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第2部
第11話「店のキャストに誘われる顛末」
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シャワーボックスから出ると、黒いドレスのレダが近づいて、ぼくにバイザーを返してくれる。有線する。決済画面で八千クレジットを受け取る。二千クレジットが課税される。そうだ、ぼくはまだ市民のままだった。
「半日でこれだけ稼げるんだから、ウチでキャストとして働かないかい?」
「ありがとうございます、今のところを追い出されたらお願いするかも」
「住むところだってウチで手配するよ、考えておいて」
レダは金色の歯をみせて笑い、女達に声をかけてからバックヤードから出ていく。ユリアとエレナは全裸のままメイクをやり直している。ぼくが服を着ていると、赤毛の女が「もう帰るの?」と言う。
「夜は酒飲みの上客が多いから、楽して稼げるよ」
「夜までに帰らないと、ママに叱られるんだ」
「そーいや、リオって十七歳だよね。ママも美人なの?」
「いや、ママはボブ・マーリーみたいだよ」
「アハハ、誰それ」
エレナが来たときと違う黒いフロントオープンのレオタードを着て、肩と腕だけを覆うシュラグをつける。乳首にチェーンつきのニップレスをつけて立ち上がる。性器が露出する衣装なのに、股間になにもつけない。
ユリアも違う衣装に着替えると、周りの女たちの頬にキスをして、ぼくの腕をひいて店を出る。
店の裏に、ヴィクトールの車が待っていた。後部座席に乗り込むと、ヴィクトールがエンジンをかける。バックミラーを傾ける。
「どうだった?」
「何が?」とユリア。
「クラウディア・ギリエン」
「あー、言いなりだったよ。こっちが廃工場を指定したら、すんなり取引に応じるって。十ケースって、結構デカイと思うんだけど」
「デカイから逆に疑われないんだよ、ソーシャルハックの基本だぜ」
「ヴィクトール、あんたさあ、あたしたちをモニタしてた?」
「できねえよ、店の中、閉域だし」
「なんかみられてるかんじがして、ずっとゾワゾワしてたんだけど」
「こーゆー店って見られ放題じゃねーの?」
車が走り出す。ユリアとエレナが座席を倒して、ぼくに寄り添う。脚を絡める。勃起がおさまらない陰茎をシャツの上から撫でる。エレナがぼくと舌を絡め合う。ユリアがシャツを捲くりあげて、陰茎に舌を巻きつける。
ヴィクトールがローファイのジャズを流す。
「お前らやりまくったばかりだろ、セーフハウスに戻るまで我慢できねーのかよ」
「好きでもない女と仕事でファックしてたんだよ、嫌ならシールド下ろしてよ」
「リオ、そこでぶっ放すなよ。掃除させるぞ」
ヴィクトールが言う。ユリアがぼくを跨ぎ、フロントオープンのレオタードのまま、ぼくの陰茎を濡れた割れ目にちゅるるるっと沈めてしまう。
ヴィクトールは運転席と後部座席の間の黒いシールドを下ろしてしまう。
「半日でこれだけ稼げるんだから、ウチでキャストとして働かないかい?」
「ありがとうございます、今のところを追い出されたらお願いするかも」
「住むところだってウチで手配するよ、考えておいて」
レダは金色の歯をみせて笑い、女達に声をかけてからバックヤードから出ていく。ユリアとエレナは全裸のままメイクをやり直している。ぼくが服を着ていると、赤毛の女が「もう帰るの?」と言う。
「夜は酒飲みの上客が多いから、楽して稼げるよ」
「夜までに帰らないと、ママに叱られるんだ」
「そーいや、リオって十七歳だよね。ママも美人なの?」
「いや、ママはボブ・マーリーみたいだよ」
「アハハ、誰それ」
エレナが来たときと違う黒いフロントオープンのレオタードを着て、肩と腕だけを覆うシュラグをつける。乳首にチェーンつきのニップレスをつけて立ち上がる。性器が露出する衣装なのに、股間になにもつけない。
ユリアも違う衣装に着替えると、周りの女たちの頬にキスをして、ぼくの腕をひいて店を出る。
店の裏に、ヴィクトールの車が待っていた。後部座席に乗り込むと、ヴィクトールがエンジンをかける。バックミラーを傾ける。
「どうだった?」
「何が?」とユリア。
「クラウディア・ギリエン」
「あー、言いなりだったよ。こっちが廃工場を指定したら、すんなり取引に応じるって。十ケースって、結構デカイと思うんだけど」
「デカイから逆に疑われないんだよ、ソーシャルハックの基本だぜ」
「ヴィクトール、あんたさあ、あたしたちをモニタしてた?」
「できねえよ、店の中、閉域だし」
「なんかみられてるかんじがして、ずっとゾワゾワしてたんだけど」
「こーゆー店って見られ放題じゃねーの?」
車が走り出す。ユリアとエレナが座席を倒して、ぼくに寄り添う。脚を絡める。勃起がおさまらない陰茎をシャツの上から撫でる。エレナがぼくと舌を絡め合う。ユリアがシャツを捲くりあげて、陰茎に舌を巻きつける。
ヴィクトールがローファイのジャズを流す。
「お前らやりまくったばかりだろ、セーフハウスに戻るまで我慢できねーのかよ」
「好きでもない女と仕事でファックしてたんだよ、嫌ならシールド下ろしてよ」
「リオ、そこでぶっ放すなよ。掃除させるぞ」
ヴィクトールが言う。ユリアがぼくを跨ぎ、フロントオープンのレオタードのまま、ぼくの陰茎を濡れた割れ目にちゅるるるっと沈めてしまう。
ヴィクトールは運転席と後部座席の間の黒いシールドを下ろしてしまう。
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