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瀬高君、車買う編
瀬高君、車買う編5
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金曜日。
何時ものように終業後、家に帰り、スルメを撫でて、家を出た。
今回、何時もと違う事は……そう、僕の新車で釣りに行く事。
何時もは大きな会社の車で行くから、荷物は多めに持って行っているであろうヨシさん達は道具を必要な分だけ持って来ているようだった。
ロッドをロッドホルダーに掛けて、荷物を積み、いざ!出発!!
今回の車はターボが付いている。この前までは苦労していた、坂道もスイスイだ。
「いいね。この軽も。娘が買った軽も良かったけど。」
「うん。よかね。スイスイ走るし、中も広か。荷物もある程度はのるけん、二人くらいならなんの問題もなく釣行に行けるばいね。」
「娘さんも軽をお買いになられたんですね。」
そう言えば前に娘さんがこっちに引っ越してきたって言ってたな。
そうか~。娘さんも軽を買ったのか~。
どんな車を買ったのか興味が出たので聞いてみることにした。
「娘さんはどんな軽を買ったんですか?」
ヨシさんは僕の質問に考えながら答えた。
「女の子らしい軽?小さいバスみたいな??可愛らしい軽。」
ん?バス??可愛らしい??
僕がどんなんだ?と思っているとヨシさんは思い出したかのように言った。
「あ、あれだよ。今人気の若手女優さんがCMしているやつ。」
「「あ~」」と後部座席からも聞こえてくる。どうやら、島田社長も分かったようだった。
「今の軽は少し値段もはるけど、いいよな。俺も今度は軽にしようかな?」
そう言えば、ヨシさんと知り合って一年が過ぎたが、ヨシさんがどんな車に乗っているか知らない。会社には何時も徒歩でやって来るし、会社の飲み会は僕が会社まで迎えに行く。そんな事を考えていると、島田社長が言った。
「な~ん。ヨシには軽は無理たい。何時も軽にしようかな?あのステーションワゴンにしようかな?って言いよるけど、結局はスポーツカーたい。荷物もそぎゃんのらんとに。」
予想通りというか、似合っているというか、ヨシさんはスポーツカーに乗っているらしい。
「何に乗っているんですか?」
ヨシさんは即答した。それは、車に興味のない僕でも分かる車名だった。
そんな事を話していると、天草の山下釣具に着いた。今回も氷と数本のエギを購入しただけで店を後にする。
そして、今回の釣り場。西海岸の方へ到着した。この前の橋を渡った所ではなく、違う漁港。駐車スペースからは結構離れている堤防で釣るようだ。
島田社長の「新車ばイカスミで黒くしてやるばい!」はどうやら実行されないらしく、安心した。
何時ものように終業後、家に帰り、スルメを撫でて、家を出た。
今回、何時もと違う事は……そう、僕の新車で釣りに行く事。
何時もは大きな会社の車で行くから、荷物は多めに持って行っているであろうヨシさん達は道具を必要な分だけ持って来ているようだった。
ロッドをロッドホルダーに掛けて、荷物を積み、いざ!出発!!
今回の車はターボが付いている。この前までは苦労していた、坂道もスイスイだ。
「いいね。この軽も。娘が買った軽も良かったけど。」
「うん。よかね。スイスイ走るし、中も広か。荷物もある程度はのるけん、二人くらいならなんの問題もなく釣行に行けるばいね。」
「娘さんも軽をお買いになられたんですね。」
そう言えば前に娘さんがこっちに引っ越してきたって言ってたな。
そうか~。娘さんも軽を買ったのか~。
どんな車を買ったのか興味が出たので聞いてみることにした。
「娘さんはどんな軽を買ったんですか?」
ヨシさんは僕の質問に考えながら答えた。
「女の子らしい軽?小さいバスみたいな??可愛らしい軽。」
ん?バス??可愛らしい??
僕がどんなんだ?と思っているとヨシさんは思い出したかのように言った。
「あ、あれだよ。今人気の若手女優さんがCMしているやつ。」
「「あ~」」と後部座席からも聞こえてくる。どうやら、島田社長も分かったようだった。
「今の軽は少し値段もはるけど、いいよな。俺も今度は軽にしようかな?」
そう言えば、ヨシさんと知り合って一年が過ぎたが、ヨシさんがどんな車に乗っているか知らない。会社には何時も徒歩でやって来るし、会社の飲み会は僕が会社まで迎えに行く。そんな事を考えていると、島田社長が言った。
「な~ん。ヨシには軽は無理たい。何時も軽にしようかな?あのステーションワゴンにしようかな?って言いよるけど、結局はスポーツカーたい。荷物もそぎゃんのらんとに。」
予想通りというか、似合っているというか、ヨシさんはスポーツカーに乗っているらしい。
「何に乗っているんですか?」
ヨシさんは即答した。それは、車に興味のない僕でも分かる車名だった。
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そして、今回の釣り場。西海岸の方へ到着した。この前の橋を渡った所ではなく、違う漁港。駐車スペースからは結構離れている堤防で釣るようだ。
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