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第2部
第24話「騙し盗った電脳ドラッグで楽しむ顛末」
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久しぶりに戻ったセーフハウスの自室。
仰向けのぼくの上にユリアがまたがり、その背中をジュリエが抱き、ライラとエレナが寄り添って乳首に吸いつき、レピタが出窓に置かれた香盆のカートリッジを交換する。ウェンディも誘ったけれど、男たちに輪姦されたせいで擦過傷ができて、治療が必要だった。
喘ぎ声よりも口で愛撫する音の方がたくさん響く。ピストンする粘膜の音もよく響く。
ユリアとエレナはサチの死を知って泣いていた。ジュリエはハルトのことを心配した。ぼくはいつもそうしているように、適量の三倍のジアルジアをがぶ飲みして、四人の女を相手に貪るようにセックスする。
ジュリエが壁際に積まれたアンプルケースを振り返る。
「ねえリオ、このクスリ、使っちゃだめなの?」
「全部、ぼくたちが使っていいって」
「じゃあ、使おうよ」
「それ、男女で同期できるから、シンクロ症になるよ」
「リオと? 構わないよ、あたしたち、もう、リオの身体無しじゃ、生きていけないし」
ジュリエがベッドを降りて、ケースからアンプルを束で取り出す。女達に配る。ぼくにも一本渡す。首筋の電脳薬端子に挿し込むと、冷たいビタミン点滴のようなケミカルな匂いが血管に染み渡る。
女たちが有線ケーブルをぼくに差し出す。四人の女たちのケーブルを直結する。四人の女のずしっとした身体の重みを感じるけど、肌の快感は曇って曖昧。
「いつもと変わらないね」とユリアが言う。
「効くまでに少し時間がかかるんだ」
「使ったの?」
「ダイバーネットのエクスペリエンスで」とぼくは誤魔化す。
「いつもどこのエクスペリエンス見てるの?」
「どこかな、黒い通路の両側に立体映像が並んでるところ」
「エロコンテンツしかないハルシネーションじゃん、リオ、エローい」
ユリアが囃し立てると、ライラとエレナもケラケラ笑って女子高生みたいに「エローい」と連呼する。まいにちまいにち粘膜がめくれあがるようなセックスに溺れても、ダークサイトみてるだけでエロい呼ばわりされるような普通の感性が、このセックス依存症の女たちに少しでも残っていることに安堵する。
「はーっ、来たっ……ぐっ、すっご……」
ジュリエが仰け反る。続いてエレナ、ユリア、ライラが理性を失い、最後にぼくの身体に四人の女が怒涛の勢いで流れ込んでくる。触れ合った粘膜を通じて、ひとつの生き物として神経が糾われるような神々しい昇華を体験する。
ユリアの子宮を突き上げることで、与えた快楽がぜんぶ返ってくる。サチのときとは違う、セックスのことで頭がいっぱいの性欲に充ちた女の身体が、はちきれそうな肉感を伴ってぼくを包んで上下に揺れる。
ぼくたちは喘ぐ余裕を失って、夢中で律動する。ライラとエレナの膣に指を挿れて、恥骨を抉るように刺激する。ジュリエがぼくの顔を跨いで、割れ目をおしつける。舌を挿れて掻き回す。ユリアがみるみる上り詰める。いま一番突いて欲しいポイントを的確に連打する。
絶頂の瞬間、子宮頸をぐっと突き上げて、精液を噴射する。ライラとエレナとジュリエも同時に絶頂して、四人分の女の恍惚が背骨を伝って脳味噌を吹っ飛ばし、女しか味わえないあの素晴らしい多幸感が充ちてくる。股間から精液が派手に噴き出し、窓ガラスとレピタの腹部に飛び散る。
「あぁ……リオ、こんなふうに、感じてんだ」とユリアが言う。
「大したこと、ないでしょ?」
「クリトリスがデカくなった感じ、アタシもこんなちんぽ欲しいよ」
「ウフフ……あげないよ」
「もっとヤってよ、ね、今度は、ライラをファックして。子宮に挿れて」
ユリアが要求する。ぼくたちは起き上がって震えながらポジションを変える。四本のケーブルが絡みそう。仰向けのエレナに、ライラが覆いかぶさる。ぼくは四つん這いのライラに巨根を突き立てる。大きく腰を振る。ぶっちゃぶっちゃと容赦ない音が響く。聞いてるだけで身体が溶けそう。
ユリアとジュリエが仰向けのエレナの乳首を舐めると、ぼくは快感に肩を震わせる。うつ伏せでお尻を突き上げたユリアとジュリエの割れ目に指を挿れる。ライラを突きながら、二人の膣を指で抉る。陰茎を引き抜き、エレナに挿れる。ぶちゃぶちゃ、悲惨な音が響いて、何度も出した精液が結合から溢れ出す。
「レピタ、ぼくのお尻に挿れて」
レピタがベッドにのって、ぼくを背中から抱く。ぼくの陰茎の根元を握って、エレナから引き抜き、ライラに挿入する。レピタの人造ペニスがぼくのお尻に滑り込む。レピタのペニスに胎内をずしんと衝かれて、その衝撃でライラの子宮に先端がちゅるりと飲まれる。
あーっ。
ぼくたちは一斉に絶頂し、他の部屋に聞こえるくらい絶叫する。
仰向けのぼくの上にユリアがまたがり、その背中をジュリエが抱き、ライラとエレナが寄り添って乳首に吸いつき、レピタが出窓に置かれた香盆のカートリッジを交換する。ウェンディも誘ったけれど、男たちに輪姦されたせいで擦過傷ができて、治療が必要だった。
喘ぎ声よりも口で愛撫する音の方がたくさん響く。ピストンする粘膜の音もよく響く。
ユリアとエレナはサチの死を知って泣いていた。ジュリエはハルトのことを心配した。ぼくはいつもそうしているように、適量の三倍のジアルジアをがぶ飲みして、四人の女を相手に貪るようにセックスする。
ジュリエが壁際に積まれたアンプルケースを振り返る。
「ねえリオ、このクスリ、使っちゃだめなの?」
「全部、ぼくたちが使っていいって」
「じゃあ、使おうよ」
「それ、男女で同期できるから、シンクロ症になるよ」
「リオと? 構わないよ、あたしたち、もう、リオの身体無しじゃ、生きていけないし」
ジュリエがベッドを降りて、ケースからアンプルを束で取り出す。女達に配る。ぼくにも一本渡す。首筋の電脳薬端子に挿し込むと、冷たいビタミン点滴のようなケミカルな匂いが血管に染み渡る。
女たちが有線ケーブルをぼくに差し出す。四人の女たちのケーブルを直結する。四人の女のずしっとした身体の重みを感じるけど、肌の快感は曇って曖昧。
「いつもと変わらないね」とユリアが言う。
「効くまでに少し時間がかかるんだ」
「使ったの?」
「ダイバーネットのエクスペリエンスで」とぼくは誤魔化す。
「いつもどこのエクスペリエンス見てるの?」
「どこかな、黒い通路の両側に立体映像が並んでるところ」
「エロコンテンツしかないハルシネーションじゃん、リオ、エローい」
ユリアが囃し立てると、ライラとエレナもケラケラ笑って女子高生みたいに「エローい」と連呼する。まいにちまいにち粘膜がめくれあがるようなセックスに溺れても、ダークサイトみてるだけでエロい呼ばわりされるような普通の感性が、このセックス依存症の女たちに少しでも残っていることに安堵する。
「はーっ、来たっ……ぐっ、すっご……」
ジュリエが仰け反る。続いてエレナ、ユリア、ライラが理性を失い、最後にぼくの身体に四人の女が怒涛の勢いで流れ込んでくる。触れ合った粘膜を通じて、ひとつの生き物として神経が糾われるような神々しい昇華を体験する。
ユリアの子宮を突き上げることで、与えた快楽がぜんぶ返ってくる。サチのときとは違う、セックスのことで頭がいっぱいの性欲に充ちた女の身体が、はちきれそうな肉感を伴ってぼくを包んで上下に揺れる。
ぼくたちは喘ぐ余裕を失って、夢中で律動する。ライラとエレナの膣に指を挿れて、恥骨を抉るように刺激する。ジュリエがぼくの顔を跨いで、割れ目をおしつける。舌を挿れて掻き回す。ユリアがみるみる上り詰める。いま一番突いて欲しいポイントを的確に連打する。
絶頂の瞬間、子宮頸をぐっと突き上げて、精液を噴射する。ライラとエレナとジュリエも同時に絶頂して、四人分の女の恍惚が背骨を伝って脳味噌を吹っ飛ばし、女しか味わえないあの素晴らしい多幸感が充ちてくる。股間から精液が派手に噴き出し、窓ガラスとレピタの腹部に飛び散る。
「あぁ……リオ、こんなふうに、感じてんだ」とユリアが言う。
「大したこと、ないでしょ?」
「クリトリスがデカくなった感じ、アタシもこんなちんぽ欲しいよ」
「ウフフ……あげないよ」
「もっとヤってよ、ね、今度は、ライラをファックして。子宮に挿れて」
ユリアが要求する。ぼくたちは起き上がって震えながらポジションを変える。四本のケーブルが絡みそう。仰向けのエレナに、ライラが覆いかぶさる。ぼくは四つん這いのライラに巨根を突き立てる。大きく腰を振る。ぶっちゃぶっちゃと容赦ない音が響く。聞いてるだけで身体が溶けそう。
ユリアとジュリエが仰向けのエレナの乳首を舐めると、ぼくは快感に肩を震わせる。うつ伏せでお尻を突き上げたユリアとジュリエの割れ目に指を挿れる。ライラを突きながら、二人の膣を指で抉る。陰茎を引き抜き、エレナに挿れる。ぶちゃぶちゃ、悲惨な音が響いて、何度も出した精液が結合から溢れ出す。
「レピタ、ぼくのお尻に挿れて」
レピタがベッドにのって、ぼくを背中から抱く。ぼくの陰茎の根元を握って、エレナから引き抜き、ライラに挿入する。レピタの人造ペニスがぼくのお尻に滑り込む。レピタのペニスに胎内をずしんと衝かれて、その衝撃でライラの子宮に先端がちゅるりと飲まれる。
あーっ。
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