揚げ物、お好きですか？リメイク版

スライム、揚げてみます

スライム、揚げてみます3

　まず、イリアのを見せてもらう。
　レベル3
　ステータス、力330、魔力40200、敏捷102、耐久302、器用100、運3。SP60980。MP105652。
　イリアは魔力以外、俺より低くなったな。魔法が強過ぎて、逃げたり攻撃を食らう事がなかったんだろうな。魔法は数え切れないくらい覚えてるし、身体補助スキルもかなりある。『知識』？『チャージ』？他にも色々。『デュアル』は天性スキルか。
　「この『知識』とか『チャージ』ってなんだ？『デュアル』は天性スキルだよな。」
　「『知識』は魔法に影響のあるスキルですね。魔法も知識が足りないと暴走したりしますし、『チャージ』と『デュアル』は私個人のレアスキルですね。『チャージ』は魔力の自動回復補助。『デュアル』は魔法の重ねがけや二つ同時に使う事が出来ます。」
　あれ？こいつ、前に魔力の使い過ぎで倒れたよな？？
　「お前、前に魔力の使い過ぎで倒れたよな？自動回復するなら魔力尽きないんじゃね？」
　「はい。倒れましたね。『チャージ』が間に合わない時もありますから。普段はそんなに連発しませんし、あんなに魔法を撃ちまくった事はありません。万能とまではいかないのです。それでも回復する速度は他の方の比ではありませんよ。普通の方なら魔力が尽きて倒れたら三日は起き上がれませんし。」
　そうなのか。補助スキルがあっても気は抜けないという事か……。
　「エリのギルドカードも見せてくれないか？」
　エリはなぜかモジモジとしながら、ギルドカードを見せてくれた。
　　レベル1
　ステータス、力20042、魔力6270、敏捷29500、耐久18829、器用16058、運50。SP10880、MP25552。
　すげぇ……。流石、元・王宮弓術隊、総隊長。ステータスがバカ高い。スキルも多いし、補助スキルも『怪力』『疾走』『強固』……『千里眼』は天性スキルなのか。赤文字だし。それに『魔眼』って天性スキルもあるな。
　「この『千里眼』って天性スキルはどんなんだ？よくある、遠くまでよく見えるってやつか？？」
　「そうでございますね。遠くの出来事など見えたり致します。透視という能力も備わっています。宝箱の中身や贈り物の中身なども見ようと思えば、見えますわ。」
　すげぇな。そんな超能力みたいなスキルもあるのか……。まあ、でも、ダンジョンには宝箱ないんだよな……。今まで見たことない。
　「……それにしても、マスターの運は……凄い。」
　「ですわね。主殿の運は、多分、この世界では最高クラスではないでしょうか？」
　ララとエリはどうやら、俺の運に興味があるようだ。
　「運が高くたってな～。あまり嬉しくないような……。」
　俺がそう言うとイリアが答える。
　「ヤマト様。運というのは物凄く重要です。九死に一生を得る。人との出会い。ドロップアイテムなどを得やすくなる。などなど、良い不確定要素の天秤を大きくこちらに傾ける力があるのです。運も実力のうちとも言います。これだけ幸運な方も、そうそう居られません。胸を張って下さい。」
　なんか凄い褒められた気分。
　よし！この気分の良いまま、とりあえずクエストを受注しよう。
　『スケルトンの骨×５本の納品』
　ネールの洞窟、地下九階層に出てくるスケルトンの骨×５本をちゃちゃっと集めて、最下層の主を倒しに行きますか！