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閑話
フェリシアの残滓1
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久しぶりの投稿になります。
3話くらいの閑話になります。一気にダダっと行けたら良い……なー。
そしていつも読んでくださる方、ありがとうございます!
8月はもう一つの作品の文字数制約をなんとかするためお休みになりますが、それまでに一区切り入れていきたいと思います。
完結はしますので長い目でゆっくりと見ていただけると幸いです。
----------------
アドネス公爵SIDE
「これを手伝ってくれフェリ……シア……」
フェリシアが失踪して10日が経つ。
最初私は、第二王子殿下と仲を親密にしていた聖女様に嫉妬して出ていったのかと思っていた。
きっと金が尽きたら戻ってくるだろう……そう思い、フェリシアが戻ったときにどう叱ろうかなんて考えていた私のもとにフェリシアはいつまで経っても現れなかった。
「少し働きすぎですよ。この後聖女様との会談があるのですからしっかりしてください」
そう言って紅茶を出してくれる幼い頃からの知り合いで私の補佐であるマイクは、少し暗い表情でため息をついた。
「いくら聖女様のことが重要だからと、貴方はこの国を支える公爵以前に一人の娘の父親なのですよ。なのにフェリシア様のことを配慮しなかったのは完全にあなたが悪いです」
「しかし、聖女様も……」
「ほら、それですよ。貴方はフェリシア様と聖女様、どちらが大切なのですか?客観的に見て貴方は自分の娘より聖女様のほうが大切にしていると思いますね。しかも………これは当人であるフェリシア様が一番感じられたはずです」
私は言葉を返すことができなかった。
聖女様ばかり優先し、フェリシアのことを気にかけなかったのは完全に私の落ち度であり、そして妻はフェリシアが消えてしまったショックと自分が原因なのではという罪悪感で体調不良になることが多くなった。
……何故あの頃の私は聖女様を娘を差し置いてもあんなに重要視していたのだろうか。
聖女様と少し距離を置き冷静になってみると、様々な疑問が浮かび上がってくる。
「………やはり聖女様は、なにか特別な力を持っているのだろうか」
私はポツリとそう呟くと、マイクは片手で頬を掻きながら首を傾げる。
「私にはそんなもの分かりませんよ。ただ一つ言えることは、貴方が取り返しのつかない失敗をしてしまったということです」
たった一人の娘を傷つけ、そして蔑ろにした罪。
聖女様ばかりに気をかけていて、フェリシアの苦しさを無視した罪。
結局、私はあの子になにもしてあげられなかった。
公爵という役職についている私は、ただでさえ家族との時間を作ることが難しかった。
フェリシアが小さい頃はよく寂しいと私に飛びついてきて、私はお行儀よくしなさいと注意しながらもとても嬉しかったのを覚えている。
それなのに……いつからだろうか。
やはりフェリシアは聡い子で、段々と大人に近づいてくるにつれ私と触れ合わなくなっていった。
ライオル王子との婚約も、小さい頃は楽しげに戯れていた様子を見せていたが、今はお淑やかに、より婚約者らしく振る舞っていて少し寂しく感じてしまったのは私だけではないだろう。
それでも家族円満に過ごしていた私たちは、聖女様の降臨により少しずつ亀裂が入り始めた。
聖女様の降臨のあと、聖女様はよくライオル王子と会う約束をしていた。
婚約者である王子ぎ二人きりで見知らぬ女性と出会っていたら、フェリシアの気持ちはどんな気持ちになるのだろうか。
私はそんな事を考えもせずに、浅はかな考えでフェリシアを理不尽に叱ってしまった。
「聖女様へ挨拶だけして直ぐに帰ったと聞いたぞ。お陰で嫌われたのかと聖女様が心配そうに私を訪ねてきた。ライオル王子がずっと聖女様に付き添ってくれたから良かったものの……………」
ただでさえ苦しい筈のフェリシアに、本来は支えてあげねばならない私は棘のある言葉を投げつけたのだ。
「…………分かりました。以後気をつけます。」
寂しそうな、そして悲しそうな顔をしていたフェリシアの顔が忘れられない。
あの日から、私はフェリシアにどう接していいかわからず、家族の仲は少しずつ壊れていった。
そして今。結局自分の娘さえ支えられなかった私は、もう遅いと気づきながらも後悔をしていた。
「貴方達にできることはただ一つ。フェリシアが帰ってきたときに、温かい家を用意してあげることだけ。自分の子供を信じてあげるのが親の務めなのだから」
少し前に訪ねてきた王妃様は静かな声でそう告げた。
あの日から寝込んでいた妻も、このままじゃあ駄目だと思い、依然として体調をよく崩すがあの子の帰りを待つ準備を始めてしている。
「フェリシアは……あの子は、本当に帰ってくるのだろうか。そして……あの子を傷つけた、こんな私を許してくれるのだろうか」
「さあ、それは次あったときに直接聞けばいいではないですか。いつか帰ってくると信じてあげるのが親でしょう?」
……そうかもな。
フェリシアを無理に探し出すなと王妃様に言われた理由がわかった気がする。
それは、あの子の選択だったのだ。あの子の決めた道を強引に捻じ曲げるのは親ではないのだ。
ただ支え、見守り、ときには助けてあげる。
次会ったときにはそんな親になっているから、どうか、一度だけでも戻ってきてほしい。
そして、少し経ったころのよく晴れた日に、モスタニア連合国の三大ギルドを破ったギルドが現れた。
そして突如現れ、神級冒険者を破り冒険者たちに波紋を起こした金髪の女性冒険者。
まさかなとは思いながらも一筋の期待を寄せる私。
あの子が元気でやっているならそれでいい。
次会ったときには、あの頃のように盛大に飛びついてきてくれてほしい。
「聖女様について調べてくれ」
あの子が帰ってきたときに、安心して出迎えられるように。
私はずっと待っているから。
3話くらいの閑話になります。一気にダダっと行けたら良い……なー。
そしていつも読んでくださる方、ありがとうございます!
8月はもう一つの作品の文字数制約をなんとかするためお休みになりますが、それまでに一区切り入れていきたいと思います。
完結はしますので長い目でゆっくりと見ていただけると幸いです。
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アドネス公爵SIDE
「これを手伝ってくれフェリ……シア……」
フェリシアが失踪して10日が経つ。
最初私は、第二王子殿下と仲を親密にしていた聖女様に嫉妬して出ていったのかと思っていた。
きっと金が尽きたら戻ってくるだろう……そう思い、フェリシアが戻ったときにどう叱ろうかなんて考えていた私のもとにフェリシアはいつまで経っても現れなかった。
「少し働きすぎですよ。この後聖女様との会談があるのですからしっかりしてください」
そう言って紅茶を出してくれる幼い頃からの知り合いで私の補佐であるマイクは、少し暗い表情でため息をついた。
「いくら聖女様のことが重要だからと、貴方はこの国を支える公爵以前に一人の娘の父親なのですよ。なのにフェリシア様のことを配慮しなかったのは完全にあなたが悪いです」
「しかし、聖女様も……」
「ほら、それですよ。貴方はフェリシア様と聖女様、どちらが大切なのですか?客観的に見て貴方は自分の娘より聖女様のほうが大切にしていると思いますね。しかも………これは当人であるフェリシア様が一番感じられたはずです」
私は言葉を返すことができなかった。
聖女様ばかり優先し、フェリシアのことを気にかけなかったのは完全に私の落ち度であり、そして妻はフェリシアが消えてしまったショックと自分が原因なのではという罪悪感で体調不良になることが多くなった。
……何故あの頃の私は聖女様を娘を差し置いてもあんなに重要視していたのだろうか。
聖女様と少し距離を置き冷静になってみると、様々な疑問が浮かび上がってくる。
「………やはり聖女様は、なにか特別な力を持っているのだろうか」
私はポツリとそう呟くと、マイクは片手で頬を掻きながら首を傾げる。
「私にはそんなもの分かりませんよ。ただ一つ言えることは、貴方が取り返しのつかない失敗をしてしまったということです」
たった一人の娘を傷つけ、そして蔑ろにした罪。
聖女様ばかりに気をかけていて、フェリシアの苦しさを無視した罪。
結局、私はあの子になにもしてあげられなかった。
公爵という役職についている私は、ただでさえ家族との時間を作ることが難しかった。
フェリシアが小さい頃はよく寂しいと私に飛びついてきて、私はお行儀よくしなさいと注意しながらもとても嬉しかったのを覚えている。
それなのに……いつからだろうか。
やはりフェリシアは聡い子で、段々と大人に近づいてくるにつれ私と触れ合わなくなっていった。
ライオル王子との婚約も、小さい頃は楽しげに戯れていた様子を見せていたが、今はお淑やかに、より婚約者らしく振る舞っていて少し寂しく感じてしまったのは私だけではないだろう。
それでも家族円満に過ごしていた私たちは、聖女様の降臨により少しずつ亀裂が入り始めた。
聖女様の降臨のあと、聖女様はよくライオル王子と会う約束をしていた。
婚約者である王子ぎ二人きりで見知らぬ女性と出会っていたら、フェリシアの気持ちはどんな気持ちになるのだろうか。
私はそんな事を考えもせずに、浅はかな考えでフェリシアを理不尽に叱ってしまった。
「聖女様へ挨拶だけして直ぐに帰ったと聞いたぞ。お陰で嫌われたのかと聖女様が心配そうに私を訪ねてきた。ライオル王子がずっと聖女様に付き添ってくれたから良かったものの……………」
ただでさえ苦しい筈のフェリシアに、本来は支えてあげねばならない私は棘のある言葉を投げつけたのだ。
「…………分かりました。以後気をつけます。」
寂しそうな、そして悲しそうな顔をしていたフェリシアの顔が忘れられない。
あの日から、私はフェリシアにどう接していいかわからず、家族の仲は少しずつ壊れていった。
そして今。結局自分の娘さえ支えられなかった私は、もう遅いと気づきながらも後悔をしていた。
「貴方達にできることはただ一つ。フェリシアが帰ってきたときに、温かい家を用意してあげることだけ。自分の子供を信じてあげるのが親の務めなのだから」
少し前に訪ねてきた王妃様は静かな声でそう告げた。
あの日から寝込んでいた妻も、このままじゃあ駄目だと思い、依然として体調をよく崩すがあの子の帰りを待つ準備を始めてしている。
「フェリシアは……あの子は、本当に帰ってくるのだろうか。そして……あの子を傷つけた、こんな私を許してくれるのだろうか」
「さあ、それは次あったときに直接聞けばいいではないですか。いつか帰ってくると信じてあげるのが親でしょう?」
……そうかもな。
フェリシアを無理に探し出すなと王妃様に言われた理由がわかった気がする。
それは、あの子の選択だったのだ。あの子の決めた道を強引に捻じ曲げるのは親ではないのだ。
ただ支え、見守り、ときには助けてあげる。
次会ったときにはそんな親になっているから、どうか、一度だけでも戻ってきてほしい。
そして、少し経ったころのよく晴れた日に、モスタニア連合国の三大ギルドを破ったギルドが現れた。
そして突如現れ、神級冒険者を破り冒険者たちに波紋を起こした金髪の女性冒険者。
まさかなとは思いながらも一筋の期待を寄せる私。
あの子が元気でやっているならそれでいい。
次会ったときには、あの頃のように盛大に飛びついてきてくれてほしい。
「聖女様について調べてくれ」
あの子が帰ってきたときに、安心して出迎えられるように。
私はずっと待っているから。
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