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初釣り体験!!
初釣り体験!!7
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私は案外、睡眠に弱いのかもしれない。魚んちゅ~の近くのコンビニで朝ご飯などを買った記憶はあるものの、気付けばまた、港へ着いていた。
「ほら、アヤカ。ちゃんと起きな。もう、着いたよ。」
フーコさんは、まだまどろみの中に居る私を揺らし起こしながら、ロッドホルダーに掛けてある竿を取っていた。
私はそれを手伝った後、車から降りて背伸びをする。やはり、潮の香りという物はとても気持ちの良いものだ。
「フーコちゃん。アヤカちゃん。ユウちゃん。おはよう。」
「おはよ。」
シゲルさんとミチナガさんは先に到着していたようで、私達を見つけて挨拶をしてくれた。
「おはようございます。シゲルさん、ミチナガさん。今日はよろしくお願いします。」
フーコさんはシゲルさん達に挨拶をし、私達もそれにならい、挨拶をした。
「それじゃ、早速、船に乗り込もうばい。手伝うけん、荷物ばかしなっせ。」
シゲルさんとミチナガさんは私達の荷物を運ぶのを手伝ってくれた。そのおかげで、荷物を取りに往復する必要もなく、一度で済んだ。
「おはようございます。今日はよろしくお願いします。」
この前と同じように、船長さんに挨拶をする。
「おはようございます。この前はありがとうございました。本日もよろしくお願いします。」
どうやら、船長さんはこの前の事を覚えているようだ。
そして、この前と同じように酔い止めを飲み、フーコさんに鯛ラバを用意してもらった所で出航した。
今日は、最初からユウちゃんと同じオレンジ色だ!釣れるに違いない!!
私はワクワクしながら、釣り場に着くのを楽しみに遠くの朝日を眺めていた。
そして、数十分後。
船は止まり、船長さんの声がする。
「いいですよ。」
よし!いよいよ、釣り開始だ!やり方は覚えているし、少しだけどネットで勉強してきた。今日は真鯛様を釣るわ!!
船の先端にはシゲルさんとミチナガさん。
後ろの方に私、ユウちゃん。その反対側にフーコさんの並びになった。
ふふふ。ユウちゃん。私の横にきた事を後悔させてあげるわ!
始めて直ぐ、私のお隣、ユウちゃんにどうやらお魚が掛かったようだ。
ユウちゃんは慎重に、慎重にハンドルを回す。竿の先はグイグイっとなっている。
そして、釣れたのはガラカブちゃんだった。
「やったよ!アヤカちゃん。ガラカブ釣れた~。」
ユウちゃんは嬉しそうにガラカブちゃんを私に見せる。
「やったね!ユウちゃん!!」
私はユウちゃんとハイタッチをした。
うんうん。良かった。ユウちゃん、釣れて良かった~。今日もさいさき良いみたいで……。
ん?待てよ?!
なぜか、ガラカブちゃんを見て私はこの前の自分とユウちゃんが重なって見えてしまった。
も、もしや、これは……この前の私パターン?ユウちゃん、ガラカブちゃん以外、釣れないパターン??
……イッシッシッ。ユウちゃん!この前の私の苦しみを味わうがよい!!
私の中の悪いアヤカの笑っている声が聞こえた様な気がした。
しかし、それから、数分後。ユウちゃんは二匹目のガラカブちゃんを釣り上げた。
…………あ、はい。すみませんでした。ユウちゃんは私とは違うのね。私と私の中の悪いアヤカは、少ししょんぼりした。
しかし、そのしょんぼりは直ぐに解消される事になった。
私の竿にも待望のアタリがきたのだ!
「ほら、アヤカ。ちゃんと起きな。もう、着いたよ。」
フーコさんは、まだまどろみの中に居る私を揺らし起こしながら、ロッドホルダーに掛けてある竿を取っていた。
私はそれを手伝った後、車から降りて背伸びをする。やはり、潮の香りという物はとても気持ちの良いものだ。
「フーコちゃん。アヤカちゃん。ユウちゃん。おはよう。」
「おはよ。」
シゲルさんとミチナガさんは先に到着していたようで、私達を見つけて挨拶をしてくれた。
「おはようございます。シゲルさん、ミチナガさん。今日はよろしくお願いします。」
フーコさんはシゲルさん達に挨拶をし、私達もそれにならい、挨拶をした。
「それじゃ、早速、船に乗り込もうばい。手伝うけん、荷物ばかしなっせ。」
シゲルさんとミチナガさんは私達の荷物を運ぶのを手伝ってくれた。そのおかげで、荷物を取りに往復する必要もなく、一度で済んだ。
「おはようございます。今日はよろしくお願いします。」
この前と同じように、船長さんに挨拶をする。
「おはようございます。この前はありがとうございました。本日もよろしくお願いします。」
どうやら、船長さんはこの前の事を覚えているようだ。
そして、この前と同じように酔い止めを飲み、フーコさんに鯛ラバを用意してもらった所で出航した。
今日は、最初からユウちゃんと同じオレンジ色だ!釣れるに違いない!!
私はワクワクしながら、釣り場に着くのを楽しみに遠くの朝日を眺めていた。
そして、数十分後。
船は止まり、船長さんの声がする。
「いいですよ。」
よし!いよいよ、釣り開始だ!やり方は覚えているし、少しだけどネットで勉強してきた。今日は真鯛様を釣るわ!!
船の先端にはシゲルさんとミチナガさん。
後ろの方に私、ユウちゃん。その反対側にフーコさんの並びになった。
ふふふ。ユウちゃん。私の横にきた事を後悔させてあげるわ!
始めて直ぐ、私のお隣、ユウちゃんにどうやらお魚が掛かったようだ。
ユウちゃんは慎重に、慎重にハンドルを回す。竿の先はグイグイっとなっている。
そして、釣れたのはガラカブちゃんだった。
「やったよ!アヤカちゃん。ガラカブ釣れた~。」
ユウちゃんは嬉しそうにガラカブちゃんを私に見せる。
「やったね!ユウちゃん!!」
私はユウちゃんとハイタッチをした。
うんうん。良かった。ユウちゃん、釣れて良かった~。今日もさいさき良いみたいで……。
ん?待てよ?!
なぜか、ガラカブちゃんを見て私はこの前の自分とユウちゃんが重なって見えてしまった。
も、もしや、これは……この前の私パターン?ユウちゃん、ガラカブちゃん以外、釣れないパターン??
……イッシッシッ。ユウちゃん!この前の私の苦しみを味わうがよい!!
私の中の悪いアヤカの笑っている声が聞こえた様な気がした。
しかし、それから、数分後。ユウちゃんは二匹目のガラカブちゃんを釣り上げた。
…………あ、はい。すみませんでした。ユウちゃんは私とは違うのね。私と私の中の悪いアヤカは、少ししょんぼりした。
しかし、そのしょんぼりは直ぐに解消される事になった。
私の竿にも待望のアタリがきたのだ!
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