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スプリンティア開幕。そして……
スプリンティア開幕。そして……8
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「はい。ご登録、完了でございます。」
サルバドのギルドへやってきて数分。あっという間に許可は下り、この国での冒険者としての登録も完了した。
驚いた事に、ターニャさんもいつの間にか冒険者ギルドのギルドカードを作っていた事だ。カードの色はノーマルだったけど、流石にステータスは鬼のように高かった。
「それでは、今日はどのようなクエストをお探しですか?」
受付嬢さんは、ニコニコと笑顔を絶やさない。流石、エルフ。安定の美しさだ。と言うか、かなり見慣れた感がある。
「そうですね……。」
ターニャさんは掲示板を素早く眺める。
「今日は受けたいクエストが有りませんね。なので、採取に行きたいのですが、よい釣具店などご存知ではないですか?」
ターニャさんも負けじとニコニコと返答する。
「作用でございますか。それならば、ギルドを出まして、左、三軒隣りの釣具屋『ビッタンビッタン』がよろしいかと。」
「ありがとうございます。それでは、行って参ります。」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ。モンスターを倒して獲られた魔石は当ギルドで換金して下さいませ。」
俺達は受付嬢さんに見送られながら、ギルドを出た。
そして、ギルドを出て直ぐの釣具屋に入った。
まあ、名前は王都と変わらず、変な名前だ。
店内を眺める、俺は驚いた。
あ、あれ?俺がイメージしていた釣具屋と違う。元の世界なら、色とりどりのルアーやウキ、リールに竿なんか置いてあるはずなのに、ルアーがない。それにリールも……。
「へい。いらっしゃい。おっ!お客さん、初めてだね。何をお探しかい?」
イケメンのおじさん店主が店の奥からやってきた。
俺がおじさんと思うのだから、エルフとしても、かなりの年齢なのだと思う。エルフは長命で、15歳で成人を迎え、そこから年を取る……成長するのがすこぶる遅くなるらしい。なので、かなりの年齢だと思われる。
「こんにちは。キンツバメダイを釣りたいのですが、何を揃えればよろしいですか?」
ターニャさんは店主にたずねる。
「そうだね。キンツバメダイなら、竿はコレくらいの強度は必要だね。」
店主はおもむろに、棚から棒を出した。
あれ?あれが竿??伸びる気配もないけれど??
「なに?これ??これが竿?」
俺の知る竿ではない。
「ん?なんだい、兄ちゃん。竿を見たことがないのかい?これはな。こうするんだよ。……伸びろ。」
すると、棒は伸び、俺の知っている釣り竿のようになった。
あっ、そうか!もしかして、魔原石が使われているのか。
「凄いな。これってリールはどうなってんの?」
「なんだい?そのリールってやつは?」
店主は不思議そうにする。
「糸を巻くやつさ。ないの?リール??」
「う~ん。そんなのは聞いた事ねえな。この竿にはこの魔原石をつけるのさ。」
そう言い、店主は引き出しから魔原石を取り出した。
そして、それを竿の底のくぼみにはめる。
すると、竿先から糸が垂れてきた。
おお!!更にすげぇ!!
「あとは、小さな魔石灯の入ったウキを糸にセットして、このウキに合ったオモリに、後はハリを結ぶだけだ。」
すげぇ。オモリから糸も出たよ。しかも、ハリも糸と重ねたら勝手に結ばってる。魔原石……恐るべし。
「すげぇな。この世界の釣り竿。」
「ん?。まあ、よく分からんが、凄いだろ?それと、後、エサだな。キンツバメダイはモリスピチョンパがいいな。尻尾の先を少し切って、ハリが隠れるようにつけてやるんだ。そして、竿を振って投げる。」
仕掛けは店の端まで飛んでいった。
「あとは、魚が食らいつくのを待つだけだな。食らいついたら、ウキが深く沈むから竿を上げてアワセてくれ。タイミングが合わないとハリに掛からなかったり、エサを取られたりするから気をつけろよ。それと、あと、岩なんかに引っ掛かって取れなくなったら、『ハリよ折れろ』って唱えるとハリは折れるから取れるはずだぜ。まあ、詳しくは説明書を付けるから読んでくれや。」
「わかりました。それでは、仕掛けの予備とエサ、その釣り竿セットを二組下さい。あ、後、この箱を。」
そう言い、ターニャさんは釣り道具一式を2セット購入した。
「へい。毎度あり。その箱はオマケで30万エルフォンになります。」
ぐえ!?結構、高い。下手な剣や防具なんか目じゃないよ。
「ありがとうございます。それでは、また。」
愛想は良いものの、どこか素っ気なく、ターニャさんは店を後にした。
さっきのギルドでも、笑顔は絶やさなかったけど……どこか違和感があるんたよな。
まあ、気のせいかな??
俺も店主に挨拶をして店を出た。
町を出て、海辺を歩きながらダンジョンへ向かう。潮風が心地良く体をかすめていく。
そう言えば、ダンジョンに行くのに鎧なんか装備していない。持っているのは、護身用の短剣だけだ。
「なあ、ターニャさん。俺達、ダンジョンへ行くんだろ?装備はこれでいいのか?それに、ダンジョンへ行く時は、イリアと役目を交代するんじゃなかったか?」
「そうですね。確かに、そのような事は申しましたが、今回の件、イリアお嬢様の手をわずらわせる程の事ではないのです。それに、ダンジョンと言っても、今回のダンジョンは少し変わっております。」
何か、普通とは違うダンジョンなのだろうか?一応、モンスターって言うくらいだから凶暴なはず。気だけは抜かないようにしておこう。
俺はそう思い、ターニャさんに、手をつながれ、導かれるまま、先へ進んだ。
町から、どれくらい離れただろう。整備された道から砂浜へ変わり、岩壁へとたどり着いた。
そこには、小さな穴が開いている。
「ここが、今回のダンジョンです。」
今までのダンジョンとは違い、入り口が狭すぎる。
「入り口、狭いな。」
「そうですね。ですが、立派なダンジョンですよ。中に入れば分かります。」
ターニャさんに手を引かれ、ダンジョンに入る。
入り口は狭かったものの、中は広い。そして、そこには、何時ものダンジョンと同じように魔石灯が設置されていた。
「一階は攻略されているダンジョンなので、モンスターは居ません。地下二階から、モンスターが出現しますが、とても弱いです。そして、地下三階が今回、釣りをするポイントです。それでは、向かいましょう。」
ターニャさんはグイグイと俺を引っ張りながら前へ進む。
そして、地下二階に到着し、直ぐにモンスターと遭遇した。
黒くて、ゴキブリみたいだ。それが大量にいる。これって、フナムシってやつじゃないか?町の海沿いにも居た。それの巨大版。
正直、この数、ヤバくないか?こいつらに、一斉に襲われたら……。
俺がそう思った瞬間。ターニャさんは握っていた俺の手を離し、パン!と大きな音が出るように手を叩いた。
すると、不思議な事に、大きなフナムシ達は一斉に逃げ出した。
「こんな、モンスターも居るんだな。逃げ出すなんて。」
「そうですね。海系モンスターの中でも珍しいと思います。ここのダンジョンは地下三階まで、このモンスターしか出ないのですよ。釣り上げるモンスター以外は。」
なるほど、だから防具も要らないのか。
「ただ、このダンジョンの恐ろしい所は、地下四階層から、モンスターのレベルが急激に上がる事です。いわば、初心者殺しのダンジョンなのですよ。」
まじか。普通は、ダンジョンを進むにつれ、徐々にモンスターのレベルは上がる事が多い。このダンジョンは、なかなか稀な存在なのだろう。まあ、確か、俺がトードを狩りに行った時もそうだったような記憶があるが、今回は絶対、地下四階層には行かないようにしよう。装備も短剣しかないし。
時折現れる、巨大フナムシを殺す事無く追い払い、地下三階へたどり着いた。そして、釣り場を目指す。
水場が近いのか、湿気や冷気をはらむ洞窟系ダンジョンが更にヒンヤリと感じ、波が押し寄せているのか、穏やかな波音が聞こえ、潮の香りが強くなる。
そして、少し細いトンネルを少し進むと、ダンジョンとは思えないような光景が目の前に広がる。
足元は、石畳で綺麗に整理され、釣具屋だろうか?小さな店まである。さながら、釣り堀のようになっていた。
「これって釣り堀か?」
「いえ。釣り堀に似ていますけれど、れっきとしたダンジョンですよ。釣った魚やモンスターは持ち帰ってよろしいですし、エサや竿などの釣り道具は持参です。仕掛けだけが、そこの小屋で売ってあります。」
そう言い、ターニャさんは小屋の店主に100エルフォンを渡した。
「ん?なんでお金を渡したんだ?」
「あれは、護衛料のような物です。神々の気まぐれというモノがある以上、地下四階層からモンスターが上の階、つまり、この三階層へ上がってくる可能性がゼロではありません。なので、その時の為の護衛料です。」
なるほど、確かにその危険性はあるな。
俺もターニャさんに習い、100エルフォンを渡した。
それにしても、よくこの広いルームに石畳を敷いたもんだ。人も結構多いし、カップルだろうか?何やら良い雰囲気の客もチラホラいる。異性だけじゃなく、同性のカップルも居るな。
「ヤマト様。こちらで釣りましょう。」
ターニャさんはどこから出したのか、シートを出し座った。
「さあ、早くこちらへ。」
俺を呼ぶ、ターニャさんは凄く嬉しそうだ。
サルバドのギルドへやってきて数分。あっという間に許可は下り、この国での冒険者としての登録も完了した。
驚いた事に、ターニャさんもいつの間にか冒険者ギルドのギルドカードを作っていた事だ。カードの色はノーマルだったけど、流石にステータスは鬼のように高かった。
「それでは、今日はどのようなクエストをお探しですか?」
受付嬢さんは、ニコニコと笑顔を絶やさない。流石、エルフ。安定の美しさだ。と言うか、かなり見慣れた感がある。
「そうですね……。」
ターニャさんは掲示板を素早く眺める。
「今日は受けたいクエストが有りませんね。なので、採取に行きたいのですが、よい釣具店などご存知ではないですか?」
ターニャさんも負けじとニコニコと返答する。
「作用でございますか。それならば、ギルドを出まして、左、三軒隣りの釣具屋『ビッタンビッタン』がよろしいかと。」
「ありがとうございます。それでは、行って参ります。」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ。モンスターを倒して獲られた魔石は当ギルドで換金して下さいませ。」
俺達は受付嬢さんに見送られながら、ギルドを出た。
そして、ギルドを出て直ぐの釣具屋に入った。
まあ、名前は王都と変わらず、変な名前だ。
店内を眺める、俺は驚いた。
あ、あれ?俺がイメージしていた釣具屋と違う。元の世界なら、色とりどりのルアーやウキ、リールに竿なんか置いてあるはずなのに、ルアーがない。それにリールも……。
「へい。いらっしゃい。おっ!お客さん、初めてだね。何をお探しかい?」
イケメンのおじさん店主が店の奥からやってきた。
俺がおじさんと思うのだから、エルフとしても、かなりの年齢なのだと思う。エルフは長命で、15歳で成人を迎え、そこから年を取る……成長するのがすこぶる遅くなるらしい。なので、かなりの年齢だと思われる。
「こんにちは。キンツバメダイを釣りたいのですが、何を揃えればよろしいですか?」
ターニャさんは店主にたずねる。
「そうだね。キンツバメダイなら、竿はコレくらいの強度は必要だね。」
店主はおもむろに、棚から棒を出した。
あれ?あれが竿??伸びる気配もないけれど??
「なに?これ??これが竿?」
俺の知る竿ではない。
「ん?なんだい、兄ちゃん。竿を見たことがないのかい?これはな。こうするんだよ。……伸びろ。」
すると、棒は伸び、俺の知っている釣り竿のようになった。
あっ、そうか!もしかして、魔原石が使われているのか。
「凄いな。これってリールはどうなってんの?」
「なんだい?そのリールってやつは?」
店主は不思議そうにする。
「糸を巻くやつさ。ないの?リール??」
「う~ん。そんなのは聞いた事ねえな。この竿にはこの魔原石をつけるのさ。」
そう言い、店主は引き出しから魔原石を取り出した。
そして、それを竿の底のくぼみにはめる。
すると、竿先から糸が垂れてきた。
おお!!更にすげぇ!!
「あとは、小さな魔石灯の入ったウキを糸にセットして、このウキに合ったオモリに、後はハリを結ぶだけだ。」
すげぇ。オモリから糸も出たよ。しかも、ハリも糸と重ねたら勝手に結ばってる。魔原石……恐るべし。
「すげぇな。この世界の釣り竿。」
「ん?。まあ、よく分からんが、凄いだろ?それと、後、エサだな。キンツバメダイはモリスピチョンパがいいな。尻尾の先を少し切って、ハリが隠れるようにつけてやるんだ。そして、竿を振って投げる。」
仕掛けは店の端まで飛んでいった。
「あとは、魚が食らいつくのを待つだけだな。食らいついたら、ウキが深く沈むから竿を上げてアワセてくれ。タイミングが合わないとハリに掛からなかったり、エサを取られたりするから気をつけろよ。それと、あと、岩なんかに引っ掛かって取れなくなったら、『ハリよ折れろ』って唱えるとハリは折れるから取れるはずだぜ。まあ、詳しくは説明書を付けるから読んでくれや。」
「わかりました。それでは、仕掛けの予備とエサ、その釣り竿セットを二組下さい。あ、後、この箱を。」
そう言い、ターニャさんは釣り道具一式を2セット購入した。
「へい。毎度あり。その箱はオマケで30万エルフォンになります。」
ぐえ!?結構、高い。下手な剣や防具なんか目じゃないよ。
「ありがとうございます。それでは、また。」
愛想は良いものの、どこか素っ気なく、ターニャさんは店を後にした。
さっきのギルドでも、笑顔は絶やさなかったけど……どこか違和感があるんたよな。
まあ、気のせいかな??
俺も店主に挨拶をして店を出た。
町を出て、海辺を歩きながらダンジョンへ向かう。潮風が心地良く体をかすめていく。
そう言えば、ダンジョンに行くのに鎧なんか装備していない。持っているのは、護身用の短剣だけだ。
「なあ、ターニャさん。俺達、ダンジョンへ行くんだろ?装備はこれでいいのか?それに、ダンジョンへ行く時は、イリアと役目を交代するんじゃなかったか?」
「そうですね。確かに、そのような事は申しましたが、今回の件、イリアお嬢様の手をわずらわせる程の事ではないのです。それに、ダンジョンと言っても、今回のダンジョンは少し変わっております。」
何か、普通とは違うダンジョンなのだろうか?一応、モンスターって言うくらいだから凶暴なはず。気だけは抜かないようにしておこう。
俺はそう思い、ターニャさんに、手をつながれ、導かれるまま、先へ進んだ。
町から、どれくらい離れただろう。整備された道から砂浜へ変わり、岩壁へとたどり着いた。
そこには、小さな穴が開いている。
「ここが、今回のダンジョンです。」
今までのダンジョンとは違い、入り口が狭すぎる。
「入り口、狭いな。」
「そうですね。ですが、立派なダンジョンですよ。中に入れば分かります。」
ターニャさんに手を引かれ、ダンジョンに入る。
入り口は狭かったものの、中は広い。そして、そこには、何時ものダンジョンと同じように魔石灯が設置されていた。
「一階は攻略されているダンジョンなので、モンスターは居ません。地下二階から、モンスターが出現しますが、とても弱いです。そして、地下三階が今回、釣りをするポイントです。それでは、向かいましょう。」
ターニャさんはグイグイと俺を引っ張りながら前へ進む。
そして、地下二階に到着し、直ぐにモンスターと遭遇した。
黒くて、ゴキブリみたいだ。それが大量にいる。これって、フナムシってやつじゃないか?町の海沿いにも居た。それの巨大版。
正直、この数、ヤバくないか?こいつらに、一斉に襲われたら……。
俺がそう思った瞬間。ターニャさんは握っていた俺の手を離し、パン!と大きな音が出るように手を叩いた。
すると、不思議な事に、大きなフナムシ達は一斉に逃げ出した。
「こんな、モンスターも居るんだな。逃げ出すなんて。」
「そうですね。海系モンスターの中でも珍しいと思います。ここのダンジョンは地下三階まで、このモンスターしか出ないのですよ。釣り上げるモンスター以外は。」
なるほど、だから防具も要らないのか。
「ただ、このダンジョンの恐ろしい所は、地下四階層から、モンスターのレベルが急激に上がる事です。いわば、初心者殺しのダンジョンなのですよ。」
まじか。普通は、ダンジョンを進むにつれ、徐々にモンスターのレベルは上がる事が多い。このダンジョンは、なかなか稀な存在なのだろう。まあ、確か、俺がトードを狩りに行った時もそうだったような記憶があるが、今回は絶対、地下四階層には行かないようにしよう。装備も短剣しかないし。
時折現れる、巨大フナムシを殺す事無く追い払い、地下三階へたどり着いた。そして、釣り場を目指す。
水場が近いのか、湿気や冷気をはらむ洞窟系ダンジョンが更にヒンヤリと感じ、波が押し寄せているのか、穏やかな波音が聞こえ、潮の香りが強くなる。
そして、少し細いトンネルを少し進むと、ダンジョンとは思えないような光景が目の前に広がる。
足元は、石畳で綺麗に整理され、釣具屋だろうか?小さな店まである。さながら、釣り堀のようになっていた。
「これって釣り堀か?」
「いえ。釣り堀に似ていますけれど、れっきとしたダンジョンですよ。釣った魚やモンスターは持ち帰ってよろしいですし、エサや竿などの釣り道具は持参です。仕掛けだけが、そこの小屋で売ってあります。」
そう言い、ターニャさんは小屋の店主に100エルフォンを渡した。
「ん?なんでお金を渡したんだ?」
「あれは、護衛料のような物です。神々の気まぐれというモノがある以上、地下四階層からモンスターが上の階、つまり、この三階層へ上がってくる可能性がゼロではありません。なので、その時の為の護衛料です。」
なるほど、確かにその危険性はあるな。
俺もターニャさんに習い、100エルフォンを渡した。
それにしても、よくこの広いルームに石畳を敷いたもんだ。人も結構多いし、カップルだろうか?何やら良い雰囲気の客もチラホラいる。異性だけじゃなく、同性のカップルも居るな。
「ヤマト様。こちらで釣りましょう。」
ターニャさんはどこから出したのか、シートを出し座った。
「さあ、早くこちらへ。」
俺を呼ぶ、ターニャさんは凄く嬉しそうだ。
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