【R18】逆上がりの夏の空

藤原紫音

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第19話「女子たちがぼくの知っている子をスタジオ乱交に連れてくること」

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 七月二十五日木曜日、曇り。

 世田谷のスタジオは風がよく吹くからそれほど蒸し暑くない。屋上のプールサイドに青いマットを敷いて、仰向けの絵里衣に玲蘭が覆いかぶさり、ぼくは裸の少女二人の割れ目に交互におちんちんを抜き差しして、菱田梨衣菜が大きな一眼レフを抱えて動画を撮影する。茶褐色のルーフが日陰になって、性器の音を反響させる。

「あーっ、乃蒼く……めっちゃ抉って……あっ、あっ、あっ、ひっ」

 玲蘭が甘い声で喘ぐ。ぼくはおちんちんを引き抜いて、絵里衣に突き挿す。みちゅるるっと深く沈んで、子宮を突き下ろす。絵里衣は長い髪を右側に寄せて二箇所でくるりんぱした撮影用の髪型で、ぼくが突くたびにふわふわ揺れる。
「陽菜や唯たちは……?」
 ぼくが訊く。小学生グループが全員来ていない。
 今朝、亜香里は「唯ちゃんたちと一緒に行くから」と言って、ぼくより先にマンションを出た。
「お友達、あっあっあっ、連れて……くっ、あっあっ……来るって、はぁ、はぁ、あっあっあっ……あん、あっあっ」
 絵里衣が喘ぎながら答える。
「お友達? 誰?」
「乃蒼くんの……知ってる子」
「誰?」
「ウフフ……ひみつ、あっあっあっあっ、いくっ、いっ……くふ」

 ぼくは絵里衣を滅多突きにする。絵里衣に覆いかぶさった玲蘭がおねだりするみたいにお尻を突き上げる。ぼくは割れ目に指を挿れて、潤った膣腔をくちゃくちゃ掻き回す。恥骨の裏側に指の腹をおしあてて、小刻みに振動させる。二人とも喘ぐ。女の子に快感を与えることは、じぶんがきもちよくなるよりもきもちいい。絵里衣が絶頂して、ガクガク震える。

「乃蒼くん、今度仰向けになって」

 菱田梨衣菜がぼくに指示する。今日の梨衣菜は、暑いから、という理由で、ハイソックスにローライズショーツ、丈の短いシャツを着ただけの格好。前の撮影ではぼくにあまり触れなかったのに、今日は「撮影の為だから」と言って、浴室でぼくにシャワー浣腸して、お尻にオイルを塗って指を沈めて、前立腺をしゃくりながらフェラチオしてくれた。菱田梨衣菜はぼくには想像もつかないくらい卑猥なことをいっぱい識っていて、心の準備もままならないくらい突然その猥褻を求められる。
 ぼくは絵里衣からおちんちんを引き抜いて、そのまま仰向けになる。玲蘭がぼくを跨いで、おちんちんを自分で沈める。絵里衣が震えながらマットの上を這って、ぼくの胸に指と舌を滑らせる。

 ぶちょっ、ぶちょっ、ぶちょっ。

 緩みきった粘膜が卑猥な音を響かせて、玲蘭とぼくが同じリズムで喘ぐ。朝八時にスタジオを訪れてから二時間、一度も射精することなく、ひたすら二人の女子中学生と絡みあって、お互いの性を貪りあう。身体はひとつ年上だけれど、二人はぼくからみて三つ年下の子供だ。なんかいセックスしても、その意識は変わらない。

 ぼくにとって、絵里衣や唯たちとの関係は砂上の楼閣にすぎなくて、いつ崩れてなくなってしまうかわからない不確かな現象だから、その火が消えるまでじっとみつめることしかできないと頭ではわかっているのだけど、こんなになんかいもなんかいも繰り返し快楽に没頭することで、二年後、三年後、もしかしたらそのずっと先までこの幸せが続くのかもしれないと勘違いしそうになる。大抵、こういう種類の幸福は長続きしないし、不意に消えてしまって、その先何年にも渡って切ない想い出を抱えて苦しむことになる。だから、ぼくは、この日々を心の底から受け入れることができない。
 逆上がりする前の子供時代は、隣に露杏奈が座っていることが大きな自慢で、ほんのすこし会話するだけでもその日いちにち舞い上がって、無意識に、なにもしなくてもその幸せがずっと続くような勘違いをしていた。
 六年生になったとき、露杏奈が別のクラスになってしまって、それでも廊下や昇降口ですれ違うかもしれないという淡い期待を抱いて、大勢の女子たちを目で追って露杏奈の姿を探していたのだけど、結局みつからなかった。露杏奈は海外に引っ越してしまって、永遠に会えないひとになってしまったことを、あの同窓会の日まで知らなかった。

「絵里衣ちゃん、乃蒼くんのお尻に指挿れてあげて」
 菱田梨衣菜が指示する。
 絵里衣はゆっくり起き上がり、仰向けのぼくのお尻を撫でる。陰嚢を掴んで、指先をお尻の穴に押し付ける。オイルで濡れたアヌスに絵里衣の指がにゅるりと滑り込み、パンパンに膨らんだ精嚢から前立腺をぬるりと抉られる。
「あっ、あーっ、絵里衣……だめっ、それ、だっ、ぐっ」
「痛い?」
「きもちい……」
「ならいいじゃん」
 絵里衣はますます激しくぼくの胎内を抉り、ぼくは仰け反ってあられもない悲鳴を上げる。カメラの前であることを忘れる。
「あーっ、イクっ、出ちゃうっ」
「だめっ、だめだめだめ……」
 腰を浮かそうとする玲蘭を絵里衣が抱きとめて、ぼくは玲蘭の胎内に朝から我慢していた精液を噴射する。瞬間的に膣腔が膨らんで、玲蘭がお腹に力を入れると、結合からぶじゃっ、びじゃっと精液が噴き出し、ぼくのお腹を濡らす。
「あー、もぉぉ、めっちゃ出された」と玲蘭が抗議する。
「ごめんなさい……」
「てか、乃蒼くんのしゃせーマジでやばいんだけど。まんこ、パンパンに膨らむよ」
「量すごいよね、玲蘭妊娠しちゃうよ」と絵里衣。
「次、絵里衣強制中出しだからね」
 玲蘭が腰を浮かして、おちんちんを抜き取る。割れ目から泡だらけの精液がドバッと溢れて、ぼくの股間に注ぐ。絵里衣が玲蘭の割れ目に口をつけてじゅるじゅる啜る。菱田梨衣菜のカメラが寄る。二人はぼくのおちんちんに群がって、舌を巻きつけて、交代で喉の奥まで呑み込んでマッサージする。絵里衣はぼくのお尻に指を挿れたまま、まだ張ったままの精嚢を圧迫して、精液を強引に絞り出す。

 スタジオのインターホンが音を鳴らす。
 菱田梨衣菜がカメラを置いて立ち上がり、玄関へ。カメラが止まっても、絵里衣と玲蘭は愛撫をやめない。ぼくは肘をついて肩を起こし、二人の愛撫を眺める。きもちよすぎて、涙が溢れる。震えが止まらない。

 玄関で女の子たちの笑い声が響く。唯たちが「ぼくの知ってる子」を連れてきた。急に緊張する。ユウナか、カナか、もし男子だったらどうしよう。

 キッチンカウンターの影から、亜香里と莉緒菜が駆け込んでくる。続けて唯と陽菜が後ろ向きに歩いてくる。そして、菱田梨衣菜が、ベージュのカーディガンを羽織った少女の肩を抱いて、リビングに入ってくる。

 艶のあるダークブラウンの髪をカールさせた露杏奈が立ち止まる。あられもない姿で絵里衣と玲蘭に愛撫されるぼくの姿をみて、両手で口を覆ってびっくりした眼差しを向ける。

「乃蒼くん、露杏奈ちゃん連れてきたよ」

 亜香里と莉緒菜が告げる。
 どうして露杏奈がいるのかわからない。終業式の日に、あんなふうに傷つけた露杏奈が再びぼくの前に現れて、全裸でお尻に指をねじ込まれ、二人の少女に巨根をにゅるにゅる愛撫され、快楽に涙を滲ませるぼくの姿を見下ろして驚いている。

「露杏奈ちゃん……なんで」
 ぼくが呟くと、亜香里と莉緒菜が服を着たまま四つん這いになって、ぼくの濡れた胸をちゅるちゅる舐める。菱田梨衣菜が露杏奈の肩を抱いて、ぼくの近くまで歩かせる。
「撮影に参加したいんだって」
 菱田梨衣菜が言うと、露杏奈は首を横にふる。
「あたし、クリーニングしたシャツを返しに……」
「ここまで来ておいて、眠いこと言わないで」
「いえ、ほんとに……」
「唯たちになんて言われた?」
「それは……」
「エッチしようって誘われたでしょ」
 露杏奈が俯く。
 唯と陽菜がシャワーを浴びに行く。亜香里と莉緒菜はその場で服を脱ぎ始める。菱田梨衣菜が露杏奈のカーディガンを脱がす。肩が露出する変わった形のシャツを着ていて、ぼくと目が合うと顔が真っ赤になる。絵里衣が口を離して露杏奈を見上げる。
「やばっ、めっちゃお嬢様じゃん、お人形みたい」
「乃蒼くん、こんな可愛い子、レイプしちゃ駄目だよ」と玲蘭が笑う。
 二人は露杏奈にみせつけるようにぼくの巨根に舌と唇をちゅるちゅる滑らせて、絵里衣の指先がぼくの精嚢を胎内から抉って、おちんちんの先端から精液が一筋垂れる。
 菱田梨衣菜が露杏奈の背中を抱いて、ぼくの近くまで歩かせる。服を脱いで裸になった亜香里と莉緒菜が四つん這いになって、ぼくの乳首に吸いつく。
「乃蒼くん、露杏奈ちゃんとしてあげて、優しくね」
 菱田梨衣菜が言う。露杏奈は肩をすくめて、二の腕を抱いて、俯いて、ぼくと目を合わせない。
「露杏奈ちゃん……いいの?」
「一回……だけなら」
 頬を真っ赤にして露杏奈が呟く。菱田梨衣菜が「ほら!」と声を上げる。
「なんか無理矢理言わせたみたいでごめんね、嫌なことはしなくていいから、寝てるだけでいいからね」と菱田梨衣菜が言う。
「はい……」
「露杏奈ちゃん、シャワー浴びよ。おいで」
「はい……」
 菱田梨衣菜が露杏奈を連れて浴室へ向かう。裸ん坊で出てきた唯と陽菜が露杏奈にまとわりついて嬌声を上げる。

 * * *

 露杏奈がシャワーを浴びている間、ぼくは唯と陽菜、莉緒菜、亜香里の四人にからだじゅうを満遍なく愛撫されて、その姿を絵里衣と玲蘭がカムコーダーで勝手に撮影する。ぴちゃぴちゃ、ちゅるちゅる、ちゅっかちゅっか、と愛撫の音だけが響いて、スタジオの屋上からみえる曇り空をぼんやり眺めるぼくの視界に、菱田梨衣菜に肩を抱かれた全裸の天使が映り込む。

「露杏奈ちゃん、おいで」
 亜香里が顔をあげて手招きする。莉緒菜が起き上がって露杏奈の手をひく。ぼくの両脚の間に座らせる。ぼくは乳首に吸いつく唯と陽菜を両腕に抱いて、ぼくの痴態を見下ろす露杏奈と目が合う。
「乃蒼くん、シャツ……持ってきたよ」
 露杏奈が言う。
「ありがとう。ごめんね、洗わなくてもよかったのに……」
「あたしが汚しちゃったから……」
 露杏奈が微笑む。亜香里と莉緒菜が左右から巨根を挟んで、露杏奈の目の前でにゅるにゅると舌を巻きつける。ぼくは仰け反って、曇り空をみあげる。救急車のサイレンが通り過ぎる。
「乃蒼くんって、ほんとにエッチ好きなんだね」
「うん……最初は、無理矢理だったけど」
 裸でデッキチェアに座った絵里衣と玲蘭に視線を泳がせる。グラスに注いだジュースを飲みながら、カムコーダーで撮影した映像を鑑賞する。

「こんな可愛い子たちとエッチできるのに、あたしなんかとしてくれるの?」
 露杏奈が言う。唯が顔をあげて、露杏奈ちゃんが一番可愛いから、と言う。
「可愛くないよ、男子に嫌われてるし」
「そんなことないって」
「女子にもあんまり好かれてないかも」
「あたしは好きだよ」
「ほんとに?」
「好きだよ、ね、キスしよ」
 唯が身を乗り出して、露杏奈とキスをする。露杏奈の乳首を摘む。亜香里が露杏奈の割れ目に指を滑らせる。中指を出し挿れする。莉緒菜が露杏奈の手を取って、ぼくの濡れたおちんちんを握らせる。
「露杏奈ちゃん、舐めてみて」
 菱田梨衣菜がカメラを構えて、初めて撮影に参加したばかりの子にフェラチオを命令する。

 露杏奈は恐る恐るぼくのおちんちんに唇をつけて、先端を舌で舐め回し、にゅるるるっと呑み込んでしまう。扁桃腺を掻き分け、食道の柔らかな圧迫にぬるりと沈み、経験したことがないくらい深く喉の奥に嚥まれる。露杏奈が頭を上下させると、ぶちゃごっ、ぶちゃごっ、ぶちゃごっ、と複雑で卑猥な音が響いて、女の子たちが「すごーい」と感嘆する。
「げぼっ、げほっ、うぶ……、はぁ、はぁ、ふーっ、苦し……」
「露杏奈ちゃん、そんなに呑み込まなくいいんだよ」と陽菜が言う。
「お手本、みせてあげる」
 亜香里が言って、莉緒菜と二人で交互にぼくを飲み込んで愛撫する。陽菜と唯がぼくの乳首と脇腹に舌を滑らせる。ぼくはきもちよすぎて身体を波打たせる。肩をぶるぶる震わせる。両手を伸ばして、陽菜と唯の割れ目に指を出し入れする。露杏奈の目の前で他の子たちに陵辱され、快楽に身を捩る。
「みんな、すごいね……」
「露杏奈ちゃんも舐めて、ほら」
 莉緒菜が誘う。露杏奈が肘をついて、亜香里と莉緒菜と三人でぼくの巨根に舌を巻きつけ、濡れたおちんちんをぬるぬる弄ぶ。すこしぎこちない天使の愛撫に鳥肌が立つ。陽菜と唯が交互に乳首を吸うたびに肩がびくびく跳ねて、自然と涙があふれる。全身に柔らかな快感が充ちて、ぼくの薄い肌から少女が染み込んでくる。亜香里がお尻に指を挿れて前立腺を容赦なくえぐり、莉緒菜が陰嚢に吸い付いて口の中で睾丸を転がし、露杏奈が唇を少し開いてぶちゃごっ、ちゅるごっ、ぶちゅぼっ、ぶちゅぼっ、とおそろしい音を立てて全身全霊で愛撫するものだから、ぼくはあられもない声をあげて仰け反って、露杏奈の喉に思い切り精を噴射する。

 びじゅううううっ、びじゅっ、びじゅーっ、びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ。
 音が聞こえるほど激しく射精して、露杏奈が頬を膨らませる。
「げぶっ、んむ……じゅるるるっ」
 露杏奈があふれる精液を啜って、唇を離し、ごくり、ごくりと喉を鳴らして、大量の精液を飲み干してしまう。精液に濡れた唇を、赤い舌がぬるりと舐める。
「えーっ、露杏奈ちゃん、飲んじゃったの?」と莉緒菜が訊く。
「……うん」
「無理に飲まなくてもいいのに」
「うん、全然飲める」
「じゃあ、露杏奈ちゃん、今度はこっちにも出してもらったら?」
 亜香里が言って、露杏奈の割れ目に指を滑らせる。
 ぼくの目の前で露杏奈と舌を絡め合い、指を出し挿れする。くちゃくちゃと肉の音が肉の壁に反響する。菱田梨衣菜のカメラが露杏奈の肉に迫る。露杏奈は仰向けになって、ぼくは震えながら起き上がり、開かれた両脚の間に身体を滑り込ませる。
 陽菜がおちんちんの根元を握って、仰向け露杏奈の割れ目に先端をおしつける。透明のベビーオイルを割れ目に注ぐ。薄い小陰唇は、露杏奈の唇とおなじ薄紅色で、唯が指で拡げると南国の花のよう。

「挿れていい?」
 ぼくは露杏奈に訊く。
「いいよ、乃蒼くんなら……」
 露杏奈のことばに下腹部がたぎるように震え、ぼくは露杏奈に覆いかぶさるように体重をかけて、濡れた花弁に巨根を沈める。処女のような抵抗感がなく、みちゅるるるっと音を立てて長い陰茎が半分以上おさまってしまう。露杏奈はひどく切ない表情を浮かべて、薄目でぼくをみつめて、聞いたことのないかすれた甘い声をあげる。
「お……きぃ、乃蒼く……あっ、あーっ、あっ、あっ、あっ、うっ、あっ」
「露杏奈ちゃん……きもちいい、あぁ……柔らかい」
 保健室で犯した時は後ろからだったけれど、向かい合ってつながっても露杏奈の深い膣の感触はかわらない。肉厚で大人びて、膣口から子宮頸まで膣圧が変わらない。丸い子宮頸が先端にぶつかるたびに、露杏奈が嗚咽を漏らす。
「露杏奈ちゃん、深いね、めっちゃ奥まで入ってるよ」と莉緒菜が言う。
「色白いね、みて、産毛がキラキラしてる」と亜香里が露杏奈の肌を撫でる。
 二人は露杏奈の胸に舌を滑らせ、乳首に吸いつき、ちゅっかちゅっかと音をたてる。唯と陽菜はぼくの乳首を舌でくるくる愛撫して、ぼくは二人を両腕で抱いて、上半身を動かさずに、腰だけを前後にスナップさせる。

「乃蒼くん、露杏奈ちゃんと結ばれて、どう? しあわせ?」
 菱田梨衣菜がカメラを構えたまま訊く。
「しあわせです……」
「露杏奈ちゃんは?」
「あっ、あっ、あっ、あたし……も、はぁーっ、あっ、あっ、あっ」
「露杏奈ちゃんは、ずっと前から乃蒼くんが好きなんだよね」
 菱田梨衣菜に率直に言われて、露杏奈は照れて顔を赤らめ、ぼくたちを愛撫する少女たちが嬌声をあげる。
「好きな人とつながってしあわせ?」と莉緒菜が訊く。
「うん……」
「乃蒼くんの……おちんぽ、きもちいい?」
「おちん……ウフフ、きもちいい、あー、おちんぽ……あっあっあっ」
 露杏奈の膣を陰茎が滑るちゅるちゅる、ぬちゅぬちゅが卑猥に響く。長時間のセックスで蒸れた空気と肉の匂いがまとわりつき、胸とお腹をたくさんの汗が流れ落ちる。すぐ下のオフィスには働いているひとがいるのに、ぼくたちは好き勝手にセックスに耽り、それをカムコーダーで撮影する。ぼくは両手を伸ばし、唯と陽菜のお尻を撫でて、割れ目に指を出し入れする。三人の膣をくちゃくちゃ奏でる。
 亜香里が露杏奈に覆いかぶさって、舌を絡め合う。ぼくだってまだ露杏奈とキスもしたことないのに、露杏奈からも求めるように舌を出し入れする。唯がぼくの陰茎を露杏奈から引き抜いて、亜香里に突き挿す。狭くて繊細な小学四年生の膣を突きほぐし、陽菜が陰茎を抜き取って、露杏奈にねじ込む。みちゅるるっと卑猥な音が響く。肉厚な粘膜にねっとり包まれてきゅんきゅん締めつけられて、ぼくは堪りかねて露杏奈の膣に精を噴射する。

 びじゃあっ、びじゅっ、びじゅっ、びちゅっ、結合から大量の精液が噴き出す。快感がおさまらず、ぼくは射精しながら露杏奈を突き下ろす。
 絵里衣と玲蘭がスマホでぼくたちの写真を撮る。プールマットを精液が流れる。菱田梨衣菜のカムコーダーが結合に迫る。ちょっとした修羅場のよう。ぼくの乳首に吸いつく唯と陽菜の膣から体液を指で掻き出しながら、涙目でぼくをみつめる露杏奈を滅多突きにする。

 * * *

 夕方、ぼくたちはスタジオを出ると、タクシーで帰宅する菱田梨衣菜に別れを告げて、集団で帰宅する。京王線で一度新宿まで戻り、丸ノ内線に乗り換える。
 帰宅ラッシュの前だから、電車はあまり混んでいなくて、ぼくたちはドアの近くに固まって、明日ぼくのマンションに集まる相談をする。

「ねえ、露杏奈ちゃんも……来るよね?」と絵里衣が訊く。
「乃蒼くんの家ですか?」
「うん、あたしたち、お昼に食べるもの買ってきて、朝から、してるけど」
 絵里衣がそう言って、玲蘭がぼくの股間を撫でる。陽菜がシャツの上からぼくの乳首を摘む。勃起がまだおさまらない。目の前の触れそうなほど近くに露杏奈の大きなセルリアンブルーの瞳があって、セックスしているときとおなじ恍惚の表情で見上げる。
「行ってもいいの?」
「露杏奈が厭じゃなかったら……」とぼく。
「じゃあ、行こっかな……」

 露杏奈は今日、一回だけという約束だったのに、夕方までなんかいもなんかいも繰り返しセックスして、じぶんから求めるようになってしまった。切ない眼差しでぼくを求める露杏奈は、ぼくのしっている露杏奈と違っていた。だけど、それは他の子もおなじ。セックスする前と最中と後で、女の子の印象は劇的に変わる。

 亜香里が露杏奈の手をとって、ぼくの股間を触らせる。おっきいよね、と囁きあう。触られるたびにぼくは周囲が気になってしまうのだけど、みんなスマホに目を落とし、周りをみているひとは誰もいない。

 南阿佐ヶ谷で降りて、脇道から住宅街へ。二つ目の曲がり角で、陽菜と唯がぼくにキスをして別れる。三つ目の曲がり角で、莉緒菜がぼくのシャツを捲くって、勃起してハーフパンツから飛び出したおちんちんをちゅるりと咥える。玲蘭が「乃蒼くん、乾く暇もないね」と言って笑う。
 莉緒菜が手を振って走り去る。ぼくは露杏奈を振り返る。
「露杏奈ちゃん、家って青梅街道沿いじゃなかった?」
「うん……」
「こっち逆方向じゃない?」
「乃蒼くんちの道順知りたいから」

 ぼくたちは曲がりくねった細い道を歩いて、中学校沿いの道に出る。すっかり陽が落ちて、薄暮はくぼの空に建物が影を塗りつぶす。女子寮の前で、絵里衣と玲蘭が手を振る。ぼくと亜香里と露杏奈は坂を上がって、自宅マンションの前にたどり着く。

「ここだよ。道、わかりにくいよね」
「大丈夫、覚えるから」
「露杏奈ちゃん、もう遅いから、送っていくよ」
 露杏奈は亜香里の袖を引いて、耳元でヒソヒソ話。亜香里はくすくす笑って、いいの? いいよ、と囁きあって、ぼくの前で女の子どうしで濃厚なキスをする。
「お兄ちゃん、露杏奈ちゃんが泊まりたいって」
 亜香里が言う。
「うちに?」
「うん、なんか露杏奈ちゃん、パパもママもいないんだって」
「そうなの?」
「ママが深夜の仕事してるから、スマホに電話かかってくるけど」
 露杏奈が答える。なんとなく、様子がおかしい。
 そのとき、生ぬるい雨がさあっと降り始める。ぼくは二人の手を引いて、マンションのエントランスに連れ込む。露杏奈がぼくに寄り添って、囁く。
「エッチしていいから、泊めてくれる?」
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