116 / 201
疾風の靴
疾風の靴7
しおりを挟む
アリシアはいったいどこへ行ったんだ?ギルド職員の話しによると、街中にも居ないらしいし……。
朝、俺と話した後だよな?居なくなったの??
「ヤマト様。アリシアはヤマト様と、朝に話しをしたのでは?」
「ああ。その後、居なくなった。という事になる。」
「主様。何か心当たりは?」
……心当たり。心当たりと言えば、なぜか怒ったくらいだ。思い出せ……。アリシアは怒ってギルドの奥へ引っ込んだ。その前の会話を思い出せ。
「……街の中にも居ないとなる……と。ダンジョン??」
ララの言葉に俺は思い出した。
そう言えば、モンスターを狩れたら、俺が喜ぶか?という質問への答えで怒ったんだ。もしかして、本当にダンジョンへ行ったのか?
「それは有り得ないと思います。私の知ってる、アリシアなら……それは限り無くゼロに近い。」
ゼロに近い?どういう事だ??
「……イリア。それはどういう事だ??アリシアは、俺との会話の中で、『私がモンスターを狩れたら、嬉しい?』って聞いてきたんだぞ?それなのに、モンスターに近づけないとかあるのか??」
イリアは一つ息を吸って、俺の問いに答える。
「アリシアとエリ、ターニャ、そして私は元クラスメートなのです。元魔動学校生なのですよ。」
え?アリシアが元魔動学校生??
「彼女は将来を嘱望される存在でした。純粋な潜在能力なら、私達より上だったかもしれません。しかし、ある事件で大怪我を負った。そして、それが原因で二度と戦闘の出来ないような身体……いや、心になってしまったのです。」
戦いの出来ない……心?恐怖で……か??
「今の彼女なら……恐らく、大ニワトリともまともに戦えないはず……。そんな、彼女がダンジョンへ赴くは事はありえません。彼女はそんなに愚かではない。」
イリアはそう断言する。
なら、なんでアリシアはあんな事を言ったんだ?自分の事は自分自身が一番分かっているはずなのに……。本当にイリアの言うとおりか?本当にアリシアはダンジョンに行っていないのか??街中を探した方がいいのか??
いや……違う。アリシアは街には居ない。そんな気しかしない……。
それなら、ダンジョンのモンスターより、外のモンスターの方が弱い……もしや、街の外……。いや、それはない。もし、俺が原因ならば食材の事を考えるはず。それなら、ダンジョンしかない。
そうだ。根拠はない。でも、ダンジョンに居る気がする。……直感に従え!
そう思った瞬間。俺の頭に、アリシアの姿が浮かぶ。
ここは?ダンジョン??そう感じた俺は、無意識に走り出していた。疾風の靴も淡い光を放ち、俺の意志に応える。
「ヤ、ヤマト様?!どちらへ!!」
イリアは驚き声を上げる。しかし、その声はもう、既に遠かった。
どこだ?どこのダンジョンだ??頭に浮かぶダンジョンはどこだ??イリアの言うように、大ニワトリを倒せないくらいなら、近くのコーエンの洞窟か?
いや?違う!!まだ俺が行った事の無いダンジョンだ。なぜか分からない。でも、俺の第六感がそう告げる。それに従え。早く!もっと早く!!俺の意志に呼応するように、疾風の靴は唸りを上げた。
ここはどこだ??
すっかり暗くなった外とは別に、洞窟型のダンジョンは魔原石のおかげで明るかった。
今は地下五階層。
モンスターも見たことのないモンスターばかりだけど、今のところ、俺のステータスでも余裕で倒せるくらいだ。
しかし、アリシアはどこだ??戦えないというのに、こんな所まで本当に来るのか?俺の第六感は外れたか?
そんな事を考えていると、微かに人の声が聞こえる。
アリシアか??
俺は全速力で駆け出す。
段々、声は近くなってくる。
「だ、誰か!!助けて!!!」
声がはっきり聞こえる。アリシアだ!!
まだ、無事なようだ!よかった。急がないと!!
アリシアはダンジョンの隅に追いやられ、無数のモンスターに囲まれていた。
「アリシア!!」
「ヤ、ヤマト君?!」
俺は麗月を抜き、一気に薙ぎ払う。
モンスターの肉片があちらこちらに飛散する。
本当に俺の手に負える、弱いモンスターで良かった。数は多いけれど、これなら、なんとか……。
俺は一心不乱にモンスターの群れを斬り崩した。
ハアハアハア……。
何分戦っただろう?ようやく、最後の一体を仕留めた。
俺達の周りには無数の魔石とドロップアイテムが散らばっていた。
「ありがとう!ヤマト君!!」
アリシアは俺の胸に飛び込んでくる。
しかし、疾風の靴を使ったとはいえ、全速力で戦った足腰は悲鳴を上げ、受け止める事は出来ず、その場に倒れ込んでしまった。
あたたた。
ん?一瞬、唇に何か触れた気がしたが、気のせいか……。
倒れる衝撃で閉じた目を開ける。
そこには、顔を赤くしたアリシアの顔が近くにあった。そして、アリシアはバッ!と音を立てるように俺から跳び引き、俯いて言った。
「……ごめんね。ヤマト君。」
どうやら、自分のしたことが分かっているらしい。
「どうして、ダンジョンなんかに潜ろうとした?イリアからお前の事は聞いたぞ??恐怖でモンスターと戦えないんだろ?」
「……でも。ここまで何とか来れたし……。」
「でももヘチマもあるか?」
「ヘチマ?」
変な所に突っ込んできやがる。
「あー!ヘチマは今はどうでもいい!!何でこんな無茶をした!?下手したら死んでいたんだぞ!!」
俺の剣幕にアリシアはシュンとする。
「……ごめんなさい。でも……ヤマト君の役にもっと立ちたくて……イリア達はお店の仕事だけじゃなくて、ダンジョンでモンスターを狩る事も出来て……。それに、何時もイリア、イリア、イリアって……私だって嫉妬くらいするの!ヤマト君が私の事なんて何とも思ってないのは私にだって分かってる!!でも……でも!でも!!!」
アリシアは涙を流しながら、そう叫んだ。
そうだったのか……。まさか、イリアに嫉妬してるなんて思わなかった。って?あれ??と言う事は……アリシアは俺の事……?
「……私だって、怖かったんだよ?でも、ずっとこのままじゃいられない。私も一歩くらいは前に進まないといけない。って思ったら体が勝手に……ほら!!私も狩り出来るようになったんだよ!!見て!ファーラビットの肉!!きっと、ヤマト君が次に美味しいって言うと思ってたお肉なんだ!!」
涙顔のまま、アリシアはバッグの中から嬉しそうに、何ともピンク色が鮮やかな肉の塊を取り出した。その手は傷まみれで……よく見れば、腕や脚も痣だらけ……。周りにはモフモフのモンスターが転がっている。このモフモフを倒す為にもの凄く頑張ったのだろう。食材にするには特別な狩り方をしないといけない。これだけのモフモフを食材として狩るのはかなり気を使っただろう。頑張った事がよく分かった。
「アリシアが怪我をしたら、元も子もないだろ?!下手したら、死ぬんだ!!分かってるのか!!!」
それでも、再び俺は大声を出して同じ事を注意した。アリシアを怒られずにはいられなかった。本当に心配だったんだ。
「……ふぇ。ふぇ~~~ん。ボ、ボク……。ごめんなさい!!」
アリシアは号泣した。どうやら、俺が本気で心配していたのが伝わったのだろう。
それが分かるとこれ以上は怒れなくなってしまった。俺も甘いなぁ~。何時ものお姉さん口調でもなくなったし……。キャラも完全崩壊だよ。まったく……。しかも、私じゃなくて、ボクになってるし……いったいなんなんだよ。
俺は一つ溜め息をついた。
「もう、こんな無茶するんじゃないぞ。……ありがとう。ほら、ポーション。これ飲んで……。散らばってる魔石とドロップアイテムを拾って帰るぞ。……帰ったら……その……ファーラビット?だっけ?その肉も使って一緒に鍋パするぞ。」
俺は立ち上がり、アリシアに手を差し出し、言う。
「……うん!!」
アリシアは俺がもう怒ってないのが分かったのだろう。最初、申し訳なさそうにしたが、俺の手を取って嬉しそうに立ち上がった。
俺達はモフモフの肉を剥ぎ取り、魔石とドロップアイテムを拾い始める。
そして、採集を始めて直ぐに、もう一つの事件が起こり始めた。
朝、俺と話した後だよな?居なくなったの??
「ヤマト様。アリシアはヤマト様と、朝に話しをしたのでは?」
「ああ。その後、居なくなった。という事になる。」
「主様。何か心当たりは?」
……心当たり。心当たりと言えば、なぜか怒ったくらいだ。思い出せ……。アリシアは怒ってギルドの奥へ引っ込んだ。その前の会話を思い出せ。
「……街の中にも居ないとなる……と。ダンジョン??」
ララの言葉に俺は思い出した。
そう言えば、モンスターを狩れたら、俺が喜ぶか?という質問への答えで怒ったんだ。もしかして、本当にダンジョンへ行ったのか?
「それは有り得ないと思います。私の知ってる、アリシアなら……それは限り無くゼロに近い。」
ゼロに近い?どういう事だ??
「……イリア。それはどういう事だ??アリシアは、俺との会話の中で、『私がモンスターを狩れたら、嬉しい?』って聞いてきたんだぞ?それなのに、モンスターに近づけないとかあるのか??」
イリアは一つ息を吸って、俺の問いに答える。
「アリシアとエリ、ターニャ、そして私は元クラスメートなのです。元魔動学校生なのですよ。」
え?アリシアが元魔動学校生??
「彼女は将来を嘱望される存在でした。純粋な潜在能力なら、私達より上だったかもしれません。しかし、ある事件で大怪我を負った。そして、それが原因で二度と戦闘の出来ないような身体……いや、心になってしまったのです。」
戦いの出来ない……心?恐怖で……か??
「今の彼女なら……恐らく、大ニワトリともまともに戦えないはず……。そんな、彼女がダンジョンへ赴くは事はありえません。彼女はそんなに愚かではない。」
イリアはそう断言する。
なら、なんでアリシアはあんな事を言ったんだ?自分の事は自分自身が一番分かっているはずなのに……。本当にイリアの言うとおりか?本当にアリシアはダンジョンに行っていないのか??街中を探した方がいいのか??
いや……違う。アリシアは街には居ない。そんな気しかしない……。
それなら、ダンジョンのモンスターより、外のモンスターの方が弱い……もしや、街の外……。いや、それはない。もし、俺が原因ならば食材の事を考えるはず。それなら、ダンジョンしかない。
そうだ。根拠はない。でも、ダンジョンに居る気がする。……直感に従え!
そう思った瞬間。俺の頭に、アリシアの姿が浮かぶ。
ここは?ダンジョン??そう感じた俺は、無意識に走り出していた。疾風の靴も淡い光を放ち、俺の意志に応える。
「ヤ、ヤマト様?!どちらへ!!」
イリアは驚き声を上げる。しかし、その声はもう、既に遠かった。
どこだ?どこのダンジョンだ??頭に浮かぶダンジョンはどこだ??イリアの言うように、大ニワトリを倒せないくらいなら、近くのコーエンの洞窟か?
いや?違う!!まだ俺が行った事の無いダンジョンだ。なぜか分からない。でも、俺の第六感がそう告げる。それに従え。早く!もっと早く!!俺の意志に呼応するように、疾風の靴は唸りを上げた。
ここはどこだ??
すっかり暗くなった外とは別に、洞窟型のダンジョンは魔原石のおかげで明るかった。
今は地下五階層。
モンスターも見たことのないモンスターばかりだけど、今のところ、俺のステータスでも余裕で倒せるくらいだ。
しかし、アリシアはどこだ??戦えないというのに、こんな所まで本当に来るのか?俺の第六感は外れたか?
そんな事を考えていると、微かに人の声が聞こえる。
アリシアか??
俺は全速力で駆け出す。
段々、声は近くなってくる。
「だ、誰か!!助けて!!!」
声がはっきり聞こえる。アリシアだ!!
まだ、無事なようだ!よかった。急がないと!!
アリシアはダンジョンの隅に追いやられ、無数のモンスターに囲まれていた。
「アリシア!!」
「ヤ、ヤマト君?!」
俺は麗月を抜き、一気に薙ぎ払う。
モンスターの肉片があちらこちらに飛散する。
本当に俺の手に負える、弱いモンスターで良かった。数は多いけれど、これなら、なんとか……。
俺は一心不乱にモンスターの群れを斬り崩した。
ハアハアハア……。
何分戦っただろう?ようやく、最後の一体を仕留めた。
俺達の周りには無数の魔石とドロップアイテムが散らばっていた。
「ありがとう!ヤマト君!!」
アリシアは俺の胸に飛び込んでくる。
しかし、疾風の靴を使ったとはいえ、全速力で戦った足腰は悲鳴を上げ、受け止める事は出来ず、その場に倒れ込んでしまった。
あたたた。
ん?一瞬、唇に何か触れた気がしたが、気のせいか……。
倒れる衝撃で閉じた目を開ける。
そこには、顔を赤くしたアリシアの顔が近くにあった。そして、アリシアはバッ!と音を立てるように俺から跳び引き、俯いて言った。
「……ごめんね。ヤマト君。」
どうやら、自分のしたことが分かっているらしい。
「どうして、ダンジョンなんかに潜ろうとした?イリアからお前の事は聞いたぞ??恐怖でモンスターと戦えないんだろ?」
「……でも。ここまで何とか来れたし……。」
「でももヘチマもあるか?」
「ヘチマ?」
変な所に突っ込んできやがる。
「あー!ヘチマは今はどうでもいい!!何でこんな無茶をした!?下手したら死んでいたんだぞ!!」
俺の剣幕にアリシアはシュンとする。
「……ごめんなさい。でも……ヤマト君の役にもっと立ちたくて……イリア達はお店の仕事だけじゃなくて、ダンジョンでモンスターを狩る事も出来て……。それに、何時もイリア、イリア、イリアって……私だって嫉妬くらいするの!ヤマト君が私の事なんて何とも思ってないのは私にだって分かってる!!でも……でも!でも!!!」
アリシアは涙を流しながら、そう叫んだ。
そうだったのか……。まさか、イリアに嫉妬してるなんて思わなかった。って?あれ??と言う事は……アリシアは俺の事……?
「……私だって、怖かったんだよ?でも、ずっとこのままじゃいられない。私も一歩くらいは前に進まないといけない。って思ったら体が勝手に……ほら!!私も狩り出来るようになったんだよ!!見て!ファーラビットの肉!!きっと、ヤマト君が次に美味しいって言うと思ってたお肉なんだ!!」
涙顔のまま、アリシアはバッグの中から嬉しそうに、何ともピンク色が鮮やかな肉の塊を取り出した。その手は傷まみれで……よく見れば、腕や脚も痣だらけ……。周りにはモフモフのモンスターが転がっている。このモフモフを倒す為にもの凄く頑張ったのだろう。食材にするには特別な狩り方をしないといけない。これだけのモフモフを食材として狩るのはかなり気を使っただろう。頑張った事がよく分かった。
「アリシアが怪我をしたら、元も子もないだろ?!下手したら、死ぬんだ!!分かってるのか!!!」
それでも、再び俺は大声を出して同じ事を注意した。アリシアを怒られずにはいられなかった。本当に心配だったんだ。
「……ふぇ。ふぇ~~~ん。ボ、ボク……。ごめんなさい!!」
アリシアは号泣した。どうやら、俺が本気で心配していたのが伝わったのだろう。
それが分かるとこれ以上は怒れなくなってしまった。俺も甘いなぁ~。何時ものお姉さん口調でもなくなったし……。キャラも完全崩壊だよ。まったく……。しかも、私じゃなくて、ボクになってるし……いったいなんなんだよ。
俺は一つ溜め息をついた。
「もう、こんな無茶するんじゃないぞ。……ありがとう。ほら、ポーション。これ飲んで……。散らばってる魔石とドロップアイテムを拾って帰るぞ。……帰ったら……その……ファーラビット?だっけ?その肉も使って一緒に鍋パするぞ。」
俺は立ち上がり、アリシアに手を差し出し、言う。
「……うん!!」
アリシアは俺がもう怒ってないのが分かったのだろう。最初、申し訳なさそうにしたが、俺の手を取って嬉しそうに立ち上がった。
俺達はモフモフの肉を剥ぎ取り、魔石とドロップアイテムを拾い始める。
そして、採集を始めて直ぐに、もう一つの事件が起こり始めた。
0
お気に入りに追加
160
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
職業選択の自由~ネクロマンサーを選択した男~
新米少尉
ファンタジー
「私は私の評価を他人に委ねるつもりはありません」
多くの者達が英雄を目指す中、彼はそんなことは望んでいなかった。
ただ一つ、自ら選択した道を黙々と歩むだけを目指した。
その道が他者からは忌み嫌われるものであろうとも彼には誇りと信念があった。
彼が自ら選んだのはネクロマンサーとしての生き方。
これは職業「死霊術師」を自ら選んだ男の物語。
~他のサイトで投稿していた小説の転載です。完結済の作品ですが、若干の修正をしながらきりのよい部分で一括投稿していきますので試しに覗いていただけると嬉しく思います~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる