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第1部
第17話「紛れ込んだスパイを炙り出す顛末」
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診察台を二つ並べて、仰向けになったぼくをウェンディが跨ぎ、艶かしく上下に腰をスナップさせる。ウェンディと有線した二体のナースアンドロイドが、ぼくの脇腹から乳首にかけて舌を滑らせる。
そんな姿を、ユリアとエレナが甘い香りの水タバコを吸いながら眺める。サチは集中治療室のガラス越しにハルトをみつめている。
診療所の表の看板は『休診』になって、ブラインドが下りて、床の仄暗い保安灯だけが、ぼくたちの肌を青白く輝かせる。
天井から吊り下げられたモニタに、ウェンディの膣内を往復するぼくの陰茎の先端が生々しく表示され、ぼくとウェンディの喘ぎ声だけが響く。
「あっあっあっ、はぁーっ、はーっ、きもちいい、あんたのちんぽ、最高、はぁ……はぁ……、あっあっいっ」
「ウェンディ……ぼく、イキそう」
「イって……いいよ、何回でも、できるんだろ?」
「一発じゃ……ないんですか?」
「あたしが満足したら、いっあっあっ、一発……だよ」
ウェンディの身体は張りがあって、おっぱいも大きくて、きもちいいのだけど、触れ合う肌にユリアたちのような優しい温もりがあまりない。ユリアやエレナのような人肌と違って、性的過ぎるのだ。
セックスのために作られたような、吸い付くような肌と、ずぶずぶと伸縮性に富んだ粘膜を持った刺激的な肉体。「ヤリ比べなよ」と言ったユリアの言葉の意味が少しわかった。ウェンディのセックスはホットでハード、ユリアたちはソフトでマイルド、おなじセックスでもこんなに違う快楽を味わえるなんて。
「だめっ、出ちゃう……、あーっ」
「出してぇ、いっぱい、熱いの、出してぇっ」
乳首を舐めるアンドロイドの頭を抱えて、ウェンディを滅茶苦茶に突き上げる。腰を突き上げて、精を放つ。モニタに映る亀頭が大量の精液を噴出し、白濁に覆われる。
ウェンディは腰を浮かして陰茎を引き抜く。びじゅっ、びじゅっと精液を撒き散らす陰茎を咥える。じゅるじゅる吸い出す。唇を開いて、口いっぱいに貯めた精液を見せる。喉を鳴らして飲む。
「あんたの精液って、天然の味がするね、ウフフ」
今度は後ろ向きに腰を沈める。ぶじゅるるるっと結合から精液が泡を吹く。ウェンディがぼくの身体に仰向けになって、腰を上下させる。
ぼくはウェンディの背中から腕を回し、豊満な乳房を両手で包んで、乳首を刺激する。顔を横に向けると、水タバコを吹かすユリアとエレナに目が合う。
「リオ、女医のヴァギナはどう?」とエレナ。
「そんなペースじゃ朝までに干からびるよ」とユリアが他人事のように言う。
ファック野郎のボリスでさえ呆れるほど毎日この二人と愛し合ったのに、二人はぼくのフェラーレの肉体を愛していて、ボク自身にはほとんど執着しない。
十七歳のぼくには大人の恋愛はわからないけれど、この異世界の女たちは、ぼくの知る性倫理が欠如している。
「リオ……って、言うんだね」とウェンディが律動しながら言う。
「はい……」
「あんたたち、ハメられたんだって?」
* * *
ハルトの治療中、診療所の駐車場に駐めたトラックの脇で、サチがネムと言い争う。
「あんたずっとシュウジと一緒にいたのに、なんで気づかなかったの?」とサチ。
「アタシはヤク仲間ってだけだよ、あいつがモグラだって証拠あんの?」
「ここにいないことが証拠だよ」
「小便だって」
「未だに連絡ないじゃん。長い小便だね」
ぼくは車の荷台に座り込んで聞く。
五台分の駐車場には、闇医者ウェンディの黄色いスポーティな車と、フェンダーに穴の空いたぼくたちのトラックだけ。足元の赤い照明だけでほとんど暗闇だから、ぼくはバイザーを被る。サチとネムの輪郭が荷台越しに描かれる。
アキラとボリスは運転席と助手席に座って動かない。多分、ネットにダイブ中。サチがイライラしながら行ったり来たり。トラックのボディを殴る。
「シュウジの男って誰?」
「痰で固めたような七三の男」とネム。
「最近来たやつだよね」
「シュウジの方がネコ」
「説明しなくてもわかるよ」
「シュウジ、タチもいけるって自慢してたよ」
「シュウジに突っ込んでた男と喋ったことある?」
「ないわ、名前も知らない」
ぼくはバイザーをダブルタップして、人物の履歴を出す。このキャンプで出会った人物の顔写真と、公開プロフィールがリストされる。スクロールする。
異世界のチンピラ一覧に、一人だけ場違いなリーマン風の男がいた。七三じゃなくオールバックにして、黒縁の薄い眼鏡をかけて、紺色のスーツに嫌味なピンストライプのシャツを着ている。
そうだ、ぼくがキャンプに連れてこられた日、別のチンピラグループのリーダーが連れてきた。
「ヌクイ・ハルオ、三十八歳、現無職、元ナザレ空港の配給センター員」とぼくが言う。
「いかにも偽名ね、経歴もデタラメ、正しいのは年齢くらいじゃない?」とサチ。
「これ、なんの情報なんですか?」
「それ、本人が公開してるプロフィールだよ。市民ならともかく、自由民はデタラメ書いてもわからない」
「顔写真もですか?」
サチが荷台に飛び乗る。
「それ、アタシに送って」
「どうやるんですか?」
サチは首のケーブルを伸ばして、ぼくの首に有線する。その途端、サチの感覚がぼくに流れ込んでくる。
ボーイッシュでクールなサチを意識したことはなかったのに、純粋な女の感覚に慄く。視界に『複写』の文字。ケーブルを外すと、サチがぼくからすり抜けていく。
サチはぼくの前で跪いたまま、ネットにダイブする。ネムが煙草に火を付ける。煙がふわりと立ち上る。外れた雨樋から漏れて滴る雨粒の音を聞く。
ダイバーネットにアクセスするには、バイザーの機能だけでなく電脳から直接つなぐ必要がある。ぼくは何度も試行しているのに、一度もつなげない。姿を消すよりずっと難しい。
アクセス中は、視覚だけでなく、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感すべてがダイバーネットにつながって、こちら側は無防備になりがち。だから、みんな、信用してない奴の前では絶対にダイブしない。サチは、少なくともぼくを信用しているようだ。
「名前は本物、配給センターは嘘ね、フリーランスの諜報員。雇い主はわからない。だと思った」
「どういうことですか?」
「多分、アタシたちを監視するために、どこかの組織が送り込んできたスパイよ」
「政府ではなく?」
「政府は街ンなかでドンパチしないわ」
「でも、この人、襲撃計画のことを知らないですよ」
「バカね、シュウジから漏れたのよ」
「あー、それで……」
サチは立ち上がり、血のついたライフルケースを踏みつける。
「コイツら、ふたりとも殺してやる」
* * *
ぼくのうえで仰向けに仰け反ったウェンディがぼくの頬を舐める。
天井のモニタに表示される膣内の映像は精液にまみれ、肉色のヒダを掻き分けて、ぼくの亀頭が子宮頸に衝突する。ウェンディの人造ヴァギナにはいくつもマイクロカメラが仕込まれ、律動する陰茎が柔らかな膣粘膜を掻き分ける様子を様々な角度で映し出す。
「特別に教えてあげる。アンタたちのことを聞きに、エンライの薬剤部が来たんだよ」
「いつ……ですか?」
「一週間前……かな? ほら、エドガータウンで、爆発事故があったじゃない」
「知ってます……」
「あれも、アンタたち?」
「違いますよ」
ウェンディは身体を起こす。腰を捻ってぼくを振り返り、そのまま身体を波打たせて、大きなお尻をぼくに打ち付ける。ウェンディとケーブルでつながった二体のアンドロイドがぼくの身体に舌を這わせる。
「フェラーレの肌って、やっぱり贅沢な味がするね。アンタたち、こんな男と……まいにち、あっ、あっ、ヤリ……あん、ヤりまくってンの?」
ウェンディがユリアたちに聞く。
「今夜はせんせーとヤッてるけどね」とユリア。
「ベスノイチアと交換だよ」とウェンディが言う。
「いただいてまーす」とエレナが水タバコのパイプを振る。
二人とも頬が上気し、潤んだ眼で煙を吹かし、ときどきお互い舌を絡め合う。
ベスノイチアは電脳ドラッグで、蒸気を吸うと空に浮かぶような感覚が楽しめる。
裏切り者のシュウジと、何も知らないネムが吸っていたのはタイレリアという違う銘柄で、酒に酔っ払うようなディープな酩酊を味わえる。ハルトが吸っているのはネオスポラという電脳煙草。ぼくがアキラから貰っている粉末はジアルジア、エレナがさっきくれたピルはクーペリア、どちらもセックスドラッグなのだそう。
この異世界は違法で刹那的な快楽に満ちあふれていて、溺れない方がどうかしてる。
「あーっ、イっちゃう、リオ、突いて、もっと、もっと、もっと」
ぼくはウェンディを滅多突き。お尻と股間が触れ合うペチペチが、潤んだチャプチャプという音に変わって、ウェンディは全身を引き攣らせる。動きを止める。ぼくの陰茎を飲み込むように、膣が蠕動する。
ナースアンドロイドがぼくの乳首を強く吸う。
サチが集中治療室の廊下から出てくる。ぼくたちを一瞥して待合室のソファに寝転ぶ。
ウェンディが腰を浮かして陰茎を抜き取り、ナースアンドロイドがぼくの陰茎を奪い合って舌を巻きつける。
「サチは、あたしがバラそうとした死体だったんだよ」とウェンディが言う。
「なんですか……それ?」
「ここに来たとき、誰かに撃たれて穴だらけで、虫の息だったの。金持ってないやつを治療する趣味はないから、移植用にバラすつもりだったけど、ちょうどそんとき右腕をサイボーグにしたハルトが居て、あいつ知らない女のために金を払って助けてやったのよ」
「初めて聞きました」
「ハルトってそういう奴だから、仲間が多いのよね。まあ、それが西部のルールなんだけど。ウフフ……んむ、ちゅる、ちゅごっちゅごっちゅごっ」
ウェンディがぼくを飲み込んで、扁桃腺で刺激する。ナース二体はぼくの陰嚢を舐め回し、お尻の穴に指を挿れる。硬くなった前立腺と、フェラーレ特有の著しく肥大した精嚢を細い指先が抉る。ぼくはあられもない声で喘ぐ。仰け反る。またイキそう。
「ワンオフのくせに、こんなに可愛らしい顔で、巨根で絶倫の男なんて、なかなかいないわ」
そう言って、ウェンディは再びぼくを跨ぐ。濡れた無毛の割れ目にぼくの巨根を沈める。
そんな姿を、ユリアとエレナが甘い香りの水タバコを吸いながら眺める。サチは集中治療室のガラス越しにハルトをみつめている。
診療所の表の看板は『休診』になって、ブラインドが下りて、床の仄暗い保安灯だけが、ぼくたちの肌を青白く輝かせる。
天井から吊り下げられたモニタに、ウェンディの膣内を往復するぼくの陰茎の先端が生々しく表示され、ぼくとウェンディの喘ぎ声だけが響く。
「あっあっあっ、はぁーっ、はーっ、きもちいい、あんたのちんぽ、最高、はぁ……はぁ……、あっあっいっ」
「ウェンディ……ぼく、イキそう」
「イって……いいよ、何回でも、できるんだろ?」
「一発じゃ……ないんですか?」
「あたしが満足したら、いっあっあっ、一発……だよ」
ウェンディの身体は張りがあって、おっぱいも大きくて、きもちいいのだけど、触れ合う肌にユリアたちのような優しい温もりがあまりない。ユリアやエレナのような人肌と違って、性的過ぎるのだ。
セックスのために作られたような、吸い付くような肌と、ずぶずぶと伸縮性に富んだ粘膜を持った刺激的な肉体。「ヤリ比べなよ」と言ったユリアの言葉の意味が少しわかった。ウェンディのセックスはホットでハード、ユリアたちはソフトでマイルド、おなじセックスでもこんなに違う快楽を味わえるなんて。
「だめっ、出ちゃう……、あーっ」
「出してぇ、いっぱい、熱いの、出してぇっ」
乳首を舐めるアンドロイドの頭を抱えて、ウェンディを滅茶苦茶に突き上げる。腰を突き上げて、精を放つ。モニタに映る亀頭が大量の精液を噴出し、白濁に覆われる。
ウェンディは腰を浮かして陰茎を引き抜く。びじゅっ、びじゅっと精液を撒き散らす陰茎を咥える。じゅるじゅる吸い出す。唇を開いて、口いっぱいに貯めた精液を見せる。喉を鳴らして飲む。
「あんたの精液って、天然の味がするね、ウフフ」
今度は後ろ向きに腰を沈める。ぶじゅるるるっと結合から精液が泡を吹く。ウェンディがぼくの身体に仰向けになって、腰を上下させる。
ぼくはウェンディの背中から腕を回し、豊満な乳房を両手で包んで、乳首を刺激する。顔を横に向けると、水タバコを吹かすユリアとエレナに目が合う。
「リオ、女医のヴァギナはどう?」とエレナ。
「そんなペースじゃ朝までに干からびるよ」とユリアが他人事のように言う。
ファック野郎のボリスでさえ呆れるほど毎日この二人と愛し合ったのに、二人はぼくのフェラーレの肉体を愛していて、ボク自身にはほとんど執着しない。
十七歳のぼくには大人の恋愛はわからないけれど、この異世界の女たちは、ぼくの知る性倫理が欠如している。
「リオ……って、言うんだね」とウェンディが律動しながら言う。
「はい……」
「あんたたち、ハメられたんだって?」
* * *
ハルトの治療中、診療所の駐車場に駐めたトラックの脇で、サチがネムと言い争う。
「あんたずっとシュウジと一緒にいたのに、なんで気づかなかったの?」とサチ。
「アタシはヤク仲間ってだけだよ、あいつがモグラだって証拠あんの?」
「ここにいないことが証拠だよ」
「小便だって」
「未だに連絡ないじゃん。長い小便だね」
ぼくは車の荷台に座り込んで聞く。
五台分の駐車場には、闇医者ウェンディの黄色いスポーティな車と、フェンダーに穴の空いたぼくたちのトラックだけ。足元の赤い照明だけでほとんど暗闇だから、ぼくはバイザーを被る。サチとネムの輪郭が荷台越しに描かれる。
アキラとボリスは運転席と助手席に座って動かない。多分、ネットにダイブ中。サチがイライラしながら行ったり来たり。トラックのボディを殴る。
「シュウジの男って誰?」
「痰で固めたような七三の男」とネム。
「最近来たやつだよね」
「シュウジの方がネコ」
「説明しなくてもわかるよ」
「シュウジ、タチもいけるって自慢してたよ」
「シュウジに突っ込んでた男と喋ったことある?」
「ないわ、名前も知らない」
ぼくはバイザーをダブルタップして、人物の履歴を出す。このキャンプで出会った人物の顔写真と、公開プロフィールがリストされる。スクロールする。
異世界のチンピラ一覧に、一人だけ場違いなリーマン風の男がいた。七三じゃなくオールバックにして、黒縁の薄い眼鏡をかけて、紺色のスーツに嫌味なピンストライプのシャツを着ている。
そうだ、ぼくがキャンプに連れてこられた日、別のチンピラグループのリーダーが連れてきた。
「ヌクイ・ハルオ、三十八歳、現無職、元ナザレ空港の配給センター員」とぼくが言う。
「いかにも偽名ね、経歴もデタラメ、正しいのは年齢くらいじゃない?」とサチ。
「これ、なんの情報なんですか?」
「それ、本人が公開してるプロフィールだよ。市民ならともかく、自由民はデタラメ書いてもわからない」
「顔写真もですか?」
サチが荷台に飛び乗る。
「それ、アタシに送って」
「どうやるんですか?」
サチは首のケーブルを伸ばして、ぼくの首に有線する。その途端、サチの感覚がぼくに流れ込んでくる。
ボーイッシュでクールなサチを意識したことはなかったのに、純粋な女の感覚に慄く。視界に『複写』の文字。ケーブルを外すと、サチがぼくからすり抜けていく。
サチはぼくの前で跪いたまま、ネットにダイブする。ネムが煙草に火を付ける。煙がふわりと立ち上る。外れた雨樋から漏れて滴る雨粒の音を聞く。
ダイバーネットにアクセスするには、バイザーの機能だけでなく電脳から直接つなぐ必要がある。ぼくは何度も試行しているのに、一度もつなげない。姿を消すよりずっと難しい。
アクセス中は、視覚だけでなく、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感すべてがダイバーネットにつながって、こちら側は無防備になりがち。だから、みんな、信用してない奴の前では絶対にダイブしない。サチは、少なくともぼくを信用しているようだ。
「名前は本物、配給センターは嘘ね、フリーランスの諜報員。雇い主はわからない。だと思った」
「どういうことですか?」
「多分、アタシたちを監視するために、どこかの組織が送り込んできたスパイよ」
「政府ではなく?」
「政府は街ンなかでドンパチしないわ」
「でも、この人、襲撃計画のことを知らないですよ」
「バカね、シュウジから漏れたのよ」
「あー、それで……」
サチは立ち上がり、血のついたライフルケースを踏みつける。
「コイツら、ふたりとも殺してやる」
* * *
ぼくのうえで仰向けに仰け反ったウェンディがぼくの頬を舐める。
天井のモニタに表示される膣内の映像は精液にまみれ、肉色のヒダを掻き分けて、ぼくの亀頭が子宮頸に衝突する。ウェンディの人造ヴァギナにはいくつもマイクロカメラが仕込まれ、律動する陰茎が柔らかな膣粘膜を掻き分ける様子を様々な角度で映し出す。
「特別に教えてあげる。アンタたちのことを聞きに、エンライの薬剤部が来たんだよ」
「いつ……ですか?」
「一週間前……かな? ほら、エドガータウンで、爆発事故があったじゃない」
「知ってます……」
「あれも、アンタたち?」
「違いますよ」
ウェンディは身体を起こす。腰を捻ってぼくを振り返り、そのまま身体を波打たせて、大きなお尻をぼくに打ち付ける。ウェンディとケーブルでつながった二体のアンドロイドがぼくの身体に舌を這わせる。
「フェラーレの肌って、やっぱり贅沢な味がするね。アンタたち、こんな男と……まいにち、あっ、あっ、ヤリ……あん、ヤりまくってンの?」
ウェンディがユリアたちに聞く。
「今夜はせんせーとヤッてるけどね」とユリア。
「ベスノイチアと交換だよ」とウェンディが言う。
「いただいてまーす」とエレナが水タバコのパイプを振る。
二人とも頬が上気し、潤んだ眼で煙を吹かし、ときどきお互い舌を絡め合う。
ベスノイチアは電脳ドラッグで、蒸気を吸うと空に浮かぶような感覚が楽しめる。
裏切り者のシュウジと、何も知らないネムが吸っていたのはタイレリアという違う銘柄で、酒に酔っ払うようなディープな酩酊を味わえる。ハルトが吸っているのはネオスポラという電脳煙草。ぼくがアキラから貰っている粉末はジアルジア、エレナがさっきくれたピルはクーペリア、どちらもセックスドラッグなのだそう。
この異世界は違法で刹那的な快楽に満ちあふれていて、溺れない方がどうかしてる。
「あーっ、イっちゃう、リオ、突いて、もっと、もっと、もっと」
ぼくはウェンディを滅多突き。お尻と股間が触れ合うペチペチが、潤んだチャプチャプという音に変わって、ウェンディは全身を引き攣らせる。動きを止める。ぼくの陰茎を飲み込むように、膣が蠕動する。
ナースアンドロイドがぼくの乳首を強く吸う。
サチが集中治療室の廊下から出てくる。ぼくたちを一瞥して待合室のソファに寝転ぶ。
ウェンディが腰を浮かして陰茎を抜き取り、ナースアンドロイドがぼくの陰茎を奪い合って舌を巻きつける。
「サチは、あたしがバラそうとした死体だったんだよ」とウェンディが言う。
「なんですか……それ?」
「ここに来たとき、誰かに撃たれて穴だらけで、虫の息だったの。金持ってないやつを治療する趣味はないから、移植用にバラすつもりだったけど、ちょうどそんとき右腕をサイボーグにしたハルトが居て、あいつ知らない女のために金を払って助けてやったのよ」
「初めて聞きました」
「ハルトってそういう奴だから、仲間が多いのよね。まあ、それが西部のルールなんだけど。ウフフ……んむ、ちゅる、ちゅごっちゅごっちゅごっ」
ウェンディがぼくを飲み込んで、扁桃腺で刺激する。ナース二体はぼくの陰嚢を舐め回し、お尻の穴に指を挿れる。硬くなった前立腺と、フェラーレ特有の著しく肥大した精嚢を細い指先が抉る。ぼくはあられもない声で喘ぐ。仰け反る。またイキそう。
「ワンオフのくせに、こんなに可愛らしい顔で、巨根で絶倫の男なんて、なかなかいないわ」
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