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出逢いは突然に、だけど必然に?
出逢いは突然に、だけど必然に?編8
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ならば、その期待に応えねばなりますまい。僕の出来る範囲で。ですけど。
「アオリイカやアジ。メバルにキスなんか良く釣りに行きますね。」
「わあ!凄い!!エサですか?ルアーですか??」
釣りをする。と言うとたいていの人は聞いてくる質問。あの吉田でさえも聞いてきた。正直に思うに、釣りをする人の大半は、両方やるのだと思う。その季節に狙う魚種によって変えていると思う。
「サビキ釣りなんかもしますから、両方になるんですかね?アオリイカやメバルなんかはルアーで狙います。」
「エギングやメバリングですね。いいな~。エギングやってみたい。私は前に住んで居た所がシーバスがよく釣れる所だったので、シーバスをメイン狙っていたんですよ。瀬高さんはシーバス釣った事あられますか?」
シーバスはサビキとメバリング中に釣れたくらいだったな~。シーバスをメインに釣った事がない。
「シーバスをメインに狙って釣った事はないですが、サビキやメバリングをしていた時に釣り上げた事はありますね。まだ、スズキさんは釣った事ないんですけどね。ははは。」
そう。僕はまだハクラサイズで止まっている。しかも、今年はサビキにも掛かってこなかった。
「ふふふ。なかなか、良いサイズって釣れませんもんね。」
「小さいけど、写真に撮ってありますけど見ますか?他の魚の写真もあると思いますけど。」
「え?ほんとですか?いいんですか!?見たいです!」
古木さんは嬉しそうに言う。
もしかしたら、古木さんは表情豊かな人なのかもしれない。最初に見かけた時は「綺麗」と言う言葉が真っ先に浮かんできたけど、今は「可愛い」と印象の方が強くなっている。微笑むというより笑顔と言った方がしっくりきた。
この笑顔を見れた事に、さとみちゃんに感謝と声を掛けた自分に感謝した。
僕は写真を開いてスマートフォンを古木さんに渡して言う。
「好きにスワイプして見て下さいね。」
「ありがとうございます。わぁ~。綺麗なシーバスですね。この流線型のボディに黒からシルバーに変わっていく色のコントラスト。素敵ですよね。」
古木さんはスワイプしながら写真を見ながら、凄い。など口にしながら見ている。そして、一つの写真で止まった。
「瀬高さん。この猫ちゃん、瀬高さんのお家の猫ちゃんですか?」
古木さんはスルメの写真を僕に見せて聞く。
「あっ。スルメですね。僕の家の猫ですよ。」
「スルメちゃんって言うんですね。ふふふ。可愛いらしい名前ですね。」
「もっと可愛い動画もありますよ。スルメの。」
「え?どれですか??」
僕は古木さんからスマートフォンを受け取り、動画を見せる。前に猫釣りをした時の動画だ。釣り人は吉田がやっている。
「わあ!可愛い~。スルメちゃん、入れ食いですね。」
「凄いですよ。右から左から飛びついて来ますから。」
「へぇ~。ふふふ。楽しそうですね。」
そんな他愛もない話をしているとあっという間に時間が過ぎ、三次会も終わってしまった。名残惜しかったけど、連絡先を交換出来たのでOKとしよう。
「アオリイカやアジ。メバルにキスなんか良く釣りに行きますね。」
「わあ!凄い!!エサですか?ルアーですか??」
釣りをする。と言うとたいていの人は聞いてくる質問。あの吉田でさえも聞いてきた。正直に思うに、釣りをする人の大半は、両方やるのだと思う。その季節に狙う魚種によって変えていると思う。
「サビキ釣りなんかもしますから、両方になるんですかね?アオリイカやメバルなんかはルアーで狙います。」
「エギングやメバリングですね。いいな~。エギングやってみたい。私は前に住んで居た所がシーバスがよく釣れる所だったので、シーバスをメイン狙っていたんですよ。瀬高さんはシーバス釣った事あられますか?」
シーバスはサビキとメバリング中に釣れたくらいだったな~。シーバスをメインに釣った事がない。
「シーバスをメインに狙って釣った事はないですが、サビキやメバリングをしていた時に釣り上げた事はありますね。まだ、スズキさんは釣った事ないんですけどね。ははは。」
そう。僕はまだハクラサイズで止まっている。しかも、今年はサビキにも掛かってこなかった。
「ふふふ。なかなか、良いサイズって釣れませんもんね。」
「小さいけど、写真に撮ってありますけど見ますか?他の魚の写真もあると思いますけど。」
「え?ほんとですか?いいんですか!?見たいです!」
古木さんは嬉しそうに言う。
もしかしたら、古木さんは表情豊かな人なのかもしれない。最初に見かけた時は「綺麗」と言う言葉が真っ先に浮かんできたけど、今は「可愛い」と印象の方が強くなっている。微笑むというより笑顔と言った方がしっくりきた。
この笑顔を見れた事に、さとみちゃんに感謝と声を掛けた自分に感謝した。
僕は写真を開いてスマートフォンを古木さんに渡して言う。
「好きにスワイプして見て下さいね。」
「ありがとうございます。わぁ~。綺麗なシーバスですね。この流線型のボディに黒からシルバーに変わっていく色のコントラスト。素敵ですよね。」
古木さんはスワイプしながら写真を見ながら、凄い。など口にしながら見ている。そして、一つの写真で止まった。
「瀬高さん。この猫ちゃん、瀬高さんのお家の猫ちゃんですか?」
古木さんはスルメの写真を僕に見せて聞く。
「あっ。スルメですね。僕の家の猫ですよ。」
「スルメちゃんって言うんですね。ふふふ。可愛いらしい名前ですね。」
「もっと可愛い動画もありますよ。スルメの。」
「え?どれですか??」
僕は古木さんからスマートフォンを受け取り、動画を見せる。前に猫釣りをした時の動画だ。釣り人は吉田がやっている。
「わあ!可愛い~。スルメちゃん、入れ食いですね。」
「凄いですよ。右から左から飛びついて来ますから。」
「へぇ~。ふふふ。楽しそうですね。」
そんな他愛もない話をしているとあっという間に時間が過ぎ、三次会も終わってしまった。名残惜しかったけど、連絡先を交換出来たのでOKとしよう。
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