197 / 201
伝えたかった事。伝えたい事。
伝えたかった事。伝えたい事。6
しおりを挟む
時は少しだけ遡る。
俺は、ゼウス様と対戦し負け、気を失った。
そして、気が付いたら、天使ちゃんこと、ラファエルさんと共に小部屋に監禁されていたのだ。
そこは不思議な空間で、見渡す限り、まるまる、部屋の外の景色が見れるのだ。ラファエルさん曰わく、外からはこの部屋は見えないらしい。
それから、程なくして、イリア達とゼウス様の戦いが始まった。
普通に話し声も聞こえるし、戦闘の衝撃や音も聞こえる。それはもう、凄まじいものだった。俺に似た何かがゼウス様に胸を貫かれたシーンなんて、鳥肌ものだった。
そして、最も衝撃的だったのが、キレたイリアだ。ゼウス様をたこ殴りにしている時は背筋が震えたよ。イリアを怒らせるのは止めよう。そう密かに思った瞬間である。
結果的には、イリア達がゼウス様を退け、ボロボロになったゼウス様は俺達が居る部屋へやってきて言った。
「あたたたた。久しぶりに倒されてしまったばい。少し回復するまで、ここに居ろう。」
「お疲れ様でした。ゼウス様。」
ラファエルさんは、ゼウス様に飲み物を渡した。
「すまんね。天使ちゃん。」
それを飲んだゼウス様の傷は一瞬で綺麗になり、服まで綺麗になった。
な、なんだ!?その飲み物!?
「いや~。参った~。神弓に、勇者の魔法剣。あれは、やばかね。普通にわしにダメージば与えるとは……まあ、一番驚いたとは、イリアちゃんの力ばってんね。『赤化の暴走』……これほどやったとは……。そりゃ、普通のエルフが束になっても敵わんばい。」
ゼウス様はラファエルさんから飲み物のおかわりを貰い、飲みながら言った。
結局、ゼウス様は何をしたかったのだろう?
「ゼウス様は、いったい何をしたかったんです?」
俺はたずねる事にした。
「ん?そうね。ヤマトから『獣人移住計画』ば断られたけん、この計画は頓挫したわけよ。仮に心臓ば移植させた獣人ば移住させても、あっという間に駆逐されてしまう。それやったら、移住させる意味もなかけんね。だけん、わしは、お前で遊ぶ事にしたん。」
「俺で?」
「そうたい。一番簡単な遊びは、お前たちと戦う事。」
遊びが戦う事……?
「まあ、普通に戦っても面白くなかけん、本気ば出してもらおうと思って。色々考えよって。そしたらね。流れ的に、『神ドッキリ』が出来る流れになったやなかね。」
「『神ドッキリ』?」
「そぎゃんたい。『神ドッキリ』。まあ、過激なドッキリやね。普通のもんには出来ん、神による神だけが出来るドッキリ。生身にそっくりな人形とか、普通は用意出来んやろ?」
ゼウス様はニヤニヤと笑いながら言う。
あれはやっぱり人形だったのか。
「ただの、クソドッキリですよ。」
天使であるラファエルさんは天使らしからぬ悪態をついた。それ程、内容的にはよろしくないのだろう。
まあ、イリア達はあの人形が俺だと思っているしな。
しかし、ゼウス様はラファエルさんの言葉を聞いて盛大に笑い声を上げた。
「それが良かとよ。神にしか良さの分からん、至高のドッキリ。あの、やられた奴の顔ば見たことなかけん、分からんとよ。あの、え?なんで??ええ!?みたいな顔。普通の『ビックリした!』じゃなか、あの呆気にとられた表情。その後のビックリした様子。あれは見たもんにしか分からんとよ~。」
ゼウス様は下賤な笑みを浮かべる。ほんと、神ってろくなやつしか居ないのだろうか?
どうやら、ラファエルさんもその神の顔を見て、げんなりしているようだ。
「まあ、わしの計画はこんなもんやけど、ちゃんとヤマト達にはその対価ば払うけん。」
「対価?」
「そぎゃん。対価たい。こん、神ドッキリには対価ば支払わんといかんルールがあるんよ。まあ、本来なら相手には、その対価の意味とか価値は分からんとやけどね。」
え?それなら、対価の意味、無くない?
分からない?という表情を浮かべていると、ラファエルさんが教えてくれた。
「神がやった事ですので、実際にエルフや人間などには、ドッキリだと言う事が普通は分からないのです。神は本来、姿を見せる事はほとんどありませんし、見せて行う事自体、稀ですから。神は不可視化して、その現場をダイレクトで見るのが楽しいらしいです。悪趣味な事に。そして、起こる事が奇跡的な事になりますから、驚く姿というのは、それはビックリしたものになる事でしょう。」
「そぎゃんたい。あれは見物よ~。神の中では、やられたら嫌な事のツートップやけん。」
「は、はあ………。」
なんか、よく分からないんだけど?
「まあ、今回の対価は、『赤化の暴走』の確証が得られた事やね。女王やターニャちゃんの仮説が立証されたって事。あと、ヤマトとララちゃん、アリシアちゃんの武器ば壊してしもたけん、それの保証かな。それと、ヤマトに対する、あん娘達の想いが分かる事かな?まあ、わしが仕組んでケンカさせてしもうたけん、仲直りの手伝いって事で。」
ゼウス様がそうこう言っていると、イリア達が俺の人形に向かって何か言い始めた。
…………。
………。
……。
ちょっと恥ずかしいけど、聞けて良かったかも。これじゃ、イリア達の事は怒れないな。別に、元の世界に未練はなかったし。ずっと想って貰えていた事は、正直、嬉しい。
イリア達が再び沈黙に入った時、ゼウス様は俺に向かって言う。
「んじゃ、わしはもう一つ煽りしてくっけん、あん娘達の視線がわしに集中した時、ヤマトは天使ちゃんと出て来て、あん娘の名前ば呼んでくれんね。」
そう言い、ゼウス様は行った。
そして、現在に至る。
「……なんで失敗したん?完璧やったはずなのに……。あれか?念入りに計画ば立てずに、流れに任せて、神ドッキリに切り替えたけん?一瞬、呆気にとられてたやん?ビックリはどこにいったん?」
ゼウス様は頭を抱えて考え込む。
まあ、それは俺には分からない。確かに、呆気にはとられていたけど、普通に考えれば、その後、え!?ええ~!?とか驚きにはならずに、喜ぶのが普通のような気がするんだが……神様の考えるドッキリはよく分からない。神同士でやるなら、話は違うのかもしれないけど……。
それより、俺はイリア達をなだめるのが大変だわ。
ラファエルさんも、ゼウス様の事は放っているし、なんか、このままじゃ、空気になっちゃうんじゃね?ゼウス様??
そんな事を考えていると、ラファエルさんがゼウス様に言う。
「ゼウス様。そろそろ会議の時間でございます。」
「え……あ、ああ。会議ね……。会議。」
どうやら、まだゼウス様は心ここにあらずのようだ。どうせなら、今のうちに、下界へ帰して貰おう。武器の保証がどうとか言ってたけど、武器は買い直せばいいし、何か面倒くさい事言われたりする前に。
イリア達と話をするのは、下界に帰ってからでも出来るしな。
「あの。会議という事なので、俺達を帰してもらっていいですか?」
「あ、ああ。そうやね。」
おっ!やった!!
ゼウス様は俺達に向かって手をかざしす。すると、俺達は光に包まれた。
そして、光が消え、気が付くと、俺達はサイラムの洞窟に居た。どうやら、天界からの帰還には成功したようだ。
俺は、ゼウス様と対戦し負け、気を失った。
そして、気が付いたら、天使ちゃんこと、ラファエルさんと共に小部屋に監禁されていたのだ。
そこは不思議な空間で、見渡す限り、まるまる、部屋の外の景色が見れるのだ。ラファエルさん曰わく、外からはこの部屋は見えないらしい。
それから、程なくして、イリア達とゼウス様の戦いが始まった。
普通に話し声も聞こえるし、戦闘の衝撃や音も聞こえる。それはもう、凄まじいものだった。俺に似た何かがゼウス様に胸を貫かれたシーンなんて、鳥肌ものだった。
そして、最も衝撃的だったのが、キレたイリアだ。ゼウス様をたこ殴りにしている時は背筋が震えたよ。イリアを怒らせるのは止めよう。そう密かに思った瞬間である。
結果的には、イリア達がゼウス様を退け、ボロボロになったゼウス様は俺達が居る部屋へやってきて言った。
「あたたたた。久しぶりに倒されてしまったばい。少し回復するまで、ここに居ろう。」
「お疲れ様でした。ゼウス様。」
ラファエルさんは、ゼウス様に飲み物を渡した。
「すまんね。天使ちゃん。」
それを飲んだゼウス様の傷は一瞬で綺麗になり、服まで綺麗になった。
な、なんだ!?その飲み物!?
「いや~。参った~。神弓に、勇者の魔法剣。あれは、やばかね。普通にわしにダメージば与えるとは……まあ、一番驚いたとは、イリアちゃんの力ばってんね。『赤化の暴走』……これほどやったとは……。そりゃ、普通のエルフが束になっても敵わんばい。」
ゼウス様はラファエルさんから飲み物のおかわりを貰い、飲みながら言った。
結局、ゼウス様は何をしたかったのだろう?
「ゼウス様は、いったい何をしたかったんです?」
俺はたずねる事にした。
「ん?そうね。ヤマトから『獣人移住計画』ば断られたけん、この計画は頓挫したわけよ。仮に心臓ば移植させた獣人ば移住させても、あっという間に駆逐されてしまう。それやったら、移住させる意味もなかけんね。だけん、わしは、お前で遊ぶ事にしたん。」
「俺で?」
「そうたい。一番簡単な遊びは、お前たちと戦う事。」
遊びが戦う事……?
「まあ、普通に戦っても面白くなかけん、本気ば出してもらおうと思って。色々考えよって。そしたらね。流れ的に、『神ドッキリ』が出来る流れになったやなかね。」
「『神ドッキリ』?」
「そぎゃんたい。『神ドッキリ』。まあ、過激なドッキリやね。普通のもんには出来ん、神による神だけが出来るドッキリ。生身にそっくりな人形とか、普通は用意出来んやろ?」
ゼウス様はニヤニヤと笑いながら言う。
あれはやっぱり人形だったのか。
「ただの、クソドッキリですよ。」
天使であるラファエルさんは天使らしからぬ悪態をついた。それ程、内容的にはよろしくないのだろう。
まあ、イリア達はあの人形が俺だと思っているしな。
しかし、ゼウス様はラファエルさんの言葉を聞いて盛大に笑い声を上げた。
「それが良かとよ。神にしか良さの分からん、至高のドッキリ。あの、やられた奴の顔ば見たことなかけん、分からんとよ。あの、え?なんで??ええ!?みたいな顔。普通の『ビックリした!』じゃなか、あの呆気にとられた表情。その後のビックリした様子。あれは見たもんにしか分からんとよ~。」
ゼウス様は下賤な笑みを浮かべる。ほんと、神ってろくなやつしか居ないのだろうか?
どうやら、ラファエルさんもその神の顔を見て、げんなりしているようだ。
「まあ、わしの計画はこんなもんやけど、ちゃんとヤマト達にはその対価ば払うけん。」
「対価?」
「そぎゃん。対価たい。こん、神ドッキリには対価ば支払わんといかんルールがあるんよ。まあ、本来なら相手には、その対価の意味とか価値は分からんとやけどね。」
え?それなら、対価の意味、無くない?
分からない?という表情を浮かべていると、ラファエルさんが教えてくれた。
「神がやった事ですので、実際にエルフや人間などには、ドッキリだと言う事が普通は分からないのです。神は本来、姿を見せる事はほとんどありませんし、見せて行う事自体、稀ですから。神は不可視化して、その現場をダイレクトで見るのが楽しいらしいです。悪趣味な事に。そして、起こる事が奇跡的な事になりますから、驚く姿というのは、それはビックリしたものになる事でしょう。」
「そぎゃんたい。あれは見物よ~。神の中では、やられたら嫌な事のツートップやけん。」
「は、はあ………。」
なんか、よく分からないんだけど?
「まあ、今回の対価は、『赤化の暴走』の確証が得られた事やね。女王やターニャちゃんの仮説が立証されたって事。あと、ヤマトとララちゃん、アリシアちゃんの武器ば壊してしもたけん、それの保証かな。それと、ヤマトに対する、あん娘達の想いが分かる事かな?まあ、わしが仕組んでケンカさせてしもうたけん、仲直りの手伝いって事で。」
ゼウス様がそうこう言っていると、イリア達が俺の人形に向かって何か言い始めた。
…………。
………。
……。
ちょっと恥ずかしいけど、聞けて良かったかも。これじゃ、イリア達の事は怒れないな。別に、元の世界に未練はなかったし。ずっと想って貰えていた事は、正直、嬉しい。
イリア達が再び沈黙に入った時、ゼウス様は俺に向かって言う。
「んじゃ、わしはもう一つ煽りしてくっけん、あん娘達の視線がわしに集中した時、ヤマトは天使ちゃんと出て来て、あん娘の名前ば呼んでくれんね。」
そう言い、ゼウス様は行った。
そして、現在に至る。
「……なんで失敗したん?完璧やったはずなのに……。あれか?念入りに計画ば立てずに、流れに任せて、神ドッキリに切り替えたけん?一瞬、呆気にとられてたやん?ビックリはどこにいったん?」
ゼウス様は頭を抱えて考え込む。
まあ、それは俺には分からない。確かに、呆気にはとられていたけど、普通に考えれば、その後、え!?ええ~!?とか驚きにはならずに、喜ぶのが普通のような気がするんだが……神様の考えるドッキリはよく分からない。神同士でやるなら、話は違うのかもしれないけど……。
それより、俺はイリア達をなだめるのが大変だわ。
ラファエルさんも、ゼウス様の事は放っているし、なんか、このままじゃ、空気になっちゃうんじゃね?ゼウス様??
そんな事を考えていると、ラファエルさんがゼウス様に言う。
「ゼウス様。そろそろ会議の時間でございます。」
「え……あ、ああ。会議ね……。会議。」
どうやら、まだゼウス様は心ここにあらずのようだ。どうせなら、今のうちに、下界へ帰して貰おう。武器の保証がどうとか言ってたけど、武器は買い直せばいいし、何か面倒くさい事言われたりする前に。
イリア達と話をするのは、下界に帰ってからでも出来るしな。
「あの。会議という事なので、俺達を帰してもらっていいですか?」
「あ、ああ。そうやね。」
おっ!やった!!
ゼウス様は俺達に向かって手をかざしす。すると、俺達は光に包まれた。
そして、光が消え、気が付くと、俺達はサイラムの洞窟に居た。どうやら、天界からの帰還には成功したようだ。
0
お気に入りに追加
160
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
いつもの電車を降りたら異世界でした 身ぐるみはがされたので【異世界商店】で何とか生きていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
電車をおりたら普通はホームでしょ、だけど僕はいつもの電車を降りたら異世界に来ていました
第一村人は僕に不親切で持っているものを全部奪われちゃった
服も全部奪われて路地で暮らすしかなくなってしまったけど、親切な人もいて何とか生きていけるようです
レベルのある世界で優遇されたスキルがあることに気づいた僕は何とか生きていきます
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる