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キス釣り編
キス釣り編8
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朝食を食べ終わり、仕掛けを作っている途中。ハリをセットする前にヨシさんに止められた。
「ヒロ。とりあえず、ハリをつける前にキャスティングの練習をしようか?」
あっ、そうか。僕はまだ仕掛けを遠くへ飛ばした事がないんだった。アジゴ釣りの時は真下に落とすだけだったから。
「はい。お願いします。」
そう言って、僕はロッドを伸ばしてヨシさんの所へ向かった。
「ヒロは本で読んである程度理解しているかもだけど、教えるな。大事な事はまず、投げる時は周囲に気をつける事。後ろに人は通っていないかとかな。後は巻き上げ過ぎない事。穂先にラインがからんでない確認する事。ロッドが折れる原因になるから。」
はい。と言いながら頷く。
「後はとりあえず、自分なりに本で覚えた通りやってみな。」
僕は本で読んだ事を思い出しながら動作に移る。
まずは、左手でベールを起こすと同時にラインをリールフットを挟んでる右手人差し指で引っ掛けて、左手はロッドの下の方を握る。ガイドを上にして振りかぶる。あ、この時に周囲に気を配らなければならない。人が来ていないかとか、穂先にラインがからんでないかとか……。そして、ロッドを振って人差し指を離して投げる!
………ありゃ?
仕掛けはほぼ真下へ落ちた。
直ぐに巻いて回収する。
そしてまた、同じように投げる。
また、ほぼ真下に落ちる。
ぬ!?何がいけないんだ?
もう一度だ!
回収して、投げる。
結果は三連続、ほぼ真下にドボン。
ここでヨシさんからのアドバイスが入った。
「もう少し、早く指を離してみな。」
言われるように指を早く離す。
すると、今度は少し遠くへ飛んだが、凄く山なりで、微妙な感じだった。
もう一度、投げる。結果は同じだった。
ぐぬぬ。本で読む限りでは、そんなに難しくなさそうだったのに。
悩んだ末、僕はヨシさんに手本を見せて貰うようにお願いした。
ヨシさんは快く応じてくれて、「よく見てなよ。」と言いながら投げる。
仕掛けは、シューン!と少し明るくなり始めた空を切り裂かんばかりに遠くへ飛んで行った。
ええ!?すげぇ!しかも、かっこいい!!
僕はもう一度見たくて、もう一度お願いした。
ヨシさんはまた投げる。
ビシッと決まって、やはりかっこいい!
自分とはどこが違うのだろう?
今度は、投げずにマネだけしてみる。
ん~。イメージではバッチリ決まっているんだけどな……。
どこがいけないんんだろう?分からない。
もう一度投げてみる。やはり結果は同じで、山なりや少し飛んでドボンだった。
ヨシさんにアドバイスを貰うことにしよう。
「ヨシさん、僕のキャスティングはどこが悪いんですか?」
「そうだね。振る腕を止める角度と指を離すタイミングが悪いよね。それと、身体の芯がブレてるね。」
それって、全部じゃね?
ヨシさんはジェスチャーをしながら教えてくれる。
ヨシさん曰わく、僕の振る腕を止める角度が上がり過ぎたり下がり過ぎているらしい。理想はロッドを止める角度とラインを離すタイミングは40~45度。上がり過ぎない、下がり過ぎないらしい。それにともなって指を離すタイミングもまちまちになっている。それと目線はちゃんと真っ直ぐ投げた方向を見るとのこと。
ボール投げや剣道の面打ちに感覚は似ているかも?とのこと。
ロッドを持たず、自分の目線の先に腕を確認しながら、おおよそ40~45度に止まるように振りピタリと止める。その時に、人差し指も離す。
目線をしっかり!
止めて、離す。
…止めて、離す。
……止めて、離す。
何回か繰り返す。
よし!もう一度投げてみよう!
止める事を意識して、いざ!キャスト!!
ショルル~ン!
ヨシさんのキャスティングとは違うが、前に飛んだ!距離も伸びた!!
回収して、また投げる。
シュルルルル~ン!
おお!?飛距離がまた伸びたのでは!?
「いいじゃないか。ヒロ。上手いぞ!よし、次はハリと餌をつけて投げてみようか?」
「はい!」
いよいよ、ハリと餌をつけて、釣り開始だ。
「ヒロ。とりあえず、ハリをつける前にキャスティングの練習をしようか?」
あっ、そうか。僕はまだ仕掛けを遠くへ飛ばした事がないんだった。アジゴ釣りの時は真下に落とすだけだったから。
「はい。お願いします。」
そう言って、僕はロッドを伸ばしてヨシさんの所へ向かった。
「ヒロは本で読んである程度理解しているかもだけど、教えるな。大事な事はまず、投げる時は周囲に気をつける事。後ろに人は通っていないかとかな。後は巻き上げ過ぎない事。穂先にラインがからんでない確認する事。ロッドが折れる原因になるから。」
はい。と言いながら頷く。
「後はとりあえず、自分なりに本で覚えた通りやってみな。」
僕は本で読んだ事を思い出しながら動作に移る。
まずは、左手でベールを起こすと同時にラインをリールフットを挟んでる右手人差し指で引っ掛けて、左手はロッドの下の方を握る。ガイドを上にして振りかぶる。あ、この時に周囲に気を配らなければならない。人が来ていないかとか、穂先にラインがからんでないかとか……。そして、ロッドを振って人差し指を離して投げる!
………ありゃ?
仕掛けはほぼ真下へ落ちた。
直ぐに巻いて回収する。
そしてまた、同じように投げる。
また、ほぼ真下に落ちる。
ぬ!?何がいけないんだ?
もう一度だ!
回収して、投げる。
結果は三連続、ほぼ真下にドボン。
ここでヨシさんからのアドバイスが入った。
「もう少し、早く指を離してみな。」
言われるように指を早く離す。
すると、今度は少し遠くへ飛んだが、凄く山なりで、微妙な感じだった。
もう一度、投げる。結果は同じだった。
ぐぬぬ。本で読む限りでは、そんなに難しくなさそうだったのに。
悩んだ末、僕はヨシさんに手本を見せて貰うようにお願いした。
ヨシさんは快く応じてくれて、「よく見てなよ。」と言いながら投げる。
仕掛けは、シューン!と少し明るくなり始めた空を切り裂かんばかりに遠くへ飛んで行った。
ええ!?すげぇ!しかも、かっこいい!!
僕はもう一度見たくて、もう一度お願いした。
ヨシさんはまた投げる。
ビシッと決まって、やはりかっこいい!
自分とはどこが違うのだろう?
今度は、投げずにマネだけしてみる。
ん~。イメージではバッチリ決まっているんだけどな……。
どこがいけないんんだろう?分からない。
もう一度投げてみる。やはり結果は同じで、山なりや少し飛んでドボンだった。
ヨシさんにアドバイスを貰うことにしよう。
「ヨシさん、僕のキャスティングはどこが悪いんですか?」
「そうだね。振る腕を止める角度と指を離すタイミングが悪いよね。それと、身体の芯がブレてるね。」
それって、全部じゃね?
ヨシさんはジェスチャーをしながら教えてくれる。
ヨシさん曰わく、僕の振る腕を止める角度が上がり過ぎたり下がり過ぎているらしい。理想はロッドを止める角度とラインを離すタイミングは40~45度。上がり過ぎない、下がり過ぎないらしい。それにともなって指を離すタイミングもまちまちになっている。それと目線はちゃんと真っ直ぐ投げた方向を見るとのこと。
ボール投げや剣道の面打ちに感覚は似ているかも?とのこと。
ロッドを持たず、自分の目線の先に腕を確認しながら、おおよそ40~45度に止まるように振りピタリと止める。その時に、人差し指も離す。
目線をしっかり!
止めて、離す。
…止めて、離す。
……止めて、離す。
何回か繰り返す。
よし!もう一度投げてみよう!
止める事を意識して、いざ!キャスト!!
ショルル~ン!
ヨシさんのキャスティングとは違うが、前に飛んだ!距離も伸びた!!
回収して、また投げる。
シュルルルル~ン!
おお!?飛距離がまた伸びたのでは!?
「いいじゃないか。ヒロ。上手いぞ!よし、次はハリと餌をつけて投げてみようか?」
「はい!」
いよいよ、ハリと餌をつけて、釣り開始だ。
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