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四話不思議なやる気
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「お待たせしましたユウ様」
数十分か、ミルク達はマジックハンドで木製のお盆を器用に掴みジン達の前にゆっくりと置いた。
「う……これは……」
前に置かれた料理を一目見たジンは悲しげに口を塞ぐ。
貧相な料理だった。 湯気をたてるのは匂いのしない透明な水。 やつれた自分の顔が映る。 隣には水滴が光る無加工の異世界植物たち、どことなく現実世界のキャベツに似ている。
ユウも開いた口が塞がらないのか鼻で匂いを嗅ぎミルクに説明を求める。
「申し訳ございません。 今、私達が用意出来る最上の料理です。 ——本当はもっとお肉とか食べていただきたいんですが……」
現実が良く分かる瞬間であり、ジンに今の状況を思い出させる。 ただその隣では一つ頷くとお湯のスープを喉に流すユウがいる。 小人たちは、動揺しながら顔を逸らす。
「ユ、ユウ様……やはりそんなもの食べてはいけません!」
ミルクがあたふたしながら止めに入るもユウは目を丸くし顔を上げる。
「お、おいしいのですぅ! ミルク達はやっぱり天才なの」
——マジかよ……んな、ただの水だぞ?
半信半疑にジンも少し口にした。
「いただきます……ん? 普通にウマイっ」
「でしょっ? 疲れがとれるのん」
乾いた空気が澄んでいく。
ミルク達は顔を見合わせる。 言葉にし難いのだろうか。
「そ、そんな……口によろしくないのならはっきりと言ってください」
「いやいや……普通に食えるぞ?」
ユウに向けられた言葉だったが返したのはジンだ。
「塩か分かんねーけど健康にも配慮してるし、この野菜も新鮮で歯ごたえがある。 何もないなかここまで数分で作れたら大したもんだよ」
「……そう。 それなら、明日あんた狩に行ってきてよ。 元はと言えばあんたがゴタゴタしてるからこんな貧相な料理になってしまったんだから」
褒めたつもりなのに、まさかの命令を下された。 ミルクの言葉に焦ったジンは慌てて提案を出す。
「いや待て待て、俺は貧弱な人間だぞ? そもそも魔法も力もない俺が狩なんて出来るのかよ? ほら、ここはみんなで仲良く畑仕事でも……」
「畑仕事はあたし達でも出来るから。 それに筋肉をつけるにはたんぱく質がいるでしょ?」
「って言っても、ユウは食べなくても生きたいけるし」
二人のやりとりの後、ジンの視線はユウに向けられる。 楽しげに見ていたユウはいきなり合図を送られびっくりした様子で言葉を紡ぐ。
「わ、私は……」
「それじゃあユウ様の幸せそうな表情を見る回数が減るじゃんっ! 食事時のひと時は私達の安らぎの時間なのよ!」
「変態だ! このピースやっぱり変態だぞ!」
ジンに背を向け、赤く染まった頬を手で染めながら妄想の世界にひた走るミルクにジンが声をあげる。
「そ、そんなことないわよ! それにあんただってユウ様であんなことや変なこと妄想してるでしょ!」
「んなわけあるか!」
ミルクの真偽の判断すら必要ない戯言にジンは否定する。
そして……
「俺はなもっと黒髪ロングで胸も大きい超絶美少女……あ」
気がつけば遅かった。 ジンの甲高い声は誰もが忘れず記憶する。 弁解も言い訳も通用しないジンの理想は、せっかくの賑やか食卓を一瞬にして凍えさせるものとなった。
「ジン……現実を見るの……」
「いや、まじごめん」
今言うべき最大限の一言がジンの口から漏れる。 もともと低い好感度がさらになくなる、なら多少の言い訳ぐらい出来るだろう。
「そもそもあれだ、ユウは俺の相棒いわば兄妹に近い存在だ。 そんなやらしい感情普通ならおこんねぇよ」
頬をカリカリと掻きながらジンは言った。 一瞬謎めいた雰囲気が流れたが、全員が納得といった表情を見せる。
ジンは軽く頷くと、ここぞっといったばかりか話を変える。
——聞きたいことはたくさんある。
こう見えてジンはかなり手を打っていくタイプだ。 なにかをするにせよ自分が有利になる方へ何て先まで読み駒を動かしていく。 将棋など得意なジンにとってこういったゲームでも情報はとても重要になる。
「そーいえば、この世界のこと俺ってほとんど知らないんだけど。 国造りって結局どいうことすんの?」
手紙の内容を微かに思い出す、この世界にいるのは自分だけではない、なら他に何人いるのか、その人達は仲間なのかはたまた敵なのか疑問は山ほどある。
「ふんー。 どうとは言っても何から話せばいいのか……」
「なら、俺以外にプレイヤーがいるっていうのはどいうことだ?」
「それは……ジン以外にも現実世界から連れて来られた人がいるのん。 彼らの目的も一緒、重要なのはその人達とどう接していくかなのぉ」
謎めいたことを最後に言ったことでジンは少々首をかしげる。
「はぁ……まぁ基本俺は一人でやっていくつもりだし、他国の奴らとは関わりを持ちたくねぇな」
人見知りのジンは案の定人との関わりを避けたいようで、助け合うとか協力し合うとかそういったことは微塵も思わないらしい。
「それは無理なの」
しかし、そんなジンの考えをきっぱりとユウは言葉を切る。
「彼らにとってジンは邪魔な存在なのん。 ジンからすれば彼らが邪魔になる」
「それってどいう意味だよ?」
もう少し簡単に言ってくれてもいいのに、とちょっと嫌な顔を浮かべたが、ユウは続けてる。
「この世界に国は一つで十分なの。 その他は潰す必要がある、ジンがこのゲームをクリアするには彼らと戦う必要があるのぉ」
今度はジンでも理解出来るぐらいまで丁寧に説明してくれた。 ジンは音のない反応を浮かべコップに入れられた水を飲む。
「それって戦争でもすんの? 爆弾とかいやこの世界だから魔法か」
「戦い方は人それぞれなのですぅ。 魔法も使えば剣とかで力づくのやり方もあるのん。 でも、最終的にはフラッグを相手に取られればその人は終了なの」
納得した表情でジンは言葉を投げ返す。 本人は多少ゲーム感覚で聞いてるか。
「フラッグってなに?」
バッグにはそれらしきものはなかったし見渡しても物がそもそもない。
すると視線を戻した先にユウが自分を指で指しながら口を開く。
「はい、私がフラッグなのですぅ」
「いや、お前ポケットだろ?」
落ち着いた返しでジンが言う。
「ポケットでフラッグなのですぅ。 つまり、相手に私がやられたらジンはゲームオーバーなのん」
「ゲームオーバーになるとどうなる?」
「元の世界に戻れるの」
「マジ!?」
言いながらジンは飛びつく勢いでユウの方をを見る。 珍しい、普通の異世界なら帰るのは不可能に近い、だがこの世界は違う、争いに負けた者は不必要だそれこそ邪魔になる。 だがそれがこのゲームのルールでもある。
未だ信じがたいことだがジンにとっては朗報でもあるだろう。
「いや、まぁ……元の世界に帰る必要もないんだけどな。 帰っても俺の生活が変わるわけじゃないし、うんそうだこっちの方が楽しそうだ」
自分に言い聞かせるよう、ジンは言葉を出す。
「この情報は普通機密なのです。 ジンには特別に教えたのですぅ」
「……それっていいのか」
「ジンはそのことを知ってもどうとも思わなそうなのん」
「いや、確かにそうなんだけどね。 なんだ、複雑だわ」
ジンは唇を噛んだ。 でもだいたい知っておくべき情報は収集出来ただろう。 あとは土台を組み立てる必要がある、その重要な役割にいるのがジン本人なのだ。
「そこであんたは大まかなことを決める必要があるの。 どうやって勝つか、戦術は、国の経営とかあんたに全てかかってるのよ」
どれだけ信用されてないのか、ミルクは耳に痛くなるぐらい近くでジンに言う。
「もしもユウ様を相手に渡して自分だけ現実に帰るとかしたら末代まで呪うわよ」
「安心しろ」
ジンは清々しい表情で答える。 ユウの頭を撫でると真剣な面持ちなった。
「俺はここで暮らす決めてんだよ。 あれだろ? 全員倒して俺が王になれば良いだけの話だろ」
「う、うん。 やる気だけはあるのね」
ミルクが若干引きかけている、だがその後ろの小人達はジンに期待するかのよう盛り上がる。
「やはりジンはおかしな人間なのですぅ」
「あたしも同意見です。 どこからそんな自信が湧くのか、見たところそんなやりそうに見えないんですけど」
「でも今度は期待出来るのん。 私はジンと一緒に頑張るのん」
肩にユウがくっつく。 ジンは一瞬戸惑ったが目を閉じ何かを決意する。
「ジン頑張ろうね」
「んあ、まぁ任せとけ」
似た者同士の二人は見つめ笑みを見せる、その様子はどこか謎の力が秘めている気も微かにするものだった。
数十分か、ミルク達はマジックハンドで木製のお盆を器用に掴みジン達の前にゆっくりと置いた。
「う……これは……」
前に置かれた料理を一目見たジンは悲しげに口を塞ぐ。
貧相な料理だった。 湯気をたてるのは匂いのしない透明な水。 やつれた自分の顔が映る。 隣には水滴が光る無加工の異世界植物たち、どことなく現実世界のキャベツに似ている。
ユウも開いた口が塞がらないのか鼻で匂いを嗅ぎミルクに説明を求める。
「申し訳ございません。 今、私達が用意出来る最上の料理です。 ——本当はもっとお肉とか食べていただきたいんですが……」
現実が良く分かる瞬間であり、ジンに今の状況を思い出させる。 ただその隣では一つ頷くとお湯のスープを喉に流すユウがいる。 小人たちは、動揺しながら顔を逸らす。
「ユ、ユウ様……やはりそんなもの食べてはいけません!」
ミルクがあたふたしながら止めに入るもユウは目を丸くし顔を上げる。
「お、おいしいのですぅ! ミルク達はやっぱり天才なの」
——マジかよ……んな、ただの水だぞ?
半信半疑にジンも少し口にした。
「いただきます……ん? 普通にウマイっ」
「でしょっ? 疲れがとれるのん」
乾いた空気が澄んでいく。
ミルク達は顔を見合わせる。 言葉にし難いのだろうか。
「そ、そんな……口によろしくないのならはっきりと言ってください」
「いやいや……普通に食えるぞ?」
ユウに向けられた言葉だったが返したのはジンだ。
「塩か分かんねーけど健康にも配慮してるし、この野菜も新鮮で歯ごたえがある。 何もないなかここまで数分で作れたら大したもんだよ」
「……そう。 それなら、明日あんた狩に行ってきてよ。 元はと言えばあんたがゴタゴタしてるからこんな貧相な料理になってしまったんだから」
褒めたつもりなのに、まさかの命令を下された。 ミルクの言葉に焦ったジンは慌てて提案を出す。
「いや待て待て、俺は貧弱な人間だぞ? そもそも魔法も力もない俺が狩なんて出来るのかよ? ほら、ここはみんなで仲良く畑仕事でも……」
「畑仕事はあたし達でも出来るから。 それに筋肉をつけるにはたんぱく質がいるでしょ?」
「って言っても、ユウは食べなくても生きたいけるし」
二人のやりとりの後、ジンの視線はユウに向けられる。 楽しげに見ていたユウはいきなり合図を送られびっくりした様子で言葉を紡ぐ。
「わ、私は……」
「それじゃあユウ様の幸せそうな表情を見る回数が減るじゃんっ! 食事時のひと時は私達の安らぎの時間なのよ!」
「変態だ! このピースやっぱり変態だぞ!」
ジンに背を向け、赤く染まった頬を手で染めながら妄想の世界にひた走るミルクにジンが声をあげる。
「そ、そんなことないわよ! それにあんただってユウ様であんなことや変なこと妄想してるでしょ!」
「んなわけあるか!」
ミルクの真偽の判断すら必要ない戯言にジンは否定する。
そして……
「俺はなもっと黒髪ロングで胸も大きい超絶美少女……あ」
気がつけば遅かった。 ジンの甲高い声は誰もが忘れず記憶する。 弁解も言い訳も通用しないジンの理想は、せっかくの賑やか食卓を一瞬にして凍えさせるものとなった。
「ジン……現実を見るの……」
「いや、まじごめん」
今言うべき最大限の一言がジンの口から漏れる。 もともと低い好感度がさらになくなる、なら多少の言い訳ぐらい出来るだろう。
「そもそもあれだ、ユウは俺の相棒いわば兄妹に近い存在だ。 そんなやらしい感情普通ならおこんねぇよ」
頬をカリカリと掻きながらジンは言った。 一瞬謎めいた雰囲気が流れたが、全員が納得といった表情を見せる。
ジンは軽く頷くと、ここぞっといったばかりか話を変える。
——聞きたいことはたくさんある。
こう見えてジンはかなり手を打っていくタイプだ。 なにかをするにせよ自分が有利になる方へ何て先まで読み駒を動かしていく。 将棋など得意なジンにとってこういったゲームでも情報はとても重要になる。
「そーいえば、この世界のこと俺ってほとんど知らないんだけど。 国造りって結局どいうことすんの?」
手紙の内容を微かに思い出す、この世界にいるのは自分だけではない、なら他に何人いるのか、その人達は仲間なのかはたまた敵なのか疑問は山ほどある。
「ふんー。 どうとは言っても何から話せばいいのか……」
「なら、俺以外にプレイヤーがいるっていうのはどいうことだ?」
「それは……ジン以外にも現実世界から連れて来られた人がいるのん。 彼らの目的も一緒、重要なのはその人達とどう接していくかなのぉ」
謎めいたことを最後に言ったことでジンは少々首をかしげる。
「はぁ……まぁ基本俺は一人でやっていくつもりだし、他国の奴らとは関わりを持ちたくねぇな」
人見知りのジンは案の定人との関わりを避けたいようで、助け合うとか協力し合うとかそういったことは微塵も思わないらしい。
「それは無理なの」
しかし、そんなジンの考えをきっぱりとユウは言葉を切る。
「彼らにとってジンは邪魔な存在なのん。 ジンからすれば彼らが邪魔になる」
「それってどいう意味だよ?」
もう少し簡単に言ってくれてもいいのに、とちょっと嫌な顔を浮かべたが、ユウは続けてる。
「この世界に国は一つで十分なの。 その他は潰す必要がある、ジンがこのゲームをクリアするには彼らと戦う必要があるのぉ」
今度はジンでも理解出来るぐらいまで丁寧に説明してくれた。 ジンは音のない反応を浮かべコップに入れられた水を飲む。
「それって戦争でもすんの? 爆弾とかいやこの世界だから魔法か」
「戦い方は人それぞれなのですぅ。 魔法も使えば剣とかで力づくのやり方もあるのん。 でも、最終的にはフラッグを相手に取られればその人は終了なの」
納得した表情でジンは言葉を投げ返す。 本人は多少ゲーム感覚で聞いてるか。
「フラッグってなに?」
バッグにはそれらしきものはなかったし見渡しても物がそもそもない。
すると視線を戻した先にユウが自分を指で指しながら口を開く。
「はい、私がフラッグなのですぅ」
「いや、お前ポケットだろ?」
落ち着いた返しでジンが言う。
「ポケットでフラッグなのですぅ。 つまり、相手に私がやられたらジンはゲームオーバーなのん」
「ゲームオーバーになるとどうなる?」
「元の世界に戻れるの」
「マジ!?」
言いながらジンは飛びつく勢いでユウの方をを見る。 珍しい、普通の異世界なら帰るのは不可能に近い、だがこの世界は違う、争いに負けた者は不必要だそれこそ邪魔になる。 だがそれがこのゲームのルールでもある。
未だ信じがたいことだがジンにとっては朗報でもあるだろう。
「いや、まぁ……元の世界に帰る必要もないんだけどな。 帰っても俺の生活が変わるわけじゃないし、うんそうだこっちの方が楽しそうだ」
自分に言い聞かせるよう、ジンは言葉を出す。
「この情報は普通機密なのです。 ジンには特別に教えたのですぅ」
「……それっていいのか」
「ジンはそのことを知ってもどうとも思わなそうなのん」
「いや、確かにそうなんだけどね。 なんだ、複雑だわ」
ジンは唇を噛んだ。 でもだいたい知っておくべき情報は収集出来ただろう。 あとは土台を組み立てる必要がある、その重要な役割にいるのがジン本人なのだ。
「そこであんたは大まかなことを決める必要があるの。 どうやって勝つか、戦術は、国の経営とかあんたに全てかかってるのよ」
どれだけ信用されてないのか、ミルクは耳に痛くなるぐらい近くでジンに言う。
「もしもユウ様を相手に渡して自分だけ現実に帰るとかしたら末代まで呪うわよ」
「安心しろ」
ジンは清々しい表情で答える。 ユウの頭を撫でると真剣な面持ちなった。
「俺はここで暮らす決めてんだよ。 あれだろ? 全員倒して俺が王になれば良いだけの話だろ」
「う、うん。 やる気だけはあるのね」
ミルクが若干引きかけている、だがその後ろの小人達はジンに期待するかのよう盛り上がる。
「やはりジンはおかしな人間なのですぅ」
「あたしも同意見です。 どこからそんな自信が湧くのか、見たところそんなやりそうに見えないんですけど」
「でも今度は期待出来るのん。 私はジンと一緒に頑張るのん」
肩にユウがくっつく。 ジンは一瞬戸惑ったが目を閉じ何かを決意する。
「ジン頑張ろうね」
「んあ、まぁ任せとけ」
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