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学級委員長の手紙を盗み読みする
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翌朝、目覚めてすぐにアリスを開いて朝の挨拶をする。
アリスはフリルのついたドレスを着ていて、「おはようございます。登校班の到着まであと十三分です」と言った。アリスはぼくのアリスだったけれど、魔女ではなくなっていた。昨日のことはまるで夢だったかのように思える。アリスは昨夜のことについて何も喋らない。
いつも通り登校しても、昨日と今日とで大きな変化はなかった。
美咲と仲の良い三人の女子たちがぼくの席に集まって、いろいろなことをお喋りした。背が小さいけれど気が強そうな紺野明日香はこの学校の理事長の孫娘で、河合麻耶はお父さんが議員さん、優しそうな蒼月由香里ちゃんは門村くんが片思いの瑠美香のお姉さん。三人ともなんだか都会っ子ぽく洗練されていて、物怖じしない。ぼくの机に座って、肌が触れ合うことも気にしない。
この私立学校には境遇が特殊な子が多くて、すごいお金持ちの子もいれば、母子家庭で生活保護を受けている子もいる。箭旻が保有している児童養護施設から学校に通っている子が多い。元々箭旻は不遇な子を集めて歌や踊り、お芝居を教える学園として設立された背景があって、箭旻出身の子が作る劇団もある。
モデルやタレントをやっている子も多くて、お仕事の関係で授業をお休みする子が毎日何人か必ずいる。肩や太腿を露出する服装で登校する。髪を染めている子、カラコンの子、ネイルしている子もいる。都会の私立小って感じ。
「一ノ瀬くんって、顔可愛いよね。女の子に間違われない? 髪型のせいかな」
明日香がぼくの髪を触る。
「どんな髪型にしても女子っぽいから、諦めてボブカットにしてるの。これなら、横顔見えないでしょ」
「あー、確かに横顔が女の子だ。顎が薄いんだね……。でもなんか女の子好きそう」
麻耶がそう言ってぼくの髪を掻き上げる。
その日の昼休み。
学級委員の福澤恵美加が同じクラスの池谷大輔とやり取りしていた手紙を美咲が盗み読みして、恵美加に追いかけ回されていた。ぼくは日直日誌の千切れた紐を交換してもらうために職員室に向かう途中、追われてきた美咲がぼくの手首を掴んで一緒に空き教室に駆け込み、空っぽの掃除用具入れに逃げ込んだ。
狭い空間に美咲と身体を密着させて、探しに着た恵美加をやり過ごす。恵美加は空き教室の教卓の裏側を覗き込んで、教室を出ていく。
「ねぇ、これ見て」
暗がりの中で美咲が手紙を拡げる。扉のスリットから差し込む光にかざして読む。
大輔くんへ
一昨日はありがとう!
大輔くんがいっぱいクリなめなめしてくれたから、すごい感じちゃってびしょぬれになったよ。
次に会うときも大輔くんのおちんちんもいっぱいちゅぱちゅぱしてあげるね。
ウチが誕生日にあげたブレスレットつけてきてくれてうれしかった!
大輔くんは初めてできた好きなひとだから、絶対おそろいのものつけたかったの。
今度会うとき、絶対ひとつになろうね! そしてずっと一緒にいようね。
約束だよ!
「これは、福澤さんが?」
「そーなの、あの子が池谷くんと付き合ってるのはみんな知ってるけど……ヤバイよね、小学生なのに、あの二人セックスする約束してるんだよ」
美咲の口から「セックス」という単語が当たり前のように飛び出して、ドキリとする。笑いながら走り回っていた美咲は息が荒く、熱い肌をぼくに密着させて上下に揺れる。美咲の太腿がぼくの股間に割り込んで、ぐっと圧迫する。
「クリなめなめして、おちんちんちゅぱちゅぱする関係だよ。ウフフ……えろいよね」
福澤恵美加は学級委員で、ちょっと硬い感じの女子。クラスをまとめる力はあって安心感はあるけれど、この学校の中では可愛いとは言えない。池谷大輔も凡庸な男子で、髪は短く刈り上げていて、目鼻立ちははっきりしているけれど、面長だから女子から影で「馬」と呼ばれている。二人とも恋愛とは縁遠い感じの生徒だから、かえってこの手紙が生々しくみえる。
「付き合ってると、キスするだけじゃないんだね……」
「そーだよ。男と女はね、愛し合って、おちんちんをおまんこに挿れて、こんな風にぬちゅぬちゅピストンするんだよ」
そう言って美咲がぼくの腰を掴んで、自分の股間をぼくの太腿にこすりつける。美咲の長い睫毛がぼくの頬をくすぐり、濡れた唇が触れそうなくらい近づいて、はぁ、はぁ、と熱い吐息を吹きかける。
必死で堪えていたぼくは勢いよく勃起してしまって、おちんちんがショートパンツから飛び出して、シャツを突き上げる。全身の血液がおちんちんに吸収されていく。朝からアマ勃ちしていたおちんちんがものすごい大きさに膨張する。
視界がじらじらした白い砂に覆われて、ぼくは立っていられなくなる。
アリスはフリルのついたドレスを着ていて、「おはようございます。登校班の到着まであと十三分です」と言った。アリスはぼくのアリスだったけれど、魔女ではなくなっていた。昨日のことはまるで夢だったかのように思える。アリスは昨夜のことについて何も喋らない。
いつも通り登校しても、昨日と今日とで大きな変化はなかった。
美咲と仲の良い三人の女子たちがぼくの席に集まって、いろいろなことをお喋りした。背が小さいけれど気が強そうな紺野明日香はこの学校の理事長の孫娘で、河合麻耶はお父さんが議員さん、優しそうな蒼月由香里ちゃんは門村くんが片思いの瑠美香のお姉さん。三人ともなんだか都会っ子ぽく洗練されていて、物怖じしない。ぼくの机に座って、肌が触れ合うことも気にしない。
この私立学校には境遇が特殊な子が多くて、すごいお金持ちの子もいれば、母子家庭で生活保護を受けている子もいる。箭旻が保有している児童養護施設から学校に通っている子が多い。元々箭旻は不遇な子を集めて歌や踊り、お芝居を教える学園として設立された背景があって、箭旻出身の子が作る劇団もある。
モデルやタレントをやっている子も多くて、お仕事の関係で授業をお休みする子が毎日何人か必ずいる。肩や太腿を露出する服装で登校する。髪を染めている子、カラコンの子、ネイルしている子もいる。都会の私立小って感じ。
「一ノ瀬くんって、顔可愛いよね。女の子に間違われない? 髪型のせいかな」
明日香がぼくの髪を触る。
「どんな髪型にしても女子っぽいから、諦めてボブカットにしてるの。これなら、横顔見えないでしょ」
「あー、確かに横顔が女の子だ。顎が薄いんだね……。でもなんか女の子好きそう」
麻耶がそう言ってぼくの髪を掻き上げる。
その日の昼休み。
学級委員の福澤恵美加が同じクラスの池谷大輔とやり取りしていた手紙を美咲が盗み読みして、恵美加に追いかけ回されていた。ぼくは日直日誌の千切れた紐を交換してもらうために職員室に向かう途中、追われてきた美咲がぼくの手首を掴んで一緒に空き教室に駆け込み、空っぽの掃除用具入れに逃げ込んだ。
狭い空間に美咲と身体を密着させて、探しに着た恵美加をやり過ごす。恵美加は空き教室の教卓の裏側を覗き込んで、教室を出ていく。
「ねぇ、これ見て」
暗がりの中で美咲が手紙を拡げる。扉のスリットから差し込む光にかざして読む。
大輔くんへ
一昨日はありがとう!
大輔くんがいっぱいクリなめなめしてくれたから、すごい感じちゃってびしょぬれになったよ。
次に会うときも大輔くんのおちんちんもいっぱいちゅぱちゅぱしてあげるね。
ウチが誕生日にあげたブレスレットつけてきてくれてうれしかった!
大輔くんは初めてできた好きなひとだから、絶対おそろいのものつけたかったの。
今度会うとき、絶対ひとつになろうね! そしてずっと一緒にいようね。
約束だよ!
「これは、福澤さんが?」
「そーなの、あの子が池谷くんと付き合ってるのはみんな知ってるけど……ヤバイよね、小学生なのに、あの二人セックスする約束してるんだよ」
美咲の口から「セックス」という単語が当たり前のように飛び出して、ドキリとする。笑いながら走り回っていた美咲は息が荒く、熱い肌をぼくに密着させて上下に揺れる。美咲の太腿がぼくの股間に割り込んで、ぐっと圧迫する。
「クリなめなめして、おちんちんちゅぱちゅぱする関係だよ。ウフフ……えろいよね」
福澤恵美加は学級委員で、ちょっと硬い感じの女子。クラスをまとめる力はあって安心感はあるけれど、この学校の中では可愛いとは言えない。池谷大輔も凡庸な男子で、髪は短く刈り上げていて、目鼻立ちははっきりしているけれど、面長だから女子から影で「馬」と呼ばれている。二人とも恋愛とは縁遠い感じの生徒だから、かえってこの手紙が生々しくみえる。
「付き合ってると、キスするだけじゃないんだね……」
「そーだよ。男と女はね、愛し合って、おちんちんをおまんこに挿れて、こんな風にぬちゅぬちゅピストンするんだよ」
そう言って美咲がぼくの腰を掴んで、自分の股間をぼくの太腿にこすりつける。美咲の長い睫毛がぼくの頬をくすぐり、濡れた唇が触れそうなくらい近づいて、はぁ、はぁ、と熱い吐息を吹きかける。
必死で堪えていたぼくは勢いよく勃起してしまって、おちんちんがショートパンツから飛び出して、シャツを突き上げる。全身の血液がおちんちんに吸収されていく。朝からアマ勃ちしていたおちんちんがものすごい大きさに膨張する。
視界がじらじらした白い砂に覆われて、ぼくは立っていられなくなる。
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