29 / 119
3章 王宮魔法使い
24.王都アルシオン
しおりを挟む
ゴトゴトゴト
馬車の車輪がリズムを取っているように回る。
小さなところまで細工が施された車内は豪華そのもので、窓から見える景色はあまりに広大な、美しいというより何か心から湧き出てくるようなものだった。
「すっげっ.....」
アリア王国首都アルシオン。
全世界最大の都市で世界の中心だ。
馬車は今アルシオンから10キロほどの丘の上に位置しているが、そこからでも町の果ては見えることはない。
大きく城壁で囲まれ、城塞都市と言ってもいいが、城壁の外にも町は続いており、その賑やかさや活気さを感じさせる。
ファクトリア領の町と比べると雲泥の差だ。
丘を下り、アルシオンに近づくにつれ、町の雰囲気というものがわかってきた。
想像通り、中世ヨーロッパの田舎風で、城壁の外だというのに人で溢れかえっている。
満員列車並ではないが、まるでバーゲンセールでもやっているかのようだ。
しかしこんな人ごみの中、結構大きいこの馬車が通れるのか?
「レイ様。しっかりお掴まりください。」
馬車の御者はそう一言だけ告げると、ニコリと笑う。
嫌な予感がする。
「さあ。ファルルー二!行くんだ!」
ぱちんぱちんっ
馬を打つ鞭の音が鳴り響き、ファルルーニというらしき馬が雄叫びをあげた。
「ヒヒヒイィィィーーーン!!!」
あ、これファルルーニ怒ってるな。
「あのーなにをーーーーをっ!?」
ギュウン
一気に加速した馬車につられ、後ろに引っ張られる。
「さあ!進め進め!!蹴散らしてしまえ!どけどけ!踏み潰されたくなければ道を開けろ!!」
御者こんな人だったっけー!?
てかあんな混雑した中でこんなに走らしたら人潰れるって!
というかずっと前から我慢してた乗り物酔いがそろそろ......
やばい口から火が出そーーー
「おろろろろろろろろろろ」
「うぇ!?ちょっと!なに僕の馬車でゲロってんのさ!?」
お前のせいだろがーー
「おろろろろろろ」
「うわああああ!やめろやめろ!」
10分後、臭いのする馬車と服と御者と共に、俺は王都に初入りした。
ーーーーーーーーーーーーーー
「まったく!大したガキだよ!」
御者ーーーリカルドさんはあれまみれになった馬車を拭きながら俺を睨みつける。
だから!あんたがすっ飛ばしたせいでしょが!
なんて言ったらボコられそうなのでやめておいた。
幸い、さっきのでケガをした人もいなく、被害は俺たちだけに留まった。
リカルドさんによると、貴族や偉い方々はあんな風に轢き殺してもおかしくないぐらいのスピードで飛ばすらしい。
平民の、さらに城壁外ということで価値が低いらしいからだ。
人に価値をつけるあたり、中世風らしい。
もちろん俺は道徳と人情を兼ね備えたジャパニーズなのでそんな事しないが。
「今いる場所はどこですか?」
あれまみれになった馬車を城壁内でもすっ飛ばしてきたので現在地がわからない。
見たところ路地の空き地らしきところだが、他にも馬車が何台か止まっている。
「ここはアルミール地区5番街のターミナルだ。」
「ターミナル?」
「大通りの大きな馬車や豪華な馬車と違って小さな馬車を扱うものや個人用の馬車乗を止まらせる場所だ。この馬車では場違いだがな。」
へえ。そんなものがあるのか。確かに他の馬車は小さく、こじんまりとした感じだな。
地区と街の番号は、地区は歴代の王子王女の名前がつけられていて、街番号は通りに面しているブロックごとに分けられているという。
王都が大きすぎるあまりに付けられた住所みたいなものだ。
ちなみに王城は都市の中心のアルドレッド地区の1番街。
と言ってもどこにあるのかはわからないが。
「よし。いいぞ。乗れ。」
なんか段々口調が砕けていっている気が。
馬車に乗ると臭いも痕跡1つも残ってはいなかった。やるな。
「ここから契約の騎士管理省までは30分ぐらいだ。もう吐くんじゃないぞ?」
吐いたら承知しないからな、というような睨みをきかされ、苦笑いしながら頷く。
馬車で街を移動する中、窓からの景色はとても新鮮だった。
日本では見られなかったであろう、木組みや石で作られているカラフルな家々。
人種は人間だけでなく、獣人や魔族、さらには小人族や巨人族までいる。
意外と多文化社会なのかもしれない。
道路も城壁外とは違い、歩行者と馬車との道がはっきりと別れている。
地面はきちんと平らに整備されていて、公共事業への力入れがいいことがわかる。
正直前世の世界でも通用しそうな街だ。
まあ当然電気や水道、ガスは通っていないわけだが。
馬車で外を見学する事30分。
ついに目的の騎士管理省に着いた。
レーミル地区の1番街だ。
薄々感じていた事だが、街番号が1に近づくほど高級になっている。
この地区は中央から少し外れた程度のところなので立派な高級街だ。
騎士管理省の建物自体も大きな屋敷になっていた。ファクトリア領の騎士専用屋敷の2倍はある。
リカルドさんにお礼をいい屋敷に向かうと、顎に白いひげをたくわえた70歳ぐらいの老人が立っていた。
「これはこれはレイ・スペルガー様。長旅お疲れ様でございます。私は第三騎士団副騎士長のエーミールと申します。」
エーミール。そう聞くと、クジャクヤママユを潰された少年しか出てこない。
「ではこちらへ。」
そう先導する老人は無駄のない歩きで颯爽と歩き始めた。副騎士長と言っていたし、かなり強いんだろう。
「それはそうと何故騎士管理省に出向かされたのでしょうな。魔法使いなら魔法省の管轄でしょうに」
ん?魔法省?確かにそんなものがあるなら魔法省に行くべきだが....
いや、水神が来た3日後にきた手紙は騎士管理省へと、と書いてあった。
俺の間違えではないだろう。とすれば国の間違いか?
ま、どうでもいいか。そんなこともあるだろう。
エーミールさんは玄関のごついドアを軽々と開けるとさらに進み出す。
「とりあえず接客室でお疲れを取ってくだされ。」
あるドアの前に立つとエーミールさんはドアを開けた。
「..........うむ?」
「......え?」
エーミールさんと同時に困惑の声を上げる。
そこには豪華な客室ーーーではなく腰に剣を携えた騎士が4人。そのうち1人は黒いマントを羽織り、剣も輝くようなものだ。間違いなく騎士団長だろう。
だが驚いたのはそこではない。
「エーミール殿。そいつから離れてください。」
冷徹な声で淡々と喋る騎士団長らしき男は殺気を撒き散らしていた。
「どういうことじゃ?」
騎士団長らしき男はそれに答えず、無言で剣を抜いた。
呆気にとられていた俺は突如現れた後ろからの殺気に思わず振り返る。
「悪いのう。なんだかわからんがお主を殺さんといけないらしい。悪く思うな。」
それは突然の出来事だった。
馬車の車輪がリズムを取っているように回る。
小さなところまで細工が施された車内は豪華そのもので、窓から見える景色はあまりに広大な、美しいというより何か心から湧き出てくるようなものだった。
「すっげっ.....」
アリア王国首都アルシオン。
全世界最大の都市で世界の中心だ。
馬車は今アルシオンから10キロほどの丘の上に位置しているが、そこからでも町の果ては見えることはない。
大きく城壁で囲まれ、城塞都市と言ってもいいが、城壁の外にも町は続いており、その賑やかさや活気さを感じさせる。
ファクトリア領の町と比べると雲泥の差だ。
丘を下り、アルシオンに近づくにつれ、町の雰囲気というものがわかってきた。
想像通り、中世ヨーロッパの田舎風で、城壁の外だというのに人で溢れかえっている。
満員列車並ではないが、まるでバーゲンセールでもやっているかのようだ。
しかしこんな人ごみの中、結構大きいこの馬車が通れるのか?
「レイ様。しっかりお掴まりください。」
馬車の御者はそう一言だけ告げると、ニコリと笑う。
嫌な予感がする。
「さあ。ファルルー二!行くんだ!」
ぱちんぱちんっ
馬を打つ鞭の音が鳴り響き、ファルルーニというらしき馬が雄叫びをあげた。
「ヒヒヒイィィィーーーン!!!」
あ、これファルルーニ怒ってるな。
「あのーなにをーーーーをっ!?」
ギュウン
一気に加速した馬車につられ、後ろに引っ張られる。
「さあ!進め進め!!蹴散らしてしまえ!どけどけ!踏み潰されたくなければ道を開けろ!!」
御者こんな人だったっけー!?
てかあんな混雑した中でこんなに走らしたら人潰れるって!
というかずっと前から我慢してた乗り物酔いがそろそろ......
やばい口から火が出そーーー
「おろろろろろろろろろろ」
「うぇ!?ちょっと!なに僕の馬車でゲロってんのさ!?」
お前のせいだろがーー
「おろろろろろろ」
「うわああああ!やめろやめろ!」
10分後、臭いのする馬車と服と御者と共に、俺は王都に初入りした。
ーーーーーーーーーーーーーー
「まったく!大したガキだよ!」
御者ーーーリカルドさんはあれまみれになった馬車を拭きながら俺を睨みつける。
だから!あんたがすっ飛ばしたせいでしょが!
なんて言ったらボコられそうなのでやめておいた。
幸い、さっきのでケガをした人もいなく、被害は俺たちだけに留まった。
リカルドさんによると、貴族や偉い方々はあんな風に轢き殺してもおかしくないぐらいのスピードで飛ばすらしい。
平民の、さらに城壁外ということで価値が低いらしいからだ。
人に価値をつけるあたり、中世風らしい。
もちろん俺は道徳と人情を兼ね備えたジャパニーズなのでそんな事しないが。
「今いる場所はどこですか?」
あれまみれになった馬車を城壁内でもすっ飛ばしてきたので現在地がわからない。
見たところ路地の空き地らしきところだが、他にも馬車が何台か止まっている。
「ここはアルミール地区5番街のターミナルだ。」
「ターミナル?」
「大通りの大きな馬車や豪華な馬車と違って小さな馬車を扱うものや個人用の馬車乗を止まらせる場所だ。この馬車では場違いだがな。」
へえ。そんなものがあるのか。確かに他の馬車は小さく、こじんまりとした感じだな。
地区と街の番号は、地区は歴代の王子王女の名前がつけられていて、街番号は通りに面しているブロックごとに分けられているという。
王都が大きすぎるあまりに付けられた住所みたいなものだ。
ちなみに王城は都市の中心のアルドレッド地区の1番街。
と言ってもどこにあるのかはわからないが。
「よし。いいぞ。乗れ。」
なんか段々口調が砕けていっている気が。
馬車に乗ると臭いも痕跡1つも残ってはいなかった。やるな。
「ここから契約の騎士管理省までは30分ぐらいだ。もう吐くんじゃないぞ?」
吐いたら承知しないからな、というような睨みをきかされ、苦笑いしながら頷く。
馬車で街を移動する中、窓からの景色はとても新鮮だった。
日本では見られなかったであろう、木組みや石で作られているカラフルな家々。
人種は人間だけでなく、獣人や魔族、さらには小人族や巨人族までいる。
意外と多文化社会なのかもしれない。
道路も城壁外とは違い、歩行者と馬車との道がはっきりと別れている。
地面はきちんと平らに整備されていて、公共事業への力入れがいいことがわかる。
正直前世の世界でも通用しそうな街だ。
まあ当然電気や水道、ガスは通っていないわけだが。
馬車で外を見学する事30分。
ついに目的の騎士管理省に着いた。
レーミル地区の1番街だ。
薄々感じていた事だが、街番号が1に近づくほど高級になっている。
この地区は中央から少し外れた程度のところなので立派な高級街だ。
騎士管理省の建物自体も大きな屋敷になっていた。ファクトリア領の騎士専用屋敷の2倍はある。
リカルドさんにお礼をいい屋敷に向かうと、顎に白いひげをたくわえた70歳ぐらいの老人が立っていた。
「これはこれはレイ・スペルガー様。長旅お疲れ様でございます。私は第三騎士団副騎士長のエーミールと申します。」
エーミール。そう聞くと、クジャクヤママユを潰された少年しか出てこない。
「ではこちらへ。」
そう先導する老人は無駄のない歩きで颯爽と歩き始めた。副騎士長と言っていたし、かなり強いんだろう。
「それはそうと何故騎士管理省に出向かされたのでしょうな。魔法使いなら魔法省の管轄でしょうに」
ん?魔法省?確かにそんなものがあるなら魔法省に行くべきだが....
いや、水神が来た3日後にきた手紙は騎士管理省へと、と書いてあった。
俺の間違えではないだろう。とすれば国の間違いか?
ま、どうでもいいか。そんなこともあるだろう。
エーミールさんは玄関のごついドアを軽々と開けるとさらに進み出す。
「とりあえず接客室でお疲れを取ってくだされ。」
あるドアの前に立つとエーミールさんはドアを開けた。
「..........うむ?」
「......え?」
エーミールさんと同時に困惑の声を上げる。
そこには豪華な客室ーーーではなく腰に剣を携えた騎士が4人。そのうち1人は黒いマントを羽織り、剣も輝くようなものだ。間違いなく騎士団長だろう。
だが驚いたのはそこではない。
「エーミール殿。そいつから離れてください。」
冷徹な声で淡々と喋る騎士団長らしき男は殺気を撒き散らしていた。
「どういうことじゃ?」
騎士団長らしき男はそれに答えず、無言で剣を抜いた。
呆気にとられていた俺は突如現れた後ろからの殺気に思わず振り返る。
「悪いのう。なんだかわからんがお主を殺さんといけないらしい。悪く思うな。」
それは突然の出来事だった。
22
お気に入りに追加
5,118
あなたにおすすめの小説
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
転生した愛し子は幸せを知る
ひつ
ファンタジー
宮月 華(みやつき はな) は死んだ。華は死に間際に「誰でもいいから私を愛して欲しかったな…」と願った。
次の瞬間、華は白い空間に!!すると、目の前に男の人(?)が現れ、「新たな世界で愛される幸せを知って欲しい!」と新たな名を貰い、過保護な神(パパ)にスキルやアイテムを貰って旅立つことに!
転生した女の子が周りから愛され、幸せになるお話です。
結構ご都合主義です。作者は語彙力ないです。
第13回ファンタジー大賞 176位
第14回ファンタジー大賞 76位
第15回ファンタジー大賞 70位
ありがとうございます(●´ω`●)
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
テンプレを無視する異世界生活
ss
ファンタジー
主人公の如月 翔(きさらぎ しょう)は1度見聞きしたものを完璧に覚えるIQ200を超える大天才。
そんな彼が勇者召喚により異世界へ。
だが、翔には何のスキルもなかった。
翔は異世界で過ごしていくうちに異世界の真実を解き明かしていく。
これは、そんなスキルなしの大天才が行く異世界生活である..........
hotランキング2位にランクイン
人気ランキング3位にランクイン
ファンタジーで2位にランクイン
※しばらくは0時、6時、12時、6時の4本投稿にしようと思います。
※コメントが多すぎて処理しきれなくなった時は一時的に閉鎖する場合があります。
器用貧乏の意味を異世界人は知らないようで、家を追い出されちゃいました。
武雅
ファンタジー
この世界では8歳になると教会で女神からギフトを授かる。
人口約1000人程の田舎の村、そこでそこそこ裕福な家の3男として生まれたファインは8歳の誕生に教会でギフトを授かるも、授かったギフトは【器用貧乏】
前例の無いギフトに困惑する司祭や両親は貧乏と言う言葉が入っていることから、将来貧乏になったり、周りも貧乏にすると思い込み成人とみなされる15歳になったら家を、村を出て行くようファインに伝える。
そんな時、前世では本間勝彦と名乗り、上司と飲み入った帰り、駅の階段で足を滑らし転げ落ちて死亡した記憶がよみがえる。
そして15歳まであと7年、異世界で生きていくために冒険者となると決め、修行を続けやがて冒険者になる為村を出る。
様々な人と出会い、冒険し、転生した世界を器用貧乏なのに器用貧乏にならない様生きていく。
村を出て冒険者となったその先は…。
※しばらくの間(2021年6月末頃まで)毎日投稿いたします。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる