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7章 エルフの里
80ー2.出立
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「なぬっ....!お前私より年上なのか!?」
「は、はいぃぃ!ごめんなさいごめんなさいっ!」
その容姿からは想像もできなかったのだろう、妖狐は少女に度肝を抜かれたようだ。そしてなぜか響く謝罪の声。
「・・・どうしてこうなった」
「流れというものは恐ろしいのぅ....」
一方で、俺とハクリはずっと遠くをぼけーっと見つめていた。
それもこれもなぜかお供が増えたせいだ。2人も。
そう、すべてはハクリのあの一言が発端だった。「新しい王が誕生したんじゃから挨拶回りにも行かんとのぅ」の一言でーーー
「なるほど!カルナ、最初の仕事だぞ!」
「ーーーえ?は、はい.....」
俺たちがお兄様エルフに道案内を強要と、次のハクリの一言でお兄様エルフが動いた。
「どうしたんですか?お兄様?」
100越えのお婆さ....少女は可愛らしく首をかしげる。
あーあ、これが容姿=年齢だったらなぁ.....。
「王は挨拶回りに行かなければならないらしい」
「王達も基本は友好関係を築かなければなんからのぅ。結構面倒なんじゃよ」
ハクリは愉快そうに笑い、視線で「おい、これ社外秘だからな」と俺だけに釘をさしてきた。なんで。
しかし思ったよりもほんわかしている。まるで実家の婆ちゃん家に来てる感じだーーーと思った瞬間、お兄様エルフが謎発言を繰り出した。
「良かったなぁカルナ。こんな強い人たちが一緒について来てくれて」
「「良かった良かっーーーーーん?」」
いや俺たちが一緒に行くとは一言も.....?
「「え、いや」」
「本当にありがとうございます!」
「あ、はい」
あ、つい癖で応答しちゃった。
え?本当にくんの?多分王への挨拶回りとかしないけど。
「・・・・・・・・・・ま、いいか」
俺は考えを放棄した。
なんとかなるでしょ。ハクリも「ま、いいか」的な顔しているし。
道中も楽しい方がいいだろうしな。
・・・あれ?俺以外全員女性?もしかしてこれってハーレムか!?
.....いや2人は100歳超えてる婆だけどさ。
「そこの奴も共に行くのか?」
と、ずっと流れを見物していた妖狐は俺に問う。その表情は少し不安げに見えた。仲良くできるかな....といったような中学生みたいな不安。
多分そんな感じだろう。
「ああ、みんなで仲良くやろう」
俺は手を伸ばし、妖狐の髪を撫でる。サラサラした金色の髪からほんのりと花の香りがして顔を埋めたくなった。
妖狐も髪を撫でられるのは嫌いではないのか、嬉しそうに目を細めている。
あぁ、この純粋無垢さこそが幼女だよ.....。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エルフたちの歓迎で3日ほど滞在し、いよいよエルフの村を出立する日が来た。ずっとこのままニート生活でも構わないが、少し王都やガド達のことが気になる。一度顔見せに戻ろう、ということになった。
迷宮を抜け出して、特に目的がなくなったからな。
そのため、朝から妖狐はそわそわし、俺もそわそわしている。なぜか。ほらあれだ、あの遠足前のやつ。人間の心理というものは恐ろしい....。
そんなそわそわを収めるために、俺は大樹の上のツリーハウスから出て、朝の日差しを浴びながら涼しい風の抜ける太い枝へと出た。
今日も相変わらずの晴天で、本当の光なんだか虫の光なんだかよくわからない陽射しに眼を細める。
すると、上に注意を向けていて気づかなかったが、枝の先には先客がいた。
少女がえらく物憂げな表情で佇んでいる。
「私.....上手くやれると思いますか?」
「・・・どうだろう」
何だかわからないが、そう答えると不安げな顔をした少女の目が俺の目と合う。
もう今にでも泣き出しそうな目だ。
「私、怖いんです。ただでさえ今までも上手くやれてなかったのに。ましてや王なんて....。
なんで私なんだろう.....」
身投げしそうな少女にヒヤヒヤしながら少女の側へと近づいていく。
確かに彼女の言うことはわかる。俺だって異世界に来て何も考えなかったわけじゃない。地球にいる家族、友人、残念ながら恋人はいないが、もう会えないのかと思うと胸が張り裂けそうになり、同時に俺は異世界でやっていけるのか。なんて何度も思って怖くなったことはあった。
もともと俺はそんな立派な人間じゃないからな。
それでも、
「それでも、選ばれたからにはやるしかないだろ?」
「ーーえ?」
それが俺が異世界に来てから割り切ったことだった。
事故死、たまたま、そんな運要素が絡み混んでも選ばれたものは選ばれたのだ。
俺は異世界行きの切符を手にし、彼女は王という統治者になっただけ。
「怖くてもいい。失敗してもいい。なんど挫けてもいい。
でも、それでも応援してくれる人がいるなら何度でも立ち上がって、最後までやりぬくしかないだろ?」
「・・・・」
俺には応援してくれる人なんて果たしているかは微妙にはなるけど。
それでも俺は異世界で精一杯やると決めたのだ。
「いいじゃないか楽しくやれば。人生楽しまないと損だぜ?」
20代の若造から100越えの女性へと人生の説法、それでも彼女には何か感じるところがあったらしい。
彼女は一瞬躊躇ったような表情を見せると、一転輝かしいばかりの笑顔を浮かべ、謝罪ーーではなく感謝の言葉を述べた。
「ーーーありがとうございます」
風が舞い、木の葉が舞ってまるで少女を祝福しているように見えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「カルナ、元気にやるんだぞ。忘れ物はないか?何かあったらすぐに帰ってくるんだぞ。いや、私がすぐにでも駆けつけてやるからーーー」
「ーーーもう!大丈夫だよ!」
いつまでも続きそうな心配に彼女ーーーカルナはお兄様エルフから離れ、妖狐の肩へ手を置く。
「私は大丈夫だから!ーーーそれに、こんな強い人たちがいるんだよ?」
カルナはおどけたよう笑う。
一瞬はっとしたような表情だったエルフだったが、すぐに彼も笑顔を見せた。
「ああ、そうだなーーーーー」
「本当にあれだけで良かったのか?」
あまりにも短い挨拶。確かに挨拶回りであっていつかは帰ってくるが、それでも別れは長引くものだと思っていた。
「大丈夫です。だって、長すぎると寂しくなっちゃうじゃないですか」
カルナはフッと笑うと快晴の青空を見上げた。
目から溢れてきた一粒の雫が光を反射してキラリと光る。
そんな時、俺たちがしんみりしていると空気を読まない奴がカルナの顔を覗き込んだ。
「泣いてる.......のか?」
純粋無垢すぎる妖狐が空気を読まなかった。
「こらこらこら。野暮だぞ」
「やぼ?」
きょとん、と首をかしげる妖狐。
うむぅ....可愛すぎて叱れない.....。
「ともかく!俺たちは今日から仲間だ!なんでも話し合える仲間になろう!よろしく頼む!」
「そうなの!ではまず自己紹介からだ!」
うん.....嫌な予感がする。
「まずは私から!私はアントワーヌ・サルベキアッシュネ・ドル・アートニーニ・ガルミッシュ・シューガストン・ギルモアハート・ゴースイーーー」
「よし、アン、だな」
「アン、じゃのう」
「アン、ですね」
「2文字!!??」
結局妖狐の名前は最初の2文字をとり、アンに決定した。勝手に。
「うーん、アン....アン....アン....うん!中々いい名前だ!嬉しいぞ!」
アンは嬉しそうにはにかむ。
「良かったですねぇ」
カルナはそんなアンの髪を微笑んで撫でた。
まるで姉妹みたいだ。
なんだこれ、とても微笑ましいぞ。
「・・・まあたまにはこういう旅も悪くないの」
日光対策にフードを被ったハクリの表情もなんだか楽しそうだ。今まで殺伐とした雰囲気ばかりだったからな。
・・・まあ一番保護者だからこれから苦労するとは思うけどそれは言わないでおこう。
そんなこんなで、俺たちはエルフの村を後にしたのだった。
「は、はいぃぃ!ごめんなさいごめんなさいっ!」
その容姿からは想像もできなかったのだろう、妖狐は少女に度肝を抜かれたようだ。そしてなぜか響く謝罪の声。
「・・・どうしてこうなった」
「流れというものは恐ろしいのぅ....」
一方で、俺とハクリはずっと遠くをぼけーっと見つめていた。
それもこれもなぜかお供が増えたせいだ。2人も。
そう、すべてはハクリのあの一言が発端だった。「新しい王が誕生したんじゃから挨拶回りにも行かんとのぅ」の一言でーーー
「なるほど!カルナ、最初の仕事だぞ!」
「ーーーえ?は、はい.....」
俺たちがお兄様エルフに道案内を強要と、次のハクリの一言でお兄様エルフが動いた。
「どうしたんですか?お兄様?」
100越えのお婆さ....少女は可愛らしく首をかしげる。
あーあ、これが容姿=年齢だったらなぁ.....。
「王は挨拶回りに行かなければならないらしい」
「王達も基本は友好関係を築かなければなんからのぅ。結構面倒なんじゃよ」
ハクリは愉快そうに笑い、視線で「おい、これ社外秘だからな」と俺だけに釘をさしてきた。なんで。
しかし思ったよりもほんわかしている。まるで実家の婆ちゃん家に来てる感じだーーーと思った瞬間、お兄様エルフが謎発言を繰り出した。
「良かったなぁカルナ。こんな強い人たちが一緒について来てくれて」
「「良かった良かっーーーーーん?」」
いや俺たちが一緒に行くとは一言も.....?
「「え、いや」」
「本当にありがとうございます!」
「あ、はい」
あ、つい癖で応答しちゃった。
え?本当にくんの?多分王への挨拶回りとかしないけど。
「・・・・・・・・・・ま、いいか」
俺は考えを放棄した。
なんとかなるでしょ。ハクリも「ま、いいか」的な顔しているし。
道中も楽しい方がいいだろうしな。
・・・あれ?俺以外全員女性?もしかしてこれってハーレムか!?
.....いや2人は100歳超えてる婆だけどさ。
「そこの奴も共に行くのか?」
と、ずっと流れを見物していた妖狐は俺に問う。その表情は少し不安げに見えた。仲良くできるかな....といったような中学生みたいな不安。
多分そんな感じだろう。
「ああ、みんなで仲良くやろう」
俺は手を伸ばし、妖狐の髪を撫でる。サラサラした金色の髪からほんのりと花の香りがして顔を埋めたくなった。
妖狐も髪を撫でられるのは嫌いではないのか、嬉しそうに目を細めている。
あぁ、この純粋無垢さこそが幼女だよ.....。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エルフたちの歓迎で3日ほど滞在し、いよいよエルフの村を出立する日が来た。ずっとこのままニート生活でも構わないが、少し王都やガド達のことが気になる。一度顔見せに戻ろう、ということになった。
迷宮を抜け出して、特に目的がなくなったからな。
そのため、朝から妖狐はそわそわし、俺もそわそわしている。なぜか。ほらあれだ、あの遠足前のやつ。人間の心理というものは恐ろしい....。
そんなそわそわを収めるために、俺は大樹の上のツリーハウスから出て、朝の日差しを浴びながら涼しい風の抜ける太い枝へと出た。
今日も相変わらずの晴天で、本当の光なんだか虫の光なんだかよくわからない陽射しに眼を細める。
すると、上に注意を向けていて気づかなかったが、枝の先には先客がいた。
少女がえらく物憂げな表情で佇んでいる。
「私.....上手くやれると思いますか?」
「・・・どうだろう」
何だかわからないが、そう答えると不安げな顔をした少女の目が俺の目と合う。
もう今にでも泣き出しそうな目だ。
「私、怖いんです。ただでさえ今までも上手くやれてなかったのに。ましてや王なんて....。
なんで私なんだろう.....」
身投げしそうな少女にヒヤヒヤしながら少女の側へと近づいていく。
確かに彼女の言うことはわかる。俺だって異世界に来て何も考えなかったわけじゃない。地球にいる家族、友人、残念ながら恋人はいないが、もう会えないのかと思うと胸が張り裂けそうになり、同時に俺は異世界でやっていけるのか。なんて何度も思って怖くなったことはあった。
もともと俺はそんな立派な人間じゃないからな。
それでも、
「それでも、選ばれたからにはやるしかないだろ?」
「ーーえ?」
それが俺が異世界に来てから割り切ったことだった。
事故死、たまたま、そんな運要素が絡み混んでも選ばれたものは選ばれたのだ。
俺は異世界行きの切符を手にし、彼女は王という統治者になっただけ。
「怖くてもいい。失敗してもいい。なんど挫けてもいい。
でも、それでも応援してくれる人がいるなら何度でも立ち上がって、最後までやりぬくしかないだろ?」
「・・・・」
俺には応援してくれる人なんて果たしているかは微妙にはなるけど。
それでも俺は異世界で精一杯やると決めたのだ。
「いいじゃないか楽しくやれば。人生楽しまないと損だぜ?」
20代の若造から100越えの女性へと人生の説法、それでも彼女には何か感じるところがあったらしい。
彼女は一瞬躊躇ったような表情を見せると、一転輝かしいばかりの笑顔を浮かべ、謝罪ーーではなく感謝の言葉を述べた。
「ーーーありがとうございます」
風が舞い、木の葉が舞ってまるで少女を祝福しているように見えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「カルナ、元気にやるんだぞ。忘れ物はないか?何かあったらすぐに帰ってくるんだぞ。いや、私がすぐにでも駆けつけてやるからーーー」
「ーーーもう!大丈夫だよ!」
いつまでも続きそうな心配に彼女ーーーカルナはお兄様エルフから離れ、妖狐の肩へ手を置く。
「私は大丈夫だから!ーーーそれに、こんな強い人たちがいるんだよ?」
カルナはおどけたよう笑う。
一瞬はっとしたような表情だったエルフだったが、すぐに彼も笑顔を見せた。
「ああ、そうだなーーーーー」
「本当にあれだけで良かったのか?」
あまりにも短い挨拶。確かに挨拶回りであっていつかは帰ってくるが、それでも別れは長引くものだと思っていた。
「大丈夫です。だって、長すぎると寂しくなっちゃうじゃないですか」
カルナはフッと笑うと快晴の青空を見上げた。
目から溢れてきた一粒の雫が光を反射してキラリと光る。
そんな時、俺たちがしんみりしていると空気を読まない奴がカルナの顔を覗き込んだ。
「泣いてる.......のか?」
純粋無垢すぎる妖狐が空気を読まなかった。
「こらこらこら。野暮だぞ」
「やぼ?」
きょとん、と首をかしげる妖狐。
うむぅ....可愛すぎて叱れない.....。
「ともかく!俺たちは今日から仲間だ!なんでも話し合える仲間になろう!よろしく頼む!」
「そうなの!ではまず自己紹介からだ!」
うん.....嫌な予感がする。
「まずは私から!私はアントワーヌ・サルベキアッシュネ・ドル・アートニーニ・ガルミッシュ・シューガストン・ギルモアハート・ゴースイーーー」
「よし、アン、だな」
「アン、じゃのう」
「アン、ですね」
「2文字!!??」
結局妖狐の名前は最初の2文字をとり、アンに決定した。勝手に。
「うーん、アン....アン....アン....うん!中々いい名前だ!嬉しいぞ!」
アンは嬉しそうにはにかむ。
「良かったですねぇ」
カルナはそんなアンの髪を微笑んで撫でた。
まるで姉妹みたいだ。
なんだこれ、とても微笑ましいぞ。
「・・・まあたまにはこういう旅も悪くないの」
日光対策にフードを被ったハクリの表情もなんだか楽しそうだ。今まで殺伐とした雰囲気ばかりだったからな。
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