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キスと嫉妬と甘い・・・ 2(司) R18

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「言わせるか」

衝動的に甘い香りのする体をふわりと横抱きにして、驚きと抗議の声を上げる数子を攫うように寝室へ向かった。

少し乱暴にドアを押し開け、数歩進んで数子をベッドへ下ろす。

俺はベッドサイドに座って数子の華奢な両肩に手を置きながら、困惑に揺れる瞳を上から見つめた。

「もう一度聞くよ、どうしようもなく数子が好きだから俺のものにしたいんだ……。俺に抱かれるの嫌?」

「…嫌…じゃないけど」

数子は恥ずかしそうに頬を染め、か細い声で言った。

『けど』のあとの言葉なんて聞きたくない!
俺は咄嗟に苺のような可愛らしい唇を食み舌を絡めながら、しなやかな体に覆いかぶさった。

我ながら、まったく何て余裕の無さだ……

数子はくぅくぅ鳴いて身を捩り、少しだけ自由のきく片手で一生懸命俺の胸を押し返そうとしてくる。

熱を帯びた唇を少し浮かせ、
「もう嫌って言っても聞けないよ?」
瞳を見つめて囁くと、数子は小さな声で「シャワーだけ…」と。

続きがあるようだったが俺は言葉を遮った。
「オペのあと浴びて来たから綺麗だよ」

「違う、私が浴びたいの。外暑かったから汗かいてるし、汚いって思われたくない……」

可愛らしくさえずる彼女を上から見つめながら、クスリと笑う。

「必要ないよ」

「え……」

「数子の肌の匂い好きだし、気になるなら俺が舐めてやる」

数子は一瞬で茹で上がったように、顔を真っ赤にした。

「エッチなこと言わないでっっ!!」

恥かしがる数子をもっと見たくて、羞恥心を煽るような言葉をとろりと耳に注ぎ込む。
「じゃ、(エッチなこと)するだけにする。なんにも考えられなくなるくらい蕩けさせてやるから、安心しろよ」

「安心なんて出来るわけ…んんっ」

お喋りは終わりとばかりに真っ赤な唇を塞ぎ、蜂蜜のような口内に舌を滑り込ませると、数子は徐々に抵抗するのを止め、激しいキスに応え始めた。

どうしようもないくらい愛おしさが込み上げて来る。

せわしない鼓動を刻む数子の胸元に片手を下ろし、ずっと欲しかったプレゼントのリボンを解くような気持ちで、ブラウスのボタンを外した。

熱く濡れた舌を、滑らかな首筋から鎖骨、胸元へと這わせながら、手でキャミソールとブラを押し上げる。

透き通るほど白く煽情的な膨らみがふるりと零れ出し、欠片ほど残っていた俺の理性は、跡形も無く弾け飛んだ。

しっとりとした手触りの片方の丘をゆっくりと捏ね、指の腹で桜色の蕾やその周りを撫で転がしながら、反対側で色付く蕾を口に含み、舌先で極上の甘さを味わった。

数子は伏せた睫毛の奥で瞳を潤ませ、婀娜あだめいた表情を浮かべながら薄紅色の吐息を漏らし、身を震わせている。

もっと感じさせて乱れさせたい……。

雪のような肌にキスの雨を降らせ愛撫しながら、数子を生まれたままの姿にした。

恥じらうように身を捩り、美しい曲線を隠そうとする白い手をシーツに縫いとめ、甘みを含んだ熱っぽい声で囁きかける。

「数子綺麗だよ……全部俺に見せて……」

数子が欲しい……

ひとつになる瞬間、彼女は喉を反らし眉根を寄せ、薄く開いた唇から、んっと悩まし気な声を漏らした。

いつもの可愛らしさとはかけ離れた官能的な姿と温かな蠢きに、愛おしさや肉欲が綯い交ぜになって溢れ出す。

あっけないくらい簡単に自制のたがは外れ、俺は夢中で数子を、より深い悦びを貪った。

熱に浮かされたように激しく数子を攻め立てると、彼女は、はくはくと浅い呼吸を繰り返し、うわ言のように俺の名を呼びながら、ぎゅっとしがみ付いてきた。

俺を頼る儚げな姿が愛おしくて堪らない。

俺は数子を強く抱き締め、そのまま一気に快楽の階段を駆け上がった。

麻薬のような快感が全身を駆け巡り、俺はそれまで経験したことも無いような、目も眩むほどの陶酔感につつまれた。

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