17 / 23
はじめてのお給料
はじめてのお給料7
しおりを挟む
グランウルフとソーマはしばらく睨み合う。
しびれを切らした、グランウルフは牽制と言わんばかりに火の玉を吐く。が、それをソーマは軽くあしらい、走り出す。
自分を目掛けて走ってくるソーマにグランウルフは爪で反撃を試みるが、ソーマはそれを紙一重で交わし一太刀を浴せる。グランウルフは怒りと痛みで声を上げる。
「グゴォ!」
「案外、速くないね。」
ソーマはそう言うと、連続でグランウルフに斬り掛かり次々と傷を負わせていく。
「すごい……。」
リースはソーマの姿に見惚れていた。
グランウルフは怒り狂ったかのように、炎のブレスを撒き散らし、辺りを火の海に変え、ソーマを目掛けてあらん限りの炎を吐き出す。
ソーマはそれをラグナ・クルナで一刀両断し、最後のトドメと言わんばかりに加速する。
炎を斬られ、為すすべの無くなったグランウルフはソーマにより、呆気なく討たれ、その身体を倒した。
ソーマはグランウルフが倒れたのを確認して、箱を一刀両断して言った。
「レイナ!火事になっちゃうから、火消して。」
「わかったわ!」
そう言うとレイナは詠唱を始める。
「……………ウォーターレイ!」
空から無数の勢いのよい雨粒が大地を濡らし、瞬く間に炎は消し去った。
「威力を弱めたから、消火には丁度良いわよね。」
「いや!痛い!痛い!!レイナ!痛い!!強過ぎるよ!レイナ!!」
レイナの放った魔法はもちろん火の海の中に居たソーマにも命中し、まだ、降り注ぐ雨粒の中、ソーマは切断した箱を両手な抱え走って戻ってくる。
それを見たリースは歓喜に満ちた声で言う。
「ソーマさん!凄いです!かっこ良かったです!!」
知的と思っていたイメージはどこへやら……。興奮した様子でソーマを見るリースの目は明らかに恋する乙女の表現だった。それを見て、レイナは嫌な予感がした。
「リースさん、グランウルフの剥ぎ取りはしなくていいんですか?」
レイナはリースがソーマから目を離すように誘導する。
「あっ!そうでした。魔獣の剥ぎ取りなんて初めてで……。こんな経験が生きているうちに出来るだなんて……。」
リースはグランウルフの牙を剥ぎ取る。
「やった!出来ました!!今回は剥ぎ取れました!本物です!!」
リースは牙を持ち上げながらはしゃいでいる。
それを、ソーマはニコニコとレイナは頬を引きつらせながら、笑っていた。
夕刻前、三人は村へ戻り、村長へ報告に向かった。
報告を受けたガウムは少し考えた後、口を開く。
「魔獣といい、魔族の仕業なのかの……。いや、それは考えにくい……。とりあえず、この箱を持ってギルバート殿の所へ行ってみるわい。」
三人は頷き、ガウムは続ける。
「ご苦労様じゃったな。報酬は明日渡すから、明日寄りなさい。このグランウルフの牙もこちらで買い取るから、その金額もプラスするからの~。」
「はい。分かりました。あと、一つお伺いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
レイナはガウムにたずねる。
「なにかね?わしが答えれる事なら何でも答えよう。」
「ありがとうございます。宝玉についてお聞きしたいのですが。」
ガウムは、なるほど。というような表現をした後に言う。
「すまんの。レイナちゃん。わしはあまり力になれそうにない。聞いた話だと、ここより少し先に行った町『グランパ』に宝玉に詳しい者がおると聞いた事がある程度じゃ。」
「グランパ……。ありがとうございます。なら、次はそこへ向かいたいと思います。」
三人はガウムと少し雑談した後に別れ、それぞれの帰路についた。
翌朝。
ソーマとレイナが村長宅へ着いた時にはリースは既に村長宅に居た。
今回の報酬じゃ。とガウムから貰ったのは、一人2000ルーク。それにグランウルフの牙代、一人5000ルーク。合計14000ルーク。
大金だ。これだけあれば、グランパまでの宿代などに困る事はない。
「これが、私達のはじめてのお給料?高過ぎない?」
レイナはソーマを見る。
「うん。高過ぎる。グランウルフの牙って、こんなに高いものだってのにもびっくり……。」
二人は少しの間沈黙する。人間が『魔族狩り』をして富を得ようとした理由を直接肌で感じたからだ。今回は得ようとして得た訳ではないけれど、実際、手に入れてしまえば心は揺れ動くのかもしれない。
それを見た、ガウムは口を開く。
「二人共。大事なのは欲に飲む込まれない事じゃ。君達の旅の中では、このような事がまた起こるじゃろう。そして、このようにまた大金を手にする事もあるじゃろう。その時は切り替えなさい。そして、同時にギルバート殿の教えも思いだすとよい。」
二人は頷き、ガウムにお礼を言って村を出ようとした、その時。後ろからリースが大きなバッグを背負い、駆け足で近寄ってくる。
「はぁ、はぁ、はぁ。お二人とも、私も一緒に連れて行って頂けれませんか?お金の管理、アイテムの管理、サポート作業、私が全てやりますから。お願いします!」
リースは目一杯頭を下げて二人にお願いする。
「いいですよ。」
「ダメです。」
ソーマとレイナは同時に答え、その答えはバラバラだった。ソーマの答えを聞いて、レイナは頭を抱え、レイナの答えを聞いて、ソーマは不思議そうにする。
リースはレイナの答えた聞かなかった事にし、ソーマの答えに喜びを見せ、ソーマからお金やアイテムを受け取りバッグの中にしまい、レイナにも「お荷物、お持ちします!」とお金やアイテムをばぱっと、ぶんどるように受け取りバッグにしまう。
(ああ。こりゃ、ダメだ。)
レイナは素早く諦めて先を急ぐ事にした。
道中、レイナはリースになぜ自分達に着いて来ようかと思ったのか聞いた。
リースは少し考えた後に口を開く。
「レイナさんにごまかしても直ぐにバレてしまいそうなので……。言いますね。私、ソーマさんの事好きになっちゃいました。」
てへっとして、舌をぺろりと出す。リース。
(やはり、最初のイメージとは全く違うキャラだ!何が知的だ!ただの猫かぶりじゃねぇか!)
レイナは、はらわたが煮えくりかえりそうな気分になった。
「もちろん、レイナさんが正室なのはわきまえるつもりですよ?」
リースはしれっと言う。
「正室って!アナタ!!」
「だって、この国は一夫多妻でもいい国じゃないですか?あの、ガウム村長ですら奥さん三人居ますよ??封印の巫女の守り人でも、それは例外ではないはずですぅ~。人の恋愛は自由なはずですよ~。」
(コイツ!コイツ!!わざと私がムカつくように言ってやがる!!)
レイナが怒りにぷるぷると震えていると、それをみていないふりをし、リースはソーマの横へ走って行った。
レイナは自分の嫌な予感が的中したと、頭を抱え、天を仰いだ。
しびれを切らした、グランウルフは牽制と言わんばかりに火の玉を吐く。が、それをソーマは軽くあしらい、走り出す。
自分を目掛けて走ってくるソーマにグランウルフは爪で反撃を試みるが、ソーマはそれを紙一重で交わし一太刀を浴せる。グランウルフは怒りと痛みで声を上げる。
「グゴォ!」
「案外、速くないね。」
ソーマはそう言うと、連続でグランウルフに斬り掛かり次々と傷を負わせていく。
「すごい……。」
リースはソーマの姿に見惚れていた。
グランウルフは怒り狂ったかのように、炎のブレスを撒き散らし、辺りを火の海に変え、ソーマを目掛けてあらん限りの炎を吐き出す。
ソーマはそれをラグナ・クルナで一刀両断し、最後のトドメと言わんばかりに加速する。
炎を斬られ、為すすべの無くなったグランウルフはソーマにより、呆気なく討たれ、その身体を倒した。
ソーマはグランウルフが倒れたのを確認して、箱を一刀両断して言った。
「レイナ!火事になっちゃうから、火消して。」
「わかったわ!」
そう言うとレイナは詠唱を始める。
「……………ウォーターレイ!」
空から無数の勢いのよい雨粒が大地を濡らし、瞬く間に炎は消し去った。
「威力を弱めたから、消火には丁度良いわよね。」
「いや!痛い!痛い!!レイナ!痛い!!強過ぎるよ!レイナ!!」
レイナの放った魔法はもちろん火の海の中に居たソーマにも命中し、まだ、降り注ぐ雨粒の中、ソーマは切断した箱を両手な抱え走って戻ってくる。
それを見たリースは歓喜に満ちた声で言う。
「ソーマさん!凄いです!かっこ良かったです!!」
知的と思っていたイメージはどこへやら……。興奮した様子でソーマを見るリースの目は明らかに恋する乙女の表現だった。それを見て、レイナは嫌な予感がした。
「リースさん、グランウルフの剥ぎ取りはしなくていいんですか?」
レイナはリースがソーマから目を離すように誘導する。
「あっ!そうでした。魔獣の剥ぎ取りなんて初めてで……。こんな経験が生きているうちに出来るだなんて……。」
リースはグランウルフの牙を剥ぎ取る。
「やった!出来ました!!今回は剥ぎ取れました!本物です!!」
リースは牙を持ち上げながらはしゃいでいる。
それを、ソーマはニコニコとレイナは頬を引きつらせながら、笑っていた。
夕刻前、三人は村へ戻り、村長へ報告に向かった。
報告を受けたガウムは少し考えた後、口を開く。
「魔獣といい、魔族の仕業なのかの……。いや、それは考えにくい……。とりあえず、この箱を持ってギルバート殿の所へ行ってみるわい。」
三人は頷き、ガウムは続ける。
「ご苦労様じゃったな。報酬は明日渡すから、明日寄りなさい。このグランウルフの牙もこちらで買い取るから、その金額もプラスするからの~。」
「はい。分かりました。あと、一つお伺いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
レイナはガウムにたずねる。
「なにかね?わしが答えれる事なら何でも答えよう。」
「ありがとうございます。宝玉についてお聞きしたいのですが。」
ガウムは、なるほど。というような表現をした後に言う。
「すまんの。レイナちゃん。わしはあまり力になれそうにない。聞いた話だと、ここより少し先に行った町『グランパ』に宝玉に詳しい者がおると聞いた事がある程度じゃ。」
「グランパ……。ありがとうございます。なら、次はそこへ向かいたいと思います。」
三人はガウムと少し雑談した後に別れ、それぞれの帰路についた。
翌朝。
ソーマとレイナが村長宅へ着いた時にはリースは既に村長宅に居た。
今回の報酬じゃ。とガウムから貰ったのは、一人2000ルーク。それにグランウルフの牙代、一人5000ルーク。合計14000ルーク。
大金だ。これだけあれば、グランパまでの宿代などに困る事はない。
「これが、私達のはじめてのお給料?高過ぎない?」
レイナはソーマを見る。
「うん。高過ぎる。グランウルフの牙って、こんなに高いものだってのにもびっくり……。」
二人は少しの間沈黙する。人間が『魔族狩り』をして富を得ようとした理由を直接肌で感じたからだ。今回は得ようとして得た訳ではないけれど、実際、手に入れてしまえば心は揺れ動くのかもしれない。
それを見た、ガウムは口を開く。
「二人共。大事なのは欲に飲む込まれない事じゃ。君達の旅の中では、このような事がまた起こるじゃろう。そして、このようにまた大金を手にする事もあるじゃろう。その時は切り替えなさい。そして、同時にギルバート殿の教えも思いだすとよい。」
二人は頷き、ガウムにお礼を言って村を出ようとした、その時。後ろからリースが大きなバッグを背負い、駆け足で近寄ってくる。
「はぁ、はぁ、はぁ。お二人とも、私も一緒に連れて行って頂けれませんか?お金の管理、アイテムの管理、サポート作業、私が全てやりますから。お願いします!」
リースは目一杯頭を下げて二人にお願いする。
「いいですよ。」
「ダメです。」
ソーマとレイナは同時に答え、その答えはバラバラだった。ソーマの答えを聞いて、レイナは頭を抱え、レイナの答えを聞いて、ソーマは不思議そうにする。
リースはレイナの答えた聞かなかった事にし、ソーマの答えに喜びを見せ、ソーマからお金やアイテムを受け取りバッグの中にしまい、レイナにも「お荷物、お持ちします!」とお金やアイテムをばぱっと、ぶんどるように受け取りバッグにしまう。
(ああ。こりゃ、ダメだ。)
レイナは素早く諦めて先を急ぐ事にした。
道中、レイナはリースになぜ自分達に着いて来ようかと思ったのか聞いた。
リースは少し考えた後に口を開く。
「レイナさんにごまかしても直ぐにバレてしまいそうなので……。言いますね。私、ソーマさんの事好きになっちゃいました。」
てへっとして、舌をぺろりと出す。リース。
(やはり、最初のイメージとは全く違うキャラだ!何が知的だ!ただの猫かぶりじゃねぇか!)
レイナは、はらわたが煮えくりかえりそうな気分になった。
「もちろん、レイナさんが正室なのはわきまえるつもりですよ?」
リースはしれっと言う。
「正室って!アナタ!!」
「だって、この国は一夫多妻でもいい国じゃないですか?あの、ガウム村長ですら奥さん三人居ますよ??封印の巫女の守り人でも、それは例外ではないはずですぅ~。人の恋愛は自由なはずですよ~。」
(コイツ!コイツ!!わざと私がムカつくように言ってやがる!!)
レイナが怒りにぷるぷると震えていると、それをみていないふりをし、リースはソーマの横へ走って行った。
レイナは自分の嫌な予感が的中したと、頭を抱え、天を仰いだ。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる