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五話そしてまた朝が来た
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眼が覚める、ジンの視界に薄っすら入るのは一つ一つの木目が違う木の天井。
腰を上げ辺りを見渡す、見慣れない場所だ、いや違う思いだした。 ジンの脳にある微かな記憶が蘇る。
「あ、そうか。 俺は異世界にいるんだっけか」
食事の後、特に何もすることがなかったジン達は疲れもあっただろう直ぐに解散しそれぞれの寝室にこもった。
布団に入るやいな、急に今日の出来事が巡ってきた、実は夢なのではないか、明日になれば元の生活に戻っているのではないだろうかと。
実際、異世界転移なんてあり得ないことなのだからそんな考えも当然あるだろう。 一日終わりそれは解放された瞬間、緊張がとけ彼の心にゆとりが出来たからこそにわかに信じがたい出来事に疑問を覚える。
だが目覚めても変わっていなかった。 昨日と同じ。
場所は違えど、また新たな一日がここ『異世界』で始まる。
寝起きは良いのか完全に眼が覚めたジンは左手にふと柔らかい感触を感じた。 その感触はユウという自分の性格そっくりのポケットの髪だ。 寝癖のたった髪を撫でるかのようにさするジンの表情は優しげに微笑ましい。 妹を可愛がる兄のようなこれまでの生活の中でジンが見せなかった表情だ。
ベッドから降りるとまず始めにカーテンを開けた。 陽の光はまだ弱いがそれでも寝起きのジンには眩しく感じる。
顔を渋くするジンは明るくなった部屋に振り返る、それと同時に布団が波のように揺れ大きなあくびを一つしながらユウが起きた。
乱れた服から見える白い肌にジンは視線を逸らす。
「ジンおはようなのですぅ」
ユウは服装を整えながら呑気な声で挨拶をする。
「あ、よっ。 よく眠れたか?」
そう言いながらジンは布団に腰をかける。 ユウはにこりと無機質な笑みを浮かべると小さく頷いた。
よかったと一言言うとジンは両手を上に伸び身体のダルさを和らげる。 ユウもそれに続いて真似をした。
「んじゃ、今日も一日がんばるか」
「はい。 今日も一日がんばるっぞ……」
「ストップ。 残念だが朝からそのテンションについて行けねぇわ」
言うや否ジンはユウの言葉を遮る。 不満気な表情を浮かべるユウだったが鼻をくんかさせると布団から降りた。
「いい匂いがするのん。 ミルク達が朝ごはんを用意してくれてるの」
言われてみればと何やら香ばしくて甘い匂いがしてくる。
ユウが飛び跳ねドアノブを開こうとするところをジンが助けてやる。
開いた瞬間走っていくユウを見つつ、ジンはゆっくりと廊下を歩いた。
その視線の先にユウと同じぐらいの身長の小人、これまたピースと呼ばれるユウが呼び出したカケラの一人がいた。
眼鏡をかけているからか知的さが目立つ男の子だ。
ジンに気がつくとそのピースは一礼する。
「ミルクさんが二人を起こして来いと言われたので来たのですが必要なかったみたいですね」
「悪いな。 朝ごはんの匂い嗅いだらあいつ飛び跳ねて行きやがった」
「ユウ様はそいう人ですから。 あ、僕ティーって言います。 ジン様、よろしくお願いします」
「ジン……様?」
小首を傾げるジン慣れない呼び名が珍しく思ってしまったのか。 だがしばらくするとニヤッとした不気味な笑みに満ちていた。
「今なんて?」
「ジン様ですよね?」
言うや否、腕が伸びる。 がしっと音がするぐらいの勢いでティーの肩が強く握られる。 一瞬ドキリと震えるティーは硬直し動けない。
「もう一回読んでくれ!」
「は、はい!? ジン様」
ふっとジンは優しく微笑む。 いつものつり目は力なく垂れそのギャップはもはや気持ち悪いと表すのが適切か。
「だよな! 俺って一応王様だもんな! なにかおかしいと思ってたんだわ」
「ジ、ジン様?」
ようやく解放されたティーは肩をさすりながら恐る恐るジンに声を掛ける。
「ん? あ、悪りぃ。 ビビったよな」
「い、いえ。 僕は全然平気なんですが。 あの……もしかしてジン様って呼ばれたのが嬉しかったんですか?」
「な、いきなり何だよ! 悪いのか? だってさ……あのツンデレチビはおまえって呼ぶんだぜ?」
「ミルクさんはそいうお方ですから……。 僕なんて名前すら覚えて貰ってないですよ多分……。 あの人はユウ様一筋ですし」
「女の愛って怖い」
二人でうんと頷く、ジンにもようやく仲の良いピースが出来た。
「そういやなんでティーは『ミルクさん』って呼んでんだ? ピース同士なんだからもっと軽々しく呼んでも良いんじゃね?」
「いえ、ミルクさんはピースの中でも上位に位置付けるので。 ピースにも位がそれぞれあります。 ミルクさんはトップクラスのピースなので気安くなんて出来ませんよ」
「ピースも大変なんだな……。 で、ティーはどれくらいなんだ?」
「ぼ、ぼくですか!? えっと……お恥ずかしながら下位から二つ目です」
「ま、妥当だな」
ジンは慰めることなどさらさらせず笑顔で応える。
「ちょっ酷くないですか!?」
「ま、安心しろ。 俺はお前を馬鹿にしたりしないし見捨てねぇよ」
「もう馬鹿にされてますけど……」
ぼそっとこぼす言葉にジンはあれっと知らん顔で廊下を歩き話題をすり替える。
「なぁ弱いやつが勝負に勝てる方法って知ってるか?」
「え、えっと……不意打ちとかですか?」
「ちげーよ。 まぁ正解は言わねぇけど」
「そんな! 気になるじゃないですか! 急にそんなこと言われると……ジン様!」
「あ、あとジン様はやっぱりなし。 せめて『さん』付けにしてくれ。 慣れねぇし」
「え? あ、分かりました! で、ジンさん教えて……」
「自分で考えることも必要だぞ。 正解が見つかった時お前は強くなれるよ」
ジンはぼけっとしているティーを待つことなく一人で部屋に入ってしまった。
唸るティーは軽く空を仰ぐ、何も浮かぶことなく肩を竦めるととぼとぼと歩きだした。
***
「遅いっ! 何してた? ユウ様はもうご飯食べてるのよ?」
「悪りぃ悪りぃ! ちょっとティーと話してた」
「ティー……? あー、だからと言ってそれでも王様? 今日から本格的に働くんでしょ?」
——ティーまじ元気出せ……
そう心中で呟くとジンは朝の朝食をばっと済ませる。 ハチミツが塗られたトーストに昨日の似たような野菜。 朝ごはんには問題ない品物だ。
ユウはもう済ませてしまったのか隣の部屋で寝転びながらごろごろっと転がっていた。
その隣でミルクが掃除をしている。 ここまで完璧に仕事をこなされるとジンも口を尖らせるのが流石に厳しい。
人に厳しいミルクだがそれ以上に自分に甘んじることなく常になにかをしている。 それを見るやいなピース達も急いで作業をしているのだ。
ミルクの仕事模様を見ると自分で洗い物せざる得ないと見たジンは慣れない手つきで自分の食器を洗っていく。
穏やかな朝だ。 ホントに他国との争いがあるのかと言わんばかり平和なのだ。 だがそれがいい。 世界は常に平和を求めているから。 平和主義者であるジンにとって今の環境は大変心地よい。
室内には弛緩した空気が流れる。
今日から始める異世界生活なんて誰が言ったのか、これだとジンはいつもの自堕落な生活と変わりない。
そんな時、玄関を数回叩く音が部屋に響く。 この家の者が叩くはずもないのだからおそらくこの世界の住人か、それか……ジンと同じ類の者か。
音がなるやいなミルクから視線がジンに飛んでいく。 予想するにどうやらジンに開けに行くよう言っているらしい。
「分かったよ」
文句の一つも吐くことなくジンは腰を上げると部屋を出ようとする。
「待ちなさい」
呼び止められ振り向いたジンにミルクは懐からナイフを取り出す。 身体のサイズに見合わない大きさ、どこに隠していたのか。
「で、このナイフをどうしろと?」
「もし他国の人間なら急に襲ってくるかも知れないわ。 一応、開けた瞬間突き出したり振りかざしたりした方がいいかも」
「んなこと出来るかよ。 そもそもいちいち扉叩くとかどこの律儀野郎だよ」
「でも!」
「自分の身ぐらい自分で守るから」
そう言い残し結局ナイフは受け取らず玄関に足を運ぶ。
扉を開けようと手にかける。 あの後、相手は玄関を叩くことなく待っているのだろうか、中からだと気配は感じない。
正直あのナイフ借りた方が良かったかとジンは振り返るがすぐさま戻すと意気込む。
俊敏な動きと受け身には自信がある。
もしものことを考えてか数歩後ろに下がった。 息を呑みゆっくりとドアを開ける。 最初に声をかけておけば良かったもののそれすら意識しなかった。 ジンの視界は徐々に広がって行く。
「はい、どなたですかー? …………」
戸は開けたもののジンは沈黙を浮かべる。 緑の景色をバックに一人の女の子が立っていた。 亜麻色の髪はミディアムヘアーだろうか肩まで流され、背は低く、小顔で色が白い。 子犬のような愛らしい表情を浮かべる少女の瞳はとても純粋に清らかだ。
目の前にいきなり美少女が現れジンはなんと声を掛けて良いのか分からない。
するとジンを見た少女は驚きの表情を浮かべピンク色の唇を動かした。
「あ、あれ!? ジン君!? 」
「ん……あ、は?」
名を呼ばれるとジンは曖昧な返事で反応した。
腰を上げ辺りを見渡す、見慣れない場所だ、いや違う思いだした。 ジンの脳にある微かな記憶が蘇る。
「あ、そうか。 俺は異世界にいるんだっけか」
食事の後、特に何もすることがなかったジン達は疲れもあっただろう直ぐに解散しそれぞれの寝室にこもった。
布団に入るやいな、急に今日の出来事が巡ってきた、実は夢なのではないか、明日になれば元の生活に戻っているのではないだろうかと。
実際、異世界転移なんてあり得ないことなのだからそんな考えも当然あるだろう。 一日終わりそれは解放された瞬間、緊張がとけ彼の心にゆとりが出来たからこそにわかに信じがたい出来事に疑問を覚える。
だが目覚めても変わっていなかった。 昨日と同じ。
場所は違えど、また新たな一日がここ『異世界』で始まる。
寝起きは良いのか完全に眼が覚めたジンは左手にふと柔らかい感触を感じた。 その感触はユウという自分の性格そっくりのポケットの髪だ。 寝癖のたった髪を撫でるかのようにさするジンの表情は優しげに微笑ましい。 妹を可愛がる兄のようなこれまでの生活の中でジンが見せなかった表情だ。
ベッドから降りるとまず始めにカーテンを開けた。 陽の光はまだ弱いがそれでも寝起きのジンには眩しく感じる。
顔を渋くするジンは明るくなった部屋に振り返る、それと同時に布団が波のように揺れ大きなあくびを一つしながらユウが起きた。
乱れた服から見える白い肌にジンは視線を逸らす。
「ジンおはようなのですぅ」
ユウは服装を整えながら呑気な声で挨拶をする。
「あ、よっ。 よく眠れたか?」
そう言いながらジンは布団に腰をかける。 ユウはにこりと無機質な笑みを浮かべると小さく頷いた。
よかったと一言言うとジンは両手を上に伸び身体のダルさを和らげる。 ユウもそれに続いて真似をした。
「んじゃ、今日も一日がんばるか」
「はい。 今日も一日がんばるっぞ……」
「ストップ。 残念だが朝からそのテンションについて行けねぇわ」
言うや否ジンはユウの言葉を遮る。 不満気な表情を浮かべるユウだったが鼻をくんかさせると布団から降りた。
「いい匂いがするのん。 ミルク達が朝ごはんを用意してくれてるの」
言われてみればと何やら香ばしくて甘い匂いがしてくる。
ユウが飛び跳ねドアノブを開こうとするところをジンが助けてやる。
開いた瞬間走っていくユウを見つつ、ジンはゆっくりと廊下を歩いた。
その視線の先にユウと同じぐらいの身長の小人、これまたピースと呼ばれるユウが呼び出したカケラの一人がいた。
眼鏡をかけているからか知的さが目立つ男の子だ。
ジンに気がつくとそのピースは一礼する。
「ミルクさんが二人を起こして来いと言われたので来たのですが必要なかったみたいですね」
「悪いな。 朝ごはんの匂い嗅いだらあいつ飛び跳ねて行きやがった」
「ユウ様はそいう人ですから。 あ、僕ティーって言います。 ジン様、よろしくお願いします」
「ジン……様?」
小首を傾げるジン慣れない呼び名が珍しく思ってしまったのか。 だがしばらくするとニヤッとした不気味な笑みに満ちていた。
「今なんて?」
「ジン様ですよね?」
言うや否、腕が伸びる。 がしっと音がするぐらいの勢いでティーの肩が強く握られる。 一瞬ドキリと震えるティーは硬直し動けない。
「もう一回読んでくれ!」
「は、はい!? ジン様」
ふっとジンは優しく微笑む。 いつものつり目は力なく垂れそのギャップはもはや気持ち悪いと表すのが適切か。
「だよな! 俺って一応王様だもんな! なにかおかしいと思ってたんだわ」
「ジ、ジン様?」
ようやく解放されたティーは肩をさすりながら恐る恐るジンに声を掛ける。
「ん? あ、悪りぃ。 ビビったよな」
「い、いえ。 僕は全然平気なんですが。 あの……もしかしてジン様って呼ばれたのが嬉しかったんですか?」
「な、いきなり何だよ! 悪いのか? だってさ……あのツンデレチビはおまえって呼ぶんだぜ?」
「ミルクさんはそいうお方ですから……。 僕なんて名前すら覚えて貰ってないですよ多分……。 あの人はユウ様一筋ですし」
「女の愛って怖い」
二人でうんと頷く、ジンにもようやく仲の良いピースが出来た。
「そういやなんでティーは『ミルクさん』って呼んでんだ? ピース同士なんだからもっと軽々しく呼んでも良いんじゃね?」
「いえ、ミルクさんはピースの中でも上位に位置付けるので。 ピースにも位がそれぞれあります。 ミルクさんはトップクラスのピースなので気安くなんて出来ませんよ」
「ピースも大変なんだな……。 で、ティーはどれくらいなんだ?」
「ぼ、ぼくですか!? えっと……お恥ずかしながら下位から二つ目です」
「ま、妥当だな」
ジンは慰めることなどさらさらせず笑顔で応える。
「ちょっ酷くないですか!?」
「ま、安心しろ。 俺はお前を馬鹿にしたりしないし見捨てねぇよ」
「もう馬鹿にされてますけど……」
ぼそっとこぼす言葉にジンはあれっと知らん顔で廊下を歩き話題をすり替える。
「なぁ弱いやつが勝負に勝てる方法って知ってるか?」
「え、えっと……不意打ちとかですか?」
「ちげーよ。 まぁ正解は言わねぇけど」
「そんな! 気になるじゃないですか! 急にそんなこと言われると……ジン様!」
「あ、あとジン様はやっぱりなし。 せめて『さん』付けにしてくれ。 慣れねぇし」
「え? あ、分かりました! で、ジンさん教えて……」
「自分で考えることも必要だぞ。 正解が見つかった時お前は強くなれるよ」
ジンはぼけっとしているティーを待つことなく一人で部屋に入ってしまった。
唸るティーは軽く空を仰ぐ、何も浮かぶことなく肩を竦めるととぼとぼと歩きだした。
***
「遅いっ! 何してた? ユウ様はもうご飯食べてるのよ?」
「悪りぃ悪りぃ! ちょっとティーと話してた」
「ティー……? あー、だからと言ってそれでも王様? 今日から本格的に働くんでしょ?」
——ティーまじ元気出せ……
そう心中で呟くとジンは朝の朝食をばっと済ませる。 ハチミツが塗られたトーストに昨日の似たような野菜。 朝ごはんには問題ない品物だ。
ユウはもう済ませてしまったのか隣の部屋で寝転びながらごろごろっと転がっていた。
その隣でミルクが掃除をしている。 ここまで完璧に仕事をこなされるとジンも口を尖らせるのが流石に厳しい。
人に厳しいミルクだがそれ以上に自分に甘んじることなく常になにかをしている。 それを見るやいなピース達も急いで作業をしているのだ。
ミルクの仕事模様を見ると自分で洗い物せざる得ないと見たジンは慣れない手つきで自分の食器を洗っていく。
穏やかな朝だ。 ホントに他国との争いがあるのかと言わんばかり平和なのだ。 だがそれがいい。 世界は常に平和を求めているから。 平和主義者であるジンにとって今の環境は大変心地よい。
室内には弛緩した空気が流れる。
今日から始める異世界生活なんて誰が言ったのか、これだとジンはいつもの自堕落な生活と変わりない。
そんな時、玄関を数回叩く音が部屋に響く。 この家の者が叩くはずもないのだからおそらくこの世界の住人か、それか……ジンと同じ類の者か。
音がなるやいなミルクから視線がジンに飛んでいく。 予想するにどうやらジンに開けに行くよう言っているらしい。
「分かったよ」
文句の一つも吐くことなくジンは腰を上げると部屋を出ようとする。
「待ちなさい」
呼び止められ振り向いたジンにミルクは懐からナイフを取り出す。 身体のサイズに見合わない大きさ、どこに隠していたのか。
「で、このナイフをどうしろと?」
「もし他国の人間なら急に襲ってくるかも知れないわ。 一応、開けた瞬間突き出したり振りかざしたりした方がいいかも」
「んなこと出来るかよ。 そもそもいちいち扉叩くとかどこの律儀野郎だよ」
「でも!」
「自分の身ぐらい自分で守るから」
そう言い残し結局ナイフは受け取らず玄関に足を運ぶ。
扉を開けようと手にかける。 あの後、相手は玄関を叩くことなく待っているのだろうか、中からだと気配は感じない。
正直あのナイフ借りた方が良かったかとジンは振り返るがすぐさま戻すと意気込む。
俊敏な動きと受け身には自信がある。
もしものことを考えてか数歩後ろに下がった。 息を呑みゆっくりとドアを開ける。 最初に声をかけておけば良かったもののそれすら意識しなかった。 ジンの視界は徐々に広がって行く。
「はい、どなたですかー? …………」
戸は開けたもののジンは沈黙を浮かべる。 緑の景色をバックに一人の女の子が立っていた。 亜麻色の髪はミディアムヘアーだろうか肩まで流され、背は低く、小顔で色が白い。 子犬のような愛らしい表情を浮かべる少女の瞳はとても純粋に清らかだ。
目の前にいきなり美少女が現れジンはなんと声を掛けて良いのか分からない。
するとジンを見た少女は驚きの表情を浮かべピンク色の唇を動かした。
「あ、あれ!? ジン君!? 」
「ん……あ、は?」
名を呼ばれるとジンは曖昧な返事で反応した。
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