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王名許可証
王名許可証5
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とりあえず、蓋付きの木箱を二つ買い。家に帰った。
厨房に木箱を起き、それぞれの箱に氷魔法の魔原石と風魔法の魔原石を一つずつ入れ起動させた。一つの箱は冷気を強めに、もう一つの箱はひんやりする程度の冷気を出し、風魔法の魔原石は両方とも緩やかに風が回るよう弱めに設定した。そして、蓋を閉じる。
「よし。イリア。一狩り行こうぜ!」
「はい?ダンジョンへ行くのですか?」
イリアは不思議そうに言う。
「おう。食材を狩りに行こう。お金も貯めないといけないからな。」
「ふふふ。そうですね。今日もヤマト様のお料理を期待してよろしいのですか?」
「おう!それは任せておけ!!」
イリアは自分の手をあわせて嬉しそうにする。
俺達はギルドへ向かった。
ギルドに着いたら少しびっくりした。
「はぁ~。ヤマト様~。あの……塩からあげをまた私に恵んで下さいませ~。」
アリシアは艶めかしいポーズでクネクネと俺に近寄ってくるのだ。想定外の出来事。他の職員達も、酒場に居た冒険者も、どこか物欲しそうな瞳で俺を見る。
「ヤマト様。何かなさったのですか?」
俺は昨日、売り込みをした事をイリアに伝えた。
「それなら、納得ですね。この世界には刺激的な味わいだったと思いますから。私も初めて、ヤマト様のお料理を食べた時は震えが止まりませんでしたし……。」
そ、そうなのか……。
ま、まあ、いい。とりあえず、クエストを受注して、さっさと狩って、魔原石を試さねば。
この前と同じクエストがあったので、ささっと受注して、逃げるように、コーエンの洞窟へ向かう。
もう、大ニワトリなんて雑魚さ。レベルアップした俺にはスキルがある。
最初はレベル?スキル??と『石ツブテ』を発動した時に失笑してしまったけど、俺は間違っていた。『石ツブテ』は強力だ。
「おい。イリア。」
「はい?どうなさいましたか?ヤマト様??」
イリアは何ですか?と不思議そうに見る。
「今日は手出し無用だ。お前らが馬鹿にした『石ツブテ』の威力を思い知らせてやる。」
イリアは『石ツブテ』と聞いて、笑いをこらえきれずに、ぷっと少し吹いた。
ふん。馬鹿にするなら馬鹿にするがいい。お前は知らない。このスキルの素晴らしさを。
俺があの日!涙を流して帰ったあの日!!気付いたこの『石ツブテ』の強さを!!
「そ、それなら、た、楽しみにしていますわ。クックク。」
イリアは最後は堪えず笑った。
ふん。笑っていられるのは今のうちだけさ。
タイミングが良いことに、十羽居るだろうか?大ニワトリが細い通路をお行儀良く一列に並んで走ってくる。
絶好のチャンス。
「『石ツブテ』!!」
俺は『石ツブテ』を唱える。右手に拳くらいの重さのない石が握られる。そして。
「『必中』!!」
必中を重ねがけし、石ツブテを思いっきり、大ニワトリ達目掛けて投げる。
その瞬間。
石ツブテは高速で飛び、一列になった、大ニワトリ達の群れを貫通し、肉片を飛ばす事なく、瞬殺した。食材にはならなかったが、手に取った、魔石とドロップアイテムは山を築く。
イリアは瞠目し、口をあんぐりと開け、言葉を無くす。
「どうだい?イリアさん?この『石ツブテ』の凄まじさは??」
「そ、そんな馬鹿な事が……。」
イリアは言葉を絞り出すように出し、こちらを見る。
「君のただ強いだけの魔法とは違うのだよ?こうやって、コントロールをつけて、軽く投げると……ほら?」
『石ツブテ』を唱え、また『必中』を重ねがけして、今度は大ニワトリの頭を狙って軽く投げる。
それが見事に、大ニワトリの頭に当たり、大ニワトリの頭はどこかに飛んだ。食材一つゲットだぜ!
「どうだ?凄いだろう?『石ツブテ』??投げる強さだけで強弱もつけられるんだぜ?しかも、『必中』を重ねがけすれば必ず当たる。まあ、相手が大ニワトリだから貫通したのかもしれんがな。これは優良スキルさ。」
俺はニヤリと笑いながらイリアを見て続けて言った。
「もう、クエストも達成したし、時間もある。ちみちみ。ちみも、その凄まじい魔法で、大ニワトリの首だけ、はねてみたまえよぉ~。そのくらい出来ないと食材集めは出来ないでちゅよ~。」
わざとらしい口調で俺は言う。
まあ、ファイアーボールで首だけをはねるのは無理だろう。火系の魔法だし。頭だけ焦がすというのは厳しいと思う。頭を飛ばしても、体に燃え広がるかもしれないし。
大ニワトリなんかを狩る時は、風とか水になるのか?刃になりそうな魔法が適性だろう。そう思った。
しかし、イリアはギリっと歯を噛み締めた。やはり、エルフはプライドも高いようだ。
「『焼き払え ファイアーボール』『ファイアーボール!』『ファイアーボール!!』『ファイアーボール!!!』」
イリアは魔法を乱発する。
その大きな火の玉『ファイアーボール』は、総てを焦がし尽くし、一羽の大ニワトリだけではなく、周りに居る大ニワトリをも跡形もなく消し飛ばしていた。
ほんと、不器用だよな。それに、頭に血が上ると考えが単純になるようだ。
他の魔術師の事は知らないけれど、こんなに強弱をつけれないモノなんだろうか?ただでさえ魔法って詠唱が不便なのに……。マンガやアニメみたいに、短文詠唱とか出来んのかね?
……飯の時に聞いてみるか。
余程、悔しかったのか、ムカついたのか、エルフのプライドに障ったのか……イリアはぶっ倒れるまで、魔法を撃ちまくった。そのせいで、朝にやってきたのに、日は暮れていた。
厨房に木箱を起き、それぞれの箱に氷魔法の魔原石と風魔法の魔原石を一つずつ入れ起動させた。一つの箱は冷気を強めに、もう一つの箱はひんやりする程度の冷気を出し、風魔法の魔原石は両方とも緩やかに風が回るよう弱めに設定した。そして、蓋を閉じる。
「よし。イリア。一狩り行こうぜ!」
「はい?ダンジョンへ行くのですか?」
イリアは不思議そうに言う。
「おう。食材を狩りに行こう。お金も貯めないといけないからな。」
「ふふふ。そうですね。今日もヤマト様のお料理を期待してよろしいのですか?」
「おう!それは任せておけ!!」
イリアは自分の手をあわせて嬉しそうにする。
俺達はギルドへ向かった。
ギルドに着いたら少しびっくりした。
「はぁ~。ヤマト様~。あの……塩からあげをまた私に恵んで下さいませ~。」
アリシアは艶めかしいポーズでクネクネと俺に近寄ってくるのだ。想定外の出来事。他の職員達も、酒場に居た冒険者も、どこか物欲しそうな瞳で俺を見る。
「ヤマト様。何かなさったのですか?」
俺は昨日、売り込みをした事をイリアに伝えた。
「それなら、納得ですね。この世界には刺激的な味わいだったと思いますから。私も初めて、ヤマト様のお料理を食べた時は震えが止まりませんでしたし……。」
そ、そうなのか……。
ま、まあ、いい。とりあえず、クエストを受注して、さっさと狩って、魔原石を試さねば。
この前と同じクエストがあったので、ささっと受注して、逃げるように、コーエンの洞窟へ向かう。
もう、大ニワトリなんて雑魚さ。レベルアップした俺にはスキルがある。
最初はレベル?スキル??と『石ツブテ』を発動した時に失笑してしまったけど、俺は間違っていた。『石ツブテ』は強力だ。
「おい。イリア。」
「はい?どうなさいましたか?ヤマト様??」
イリアは何ですか?と不思議そうに見る。
「今日は手出し無用だ。お前らが馬鹿にした『石ツブテ』の威力を思い知らせてやる。」
イリアは『石ツブテ』と聞いて、笑いをこらえきれずに、ぷっと少し吹いた。
ふん。馬鹿にするなら馬鹿にするがいい。お前は知らない。このスキルの素晴らしさを。
俺があの日!涙を流して帰ったあの日!!気付いたこの『石ツブテ』の強さを!!
「そ、それなら、た、楽しみにしていますわ。クックク。」
イリアは最後は堪えず笑った。
ふん。笑っていられるのは今のうちだけさ。
タイミングが良いことに、十羽居るだろうか?大ニワトリが細い通路をお行儀良く一列に並んで走ってくる。
絶好のチャンス。
「『石ツブテ』!!」
俺は『石ツブテ』を唱える。右手に拳くらいの重さのない石が握られる。そして。
「『必中』!!」
必中を重ねがけし、石ツブテを思いっきり、大ニワトリ達目掛けて投げる。
その瞬間。
石ツブテは高速で飛び、一列になった、大ニワトリ達の群れを貫通し、肉片を飛ばす事なく、瞬殺した。食材にはならなかったが、手に取った、魔石とドロップアイテムは山を築く。
イリアは瞠目し、口をあんぐりと開け、言葉を無くす。
「どうだい?イリアさん?この『石ツブテ』の凄まじさは??」
「そ、そんな馬鹿な事が……。」
イリアは言葉を絞り出すように出し、こちらを見る。
「君のただ強いだけの魔法とは違うのだよ?こうやって、コントロールをつけて、軽く投げると……ほら?」
『石ツブテ』を唱え、また『必中』を重ねがけして、今度は大ニワトリの頭を狙って軽く投げる。
それが見事に、大ニワトリの頭に当たり、大ニワトリの頭はどこかに飛んだ。食材一つゲットだぜ!
「どうだ?凄いだろう?『石ツブテ』??投げる強さだけで強弱もつけられるんだぜ?しかも、『必中』を重ねがけすれば必ず当たる。まあ、相手が大ニワトリだから貫通したのかもしれんがな。これは優良スキルさ。」
俺はニヤリと笑いながらイリアを見て続けて言った。
「もう、クエストも達成したし、時間もある。ちみちみ。ちみも、その凄まじい魔法で、大ニワトリの首だけ、はねてみたまえよぉ~。そのくらい出来ないと食材集めは出来ないでちゅよ~。」
わざとらしい口調で俺は言う。
まあ、ファイアーボールで首だけをはねるのは無理だろう。火系の魔法だし。頭だけ焦がすというのは厳しいと思う。頭を飛ばしても、体に燃え広がるかもしれないし。
大ニワトリなんかを狩る時は、風とか水になるのか?刃になりそうな魔法が適性だろう。そう思った。
しかし、イリアはギリっと歯を噛み締めた。やはり、エルフはプライドも高いようだ。
「『焼き払え ファイアーボール』『ファイアーボール!』『ファイアーボール!!』『ファイアーボール!!!』」
イリアは魔法を乱発する。
その大きな火の玉『ファイアーボール』は、総てを焦がし尽くし、一羽の大ニワトリだけではなく、周りに居る大ニワトリをも跡形もなく消し飛ばしていた。
ほんと、不器用だよな。それに、頭に血が上ると考えが単純になるようだ。
他の魔術師の事は知らないけれど、こんなに強弱をつけれないモノなんだろうか?ただでさえ魔法って詠唱が不便なのに……。マンガやアニメみたいに、短文詠唱とか出来んのかね?
……飯の時に聞いてみるか。
余程、悔しかったのか、ムカついたのか、エルフのプライドに障ったのか……イリアはぶっ倒れるまで、魔法を撃ちまくった。そのせいで、朝にやってきたのに、日は暮れていた。
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