上 下
39 / 41
第四章:平和...な?学園生活

軽音楽部にいた女子が

しおりを挟む
**********

軽音部の場所は分かっている 春休みのときに聞こえたエレキギターの音が聞こえた場所
もちろん、それだけで決めるのは軽率ってものだが 今回の部活動紹介で大体の目星はついている
この学園にある音楽系の部活は吹奏楽部、コーラス部、軽音部の3種類
その2つとも部活動紹介の中でエレキギターを使ってる様子はなかったから、って感じだ

.....自分でも安直な推理だと思う

部室がある3号棟に向かうためには連絡通路を渡らなければならないが、通り過ぎるのが至難
部活勧誘で出向いている先輩方が通路でひしめき合っている

「優心くん!! ウチの部活入ってーー!!」

「チラシだけでもーー!!!」

「すいません...今日は見たい部活があるので...」

人が...多すぎるっ
誰か良夜の方に向かってくれないか サッカー部だからあっちの方が見どころあるだろ

何もなかったら10秒もかからない渡り廊下が今回は5分かけて通り過ぎた
いつの間にやら両腕は部活のチラシとメモ用紙まみれビラは普通の部活に関するものだが
全てのメモ用紙に電話番号が記載されていた

全部認知したら俺の脳みそとスマホのWパンクが必須だから後で椿さんたちに相談しよう

**********

貰ったものを全てバッグに詰め込み、軽音楽部の部室についた
2回ノックして反応を確かめてみる...が反応なし

あれ? 確か仮入部期間は全部活動が活動しているって先生言ってたから大丈夫だと思うんだけど...

もう一回ノックしてみるも...反応なし
留守なのか?と思ってドアを開けてみたらすんなり開いた

部室を見た第一印象は『狭い』
スピーカー、マイクスタンド、楽譜台など楽器周りの道具やドラムやギターの楽器も多く置かれている

そんな中、部屋の中央の丸椅子に座ってギターのチューニングをしている女子がいた
黒のカーディガンを羽織っていて、黒髪のロングの女子高生

恐らくかなりの集中力でやっているのだろう 部室に入ってきた俺には一瞥もくれない

ただ、確認のために聞いておかないと...

「すみません、ここって軽音楽部の部室であっていますか?」

「...........」


返事が帰ってこない...
もう一回声かけるか?や大声で無理やり気づかせるか?と考えたが、その人の目は一切合切を無視して、
楽器のみに向けている目だった
経験則というものではないが、今は何をやっても全て徒労になる気がする


邪魔したら悪いな、終わるまで待っていよう
他の部活を見るのも悪くはないと思うけど、この人はここまで熱中しているんだ
部活の意気込みとかが気になる



~30分後~


「.....よし! できた!!」

弦の調整やテストを何度も繰り返して、彼女はギターのチューニングをこなした


「さて、と チューニングは終わったから あとはあの子を待つだ....」


あ、気付いた

「突然お邪魔して申し訳ございません 自分は1年5組の七瀬優心といいます
軽音楽部に興味を持ったため、部活体験をしたいのですがよろしいで....」


結論だけ言うと俺の自己紹介は全部言えなかった 
なぜなら、鼓膜が破壊される勢いでかきされたため


「いやぁぁぁああああああ!!!!! 乗っ取られるぅぅぅうううううう!!!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

男女比1対999の異世界は、思った以上に過酷で天国

てりやき
ファンタジー
『魔法が存在して、男女比が1対999という世界に転生しませんか? 男性が少ないから、モテモテですよ。もし即決なら特典として、転生者に大人気の回復スキルと収納スキルも付けちゃいますけど』  女性経験が無いまま迎えた三十歳の誕生日に、不慮の事故で死んでしまった主人公が、突然目の前に現れた女神様の提案で転生した異世界で、頑張って生きてくお話。

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。 クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に! だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。 だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。 ※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

シン・三毛猫現象 〜自然出産される男が3万人に1人の割合になった世界に帰還した僕はとんでもなくモテモテになったようです〜

ミコガミヒデカズ
ファンタジー
 気軽に読めるあべこべ、男女比モノです。  以前、私がカクヨム様で書いていた小説をリメイクしたものです。  とあるきっかけで異世界エニックスウェアに転移した主人公、佐久間修。彼はもう一人の転移者と共に魔王との決戦に挑むが、 「儂の味方になれば世界の半分をやろう」  そんな魔王の提案に共に転移したもう一人の勇者が応じてしまう。そんな事はさせないと修は魔王を倒そうとするが、事もあろうに味方だったもう一人の勇者が魔王と手を組み攻撃してきた。  瞬間移動の術でなんとか難を逃れた修だったが、たどり着いたのは男のほとんどが姿を消した異世界転移15年後の地球だった…。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。 それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。 これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ) よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m hotランキング23位(18日11時時点) 本当にありがとうございます 誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

処理中です...