自分から申し込んだのだからメッセージのやりとりは最後までやり遂げてやる。
そう決めはしたものの、なかなか気が進まない。
毎回当たり障りのないやりとりをして二日経過。
送られたメッセージを見て猛烈な拒否反応を覚えた。
『りんこさんの作った料理食べてみたいです!』
もう無理だ。
どういう流れでこうなったんだ?
ああ、そうだ。
向こうが昼休憩に入ってすぐに『これから昼食です』という内容を送ってきたメッセージに、帰宅後夜になってから『私はお弁当持参でした』と送り返した。
そしたら『弁当作るのすごいですね』『何作ったんですか?』『夕食は何食べましたか?』と立て続けに来たわけだ。
そして先ほど送った内容が『夕食は生姜焼きを作って食べました』。
『手料理食べてみたいです』になんて返すのが正解?
『褒めていただきありがとうございます』?
冗談でも『今度作ってあげますね』とか言いたくない。
その日はすでに21時を過ぎていたので返信せずに終わらせた。
挨拶せずに終わらせるなんて非常識だと思われようが構うものか。
でもどうせなら私は寝落ちしたんだと思ってくれ。
本当にもう無理だ。
できることなら週末のお茶を迎えずに会うことなく断りたい。
当然次の日はどう断るかを考えていた。
ライン教えてくださいとか言われそう…
いやだなー会いたくない。
帰宅した私は結婚相談所に電話をすることにした。
とりあえずこの数日間のメッセージのやりとりだけでも聞いてほしい。
それとできることなら週末のお茶を取り止めてお断りの連絡を入れることは可能であるかを知りたかった。
しかし、何度かけてもその度に通話中。
それか勤務時間も終わり帰宅したのかも。
その日センターへの電話を諦めたことによって、いつもの時間に小森さんとメッセージをやりとりすることになった。
◆ ◆ ◆
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる