補欠部員

西川慎也

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9.初めてのイジメ経験(5)

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次に翔は僕を立たすと、少し離れた位置に
椅子を置いて座った。
バッグからサッカーボールを取り出して、
軽く蹴ってくる。
佐藤「うっ」
ボールは僕のチンポに当たって床に落ちた。
バウンドしたボールをまた翔が蹴って、
また僕のチンポに当てる。
翔はそれを繰り返しながら、
話の続きを始めた。
藤宮「さっきも言ったけど、
   俺はお前が嫌いだから。
   だから、お前が『指導してくれ』と
   言った時、何か指導という名目で
   お前を痛めつける事ができないかなって、
   ずっと考えてたんだ。
   裸にされたらサッカーが
   上手くなるわけないだろ。
   それを何とか指導と言えないかってな」
翔は話しながら、僕のチンポにボールを
蹴り続ける。
ボールは百発百中で僕のチンポに命中していた。
藤宮「でも俺の頭じゃ、無理だったわ。
   だからぶっちゃけ言うけど、
   俺の指導はイジメだ。
   お前を苛めるのが俺の指導だ」
佐藤「じゃ、その指導をお願いします」
藤宮「えっ?!」
翔の蹴ったボールが僕の腹に当たった。
佐藤「うっ」
僕は腹を押さえて後ずさりした。
藤宮「あっ、悪い。大丈夫か」
佐藤「大丈夫です」
藤宮「いや、それなら良いけど。
   それでお前、お願いしますって・・。
   (俺に苛められたいのか)」
佐藤「(はい。僕を苛めて下さい)」
最後は言葉にならなかった。
お互い、目と目の会話だった。
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