26 / 49
やっぱり夏は夜釣りがいいよね?
やっぱり夏は夜釣りがいいよね?5
しおりを挟む
石?!岩?!
自分の拳よりも少し大きい石だった。貝などが付着した……。
「あははは。いいの釣ったじゃないか。アヤカ。」
フーコさんは楽しそうに笑う。
……え?ちっとも良くないんですけど??
私は無言でそれを外した。
次は次こそは、タコを釣ってやる!!そう息巻いて釣りを再開するが、この堤防では釣れなかった。
「それじゃ、次に行こうか。」
フーコさんの合図で移動をする。時間的には、車で10分くらいだっただろうか?近かった。そして、そこは外灯もあって、なかなか明るかった。それに、釣り人が沢山いた。
「フーコさん。あの方達は何を釣っているんですか?」
ユウちゃんはフーコさんにたずねる。
「あれは、アジゴだね。アジの子供。今の時期は沢山釣れるからね。ファミリーなんか多いんだ。」
へぇ~。あれか、たまにスーパーでパック売りしてあるやつね。あれって、堤防からでも釣れるんだ。……なら、もしかして、親であるアジも堤防から釣れたりする?
「親のアジも堤防で釣れるんですか?」
「ん?そうだね。今の時期は少し厳しいけど、寒くなると釣れるね。」
フーコさんは私の質問にそう答えた。
なんと?!アジが!あの美味しいアジが堤防から釣れるのか?!魚んちゅ~に来るお客さんは、船に乗って釣っているのだとばかり思ったけど……。アジが堤防で釣れるなら、釣って新鮮なやつを食べてみたいかも!!
新鮮なら、どんなに美味しいだろう?刺身はもちろん……タタキになめろう……。ああ……シンプルに塩焼きも良いな。アジフライなんてどうだろう?
「何ぼ~っとしてるの?アヤカちゃん??フーコさん先に行っちゃてるよ?」
私がアジの事を考えていると、フーコさんは先に行き始めていた。
おっと、いけない。私は小走りでフーコさん達の所へ行った。
少し外灯から外れた場所。丁度、堤防が岸と直角になっている角の所と言うべきだろうか?まあ、堤防の隅っこ……かな?そこで、フーコさんは足を止めた。
「案外、この隅っこで釣れたりするんだよね。どっちか落としてみて。」
フーコさんはそう言う。どっちかって……。
私達は顔を見合わせる。そして、当たり前のように譲り合う。そのやり取りが少し続いて痺れを切らしたフーコさんは言った。
「埒があかないよ。じゃんけんして決めなよ。」
その提案に従い、じゃんけんをする。そして、私は見事に負けた。
ユウちゃんは仕掛けをいつの間にかフーコさんと同じに変えている。こういう切り替え、ユウちゃんは早かった。
ユウちゃんは仕掛けを落とす。そうして、ものの数分だろうか?ユウちゃんは大きくアワセを入れた。
ええ!!
「きました!きました!!」
ユウちゃんはそう言いながら、ハンドルを一生懸命に巻く。
ユウちゃん、きたの!?
水面に姿を現したのは、明らかに!タコ~!!フーコさんのよりは少し小さいけど!タコ~~!!
ユウちゃんは強引に上げる。
ユウちゃん、いいな~。いいな~。タコ釣れていいな~。
私が羨ましそうな瞳で見つめていると、アジゴを釣っていたのであろう。兄妹と思われる、小さい子供が二人やってきて、ユウちゃんとタコを凄い凄いと誉めていた。……羨ましかった。ユウちゃん、ヒーローじゃん。
私は負けじと堤防探索に出掛けるのであった。
自分の拳よりも少し大きい石だった。貝などが付着した……。
「あははは。いいの釣ったじゃないか。アヤカ。」
フーコさんは楽しそうに笑う。
……え?ちっとも良くないんですけど??
私は無言でそれを外した。
次は次こそは、タコを釣ってやる!!そう息巻いて釣りを再開するが、この堤防では釣れなかった。
「それじゃ、次に行こうか。」
フーコさんの合図で移動をする。時間的には、車で10分くらいだっただろうか?近かった。そして、そこは外灯もあって、なかなか明るかった。それに、釣り人が沢山いた。
「フーコさん。あの方達は何を釣っているんですか?」
ユウちゃんはフーコさんにたずねる。
「あれは、アジゴだね。アジの子供。今の時期は沢山釣れるからね。ファミリーなんか多いんだ。」
へぇ~。あれか、たまにスーパーでパック売りしてあるやつね。あれって、堤防からでも釣れるんだ。……なら、もしかして、親であるアジも堤防から釣れたりする?
「親のアジも堤防で釣れるんですか?」
「ん?そうだね。今の時期は少し厳しいけど、寒くなると釣れるね。」
フーコさんは私の質問にそう答えた。
なんと?!アジが!あの美味しいアジが堤防から釣れるのか?!魚んちゅ~に来るお客さんは、船に乗って釣っているのだとばかり思ったけど……。アジが堤防で釣れるなら、釣って新鮮なやつを食べてみたいかも!!
新鮮なら、どんなに美味しいだろう?刺身はもちろん……タタキになめろう……。ああ……シンプルに塩焼きも良いな。アジフライなんてどうだろう?
「何ぼ~っとしてるの?アヤカちゃん??フーコさん先に行っちゃてるよ?」
私がアジの事を考えていると、フーコさんは先に行き始めていた。
おっと、いけない。私は小走りでフーコさん達の所へ行った。
少し外灯から外れた場所。丁度、堤防が岸と直角になっている角の所と言うべきだろうか?まあ、堤防の隅っこ……かな?そこで、フーコさんは足を止めた。
「案外、この隅っこで釣れたりするんだよね。どっちか落としてみて。」
フーコさんはそう言う。どっちかって……。
私達は顔を見合わせる。そして、当たり前のように譲り合う。そのやり取りが少し続いて痺れを切らしたフーコさんは言った。
「埒があかないよ。じゃんけんして決めなよ。」
その提案に従い、じゃんけんをする。そして、私は見事に負けた。
ユウちゃんは仕掛けをいつの間にかフーコさんと同じに変えている。こういう切り替え、ユウちゃんは早かった。
ユウちゃんは仕掛けを落とす。そうして、ものの数分だろうか?ユウちゃんは大きくアワセを入れた。
ええ!!
「きました!きました!!」
ユウちゃんはそう言いながら、ハンドルを一生懸命に巻く。
ユウちゃん、きたの!?
水面に姿を現したのは、明らかに!タコ~!!フーコさんのよりは少し小さいけど!タコ~~!!
ユウちゃんは強引に上げる。
ユウちゃん、いいな~。いいな~。タコ釣れていいな~。
私が羨ましそうな瞳で見つめていると、アジゴを釣っていたのであろう。兄妹と思われる、小さい子供が二人やってきて、ユウちゃんとタコを凄い凄いと誉めていた。……羨ましかった。ユウちゃん、ヒーローじゃん。
私は負けじと堤防探索に出掛けるのであった。
0
お気に入りに追加
18
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる