23 / 109
第1部
第22話「個室から追い出されて屋上で絡み合う顛末」
しおりを挟む
雨音に混じって、つっちゃ、つっちゃ、つっちゃ、と陰茎が膣を滑る音が響く。
セーフハウスの屋上から見える曇った空から、生ぬるい雨がぼくたちの裸に降り注ぐ。
ぼくは肘掛けのないプールチェアに仰向けになり、ユリアがぼくの股間を跨ぎ、滑らかに上下にスナップする。左右にプールチェアを並べて、エレナとレピタが寄り添い、ぼくの胸を愛撫する。三人ともケーブルでつながる。
曇天を背景に、雨に濡れた身体を波打たせるユリアの姿はひどく艶めかしい。
「この世界は、晴れたり……しないの?」とぼくは聞く。
「たまに、晴れるよ、今は、雨季だから」とエレナ。
「濡れるのが……嫌い?」とユリアが揺れながら聞く。
「嫌いじゃないよ」
屋上は白い浄水タンクとネオンの看板、錆びたフェンスに囲まれ、床に車の発着用の円が描かれる。ぼくがネムとセックスしていた部屋は怪我人が運ばれて、ぼくたちは追い出された。
病院のサチと交代したユリアたちが戻ってくるなり、屋上に連れ出され、セックスが始まった。
「ネムとやりまくったんだって?」とユリアが聞く。
「あ……うん、誘われて」
「きもちよかった?」
「……とても」
「あの子のヴァギナ、イチゴの味するだろ」
「それは、アハハ、知らない」
「クンニしろよ、ネムをもっと悦ばせなよ」
「そうだね……、はーっ、あっ、いく……、いっ」
陰茎の中心を猛烈な勢いで体液が通過し、ユリアの膣を膨らませる。ユリアが四つん這いで腰を浮かし、陰茎が抜ける。
レピタが口をつけてユリアの膣から精液を吸い出す。エレナが陰茎を飲み込む。レピタが口に含んだ精液を、ぼくの目の前でユリアに口移し。
ぼくの胸に二人の唇から溢れた精液がぼたぼた滴り、雨粒に溶けて流れ落ちる。厚い雲の間を、稲妻が走る。
今度はレピタがぼくを跨ぐ。ユリアとエレナがぼくを両脇から挟み、濡れた肌に丁寧に舌を滑らせる。雨脚が強くなる。レピタが指先で、ぼくの濡れた前髪をかきあげる。微笑む。
レピタはエレナのコピーなのに、自発的に話をしない。ぼくの問いかけには答える。どんなにエロいお願いでもきいてくれる。皮膚を張り替えた腹部を触る。古い皮膚と新しい皮膚の境界線が馴染んで消えてしまった。ほんとうに生きてる人間のよう。
屋上塔屋の扉が開いて、ゴーグルをかけたヴィクトールが現れる。ぼくたちをみつけて、雨の中を歩いてくる。
「お楽しみ中のとこ悪いね、ちょっといいか?」
ヴィクトールは声をかけて、ぼくとつながって上下に揺れるレピタの後ろ髪をかきあげる。後頭部のソケットにバイオチップを挿し込む。レピタがぴたりと動きを止める。眼を見開いて、ぼくの胸に立体映像を投影する。どこかの建物の設計図のよう。
「これなに?」とユリア。
「電脳に入っている、警備情報だ。コピーもらうよ」
「いまあたしたちとつながると、あんた女になるよ」
「俺は突っ込む方だから。リオは好みじゃねーし」
ヴィクトールは首にかけたシャドウマウントからケーブルを伸ばしてレピタに接続する。ぼくの胸の映像に『複写中』の文字が浮かぶ。ケーブルを抜く。
「夕方五時にブリーフィングやるから、リオも来いよ」
ヴィクトールはそう言って、レピタからバイオチップを抜き取る。途端に上下の律動と喘ぎ声が再開する。ヴィクトールは立ち去る。
ぼくたちは何事もなかったかのように、セックスを続ける。
セーフハウスの屋上から見える曇った空から、生ぬるい雨がぼくたちの裸に降り注ぐ。
ぼくは肘掛けのないプールチェアに仰向けになり、ユリアがぼくの股間を跨ぎ、滑らかに上下にスナップする。左右にプールチェアを並べて、エレナとレピタが寄り添い、ぼくの胸を愛撫する。三人ともケーブルでつながる。
曇天を背景に、雨に濡れた身体を波打たせるユリアの姿はひどく艶めかしい。
「この世界は、晴れたり……しないの?」とぼくは聞く。
「たまに、晴れるよ、今は、雨季だから」とエレナ。
「濡れるのが……嫌い?」とユリアが揺れながら聞く。
「嫌いじゃないよ」
屋上は白い浄水タンクとネオンの看板、錆びたフェンスに囲まれ、床に車の発着用の円が描かれる。ぼくがネムとセックスしていた部屋は怪我人が運ばれて、ぼくたちは追い出された。
病院のサチと交代したユリアたちが戻ってくるなり、屋上に連れ出され、セックスが始まった。
「ネムとやりまくったんだって?」とユリアが聞く。
「あ……うん、誘われて」
「きもちよかった?」
「……とても」
「あの子のヴァギナ、イチゴの味するだろ」
「それは、アハハ、知らない」
「クンニしろよ、ネムをもっと悦ばせなよ」
「そうだね……、はーっ、あっ、いく……、いっ」
陰茎の中心を猛烈な勢いで体液が通過し、ユリアの膣を膨らませる。ユリアが四つん這いで腰を浮かし、陰茎が抜ける。
レピタが口をつけてユリアの膣から精液を吸い出す。エレナが陰茎を飲み込む。レピタが口に含んだ精液を、ぼくの目の前でユリアに口移し。
ぼくの胸に二人の唇から溢れた精液がぼたぼた滴り、雨粒に溶けて流れ落ちる。厚い雲の間を、稲妻が走る。
今度はレピタがぼくを跨ぐ。ユリアとエレナがぼくを両脇から挟み、濡れた肌に丁寧に舌を滑らせる。雨脚が強くなる。レピタが指先で、ぼくの濡れた前髪をかきあげる。微笑む。
レピタはエレナのコピーなのに、自発的に話をしない。ぼくの問いかけには答える。どんなにエロいお願いでもきいてくれる。皮膚を張り替えた腹部を触る。古い皮膚と新しい皮膚の境界線が馴染んで消えてしまった。ほんとうに生きてる人間のよう。
屋上塔屋の扉が開いて、ゴーグルをかけたヴィクトールが現れる。ぼくたちをみつけて、雨の中を歩いてくる。
「お楽しみ中のとこ悪いね、ちょっといいか?」
ヴィクトールは声をかけて、ぼくとつながって上下に揺れるレピタの後ろ髪をかきあげる。後頭部のソケットにバイオチップを挿し込む。レピタがぴたりと動きを止める。眼を見開いて、ぼくの胸に立体映像を投影する。どこかの建物の設計図のよう。
「これなに?」とユリア。
「電脳に入っている、警備情報だ。コピーもらうよ」
「いまあたしたちとつながると、あんた女になるよ」
「俺は突っ込む方だから。リオは好みじゃねーし」
ヴィクトールは首にかけたシャドウマウントからケーブルを伸ばしてレピタに接続する。ぼくの胸の映像に『複写中』の文字が浮かぶ。ケーブルを抜く。
「夕方五時にブリーフィングやるから、リオも来いよ」
ヴィクトールはそう言って、レピタからバイオチップを抜き取る。途端に上下の律動と喘ぎ声が再開する。ヴィクトールは立ち去る。
ぼくたちは何事もなかったかのように、セックスを続ける。
1
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる