釣りはじめました

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初めての一人釣行編

初めての一人釣行編10

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 ……やっと、着いた。
 牛深からここまで、結構戻ったな。
 人は数人居る程度で、場所は空いている。ラッキー!
 早速、用意をして、釣りを始める。
 まずは、底までカウントして落として底を狙って釣る。
 反応はなし。
 次に表層を狙う。
 ……おお!?クイっと持って行ったよ!!
 早速、一杯釣れた。お持ち帰り出来るサイズ。
 やはり、楽しい。
 次は少しポイントをずらして、表層を攻める。
 なんと!?クイっと!!またキタ~ッ!!
 初の連発!これで前回の釣果に並んだ!!
 これで気が良くなったのか、今日は場所に固定せずに歩いて広い港内を釣る事にした。外灯回りや、その少し外れた明暗部、船と船の広い間の空いた所など、表層から底まで広く探ってみる。
 この日は当たりだったのか、なんと、かなりの数が釣れてしまった。計、13杯。牛深のと併せて14杯。
 大漁だと言っていいのかもしれない。
 何か凄い充実感。朝マズメまであと少しだろうけど、今日はこれで帰る事にしよう。満足したら疲れも出てきたし。
 帰りの車の中は鼻歌が止まらなかった。
 釣り場所が無くなった時はどうしよう?と思ったけど、結果オーライだ。自分の思うようにも釣れたし、少し上手くなったのかもしれない。やはり、そう思うと鼻歌は一層大きくなった。
 家に帰った時にはまだ朝早くだった。
 流石に、両親もまだ家に居る。今回の釣果を見て驚いていた。友達にあげていい?と母が言うので、良いよ。と言ったら凄く喜んでいた。
 道具を洗い、シャワーを浴びて朝食を食べて寝たら、起きたのは夕方の六時だった。
 キッチンからはいい匂いがする。
 寝ていて気がつかなかったが、ヨシさんと島田社長からSNSを通してメッセージが来ていた。
 遅れたお詫びと釣果を並べた写真、そして、食べますか?とメッセージを打つ。
 すぐに、既読と言う文字が付き、凄いなどのメッセージなどの他に、前回と同じように気持ちだけ頂いておきます。と返ってきた。
 そして、晩御飯。今回はイカづくしだった。
 刺身に天ぷら、この前教えた、黄金イカにエビチリならぬイカチリ。イカスミパエリアまであった。
 母は最近、僕が釣りで魚やイカを釣って来るようになって、ネットでレシピを調べているらしく、イカは翌日になると旨味が増すと言う情報も仕入れていた。
 冷蔵庫に明日のイカも入っとるけん、楽しみね~。と凄く嬉しそうだった。
 今日も言うまでもなく、ご飯を大量に食べて明日の刺身を楽しみに、就寝した。
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