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おいかけて、マグロ丼

おいかけて、マグロ丼編9

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 「わぁ!今まで食べたマグロのお刺身よりモチモチしてる!!」
 大森さんは刺身を食べながら、至福の表情を浮かべる。
  「早苗ちゃん。このマグロステーキも絶品よ。」
 姉さんはマグロステーキを食べ、ビールで流し込む。
 言われるままに、マグロステーキを頬張る大森さん。「ん~!!」と言いながら、姉さんと同じようにビールを飲み干す。
 よかった。お口に合ったみたいだ。
 流石に、サラダくらいはないとな。と思い、簡単に、切ったレタス、トマト。そして、豆苗を入れて出す。ドレシングを取るついでに、大森さんにビールのおかわりを聞く。
 「大森さん。ビールのおかわりはいかがですか?」
 「え。でも……。」
 この期に及んでも、やはり遠慮する。まあ、それが普通なのだろうけど。
 「遠慮なんてしないで、ジャンジャン飲んで下さい。ワインも焼酎も日本酒も、あっ、ハイボールも作れますよ。」
 「そうそう。早苗ちゃん。我が家だと思って、遠慮なんかしちゃだめよ?京ちゃん、私、ビール。」
 「……なら、私もビールをお願いしていいですか?」
 「はい!」
 僕は満面の笑顔で大森さんと姉さんにビールを渡した。
 
 姉さん達は楽しそうに会話をしながら、食事を楽しんでいる。そう言えば、何時以来だろう?姉さん以外と食卓を囲むのは?両親が亡くなってから、なかった気がした。
 そんな事を考えていると、お湯と油がいい感じで温まった。
 まずはマグロカツ。まあ、これもトンカツと変わらない。マグロに塩こしょうをし、小麦粉、卵、パン粉の順に衣をまとわせ、油へ、ドン!中がレアでも美味いのだけれど、マグロステーキもレア、刺身も大量と言う事で、こんがりキツネ色になるまで揚げて、油をきり、切り分ける。ソースは、わさび醤油、タルタル、ソースを用意する。あとは、好みで。
 そして、スープ作り、超手抜きスープ。
 沸騰したお湯に、中華スープの素、椎茸、えのきを投入。少し煮たら、塩こしょうで味をととのえ、一口大に切ったマグロを入れ、マグロの色が変わったら溶き卵を投入。最後にネギを散らして出来上がり。水溶き片栗粉でとろみをつけてもいいのだけれど、そのままでいこう。
 そして、最後にマグロ丼。
 お酒を飲めない僕としては、ご飯を食べたい。姉さん達もきっと、シメで食べるだろう。
 マグロ、アボカドを食べやすい大きさに切る。それをご飯を入れた丼の上に置き、刻み海苔、マヨネーズ、わさび醤油を回しかけて出来上がり。簡単。
  よし!マグロ使い切ったぞ!!
 
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