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確かなモノは闇の中……
確かなモノは闇の中……15
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「いたか~。いたかよ~~~。お~いおいおい。」
集中砲火を食らったゼウスは壁際で座ったまま泣いていた。
「あ、あの。大丈夫ですか?」
罪悪感か、集中攻撃にのれなかったイリアはゼウスを気遣う。
「お~~~いおいおい。大丈夫なわけなかろうもん?あげんか仕打ちば受けたとぞ!わしは、ショックよ~~。」
泣いて、文句を言うゼウスとは対照的に、エリは舌打ちをし、呆れて言った。
「チッ!せっかく隙を作れて、あれだけの攻撃を浴びたのに無傷かよ。」
その態度にゼウスは流石に怒りを露わにし、涙を拭き、食ってかかる。
「おいおい!そん態度はなんか!?さっきから!!騙し討ちまでしとって!卑怯じゃなかか?」
それにエリはも怒りで応戦する。
「はあ!?卑怯もクソもあるかよ!?だいたい、お前が主様を卑怯にも誘拐するからだろうが!?しかも、隠れてオレ達の下着を見ようとしたり、痴漢行為までしたくせによ!」
「はん!?下着は見とらんやろうもん?しかも、脚ば触っただけたい。それにな!お前の、おパンテーなんか見たくなかけん!どうせ、無地のベージュおパンテーやろうもん!?色気のなか!」
ゼウスがそう言うと、なぜかララが口を開いた。
「……ベージュの……無地の下着を着ているのは……イリア……。エリの下着は……レース付きでセクシーだったり……可愛かったりする。」
その言葉に、イリアとエリは困惑した。
「ちょ!ちょっと!!ララ!!何て言う事を言うんですか?!それじゃあ、私の下着姿に色気が無いと言っているようなものではないですか!?」
「おい!ララ!!なんでこんなヘンテコ神にそんな事、教えてるんだよ!?……。」
「……二人の名誉の……ため?」
ララはそう言い、不思議そうに首を傾げる。
「……ララ。私は名誉を失いましたよ。」
ショックを受けたのだろう。エリは何もそれ以上何も言わず両手で顔を押さえ、イリアは跪くように両膝と両手を地面につけてうなだれた。
その光景を見て、アリシアとターニャは少し離れた場所で静観しているようだ。
「……今は少し離れていた方がボク達は被害を受けなくて済みそうだね。」
「そうですね。今は、やぶ蛇ですね。」
「最近、たまにララ、爆弾落としたりするね。あれって天然かな?」
「……どうでしょうか?ヤマト様と出会った頃とは明らかに違うとは思いますけど……。」
「まあ、ボク達に遠慮がなくなった事は良いことじゃない?」
「そうですね。その点は良いのかもしれませんね。」
我関せず。を決め込んだ二人はそう言い微笑むのだった。
「は~ん。エリちゃんは、そぎゃんか下着ば着るとばいね~。意外た~い。今日、着とるおパンテーは、しぇくし~なん?それとも、ぷりて~なん?ん?んん??何色な~~~ん???」
水を得た魚のように、ここぞとばかりにエリの周りをぐるぐると回りながら、ゼウスは挑発的に言う。
「う、うるせえよ!お前に関係あるかよ!?」
それを聞き、恥ずかしそうにエリは自分に集る虫を払うかのようにゼウスに拳を繰り出すが、勢いもなく、全く当たらない。
一方、ララにより何気に心を折られたイリアは跪きながら、自問自答していた。
「……私の下着姿は、色気が皆無だったのですか?……だから、私が下着姿でヤマト様の前をワザと通り過ぎたり、近くに寄ったりしても、寝ている時にくっついても、ヤマト様は反応しなかった……?ただでさえ魅力のない、ちっぱいなのに……。私はそれに気が付いていなかった……?」
自分の言葉で落ち込むイリアにララは何事もなかったかのように声を掛ける。
「大丈夫……イリアは可愛い。マスターも……それは……知ってる。」
「ララ……。」
「……私も……無地の白しか持ってない。マスターを助けたら……一緒に可愛い下着を買いに……行こう。」
イリアはハッとし、ララを見上げて言う。
「……ララ。セクシーなのも……ですよ!」
「……うん。」
やはりイリアは、単純なのだろう。息を吹き返した。
「エリ!何時まで遊んでいるのですか!?さっさと神ゼウスを倒してヤマト様を救出しますよ。」
イリアはそう言い、杖を構え、ララは剣を構えた。
「分かってるよ!でも、ウザいんだよ。さっきからこの色付き眼鏡。真っ黒にしやがって、ダセえにもほどがあるんだよ。」
エリは短剣を抜き、悪態を付きながらゼウスに切りかかる。
しかし、その悪態を聞いた時、ゼウスの表情が変わった。
先ほどまで微笑み上がっていた口角は、一瞬で真一文字になり、静かに言う。
「おい。お前……今、わしのサングラスば馬鹿にしたな……。」
「ああ!?馬鹿にして何が悪いんだよ。そんなクソダセえ色付き眼鏡。」
その言葉を聞いたゼウスの雰囲気も変わる。喜々としていた雰囲気は、怒りの色に染まった。
「おい。人が言葉で怒る理由は様々あるとは知っとるか?」
「はあ!?」
「まあ……様々あるたい。簡単なやつば言うと。一つは、自分の事を馬鹿にされた時たい。そりゃ、自分の事ば馬鹿にされたなら怒るってのが当たり前の感情たいね。そして、友人、家族、恋人を侮辱された時。これも当たり前たい。大事なモノば馬鹿にされるとは許せんよ。そしてな、一番分かりづらかとは、汚されたくない思い出ば他人に汚された時たいね。」
そう言い、ゼウスの表情も怒りに染まる。
「こん、サングラスにどんな思い出があって、どんな思いでわしが着けとるか知らん奴が、こんサングラスば馬鹿にするんやなか!!!!」
そう叫んだゼウスは光の繭に包まれ、姿が見えなくなった。
集中砲火を食らったゼウスは壁際で座ったまま泣いていた。
「あ、あの。大丈夫ですか?」
罪悪感か、集中攻撃にのれなかったイリアはゼウスを気遣う。
「お~~~いおいおい。大丈夫なわけなかろうもん?あげんか仕打ちば受けたとぞ!わしは、ショックよ~~。」
泣いて、文句を言うゼウスとは対照的に、エリは舌打ちをし、呆れて言った。
「チッ!せっかく隙を作れて、あれだけの攻撃を浴びたのに無傷かよ。」
その態度にゼウスは流石に怒りを露わにし、涙を拭き、食ってかかる。
「おいおい!そん態度はなんか!?さっきから!!騙し討ちまでしとって!卑怯じゃなかか?」
それにエリはも怒りで応戦する。
「はあ!?卑怯もクソもあるかよ!?だいたい、お前が主様を卑怯にも誘拐するからだろうが!?しかも、隠れてオレ達の下着を見ようとしたり、痴漢行為までしたくせによ!」
「はん!?下着は見とらんやろうもん?しかも、脚ば触っただけたい。それにな!お前の、おパンテーなんか見たくなかけん!どうせ、無地のベージュおパンテーやろうもん!?色気のなか!」
ゼウスがそう言うと、なぜかララが口を開いた。
「……ベージュの……無地の下着を着ているのは……イリア……。エリの下着は……レース付きでセクシーだったり……可愛かったりする。」
その言葉に、イリアとエリは困惑した。
「ちょ!ちょっと!!ララ!!何て言う事を言うんですか?!それじゃあ、私の下着姿に色気が無いと言っているようなものではないですか!?」
「おい!ララ!!なんでこんなヘンテコ神にそんな事、教えてるんだよ!?……。」
「……二人の名誉の……ため?」
ララはそう言い、不思議そうに首を傾げる。
「……ララ。私は名誉を失いましたよ。」
ショックを受けたのだろう。エリは何もそれ以上何も言わず両手で顔を押さえ、イリアは跪くように両膝と両手を地面につけてうなだれた。
その光景を見て、アリシアとターニャは少し離れた場所で静観しているようだ。
「……今は少し離れていた方がボク達は被害を受けなくて済みそうだね。」
「そうですね。今は、やぶ蛇ですね。」
「最近、たまにララ、爆弾落としたりするね。あれって天然かな?」
「……どうでしょうか?ヤマト様と出会った頃とは明らかに違うとは思いますけど……。」
「まあ、ボク達に遠慮がなくなった事は良いことじゃない?」
「そうですね。その点は良いのかもしれませんね。」
我関せず。を決め込んだ二人はそう言い微笑むのだった。
「は~ん。エリちゃんは、そぎゃんか下着ば着るとばいね~。意外た~い。今日、着とるおパンテーは、しぇくし~なん?それとも、ぷりて~なん?ん?んん??何色な~~~ん???」
水を得た魚のように、ここぞとばかりにエリの周りをぐるぐると回りながら、ゼウスは挑発的に言う。
「う、うるせえよ!お前に関係あるかよ!?」
それを聞き、恥ずかしそうにエリは自分に集る虫を払うかのようにゼウスに拳を繰り出すが、勢いもなく、全く当たらない。
一方、ララにより何気に心を折られたイリアは跪きながら、自問自答していた。
「……私の下着姿は、色気が皆無だったのですか?……だから、私が下着姿でヤマト様の前をワザと通り過ぎたり、近くに寄ったりしても、寝ている時にくっついても、ヤマト様は反応しなかった……?ただでさえ魅力のない、ちっぱいなのに……。私はそれに気が付いていなかった……?」
自分の言葉で落ち込むイリアにララは何事もなかったかのように声を掛ける。
「大丈夫……イリアは可愛い。マスターも……それは……知ってる。」
「ララ……。」
「……私も……無地の白しか持ってない。マスターを助けたら……一緒に可愛い下着を買いに……行こう。」
イリアはハッとし、ララを見上げて言う。
「……ララ。セクシーなのも……ですよ!」
「……うん。」
やはりイリアは、単純なのだろう。息を吹き返した。
「エリ!何時まで遊んでいるのですか!?さっさと神ゼウスを倒してヤマト様を救出しますよ。」
イリアはそう言い、杖を構え、ララは剣を構えた。
「分かってるよ!でも、ウザいんだよ。さっきからこの色付き眼鏡。真っ黒にしやがって、ダセえにもほどがあるんだよ。」
エリは短剣を抜き、悪態を付きながらゼウスに切りかかる。
しかし、その悪態を聞いた時、ゼウスの表情が変わった。
先ほどまで微笑み上がっていた口角は、一瞬で真一文字になり、静かに言う。
「おい。お前……今、わしのサングラスば馬鹿にしたな……。」
「ああ!?馬鹿にして何が悪いんだよ。そんなクソダセえ色付き眼鏡。」
その言葉を聞いたゼウスの雰囲気も変わる。喜々としていた雰囲気は、怒りの色に染まった。
「おい。人が言葉で怒る理由は様々あるとは知っとるか?」
「はあ!?」
「まあ……様々あるたい。簡単なやつば言うと。一つは、自分の事を馬鹿にされた時たい。そりゃ、自分の事ば馬鹿にされたなら怒るってのが当たり前の感情たいね。そして、友人、家族、恋人を侮辱された時。これも当たり前たい。大事なモノば馬鹿にされるとは許せんよ。そしてな、一番分かりづらかとは、汚されたくない思い出ば他人に汚された時たいね。」
そう言い、ゼウスの表情も怒りに染まる。
「こん、サングラスにどんな思い出があって、どんな思いでわしが着けとるか知らん奴が、こんサングラスば馬鹿にするんやなか!!!!」
そう叫んだゼウスは光の繭に包まれ、姿が見えなくなった。
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