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疾風の靴
疾風の靴2
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レベル100
ステータス、力1000、魔力0、敏捷950、耐久1250、器用670、運700。SP604。MP0。
おお!!レベルもステータスもいい感じに上がってないか?ララに鍛えてもらってるお陰もあるだろうけど。
そして、驚くべきはカードの色が白からシルバーに変わっていた。
なんかあれだな……ちょっとテンションが上がるな。ただ、カードの色が変わっただけなのに。
ちなみに、イリア達のレベルは上がっていなかった。
カードとアリシアを交互に見やるが、結局、何が不機嫌にさせたか分からずに俺達はギルドを後にした。
「アリシア、何で不機嫌になったんだ?」
俺の質問にイリア達はやれやれと言わんばかりな仕草で俺を見る。訳が分からん。
まあ、いいか。明日から新メニュー出さないといけないから考えてる暇があるなら、仕込みをしないと……。
俺は腑に落ちないまま、明日から出す新メニュー、フライドトードとホクホクグマのメンチカツの仕込みをした。
翌日。
とりあえず、売れるかどうか分からなかったので20本しか用意していなかったフライドトードは見事に完売した。それと、一塊が大きなホクホクグマの肉も見事に無くなった。
出だしは好調だ。もっと増やしてもいいかもしれない……。でも、そうなるとトードとホクホクグマの仕入れをどうするかになる。
大ニワトリは養殖場があるから、安定供給が可能だが、トードの養殖はやっていないし、ホクホクグマの養殖なんて無理だろう。必然的にダンジョンへ赴かないといけないということになる……。
これから、新しいダンジョンにも行くから、新しいモンスターも出てくる。そうなると必然的に新しい食材も増えるし、欲しい食材も増えるだろう。俺の知る限りでは、養殖をおこなっているのは、大ニワトリにエンジェルポークにビッグホーンだけだ……。
ララやエリに頼んだとしても数種類しか用意出来ないということになる。ターニャさんは、王宮の仕事が忙しいから頼めないし……それに、三大貴族をダンジョンには赴かせられないだろう。
どうしたものか……。とりあえず、イリア達に相談してみるか。
「みんなに相談があるんだけどいいかな?」
俺は晩ご飯を食べながら、イリア達に聞く。ちなみに、今日はカツカレーだ。
「はい。なんでしょうか?ヤマト様。」
イリア達は食べている手を止め、俺を見る。
「食材の事なんだけど。今日からフライドトードとホクホクグマのメンチカツを出したじゃないか?」
「……あっという間完売。」
「うん。ララの言うとおり、あっという間に売れてしまったな。これなら、もう少し量を増やしてもいいと思うんだ。それでだ、トードみたいなダンジョンでしか穫れない食材をこれからどうやって集めていった方が良いのか、みんなで話し合いたいと思ってな。」
イリア達は俺の言いたい事が分かったようで、それぞれの意見を言う。
「……他の冒険者に依頼して食材を……確保する。」
「わたくし達がそれぞれ、バラバラになって必要な食材を狩りに行くというのはどうでしょう?」
「そうですね。大ニワトリなど養殖で手には入る食材は養殖場から購入する事にして、その他は狩りに行く。というところでしょうか?」
「他にはないか?」
みんなは考え込む。
ん~。やっぱり、これくらいしか対策はないのかな?
「ならば、アリシアに相談してみてはいかがですか?」
イリアが口を開いた。
なぜ?アリシアだ??怒らせてるのに。
「彼女なら、ギルドの仕組みにも詳しいですし、他の人の意見も聞いてみて、それから考えて良いと思います。」
まあ、確かに……アリシアはギルドに詳しい。冒険者斡旋なんかの情報も聞けるかもしれないな。気が重いけど。
「よし。なら、明日、みんなでアリシアに聞きに行くか。」
俺達は明日、アリシアの元を訪ねる事にした。
ステータス、力1000、魔力0、敏捷950、耐久1250、器用670、運700。SP604。MP0。
おお!!レベルもステータスもいい感じに上がってないか?ララに鍛えてもらってるお陰もあるだろうけど。
そして、驚くべきはカードの色が白からシルバーに変わっていた。
なんかあれだな……ちょっとテンションが上がるな。ただ、カードの色が変わっただけなのに。
ちなみに、イリア達のレベルは上がっていなかった。
カードとアリシアを交互に見やるが、結局、何が不機嫌にさせたか分からずに俺達はギルドを後にした。
「アリシア、何で不機嫌になったんだ?」
俺の質問にイリア達はやれやれと言わんばかりな仕草で俺を見る。訳が分からん。
まあ、いいか。明日から新メニュー出さないといけないから考えてる暇があるなら、仕込みをしないと……。
俺は腑に落ちないまま、明日から出す新メニュー、フライドトードとホクホクグマのメンチカツの仕込みをした。
翌日。
とりあえず、売れるかどうか分からなかったので20本しか用意していなかったフライドトードは見事に完売した。それと、一塊が大きなホクホクグマの肉も見事に無くなった。
出だしは好調だ。もっと増やしてもいいかもしれない……。でも、そうなるとトードとホクホクグマの仕入れをどうするかになる。
大ニワトリは養殖場があるから、安定供給が可能だが、トードの養殖はやっていないし、ホクホクグマの養殖なんて無理だろう。必然的にダンジョンへ赴かないといけないということになる……。
これから、新しいダンジョンにも行くから、新しいモンスターも出てくる。そうなると必然的に新しい食材も増えるし、欲しい食材も増えるだろう。俺の知る限りでは、養殖をおこなっているのは、大ニワトリにエンジェルポークにビッグホーンだけだ……。
ララやエリに頼んだとしても数種類しか用意出来ないということになる。ターニャさんは、王宮の仕事が忙しいから頼めないし……それに、三大貴族をダンジョンには赴かせられないだろう。
どうしたものか……。とりあえず、イリア達に相談してみるか。
「みんなに相談があるんだけどいいかな?」
俺は晩ご飯を食べながら、イリア達に聞く。ちなみに、今日はカツカレーだ。
「はい。なんでしょうか?ヤマト様。」
イリア達は食べている手を止め、俺を見る。
「食材の事なんだけど。今日からフライドトードとホクホクグマのメンチカツを出したじゃないか?」
「……あっという間完売。」
「うん。ララの言うとおり、あっという間に売れてしまったな。これなら、もう少し量を増やしてもいいと思うんだ。それでだ、トードみたいなダンジョンでしか穫れない食材をこれからどうやって集めていった方が良いのか、みんなで話し合いたいと思ってな。」
イリア達は俺の言いたい事が分かったようで、それぞれの意見を言う。
「……他の冒険者に依頼して食材を……確保する。」
「わたくし達がそれぞれ、バラバラになって必要な食材を狩りに行くというのはどうでしょう?」
「そうですね。大ニワトリなど養殖で手には入る食材は養殖場から購入する事にして、その他は狩りに行く。というところでしょうか?」
「他にはないか?」
みんなは考え込む。
ん~。やっぱり、これくらいしか対策はないのかな?
「ならば、アリシアに相談してみてはいかがですか?」
イリアが口を開いた。
なぜ?アリシアだ??怒らせてるのに。
「彼女なら、ギルドの仕組みにも詳しいですし、他の人の意見も聞いてみて、それから考えて良いと思います。」
まあ、確かに……アリシアはギルドに詳しい。冒険者斡旋なんかの情報も聞けるかもしれないな。気が重いけど。
「よし。なら、明日、みんなでアリシアに聞きに行くか。」
俺達は明日、アリシアの元を訪ねる事にした。
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